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一年に、一度だけ。
今年も聖なる一日がやって来た。
聖夜に訪れるのは、奇跡か。それとも。
[番人は空を見上げた。]
[広がる夜空の下には、真新しく立派な教会。
庭先に綺羅綺羅と飾り付けられた大きな樅の木。
光の粒のように降り積もる雪は止まず。
しかし頬を撫でる風はふわりと暖かい。]
やじうまがやってきたよ!(カチューシャ)
まあ。
ここ、どこかしら。
[ ふわり ふわり
風に揺れる 揺れる
黒のフレア
すないろの髪 ]
とてもきれいなところ。
かみさまって、きっとこんなところにいらっしゃるのね。
酒場の女主人 イライダ がやってきたよ。
ここは…?
[気づくと教会の前]
これは…夢…?
[何かに導かれるように門に近づく。
ひとりでに門が開き、驚きつつも中に入ってゆく]
村長の娘 フィグネリア がやってきたよ。
[真新しい協会を見上げて不思議そうに首を傾げる]
ここ、どこ?
[きょろきょろとあたりを見回しても近くにあるはずの存在はなく――]
・・・ゆめ、だった?
[魂だけの存在となって親友のアナスタシアのそばで眠りについたはずだったのに――惨劇に凍り付いた日々も、となりにいてくれると告げた無愛想な男の言葉も?**]
修復師 レイス がやってきたよ。
[するり]
―― か ぜ?
[魂の声は無論、音にならない]
[細い絹糸のような何かが身を通って、一滴の もの になって]
[地に、ぽたりと落ちた]
うわ、…
[ずし、と重さを感じて、思わずよろめいた。]
[今、何を考えていたっけ。
何をしていたっけ。
記憶が、錯乱している]
[見慣れたはずの教会の気がするのに、違う気もする。
この門を知らないはずなのに、潜ってみたい。
自分は、強くどこかへ行きたいだなんて、思った事、は、]
……あ、…
[曖昧な記憶から、掬いだすのは、とても疲れそうで。
ともかく、どこかで休みたい。
…ウォッカの一杯でも飲みながら、ゆっくり考えようと
―― 少しだけおぼつかない足取りで、門を潜る**]
[教会に入ると、向かうのはキッチン]
パニーニでも作りたいわね…
[というと、目の前にパニーニの材料と調理道具が]
え…?なんなのこれ…
[不思議に思いつつも、パニーニのパンを作るべく支度を始めた]
雑貨屋 ヴァレリー がやってきたよ。
あだぁっ!!!!!!
[ぼふり。
鈍い音を立てて、大柄な男は雪の上に落ちて来た。
続けて大きな鞄も、直ぐ隣に落下。]
うぁ……ぇ、あれ?
……あれっ?
…痛くねぇ…これは…?
[痛い、だとか冷たい、だとか。
そんなもの覚悟していたのに、痛みを伴う感覚は一切無く。
男は不思議そうに首を傾げるばかり。]
おー…目線が低い。
ものを見上げるって、なんか久々だなあ。
[しばらく呆けていたが、座り込んだまま
目の前に建つ門を見上げて、言う事はそれ。]
まー…夢なら別に良いが。
あんま覚めて欲しくねー夢だな、こりゃ。
[記憶が正しければ、焼けて失われたはずの
見覚えのある教会があり、美しいヨールカがあり…
いつかどこかで見かけたきりの水車小屋もある。]
よいせっ……と。
まああれだ、教会があるなら人も居るだろ。
それに…ステンドグラスも、綺麗になってるかも知れねえ。
…行ってみるか。
[独り言の多い癖は変わりなく。
ぶつぶつと呟きながら、男は荷物を背負って門を潜る。**]
― 水車小屋付近 ―
……あら?
[ふわり、どこからともなく、すながみの娘は現れて。
スレートグリーンの瞳を小屋のなかへと向ける。
そこには、いっぴきの大きな、くろい……犬?
ううん、これは――]
隻眼の黒狼 がやってきたよ。
それじゃ、一緒に行きましょ。
[にこり、微笑んで。
ぼろぼろの毛並みを、優しく撫ぜた。]
あなた、傷だらけね。
痛くないの?
[すながみの少女の小さな手が、裏門を開ける。
ひとりと一匹は、奇跡のなかへ。**]
細工師 メーフィエ がやってきたよ。
此処に、こんな建物なんかあったっけ…。
[白い息となって零れる戸惑いは、目の前の教会に対して。
けれど傍にある水車小屋には、見覚えがあった。
いつかの時のように歌声こそ聞こえてこないが、
確かに幼い頃に見たのと同じそれ]
リディヤ がやってきたよ。
リディヤ は 居候 リディヤ に、くらすちぇーんじ!
[歩いている途中で、道に迷ったことは覚えているのだけれど。
そもそも、なぜ歩いていたのだったか。
ただの散歩?
誰かに会うため?
誰かを探すため?
それとも――――――]
…………誰か、いるのかな。
[この中へと進んでいったら、思い出せるだろうか。
傷だらけの両手で、崩れかかった純白の襟巻を直しながら。
歩みを再開すると、何をせずとも門が開く]
うわー…でけぇ。
この飾りって誰か作ってたりすんのかな。
[門を潜って見上げるヨールカ。
こんな大きなものは村にあったっけ?などと思いながら
その飾りひとつひとつに視線を向けていた。]
そうだ、ちょっとだけ付け加えても文句言われないだろ。
確か…入ってたはず……
ああ、あったあった。
[背負った鞄から引っ張り出したのは小さな包み。
その内からガラス細工の一つ…鉛◆色のハートの
飾りを取り出して、ヨールカに吊るした。]
……どこだろう、ここ
[きょとり、常盤の瞳で辺りを見回せば
揺れる、二つの樹の幹色]
私、一体なんで……
……私……
――――私?
[覚えているのは、死んだ後に大きな恩があった事。]
あ。
[そうだ、後もうひとつ何かで世話になっている。
そこまで思い出した所で]
レイスか。
[また人の姿をとって出会えた感動より
名前を思い出せた事が何より勝っていた。
淡々とした確認のような声はどう聞こえたか。]
― キッチン ―
[人が集まってるなどと知る由もなくラム肉のパニーニを仕上げてゆく。]
ん、おいし。
[少しつまんでご機嫌な笑顔になる。ラム肉を調理する良い匂いが近くを通る者に届くだろう]
ラビ がやってきたよ。
あれ?
おれ…たしか…
[ふんわりした雪の中まだ固く花を閉じた雪割草の側で
うずくまった状態のまま首を傾げる]
えっ―と たしか…
…… … ・ ・
あー な―んでこんな雪の中に座ったままなんだろ?
わすれちまったぁ
ったく 俺ったら…おバカなカチュなみじゃん!
ヴァレリーさんも、こんばんは。
[レイスの近くにいる雑貨屋の店主にも、
彼に出会った時のいつもの仕草で、ぺこりと頭を下げて挨拶]
道に迷って、気がついたら此処に来てたんです。
性質の悪い何かに化かされたんじゃないかって思ったけど…
ヴァレリーさんたちがいるなら、そういうわけじゃないのかな。
二人は…何かの集まりで?
[肩に掛けているのは、馴染んだ作業道具などが入った鞄。
ヨールカを彩る飾りの方を見遣りながら、彼らの方に近づいていく]
さぶっ
[っしゅんと小さく鼻を鳴らすと自分では気づく事もなく足は自然と目の前の教会へと向かう]
あれ?
ここ いつの間に新しく立て直したんだったっけ?
[門を潜るとそこには大きなヨールカ]
今年はここに立てたのかぁ
こいつの飾りつけ… たのしかったよなぁ
[祭りに賑わう村を思い出し目を細めて懐かしそうに仰ぎ見る]
にーさんたちこんにちは
[何やら集まって話をしている男たちに気安く声を掛ける]
なになに 祭りの準備の話合い?
なんだったら俺雇わない
俺ってこうみてても役に立つんだぜ
[なにやら道具を持った男の姿が見えれば仕事がないかと尋ねてみる]
いよう、メーフィエじゃん。
それにそっちのちっこいの……
ラビ、ってんのか。
なーんか俺の知り合いにそっくりだ、似たものって
やっぱ世界には居るもんなんだな。
俺はヴァレリー、ヴァレリー・クレフツォフ。
雑貨屋兼ガラス細工師…の見習いみたいなもんやってた。
なんか此処、よくわかんねーけどよろしくな。
[ほぼ同時に訪れた2人へ、いつかのような挨拶を。
手を挙げて声を掛けるのも久々な気がした。]
此処に集まってどうこうする、とかは聞いていないし…
君も、好きにしていいんじゃないかな?
自分から進んで声をかけてくれるのは感心だけどね。
ああ、自己紹介が遅れたけど…。
私はメーフィエ・ヴィユギン。
工房で細工や彫金の仕事をしているんだ。
よろしく、ラビ。
[知っている少年によく似ているな、と思いながら。
ラビの方を見つめる灰青を僅かに細めた]
[挨拶をしながら笑いかけてくる男の方を興味深そうに見つめて]
へぇ…細工師なんだ
どんなの…作ってるの?
[少年の住んでいる村では装飾品などは珍しい。まして自分の家のような身分の者はアクセサリーなど無縁の品物]
ねぇねぇ ちょっと みせてよ
[興味本位にねだってみた]
ん、まあ雑貨屋が本業だけどな。
ガラス細工は趣味からひとつ飛び出した感じって言やあ
解ってもらえるか。
[悪戯っぽい笑みを浮かべ、まだまだだと言いたそうに。]
そんでメーフィエ、お前こそ何か用事があって
此処に来たんじゃねえの。
お前が居る事自体がもう何かある!って事の印みたいな
もんだってのによ。
[だからこそのヨールカではないのかと思ったりもして、
早速どのような作品を持って来たのかと…
ラビ同様に興味を示していた。**]
これは薔薇輝石のペンダント。
恋人のお守りとも呼ばれてる石でね。
若い女性からは、名前通り薔薇の花そっくりに
カットした装飾が特に好まれていたんだ。
装飾品を作る時は、石の意味や形にも気を配ると
納得いく出来のものが仕上がりやすいかな。
[こちらをじいっと見つめてくる少年の目を見返しながら、
石の持つ効果も交えて説明していく。
繊細な細い銀の鎖。
ペンダントトップは、ひとつひとつの花弁まで
薔薇の形に近づけようと拘った深紅色の石。
よければ、少年の掌にそっと載せて]
いえいえ……持って来たのも持ち合わせばかりですし。
私がいると何かあるってのも、大げさですよ。
[再び鞄の中身を見回しつつ、苦笑ひとつ。
次の小箱から取り出したのは、ヨールカの飾りとしても映える
大きさをした雪の結晶の形の銀細工。
彼と同じような行動をとっていることには気づかないまま、
空いている場所を埋めるように吊るした**]
[鬱蒼と広がる森はどこか懐かしく感じられた――親友が愛したあの森は枯れ果ててしまったはずなのに。
ふるふるとなにかを振り切るように首をふると、門の中へ]
まぁ。
[目に飛び込んでくるのは大きなヨールカ。
驚きに目を見開くと、懐かしげに目を細めた]
[しんしんと雪が降り積もる中、気にするふうもなくヨールカのまわりに集う男たち。
ああ、けれどこの雪はどこかあたたかい。
見上げれば夜空が広がるのに、あたりは明るさを保って――]
ここが、ゆめ・・・?
[つぶやきはかすかに。
こくりとひとつうなずくと、男たちのもとへと歩みを進める]
ラビ?
[ふわりふわりと舞う雪や、夜空広がるあいまいな明るさのもとではしかとは顔をとらえられてはおらず、近づいて懐かしい顔をみとめたなら思わず抱きしめようとするんだろう]
― キッチン ―
[すながみの娘は、鼻がいいの。
おいしそうな匂いを辿ってきたのよ。]
おねえさん、なに作ってるの?
[お邪魔にはならないように、入り口からひょいと顔だけ出して。]
この子のぶんも、あるかしら?
お腹空いてるみたいなの。
[足元で座り込んだ黒狼が、ごろりと喉を鳴らした。]
[見知らぬ男たちにはフィグネリアと名乗って、見事な細工物を目にしたなら賞賛の言葉を贈るのだろう]
ジェット・マロースがいないとやっぱり少しさみしいわね。
[思い出すのは人形師見習いの少女が食べることも忘れて仕上げてくれた見事な――]
ぇ?
[ぽふんと出現したそれに目を丸くする]
― キッチン ―
[後ろから少女の声>>57]
これはラム肉のパニーニよ。
[足元の黒狼に少し驚くも]
これでよければあげるわよ。
それとも、お肉だけがいいかいら?
[出来上がったパニーニとまだ詰めていない肉を別々の皿に取り分け、少女のもとに近づく]
食べるなら隣のホールがいいわね。
運んであげるわ。
[少女が同意すれば一緒にホールに向かうだろうし、
その場で受取るというなら皿を少女に託すだろう]
― 教会前 ―
……わ、人がいっぱい
[教会の門の向こうに、大きな樹木
その傍には、見覚えのある気がする男達や
恐らくは初めて見る大人の女性]
あの、…………
[彼らへ声を掛けようとしたが、
沢山の人の輪へ入っていくのがなんだか憚られて
門の影からこそりと顔を出す形で、
彼らをじっと見ていた**]
花屋 オリガ がやってきたよ。
[ふと気付けば、見慣れた教会の前に立っていた。
あれ、今日は墓参りの日だっただろうか…?
そんな事をぼんやり考えながら]
…………?
[珍しく教会の門が開いているのに気付き、吸い寄せられるようにその門をくぐった]
(……何かが、違う…?)
[自分の見知った教会とは何かが違う気がする。
でも、何が違うのかは今の彼女には把握出来なかった。
誰かに見守られているような、そんな温かな気配を感じながら…。
教会の奥へと歩を進めていた]
大丈夫よ。この子、おとなしいの。
喋らないけど、ことばも、ちゃんとわかるのよ。
[女性へむけて、にこりと笑み]
パニーニですって。食べられるかしら?
[黒狼へ首傾ぐ。]
[ふわり、ふわりと。
足取りは軽い。
地を歩くような感覚ではなく、まるで宙を弾むような、ふわふわとした感触。
内部へと足を進め、ヨールカに目を向け]
(わぁ、綺麗……)
[そう、呟いたつもりだった]
…………?
[声に出したつもりが、言葉は耳には入らなかった。
ただ口をパクパクとしただけで、息は漏れども言葉とならない]
…………。
[続けて言葉を発しようとするも、虚しく吐息が零れるだけだった]
うぅん、お肉だけにしておいた方がいいかもしれないわね。
[黒狼の背をなでなで]
ありがとう、お姉さん。
いきましょ わんちゃん。
[そして自分の身の丈よりも大きいだろうそれを、
軽々抱き上げ女性の後に続く。
重さはほとんど感じないのだ。]
[ヨールカの前には、幾人かの姿が見えた。
見慣れた村人の姿も、また見知らぬ人の姿も。
――覚えは無いのに、何故か懐かしさともの悲しさをかき立てる姿も。
声をかけようと近づくが、声が、出ない]
…………。
[寂しげな表情を浮かべ、歩を止める。
そして、悲しみに満ちた瞳で、じっとヨールカを見上げた]
(……どうして、私はこんな処に居るんだろう。
そして、どうして話す事が出来ないんだろう……?)
キリル がやってきたよ。
『きもだめし、するよー!』
[舌足らずの声と共に、小さな体躯が雪上を抜ける
齢10にも満たない、緑色の服の少年
精悍そうな顔つき、大きな焦茶の瞳がきらきらと瞬く
雪の中に、教会
あの頃、何度も肝試し、と探検をした、教会]
リーリャ!
[本のページがめくれていくように
緑色の服の少年が、はらりと変わる
齢10にも満たない幼い姿は、20代の女性のものに
黒いワンピースと、白いエプロン
少年にしか見えなかった幼い時代に比べれば
現在はさすがに女性にしか見えない服装
飾り気は一切無いけれども
精悍な顔つきも、短い暗色の髪の毛も、焦茶の瞳も
幼い時の、そのままに]
…………!?
[突然の背後からの声]
[“リーリャ”が自分を指すものとは
わからなかったけれど
思わず、振り返った]
ぇ、あ……? おね、…………??
[なんだろう
ひどく、なつかしい
一見すると美少年のようなその女性]
だいじょうぶだよ
私、元気になったもの
もう他の子と同じように遊べるもの
[小さな笑みと共に
口からすっと飛び出た言葉
自分の体調のことなど知らなかったはずなのに]
え、元気になったの?
[少女の顔を覗き込めば、
しかし記憶に残る くま も顔色の悪さも無く]
ほんとだ、顔色良くなってる
良かった
でも無理しないようにね?
[伸ばされたリディヤの手を握る
門の中へ、その手を引こうと]
[首巻の下のフードは、頭に掛かっておらず
はっきり見える少女の顔色は、
色白ではあるものの健康そのもの]
うん、無理はしない、ありがとう
そうだ、おなかすかない?
プリャニキ作るよ。
リモーンと、アピリスィーンと、ヤーブラカと……
香り付けは何がいいかなぁ?
[気が付けば、女性に握られた手とは反対の手に
少しずしりと重みのある手提げが握られて
中からは芳醇な果物の香りが
寒空の下にありながらほのかに漂う]
[ふらりふらり歩む娘の声がでないらしき様子は気にかかりはしたけれど、知りびとらが手をさしのべただろうから――それを確認したなら意識は花摘の娘へ――]
おかしなものね。
[惨劇の夜がなければ己があの娘をこれほど気にかけることはなかったろうに――言葉を失っているらしき娘の姿に今は花摘の娘を想う]
かみさまには会えたかしら?
[意識が飛ぶそのままに姿はうすれて花摘の娘をのもとへ]
[驚き顔は花摘の娘を見つけてほころびかけるけれど――]
ぁっ・・・。
[漆黒のけものの姿に黒銀のそれを思い出して後ずさる]
らび。
[『知ってる?』『いや、他人の空似、みたい』]
おれ、…レイス。レイス・ミャソエーゾフ。修復師。
宜しく、ラビ。
[まだおろおろとはしていたが、先ほどよりも挙動不審では、ない。]
しごと、うん、何でも屋、か、…
器用、なんだな。
[そんな風に沢山の仕事は、覚えられないだろうな、と。
純粋に、羨ましいといわんばかりの目を向けた。 ]
[氷を包んだ布が、少しずつ濡れていくように。
細工を見る目が、じわりとゆるむ。]
あ、………
[あつい、つらい、かなしい、ごめんなさい、ありがとう]
[言葉が湧いて、記憶が湧いて、二三度瞬きをしてから目を閉じる]
[弟が選んだあの獣に遺恨はなくとも身はすくむ――毛色の違いにあの獣ではないと知れたけれど]
カーチャ?
[恐れる様子を見せぬ娘に問いかけるように]
オ、リガ
[殆ど、音にならなかった気がする。
泣きたくなって、穏やかな声を出したくて、子供のように叫びたくて
今すぐその手をとりたいのに
―― 消えてしまったら、どうしよう ]
[この手で、処置をした。温かみのないにくの感触も、覚えている。
今しがた現れた人形の男は、奇跡をもたらすのだったか。]
ありがとう
[子供の様に、その人形に笑いかけた。
オリガが移動しそうになければ、傍まで寄るつもり**]
[おとなしく花摘の娘に抱き抱えられる獣の姿にわずかに体の力を抜き――はっとしたように娘を凝視する]
ことば、が…?
[きっとなんだか泣き笑いみたいに響いただろう――]
[門を潜れば、目に入るはきらびやかなヨールカ
マロース人形が聳える
その側には、見知った顔とそうでない顔と]
ヴァーリャと………メーフィエ?
[とりあえずは知り合いの名前を呟く]
[メーフィエの姿を視界に捉えた途端、焦茶がぎらん、と輝く
ひらめき電球アイコンが頭上に輝くごとく
ガキ大将の瞳が弾ける
リディヤと繋いだ手をそっと離すと、側の雪山に突っ込む
素手だが、悴む程冷たいとも思わず
一瞬のうちに完成する、ハンドボールサイズの雪玉
思考なんて無かった、もはや条件反射に近い
メーフィエを見たら、とりあえず何か仕掛けましょう
幼い頃からの習いグセにも近いイタズラ不文律
硬過ぎると痛い、今回は雪を弾けさせたいので柔らかめに
その辺のバランスは幼少期に培ったテクニック
勿論石なんて入れてません、かつて泣かれたので]
[唇に人差し指をあて、静かにしててね、とリディヤに目配せ
満面の笑み
大きく振りかぶる
狙い、良し
距離……ちょっと、遠い
多分、まだ、気付かれてない、筈――]
[樹木が近付くにつれ、人の気配にも近付いて]
[手が離れれば、女性の真後ろに隠れるようにしながら
樹木のそばに集まる人達を伺う]
[あの人達、この人の知り合いなんだ
聞いた事ある名前かも なんて考えてみながら]
[女性が雪を丸める様子に小さく首を傾いで
静かにと目配せされれば頷いた
もとより声を上げるつもりはないし――]
[記憶には無い。
思い出せないのに、確かに感情は存在していて。
張り裂けそうな程に心が痛む。
なのに、その気持ちが――――わからない。
想いを告げたくとも、告げる言葉を奏でる事も出来ず。
大事な思い出すら辿る事がかなわず。
何もわからぬままに。
ただ、一筋の涙が頬を伝った……。]
[ぼろぼろの毛並みをひと撫で、狼を床に下ろす。
パニーニ、食べてくれるかしら?]
ええ。
――もう、できないことは なにもないの。
[その言葉が暗になにを意味するか、わかっていたけれど。]
[娘の言葉にはただふうわりと微笑んだ]
美味しそうなパニーニね。
[視線は漆黒の獣を追いながら]
まだあるかしら?
[獣のようすに今度こそほっと肩の力を抜く]
ナタリー がやってきたよ。
ん?ここは?
[気が付くと見知らぬ所に倒れていた。
目を覚ますとゆっくりと起き上がり、辺りを見渡した]
どこなんだろう。寒い…
教会、水車…
[不安は解消されないまま、教会のドアに手をかけて入っていた]**
[]ホールに行くとフィグネリアの姿>>108]
まだあるわ、材料がたくさんあったの。
他にも誰かいるみたいね。できた分を持ってくるわ。
[一度キッチンに戻り、出来上がったパニーニを盛りつけ
ホールに向かう]
さぁ、いただきましょうか。
紅茶でもあるといいのだけれど…
[と言うと、目の前に紅茶のセットが。すでに2度目の現象故に驚かない。クスリと笑い]
便利なものね。
[というと、目の前にいる姉妹と自分の分の紅茶を淹れ、
優雅なひと時を楽しむ]
〜〜〜っ……キリル!!
[ケーキに頭から突っ込んだように、弾けた白に塗れた顔。
情けない調子で彼女のあだ名を呼ぶ声が響き渡った。
幼い頃から幾度も繰り返しているパターン。
(なのに回避できた試しがないことには突っ込んではいけません)
それを"いま"こうやって再び繰り返せたことが、
雪の冷たい感触が、どうしてか無性に懐かしくて。
目尻には、いつの間にか涙が溜まっていた*]
あっ……
だ だいじょうぶですかっ
[キリル、と呼ばれた女性の後ろから飛び出すように
見事に雪玉が顔面にしたらしい青年へ駆け寄り
すみません、すみませんと頭を下げた後に
薄桃色のハンカチを青年に差し出した**]
[差し出された薄桃色のハンカチは、
ありがたく使わせてもらうことに。
目尻の涙もそれに紛れてこっそり拭う。
しかし髪についた雪はどうしようもないな、と考えていると
ふわりとやわらかな温度に包まれる。
瞬時の間に黄橡の髪は乾き、顔に感じる冷たさもなくなっていた]
……便利なものだね。
[手の中の濡れていたハンカチも、すっかり乾いていて]
さっきはかなり格好悪いところを見せてしまったけど…
[誤魔化すようにこほん、とひとつ咳払い]
ありがとう、リーリャ。
[確か、キーラの元に居候している少女だと。
そう思い出すより前に、愛称で少女を呼んでいた。
どこかで接点はあっただろうか。
……でも、こう呼びかけるのは初めてではないように感じる]
(投げたのは……キリルさん? ……あれ?)
[その様子は自分の良く知る司書のそれとはあまりに異なっていて。
少年のようなその振る舞いに、キョトンとした表情を浮かべる。
その後に続く少女も、自分の知る病弱そうな様子とは大分違って見えて。
やはり自分の記憶が混乱しているのだろうか……と、僅かに首を捻りつつ]
[続いてかけられた言葉>>118に、再び首を傾げる]
(人形作り……?)
[そう口に出したつもりが、やはり唇が動くだけで声にはならず。
かつて出会った少年に似ている気はすれど、その声は全く覚えの無いもので。
先方も、どうやら自分を誰かと見間違えているらしい]
(どうしよう……)
[自己紹介をしようにも、言葉が出ないとあっては何を伝える事も出来ない。幸い、大事な事は青年>>120が伝えてくれたようだが…。
ふと、エプロンのポケットに違和感を覚え、手を入れる。そこから現れた花――“オーニソガラム”
今目の前に居る若く純粋そうな少年に、正にピッタリと思われた]
…………。
[これ……と、心の中で呟きながら、白い可憐な花を、ラビに差し出した]
[紅茶を飲もうという言葉には、静かに頷き]
(やはり紅茶が好きなんだな……)
[一瞬そう笑みを零しそうになり、ふと我に返った]
(…………やはり、私は、彼の事をよく知っている…?)
あー…そうだ、そうだよ。
お前、俺が枯れる時に横に居てくれたんだよ。
[大樹としての命を終えて、
彼と共に空に消えた事までをしっかりと思い出した。]
[今度こそ本当に死んだんだ―――]
いーよいーよ、礼なんか。気にすんなって!
こっちこそ、永い間あんがとな。
[改まって礼を言われると何故だろう、泣きたくなる。
だから今は無理にでも笑顔を作ろうと、
不自然な程明るい笑みを向けた。]
酒場の女主人 イライダ は 宿屋の女将 イライダ に、くらすちぇーんじ!
[死体の処理は、元々仕事でもあるし、
何より、気のいいのが見て取れていた彼が、せめて安らかに眠れるようにと。
埋葬式の作法はあまりしらない、自分の祈りなだけであり。
礼を、言われるものでは無いと、思っていて。]
逆、だ。
……おれが、なくなってから、…呼んでくれた、から。
[あのまま、解けていきそうだった存在を、つなぎとめてくれて。
永く話す間にも、沢山のことを聞かせてくれた。]
ヴァーリャが居て、少し、安心してる。
[記憶と違えていなかったこと>>132>>133に安心して。
他の人よりは、少し流暢な言葉遣いだった。]
[満面の笑みのガキ大将
悪びれた様子は皆無
口に出した理由も意味不明
ガキ大将時代を知られているヴァレリーはともかく
その他の人々にどう思われるかとか
何一つ考えてはいなかった
これだからこそ、“キリル”と男名で渾名される所以]
大丈夫だよ、威力落としてるし
大丈夫――――だよね?
[ちょっと心配になった]
って、ちょっと、リーリャ!
リーリャが謝る事じゃないって!
[思い切り犯人はキーラなのに、何故かリディヤが謝る
酷く慌てて、キーラも彼らの元へと駆け寄る
謝らなければならないのは、私なのに
この程度の罪で済まされないぐらいなのに
鞄からハンカチを取り出そうとして
(そう言えば持っていなかったけど、何故か、そこに有って)
だけどメーフィエの頭の上の雪は、すう、と溶けて消えた]
[白い何かが飛んで来たと思った方向を見遣れば]
キーラまで……。
それにリーリャ、2人揃って何やって…
[流石にこれには絶句する他無かった。
死んでいる自分と同じように此処に皆が居る、それはつまり?]
[考えない。
考えると肯定しか出来なくなってしまうから。]
[せめて、自身の想いだけは伝えたいと。
彼の寂しげな表情が少しでも和らいでくれますようにと。
朧気な記憶に従うように。
ぎゅっと、彼の手を握り返した]
って、なんだ。もう終わりかよ。
メーフィエももっとこうな、やり返すぐらいしろよー…。
相手は女つってもキーラだぜ、生半可な事やってたら
叩きのめされるんだからな。
[今度こそ何も考えないでいよう。
そう決め込んで、雪合戦が始まるのかと期待していた所が
何も起こらなさそうな雰囲気に口を尖らせた。]
……キーラ?
[さっきは、キリル、と呼ばれていた女性
今度は、体格の良い男にキーラよ呼ばれて
キリルは男性の名前、のはず
だから、つまり、この女性のほんとうの名前は――]
キーラ…………おねえちゃん
もぅ……危ないからもの投げたらだめだよ
[完全に思い出したわけではないけれど
大事そうにそう呼んで
駆け寄ってきたキーラを、唇尖らせながら嗜めた]
え、危なくないって
そんな固くしてないし
石も入れてないし
[リディヤからのお小言に、苦笑したように返す
ズレた内容なのはご愛嬌]
危険なもんじゃないですよ、ねえ?
[ヴァレリーにヘルプの視線]
そんなに慌てなくても…。
[普段の調子ならこの時点で拗ねて、
慌てるぐらいなら投げるなとか言ってのけた所かもしれないが]
いつだったか、石が入っていた時よりは
随分温情仕様になった方だよ。
それに、私もそこまで軟じゃない。
だから大丈夫だって、キリル。
[いつも悪びれない彼女に心配されると、それも落ち着かなくて。
自分でもよくわからない心理。
困ったような笑みを、キーラに向けた]
メーフィエ避けないから……さあ
[幼い頃に比べれば、分別は付いた
さすがに『泣かれたらやばいから』と言うのは止めておく
無邪気に遊ぶ権利なんて無いでしょう?
嫌われているはずでしょう?
だって、ころそうとした――
小さい頃はここで拗ねてしまって大騒ぎになったりしたけれど
一応泣き出す前にそれなりに心配するようになった
ちょっとだけ
軟じゃない、との言葉には、んーと眉根を寄せた
嘘だろ、と言いたげな焦茶]
…………むー
あぶなくない、なら、いいですけど……
[周りが口々に危なくないと言い、
雪玉をぶつけられた、メーフィエと呼ばれた青年まで
そう言うのなら、納得するしかなかった]
[気が付けば大柄な男が雪玉を作って
少年に差し出していた
これはそういう遊びなのだろうかと……
じーっと雪玉を見つめた]
無理に思い出す必要もないし、
思い出せないことを気負わなくてもいいと思うな。
思い出は過去だけじゃなくて、これからも作れるものなんだから。
……私はメーフィエ。きみのお姉さんの幼馴染なんだ。
よろしくね、リーリャ。
[少女が少しでも安心できるように、柔らかい口調で語りかけた]
レイス、さん?
あなたもパニーニ、どう?
イライダさんのお手製よ。
[にこりと笑んで、首を傾ぐ。
さあ、黒狼はいったいどうしていたかしら?]
[レイスに連れられて訪れた先で、女性と――黒い、獣の姿。
咄嗟に、喉がズキリ、と痛んだ]
(でも、違う……)
[違う? 何が違うというのだろう。
目の前にいる狼には、不思議と恐れは感じなかった。
女性達が自然と黒い狼に馴染んでいる光景を不思議に眺めながらも、じっとレイスの顔を見上げた]
[思い出はこれから作るもの
そんな言葉は聞き流す
思い出は壊してしまうもの
側の少年には、キーラと名乗りをしておく
しかし一連の流れを見れば、キリルと呼ばれてもおかしくない
彼の名前も聞けただろうか]
[こうしていても何だと、そっとパニーニを手に取り]
あ、えと、いただきます。
[イライダにそう告げて、軽く頭を下げつつ]
……オリガも、食べる?
[そっと、彼女の様子をうかがった**]
[ホールにあらわれた二人にはにことほほえんであたたかい紅茶を口に運ぶ]
なかがいいのね。
[つきんと胸が痛むのはここにはいない男をおもって]
ううん。お兄さんのことは、知らないわ。
でも、わかるの。
[一緒にきた女の人が席に着くのなら、
イライダさんが紅茶を用意したかしら。
そうでないなら、自分が用意して。]
あなたは、オリガさん?
[彼女にも微笑み向ける。]
この子、クレストっていうの?
[ひとみをまたたいて]
わたし、覚えてる子の名前はわかるけど、
忘れてる子の名前はわからないの。
[寝そうな――もう寝てる?黒狼の背を、撫でてあげて]
[後からやってきたレイスとオリガにはカチューシャが紅茶を淹れて。
レイスがパニーニを手に取るのを見て>>176]
どうぞ、たくさん召し上がれ。
[微笑みかける。隣に座るフィグネリアのつぶやきと何処か寂しそうな顔を見て]
ここは不思議なところだわ。欲しいものが手に入るもの。
欲しいもの、来て欲しい人…
――…強く願ったら、叶うかも知れないわ
[柔らかく微笑みかけた]
[レイスに勧められるままに席につき、彼が黒い狼をクレストと呼ぶのを聞いて、目を瞬かせる。
クレストとは、いつも教会で会うあの助祭のクレストさん?
思い起こす彼の姿は、狼とはほど遠く。
だが、不思議と目の前の獣が“そう”なのだと言われたら……素直に、あぁ、そうなのかと頷く事が出来た。]
…………?
[やはり、記憶が混合しているらしい。
状況が把握出来ないままに、感情だけが馴染んでいく]
[クレストと呼ばれた黒狼にやはりちがうと確認を新たに]
カーチャ、忘れてるこの名前は誰にも分からないのよ?
[くすくすと笑うのはカチューシャの記憶のことだと思ったからだけれど、本当のところはわからない]
[>>182イライダ言葉にはどこか確信めいて]
いいえ、それなら真っ先に目の前にあってくれるはずの人がいないの。
[想うのは男ではなくおいてきてしまった親友の姿]
マロースじいさんは来てくれたけどね。
[元気付けようとしてくれたのはわかったから最後のそれはいたずらめいて]
[クスクス笑うフィグネリアにつられるように笑を浮かべ]
カーチャの言うとおりだわ。
覚えてる子の名前は分かるわね。
[この村に住むものは大体把握している女にとっては、カチューシャの言葉が新鮮な響きに感じた。]
傭兵 ダニール がやってきたよ。
ふふ。そうだわ。
忘れちゃってるんだもの、ね。
[おなじように、くすくす笑んで]
わたしは、エカチェリーナ。カーチャでいいのよ。
[レイスさんとオリガさんに。
自分の名前だったものを教えた。
そう呼ばれるのも、ここではきっと嫌じゃないから。**]
[少女の安心したような笑みに、灰青の眸を細め>>171]
ああ、それで…。
[どうりで、さっきから果物の香りが微かに漂っているのだと納得]
プリャニキか……そういえば、最近食べてないな。
[なんだか、食事をとることさえ久しぶりに思えてくる。
今まで普通に日常を過ごしてきたはずなのに。
キーラに雪玉を投げつけられた時の懐かしさもそうだけど、
何かがずれている感覚。無理に戻そうとも、思わないが]
もちろんいただくよ。楽しみにしてる。
[教会の中にクーフニァがあることも知っている。
自分はリモーンの香りつけが好みだと言い添えておいた]
[ヨールカの下で、言葉を交わす人達を見つめる]
[無理に思い出す必要はないといわれたけれど
知っている と認識しているのに
思い出せないのは、やっぱり寂しい
自分ももうすこし、ここに居たら
いずれ彼らの事を思い出すことができるだろうか?]
[そうは思うけれど、作る、と言ったものは
やはり作ってこなければと]
……あの
私、中でプリャニキ作ってきます
みなさんも、風邪ひかないうちに
中に入ってくださいね
[ぺこり、彼らへ会釈し、一足先に教会の中へ
調理場がどこなのか
そもそも調理場なんてあったのか
知らないはずなのに、
足は自然とそちらへ向かっていた**]
[フィグネリアの言葉に>>189変らぬ笑みを向け]
そうね…例えば、会いたいのが親友だとして、
その親友にパートナーができて、その相手がどうしても離してくれない…なんていうときには…
会いたくても、会えないということもあるかもしれないわね。
[微笑はそのままに、首をかしげた]
[ 細めた眼が周囲を検分する。
既視感。
――同時に、違和感。]
……どうやら、俺ぁ死んだらしい。
[ ク、と喉奥を鳴らした。
何故、何時、何処で自分が死んだのか全く思い出せないとは滑稽だ。]
アイツ、か…………?
[ 喰う前にヤラれたか、と。
遠い昔に交わした『約束』のような勝負の敗者になったかもしれないのに、浮かんだ感情に唇が綻んだ。]
服職人 ミハイル がやってきたよ。
………… さむい。
[への字の口。
いつもより凶悪な目付き。
不機嫌そうな男は、ぼんやり空を見上げた。]
( …… 約束 )
[曖昧な記憶のなか、女の金髪だけが鮮明だった。**]
ヴァレリーさんの新作、ですか?
それは……ぜひ、お目にかかりたいです。
[自分の銀細工の傍にあるハートの硝子細工は無関係?
不思議に思いつつも、一挙大公開と聞いて胸は高鳴る。>>194
雑貨屋の片隅に並ぶ小さな細工たち。
店を訪れる度、密かにそのセンスに惹かれていたから]
他の人に先駆けて見られるなんて、ついてるなあ…。
[小さく呟いた。
先程もっとヨールカに飾りを付けないか提案されたので、
手持ちの細工をまた取り出そうとしたけれど。
ヴァレリーの作品があるなら今はいいかと考えを引っ込め]
…………どうかされました?
[鞄の中身を確かめる彼からあがった声に、*首を傾げた*]
[男にしては珍しく、眉間に皺を寄せて考え事。]
なあ、その辺にガラス細工…落ちてないか。
こんぐらいの、タマゴみたいなやつなんだけどよ。
18(20)個ぐらい試作で作って来たんだけど
全部無くなってて…
[こんぐらい、と言いながらその場に居る皆へ
人差し指と親指とを付けて1cm程の隙間を開けて見せた。]
俺、上から落ちて来たから
その時に全部どっかにバラ撒いちまったのかな。
[それとも]
[男は教会の窓を見上げる。
かつて自分が居た部屋、その辺り]
――――……。
[もし、その場で探してくれる人が居たとしても、
18個もばら撒いたのならばそんなはずはないだろうに、
1つとして見つかる事はないだろう。**]
…………………クソ、
[ 何度か唇を歪めて上下を擦り合わせた後、悪態を吐いた。
ポケットを探る手が摘み出したのは、丁寧に巻かれた煙草と燐寸で。
その持ち主の身代わりとばかりに。
ゆっくりと唇で挟む。
――吸い込む煙の味は、幾度となく交わした吐息の温度を思い起こさせ眩暈がした。]**
― キッチン ―
[テーブルへ果物の入った手提げを置いて
きょろきょろと、室内を見回す]
うーん、材料は隣の部屋にあったけど
調理用具が足りないなぁ……
[どうしようかな、と考えていると]
[目の前に……]
……わっ
何これ……!?
[思い描いていた調理用具が現れて、
思わず驚きの声を上げた]
…………不思議
[普通ならそれだけで済まされない現象なのだけど
なんだかそれは、気にしなくていい事のような気がして]
[少女はプリャニキを作り始める
甘くて、スパイシーで、
ほんのり果実の香り漂うお菓子を
腕が上がった
キーラにそう言ってもらえるくらい
食べた人達の笑顔を思い浮かべながら]
[メーフィエはリモーネの香り付けをリクエストしていた
他の人達は、どうだったか]
[何にしても、もっと人が来ても大丈夫なくらい
たくさん、たくさん、作るけれど]
おいしくなーれっ
[冷蔵庫へ入れる前の生地へ、おまじない
妖精さんは、聞いてくれるかしら?]
……………………?
[そういえば、此処へ来る前に
一緒に居た気がする女の子が、いない
薄桃の髪の、妖精さんみたいな少女
今は、何処に?**]
[ここは惨劇の砦ではなく、女が書庫の番をつとめた教会でもない――けれど――森を見渡したときにみたあの水車は…?
――――氷ついてはいなかっただろうか……?
手早く自らの食器を手にして礼をいうと、静かに席をたつだろう**]
………… それ、お前のか。
[煙草をさした問いだが、言葉足らずはあの頃と変わらず。
無遠慮な視線は、小さな火をじっと見ていた。**]
ぎぃ…
[教会の音は静けさの中。一期は悲しげな音をさせていた]
誰かいないのかな…
[薄暗い教会の中をきしきしと、不気味な音を立ててゆっくりと歩いていく。
ふと何やらいい匂いがしてきた]
おいしそうなだ。
[匂いにつられるように、キッチンへ向かう]
[一旦隠れるも、見た子が女の子だったので、そろっと出て行き]
…あの。僕はナタリー
えーっと、君は?
ここはどこですか?
あとできたら、着る物あるとうれしいんだけど。
[両手をあてて寒そうに肩を震わせて、リディヤを見つめていた]
あ、…………こんにちは、はじめまして
[そろそろ生地が冷えたかな、と
冷蔵庫に手を掛けていれば
調理場に現れた少女のような少年のような……]
[この人は、初めて逢う人……だよね?]
ナタリーさん?
えっと、わたしは……
リディヤ、っていうらしいです。
[いまだ自分はリディヤだと自覚は持てず
曖昧な自己紹介]
ええっと……着るもの、着るもの……
[そういえば、此処へ来るまでに
ほとんど寒さを感じなった
雪はあれほど積もっていたというのに]
[ふと、自分の肩へ目線をやる
大人用のものに見える、大きめの肩掛け
……これは誰かに渡してはいけない気がして]
これ……どうぞ
[その下に掛けていた、赤いフード付きケープ
それをナタリーに差し出して]
上に、いくつか部屋があると思うから……
そこになら、お洋服も、あるかも、です。
[指先で階上を指した]
[それから、生地を取り出して
分けて平らにしたもので具を包みつつ]
今、プリャニキ作ってるんです。
いっぱい作るから……
あと40分くらいはかかりますけど
ナタリーさんも良かったら食べてくださいね。
リモーン、アピリスィーン、ヤーブラカ
香り付けの果物、三種類ありますけど
何か希望はありますか?
他のものが良かったら、用意しますし
[年の近そうな子と話すのは、随分久しぶりに感じて
少女の声も弾んでいた**]
…初めまして。リディヤっていうのか。
いい名前だね。
いいの?君の服。
後で他の部屋で服見つけたら、返すね。
[ケープを受け取ると、ふわっとしていてやわらかかった。
そのまま羽織ると]
プニャキ作ってるんだ。すごくおいしそうだね。
僕にもくれるんの?
ありがとう。できたら頂くね。
では、温かいスープかミルクを頂けると助かるかな。
[ひどく疲れているようで、か細くリディヤに微笑むと、ちょこんとそこへ座り込む]
ああ、ごめんね。
なんだか体が重いんだ。
気にしないでね。
[リディヤを見て再度微笑むと、体を休めるように手でひざを抱え込んでいたのだった]**
[食器を片付けにキッチンへ赴いたのはいつのこと?
プリャニキを勧められたら嬉しげにくちにするだろうし、まだできあがるまえならまたあとでと笑むだろう。
食器を片付けたら長居はせずに裏門へとーー**]
私は、寒くはないので……
気にしないで、寒かったらそのまま羽織っててくださいね。
[ケープを羽織るナタリーに小さく笑いかけるも
いい名前、そう言われてちくり胸が痛み表情が曇る
まだ“それ”が自分なのだと自覚もないのだから]
はい、皆に食べていただこうと思って作ってますし
……身体が重いんですか?
もしかしたら風邪かもしれないですね……
[かつて自身も重い身体を引き摺りながら
生活していた経験があるような気がして
心配そうな表情でナタリーへ歩み寄る
拒まれなければ額に手を当ててみたりもして]
ちょっと待っててください、すぐホットミルク作りますから
[調理台へ戻り、プリャニキの生地をピェーチカにかけて
鍋に入れたミルクを火にかけ、温め始める]
[美味しく作るにはゆっくり温める事だと……
あれ、誰から聞いた事だったっけ?
脳裏に浮かんだものは、ベッドで寝込んでいる
今より更に幼い少女と、ホットミルクを差し出す女性
この女性はわたしの母なんだろうか……
記憶の中の少女は女性を見上げるも
その顔には霧のようなものが掛かっていて
思い出す事ができなかった]
[一瞬だけ寂しそうな表情を浮かべたけれど
すぐに首を横に振って払った]
― ホール ―
[お皿とカップが空になったら、立ちあがる。]
外から声が聞こえるわ。
きっと、ほかにもだれか来ているのね。
わたし、教えてくるわ。イライダさんのパニーニがあるよって。
[ふわり、黒のフレアが翻る。
娘の姿は、どこか別の場所へ。]
[少しお行儀が悪いけれど、リディヤがいれてくれたホットミルクをもって裏門をくぐる。
ホットミルクに雪が入らないようにプラトークで覆って]
あまり寒くはないのに、それでもやみはしないのね。
[手のひらをさしのべればふわり雪が舞い降りる]
[目の前に広がるのは寒々と氷ついた風景――始まりのあの日を思わせる回ることのない水車は、けれど女に禍々しさを伝えることはなく――]
確認なんてできやしなかったけど…。
[かつての時にも女が感じていたのは不吉さではなかったようにもおもう]
不吉を呼ぶのではなく、警告ではないかと…。
[よぎったそれを告げたことはあっただろうか]
ナースチャ…。
[寒さは感じなかったから、小屋にもたれかかってミルクティをすする]
あったかい…。
[ほぅと息をついて夜空を見上げた]
[身勝手にも生きてと望んだのは自分]
文句を聞くの、楽しみにしてるんだから。
ここがどこかはわからないけど、のんびりさがすわ。
[たとえいまは隔てられても――]
でも、ナースチャはともかくミーシャを探すのは骨がおれそうね。
[ぼんやりとつぶやく]
森の魔女 アリョール がやってきたよ。
…寒い!
[深い深い森の、一本の針葉樹の下で、「自称魔女」は呟いた]
身も心も寒い…ってやかましいわ!
[誰かにつっこまれた訳でもないのに]
あたしに断りなくヨールカにしやがって…
[住処にしているその樹が、すてきに飾り付けられているのをみると、口では街の住民の勝手さを嘆くようにしつつも]
もっと星がついてる方が好きなのに!
[割りと気に入っているようだった]
それにしても今日は雪が凄いな…
[見上げていると、溶け込まれそうだ]
…うー…ん…?
[辺りが真白く染め上げられ、ぼんやりそれを見つめるうち。見慣れぬ教会のステンドグラスに視界が移り変わったのを、彼女は気づけたか…まだわからない**]
[ホールから出ていくフィグネリアとカチューシャを見送り]
私も行くわ
[その場にいたと思われるレイスとオリガに声をかけ、ホールを出た]
わざわざ伝えに来てくれて、どうもありがとう。
君の名前は?
[ラビとの会話が一段落した頃にでも、少女の名前を尋ねる。
少女が答えてくれれば、そのを頭の中で繰り返して]
じゃあ…改めてありがとう、カーチャ。
ああ、私の名前は……
[少女の澄んだみどりの眸を見つめ、ふわり微笑う灰青。
それから、自分の名前と簡単な自己紹介を*]
……んあ?
[白い、白い白い空が輝いて、ガラスの破片になった。――そんな馬鹿な、魔法もかけていないのに。と我に返って瞬きすると、そこには荘厳なステンドグラスが]
…いつの間に教会の中に…?
[眉を寄せ、上を向きすぎて痛くなった頭を戻すと驚いた。]
教会いつ修復したの。
[床も、天井も、椅子も。よく知るそれとは違う、ぴかぴかの教会に面食らう。首の裏を片手でさすりながら、彼女は訝しげに辺りをうかがう。誰もいない。]
[信じられない、そんなお金があるなら少し寄越してくれればいいのにと思っているわけでもない文句をたれながら、教会のあちこちを見てまわる。
そしてひとつの結論にたどり着く]
……あの町の教会じゃあない、わね?
[誰かに魔法をかけられたのだろうか。首を捻って考え中]
そうじゃないとすると、うかつに動くのは危ないな…。
[だがしかし、あちこちを不遠慮に見て回った時点で、もう十二分に迂闊なのではあった]
でもあの町とまるで似ている気もするし、
まったく違う気もする――呪術が失敗して飛ばされたか?
あたしに限ってそんなまさか。
[誰かに言い訳するようにそんなことを言いながら、スミに設置されているオルガンの椅子に腰掛けた。じゃじゃーん、とむやみに不協和音を奏で]
[建物内を歩いていると聖堂のほうからオルガンの音が>>247]
誰かいるのかしら…?
[目の前の聖堂への扉を開けて中に入る]
ヒッ
[でたらめなオルガンの音色を響かせていると、ギイと扉の音がしただろうか。肩をすくめて変な声をあげ、恐る恐る後ろを振り返る]
………おや?
こんにちは。
[オルガンの前にいる人物に声をかける]
どこかでお見かけしたことがあるような気がするのだけど…
[首をかしげつつ話しかける]
>>250
……奇遇ね。あたしもよ。
[同じように、首をかしげた]
なんだか美味しい記憶がある。
――どこかのお店のシェフとか?頂いたことが?
[ちょっと電波なセリフを吐きつつも、繋ぐ言葉はそれなりにまっとうな推論だった]
[生地が焼きあがるまでの間、
自身もホットミルクをマグに注ぎ、蜂蜜を混ぜて
マグカップにちびちびと口を付ける]
[ナタリーの笑みに、自身もにこにこと笑い返した]
[なるほど、と>>254に頷いた]
そうだったのね…。
[はて、宿屋―酒場ならたまに行った気がするが…と思いを巡らせたが、すぐにやめた。勘違いしていたのはこちらかもしれないし。]
私は森のヴィエーディマ。アリョールよ。
…ところで、町にこんな立派な教会あったの?
それともなにか――――”催しもの”…?
[先程から感じている違和感を、「いつも」のようにバカにされないようにと注意を払って言語化した。]
死に損ない ロラン がやってきたよ。
………オリガ、寒く、ない?
[何が原因かはわからないけれど、声の出ないらしい少女を見。
テーブルに目を戻せば、捜し求めたトランクが、あった。]
――っ、え、え?あ、え、ええと、……
[何がおこったのか、本当にわからない。
突然目の前に、…死体処理の道具のトランク。
いつの間にか手にあった鍵で、それを開く。]
[自分の最後の記憶と変わらない。
減った薬液と、殆ど残っていない香油。ナイフや針。]
[少しだけ目を細めてから、それを手にとろうとすれば。]
――わ、………!
[瓶の端に指が触れた瞬間に、沢山の光の粒になって、消えた。]
………???
[状況が飲み込めないまま、おろおろとその光の粒を見ていたが
なんとなく、『これは、必要ない』と言われている気分になって。]
[――光の後に残ったのは、薔薇を模った銀細工]
[少しだけたどたどしい、その細工は。
―― 間違いなく、彼女の為に作ったもの。]
あの、オリガ。
………これ、……
[何と言っていいかわからなくなって、その細工に触れる。
……どうやらブローチになっていて、
これならケープの止め具になりそう]
[なんだか、今までもらえなかった分のプレゼントを、詰め合わせたみたいだ、とか。
そんなことを、考えてた。]
[そっとケープにブローチを取り付けて。
これで、ずり落ちることはあまりないだろう、と。]
オリガ、これ、…直接、渡したかった。
―― 俺の、罪は。ゆるされた、みたい、…だから、……
ようやく、あなたを愛していると、言える。
[オリガの手が空いていれば、そっとその手を握る。
そうでなければ、髪を撫で。
そっと、彼女の様子を、見守った。**]
― 過去の記憶 ―
[結局、宿に火がくべられる事も、狼が食べに来ることもなかった。一人宿の二階で磨り減った本を読み続けていた彼を見つけたのは、武装した兵士達だった]
――!
――っ!!
[口々に喚きたて、銃器を突きつける彼らに無理矢理立ち上がらさせられて見たものは、村の滅び。村長として村を支配してきた父を始め、歩けば誰もが知っている顔見知り達、妹のように接していた病弱な娘の妹、皆、白い雪の中に埋もれていた。建物の至る所にまで飛び散った黒い染みを残し、抉れた赤黒い肉を覗かせながら]
(結局、約束は果たせなかった)
[頼む相手が違うと彼に告げたのは誰だったか。姉のようで違う獣だった彼女と共に村を出たのだろう。あの村で生き残っていたのは、死体しかなかった宿の二階にいた自分だけだった]
[アリョールの自己紹介に自分も答える]
私はイライダ・ベレズナヤ
…教会…ここは昔の教会みたいよねぇ。
というより、夢だと思っていたけれど。
パニーニが作りたいと思っただけで
食材と道具が目の前に現れたのよ?
なにか、奇跡でもあるのかしらね?
[クスリと笑ってアリョールを見た]
ヴィエーディマなら、何かご存じない?
[残された彼は一人引っ立てられ、取調べを受けた末、牢獄に入れられた。誰も彼を犯人とは思っていなかっただろうが、犯人にさせる者もいなかった]
(ニコラス……ようやく俺は……)
[吊るされたあいつ。きっとこのままでいれば自分もと思うと、悪くない気分だった。このままで、いれば]
(このままで、いれば)
[――が、凍える牢で眠っていた筈の自分が見たものは、嘗ての村のようでそうでない村の入り口だった。古めかしい門を潜り、呟く]
……戻ってしまったのか。
[この住み難い、たった一人の世界へと**]
[記憶には残っていないはずなのに。
自分は、ずっとこの時を待っていた気がする。
感情が次々とこみ上げてくる。
記憶の糸が途切れたままなのが、もどかしい。
嬉しく、そして愛おしく想うのに。
その感情を、記憶と照らし合わせる事が出来ない。
思い出せないもどかしさと、言葉を伝えられないもどかしさと。
双方に涙しながら、そっと彼の手を握り、その胸に身を寄せた**]
…いい匂いがしてきたね。
[カップをぎゅっと両手で握ると、ぽつりとそう言って]
ここがどこかはわからないけど、こういうのもいいのかな。
[っと再度自分に言い聞かせるように言った]
材料が?ふってわいた?
[くすり微笑むイライダに、秘密がばれた子どものような拗ねた顔で視線をそらしていたが、奇跡ときけば]
…そんな魔法がまだあるのか…?
[考えこむ仕草で]
天国とは…違うわよね。
まだくたばるわけにいかないんだけど
天国…?それは困るわね
[アリョール同じように考えこむ]
ちょっと他のところも見てくるわ
[そう告げると聖堂を後にした]
ゆき≠チて見たことある?
リディヤ…
僕実は見たことないんだ。
寒いと見れるって、ほんとうなのかな?
[窓を見つめて、か細い声でそういった]
― ホール ―
[ひとり、
またひとり、といなくなり。
さんにんめで、空気を読んだ。]
[目を覚ました狼も、こっそり廊下へと。]
そうですね……もうすぐ焼きあがる頃かな
[スパイスの香ばしい薫が漂い始め、
ちらり、ピェーチカへ視線を移す]
なんか、のんびりしますよね……
[こういうのも、その言葉に頷いた]
ゆき、ですか……
確か、外にあった白くて冷たい……
外、いったら、まだ降ってるんじゃないかな
[視線は、ピェーチカから窓の外へ]
― キッチン ―
[入り口から傷まみれの黒い狼がそーーっと顔を出す。
紅い目を瞬かせて、なかの様子を窺っているよう。
人の言葉は解せるから、邪魔していいものか、
などと考えているのかもしれない。]
ん?
あ、ああ…
[出ていくイライダに軽く手を振った。まさか幻視じゃあるまいな?と、目を凝らしながら]
……っあー…なんか聞いたことはある気がする。
でも伝説レベルで……なんだっけなー…
[彼女が出て行ってしまってからはっとして、こめかみをトントン、指先で叩きながら「奇跡」の言葉のありかを思い出そうとする。――きっと思い出せずじまいなのだが]
[リディヤの笑いに、余計顔を赤らめて。
黒狼はじっと見つめたまま]
わんちゃん?
そ、そんなんだ。
こんにちわ。
[リディヤの言葉を聞いてから不思議そうに黒狼を眺めて。座ったままぺこっとお辞儀をした]
こんにちは、わんちゃん。
えっと……怪我してるのかな
包帯、とか……
[調理用具が出たときのように
治療に必要な道具を思い浮かべるも
さっきみたいに上手くいかなくて]
うう……どうしよう
とりあえずなにか……体にいいもの
ホットミルクとか、飲めるかな
わんちゃんって、熱いものだめだっけ……?
[傷だらけの狼を前に、おろおろと
言葉が通じるかもわからないのに、尋ねてみたり]
[樹の幹のツインテールと、赤いフードを見比べて、首傾げ。
赤フード少年のお辞儀に合わせて、頭を下げる。
首元の硝子の数珠が涼やかな音をたてた。]
[そうして、前足を出したり引っ込めたりしながら、
樹の幹の少女の問いに、頷くように首を縦に振り、]
がう。
[と鳴いた。
熱くても平気そうだ。]
[数分考えたが、思い出せなかったため手を下ろした。]
……まあ、いいか。
考えようによっては秘法の謎を手に入れたりとか
そういうイベントもあるかもしれないしね。
[何やらRPGの主人公のような――彼女はいつだって主人公気取りの、結局はモブでしかいられない人間なのだが――気分になると、ひとまず立ち上がった]
古い教会といってたわね。
……周りはどうなのかね?
[スッサスッサと歩き始めた。とりあえずどこへ行こうか。<<時計塔の番人 ウートラ>>のいるあたりか。]
村の設定が変更されました。
[傭兵から返答があったか。
あってもなくても、ひとまず寒い。
その場から離れ、暖かい場所へと向かおうとした。
少し離れていても目立つヨールカの方からは、やかましい声が聞こえて、近づくまいと真顔で決心。
そこから離れようと、自然と向かう足取りは、何かに惹かれるように水車小屋へ。]
[すべての始まった場所。
よく覚えていないけれど、惨劇も喜劇も、そこから始まった。
そこで踊らされるしかなかった男は、けれど誘われるように。
扉を開けばまだそこには誰もおらず、記憶にないあの日のように、扉の内側、壁にもたれるようにして座り込み、水車を眺めていた。]
わ、ひとのことばがわかるのかな……
それじゃ……あったかいの入れるね
[頷く黒狼に驚くも、頷き返して
カップよりも浅い皿へホットミルクを移し
蜂蜜と混ぜたものを、ことりと黒狼の傍へ]
どうぞ。
プリャニキなんかも……食べれたりするかな
[わんちゃんにプリャニキ……
それってどうなんだろう、と内心首を傾げつつも
もう一度尋ねてみて]
[どこから……?
そういえばこのわんちゃんは
どこからこの屋内へやってきたんだろうと
そんな考えは、まるで頭から抜けていた]
[黒狼を撫でるナタリーに、安心したように笑むと
自身はプリャニキを出しにピェーチカの傍へ]
ふふ、香りはいい感じだな
[ほんのり果実の香り漂うプリャニキに
ここまできたら、あともうすこし
冷ましている間に、アイシング作りに取り掛かる]
[そろりとキッチンのなかへと入る。
少年の手に撫でられると目を細め、ごろごろ喉を鳴らした。]
[ホットミルクの皿が置かれれば尻尾を振って、
ついでに振ってきた問いにもう一度頷き、短く吠える。
どうやらこれが肯定の合図らしい。]
[最初はおそるおそる舌を伸ばしたけれど
舌先に感じる温度は程良かったのか、
やがておとなしくミルクを舐めはじめた。]
[ふいと 目をあけたならもたれかかっていた水車小屋の外壁から身をおこした]
プリャニキ…。
[食べにいくと告げたのだったとサラファンの雪をはらう]
[マグカップを手にとってそろそろだろうかと歩みを進めようとし、ふと水車小屋の扉に違和感をおぼえる]
……?
あいて…?
[誘われるように扉に手をかける]
[プリャニキが冷めた頃には、
アイシングの準備も出来上がって
幾つものプリャニキの表面へ塗っていく
やがて全てに塗り終えると、
最初のほうに塗って乾いたものを二つ取って
ナタリーと黒狼の元へ]
あの、できました。
どうぞ……お口に合うといいんですけど
[ナタリーはさっき好みの香り付けについて
何か言っていただろうか?
特に言っていなかったなら
ヤーブラカの香りのプリャニキを差し出し]
[黒狼へは――なんとなくリモーンの香りの
プリャニキを、口の近くへ持っていった]
[つぶやかれる己の名にこくりと小さく頷いた]
わたしくらいよ。
ミーシャに突然抱きつくなんて。
[実際のところはしらないけれど、そんな強がり口にして]
またいなくなったのかと思った……。
[吐息にのせて不安をはきだした]
気持ちいかい…
[喉を鳴らす黒狼を微笑ましく思い、さらに撫でて]
飲んだ…よかったね。
[心配していたのか、リディヤを見つめてほっとした顔を浮かべた]
…ありがとう。
凄く美味しいそうだね。
頂きます。
[味付けは何でもよかったくらい、お腹が空いていたようだった。
お腹を満たすように、真剣に食べていたのだろう]**
[どこか懐かしいような香りのするものを、
少女の掌から直接、咥えて口のなかへ。
もごもご咀嚼して――
お気に召したのか、尻尾を振って、2度ほど鳴いた。]
[ 扉の向こうには、幾人かの気配がする。
一番逢いたくて、一番居て欲しくない人物の気配は感じない。
自分が死んだ事よりも、とうとうまた『独り』になったかと、其方の方が衝撃が強かった。
何度呼んでももう、答える『声』はない。分かっていてもつい、囁いてしまいそうで。]
……そういや、
[ 死者、と言えば。
あの時『声』に答えた若い狼の番の魂は、此処に居るのだろうか。
たった一度、死ぬ時にだけ現れた茶色の毛並。片割れを喪い仔を宿したと信じて肉を喰らった月白色の娘――。
己の手を見つめる。
現れた黒銀の上に雪が落ち、溶けた。]
[ナタリーのほっとしたような顔に、笑みを浮かべ]
あ……まだまだ、いっぱいあるから
そんなに慌てて食べなくても……
[一心不乱に食べているように映るナタリーに
黒狼を撫でながら、小さく苦笑]
わんちゃんも、もっと食べますか?
[お気に召した様子に、尋ねてみて。
肯定が得られれば、もうひとつ取ってくるつもり]
[髪を撫でられながら、レイスの肩に頬を寄せ、静かに目を閉じる。
その温もりも、匂いも、鼓動も。
記憶には無いはずなのに、その全てが懐かしく思える。
ぎゅっと彼の衣服を掴んだまま、子供のように、その胸で甘えていた。
もし誰かが入ってきたならば、慌てて飛び跳ねる事になるだろう。**]
[思い返すのは守られなかった約束、死に急いだ男の姿。
思い至らないらしき男の様子に記憶の欠落を感じたけれど、己の記憶にも確たる自信はなく――]
うん、そうね。
[大切なのはここにいてくれうというそれだけだったから、柔らかな笑みを浮かべてて視線をあわせた]
あまいもの、たべにいかない?
[もう一度ぎゅっとだきつくと、切り替えるようにすいと立ち上がる。
きっとこれには関心を示すだろうと半ば確信しつつ問いかけた]
[同じ味のプリャニキをてのひらに乗せて
黒狼の傍まで歩いてしゃがみ]
……あなたにそっくりな黒いわんちゃん、
わたし、どこかで見た気がするんだけどなぁ
なんて、わんちゃんが知ってるはず、ないか……
[首をこてっと傾いで、黒狼の頭を撫でた]
[>>316やくそくした。
覚えている、けれど約束の記憶はないという矛盾。
すべてを飲み込む、奇跡という靄。]
……。
[それでも、細かいことはどうでもよかった。
目の前に居る女が、笑顔なのだから。
抱きつく女へ腕を回すでもなく、ぽんぽんと硬い動きで頭を叩く。
放置でいた頃と比べれば格段の進歩なのだが、二人が生きて恋人となった世界を知らないのであれば、女にとっては異常事態かもしれない。
けれど、動揺してもなぜかはわからない。]
…ああ。
[誘いに、沈黙は他の問いよりはずっと短い。
立ち上がれば尻を払う。
座り込んでおいてなんだが、やっぱり冷たかった。]
えーと…ちょっと俺、教会の中歩いて来るわ。
なんか色々忘れもんしちまってるみたいでなあ。
千枚通しもねーし、新作もねーし……。
ついでだし色々、辿って来る。
[メーフィエが去った後、キーラに声を掛ける。
彼女はどうするのかは聞かなかったので、もしも
付いて来ようとするなら止めはしない。]
[ふたつめを差し出されたなら、
また同じ動作でもぎゅもぎゅといただき、]
?
[とばかりに、少女を見上げて同じ方向に首傾いだ。
まだ口をもぐもぐさせながら、
狼は目を細めておとなしく撫でられている。]
メーフィエさんと、ヴァレリーさんと。 キーラさん、ね。
よろしくね。
[さいごのひとりの名前は、本人の口から聞けたかしら?
そうでなくても、彼女の顔を見ればきっとわかることでしょう。]
わたしたちも、行こっか?
[立ち去る人たちを見送って、ビーニャの瞳を見つめ微笑んだ。]
……。
[ん、と腕を差し出す。
微かにかすかに、記憶にない思い出。
腕をくむか、と。
とられてもとられなくても、フィグネリアにあわせた足取りで水車小屋を出た。
教会へ足を向けるだろう。]
[男の仕草にはなんだか慣れずにくすぐったくってくすくすと笑みがこぼれる]
あのね、プリャニキ。
作ってくれるんですって。
[転がっているマグカップ拾って、男の手をひいて甘い香りのもとへと急ぐ。
――早足なのはいささか照れ隠しがはいってくぃるのだけれど、男が気がついたかどうか**]
[とりあえずホールの食器を片付けないといけないとホールに寄り、置いてある皿などを持ってキッチンへ。
入り口にいる黒狼と少女を見つけ>>317]
あら、良い匂いね、あなたが作ったの?
[ブリャニキを持つ少女に話しかけつつ中に入る]
……。 …… 誰が。
[>>323微笑む顔を見下ろし、プリャニキの作者を短く問いながら歩く。
早足な気がするのは、歩調を合わせることにようやくなれていた、きがするから。
大して気にすることもなかったが。
さくりと雪を踏みしめれば、いつでも新雪のような柔らかさ。
不思議な空間を不思議に思わないこともまた、奇跡。]
[二人で揃って、女の案内に従って教会へ入った。
キッチンを目指そうとして、二人の見慣れぬ人影を見た。]
……… ……。
[なんだあいつら、という視線を少しだけ。
プリャニキとは関わらなさそうだと判断すると、そのままキッチンへ移動してしまうのだが。]
…あなた、寒そうね。
[ブリャニキを食べる少年にも声をかける。食器を流しに置くと>>308]
あなたの体に合うサイズのセーターでもあるといいのだけれど…
[と言うと女の手にちょうど少年に合うであろうサイズのセーターが]
そうそう、これ…って
[思わず絶句する。不思議な事が起こるもので、
ともかく少年にセーターを差し出し]
良かったら…着る?
[受け取ればそのまま渡し、受け取らなければとりあえず、と近くの椅子に置いておくだろう]
― 一階廊下 ―
[思い出していたのは、幼馴染たちと駆け回っていた日々。
その中には、村外れの廃教会で肝試しだなんて
スリリングな冒険も含まれていた]
……。
[扉を開け、教会の中へ。
真新しい内部は、朽ち果てていたあの建物とは違って
埃臭い澱んだ空気もなければ不気味さもない]
ちょうど、廊下の幅もこのぐらいで…。
あそこに曲がり角があって。
…………同じなのは、偶然かな。
[当時は何が起こるかわからない怖さで
周りを見る余裕なんかなかったはずなのに。
意外と覚えているものだった。
そしてその間取りは、今のところ
記憶の中の廃教会とほぼ一致している]
奇跡の力で、一番輝いていた頃の姿を取り戻した、とか…?
[口に出すと、なんとも荒唐無稽な話。
もっとも、不思議な出来事は他にも目撃しているのだが。
嘗ての肝試しの経路を辿るように、歩みは更に内部へと進む**]
―聖堂―
[男は今、信じられないというような表情で立っていた。]
――――――――…奇跡だ
[遥かな過去、此処と同じような場所で永い眠りに就いた。
あの時は色がくすみ、歪み、所々が傷んだ姿で原型すら
留めて居なかったステンドグラス]
ああ……これって、こういう絵だったのか……。
[今は夜のはずなのに、ステンドグラスは
温かな光を湛えて聖堂内を明るく照らしている。]
俺が寝てたのは、何処だったかな。
確か、この辺……
[己の亡骸が横たわっていた辺りへと歩み寄り、
椅子の上にごろりと寝転がる。
丁度そこからだとステンドグラスの光が全身に差し込み
男は静かに目を閉じた。]
あーーーーーーーーー………
幸せ。
[少しくらいはモザイク画も見た方が良いとは思うが
今は、この光の芸術品を全身で感じて居たいと願う。**]
― 回想:キッチン ―
[皿に載せたブリャニキを差し出され>>328]
ありがとう。リディヤ。
私はイライダ・ベレズナヤよ、よろしくね。
ちょっとこの皿を置いてからいただくわ。
[自己紹介をしつつ手にした食器を少し掲げてみせる]
そうそう、さっきラムのパニーニを作ったの。
ホールに置いてあるから、良かったら食べてね。
[この言葉は傍らの少年にも聞こえただろうか]
[パニーニの女性がやってきて、
寒そう、との声に、狼は赤フードの少年の傍へ寄り添う。
プラチナブロンドと一緒に現れた男を、
獣のくせに、きょとんとしたような表情で見上げた。
少女に撫でられれば、そのとおり、といわんばかりに一声鳴く。]
[そんなぐあいで、
少年が女性の差し出したセーターを着るなりなんなりして、
暖が取れるまでは自分が暖になろうと。**]
― 現在:キッチン ―
[セーターの一件が終わるか終わらないかで新たな客]
あら、フィグネリア…と、ミハイルじゃない。
[見知った顔が増えて喜ぶ。そしてミハイルの態度に>>327クスリと笑う]
相変わらずね。ミハイル。
あなたの魅力はフィグネリアにしか分からないみたいね。
[二人並んで入る姿に微笑む。そして改めてブリャニキを手に取り、一口]
まぁ、おいしいわ。
[ニッコリと。ミルクはさきほどホールで紅茶を飲んだので遠慮して、]
こうして味もわかる。夢じゃなさそうだし、天国でもなさそうね。
ここは…不思議なところだわ。
村の設定が変更されました。
[手を取られるととまどいながら覚えのある目の前の砂色の髪の少女の顔を覗き込む]
だって…
[眼の前の少女は年相応に見えた…
でも 自分の知っていた少女は
時を止めてしまった少女だったから]
・・・わかった これって夢 なんだろ? カーチャ
[不思議な感覚
だって…ずっと夢見てたもん カーチャが普通の女の子
普通に俺と同じように時を重ねて成長したら
…そんなそれは夢
だから にこりと微笑んで聞く]
[現実は違うから…
いつまでもいつまでも
赤ちゃんみたいな幼馴染
すごく 苛立って いじめたり
すごく 心配で 赤ちゃん扱いしたり]
夢じゃなきゃ カーチャ 君も
あの子に似ただけの知らない子なのかな?
[少しだけ苦々しく微笑んだ]
[もう少しここに居る、と告げて、去る人を見送る
ヨールカの根元をぐるりと回った
結構大きい
シンプルな飾り付けは好みだが、しかし流石に面白みが無い
ちょこんと吊るされた、細工師達の創作
それらの集大成が見たい
彼らの創り上げる楽園が見たい
楽園を集めて、楽園を創って、その中で遊ぶ
それで“人”は“人”を幸せにする
わたしは こわしてしまうから みてるだけだよ]
[根元には、プレゼント
プレゼントを開ける、あの瞬間
幼い頃のわくわくとした感情を思い出す
ぴこん、頭上に再度弾ける電球マーク
唇がにやり、とつり上がる]
喋るヨールカと……
血まみれで叫ぶマロース爺さんと……
びっくり箱プレゼント――
[次のイタズラを思いついたよう
しかし多分に色々泣く人が現れそうな布陣、実行は不可能
妄想だけでも、その笑みは邪悪過ぎるガキ大将
ターゲットは勿論、メーフィエと、その――**]
[ミハイル、フィグネリア、と呼ばれた男女は
仲がいいのだろうか……と
微笑ましそうな視線を送って]
[ナタリーは……わんちゃんが
暖を取っているから、きっと大丈夫だろうと]
私……おねえちゃん達にも
プリャニキ、配りにいってきます
[そう言って、籠にプリャニキを詰めていく
どれだけ焼くんだというくらい大量にあった
プリャニキは、小さな籠に収まってしまった]
[まだ食べる人がいるだろうかと、
机の上へ、プリャニキが少しだけ入った皿を置く]
[ホットミルクは、ポットへ移し替えて右手に
蜂蜜とマグは、必要なときに思い描けば
現れるのだと知ったため、特に持ち歩きはしない
プリャニキの入った四次元籠は、左手に掛ける]
皆さん、また、あとで
[ぺこり、会釈をして調理室を辞した]
……………………失礼しました
[あれっ なんか デジャヴ]
[顔を真っ赤にしながら、扉を閉めようと]
[もし呼び止められたなら、
リモーン、アピリスィーン、ヤーブラカ
希望の香り付けを尋ねて
紙に包んで渡してから、部屋を辞して]
……おねえちゃん達、まだ外かな?
[まだ赤い顔のままで、近くの北出入り口へ。
誰かとすれ違ったなら、プリャニキと
ホットミルクを勧めただろう**]
[それでも >> 232 手を引かかれれば拒む事は無く
深い雪の中で凍ったままの真っ白な雪割草は
ただ 流れのままに…
ついていくだろう**]
やじうまがやってきたよ!(ベルナルト)
[森の奥から金色の獣がひょっこり顔をだし
朱金の双眸を教会へと向ける。
じ、と見詰めたあと、ふ、と細まり弧を描く目許]
――――…
[遠く吼える聲は幼馴染たちの名を紡いだもの。
ゆらりゆらり、尾を振り、
*金色の獣は森の奥へと消えた*]
ベルナルト はきゅうようをおもいだしたみたい。(またきてね!)
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