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――から、きちんと私の元に―――――いいわね?
[抑えきれていない声が、更衣室から漏れている。それに気づいていないかのように、そ知らぬ顔と声で。]
んー、遠隔操作、かぁ。となると……最初から仕掛けてたってよりは、今ルッカは自分の意思で孔にシームルグを落とそうとしてるって事でしょ?
なら、別なのかなぁ、とね。
最初からシームルグを破棄するつもりじゃなかった、と。
[先ほどの叫びを取り繕うための言葉を、連ねる。]
[何処へ行くのかは分からなかった。
けれども、もしも行くのだとしたら……詩論シティの上空には”孔”が開いている……。
今は、宇宙怪獣”クジラ”の所為で、”孔”への働きかけこそないものの、地球以外の場所とすれば其処しか思い浮かばないだろう。]
テルオくん、わたし……。
[来なくてもいい。その言葉に、一度目を閉じ、ややあってから開く。]
って、ちょ、こら。言ったでしょうが!戻って来いって、こら、コラ、行くんじゃない!
足掻け、戻って来い、馬鹿ルッカぁあああああ!!
[もう、声を押さえようとはしていなかった。服の中に入れていた、専用の通信機へと、叫ぶ。]
…、わたし、
テルオくんが帰って来るのを待ってるから。
[そして、何もない場所に”門”が生まれる。
驚くべき事に、目の前の女性が上空の”孔”と同質さを直感させる小さな孔を生み出した。>>155離れろという言葉に、拒まれなければそっと兄の腕を引く。]
[空になった弁当と、同じく空になった水分の容器を近くのゴミ箱へと放り込み、再びハニエルの中へと降りる]
あ、いけねぇ。
すんません、市長から許可もらってるんですけど
このはしけ……使わせてもらっていいですかね。
[次に逢う時はきちんと翼で舞っていられたら良いなと。
職員にはしけの使用する為の手続きを行い、駆け出した]
んじゃー、ちょっくら行って来るなー!!
また詩論シティで!
[もう一度陣桜市を振り返って、走る。
それはやがてバーニアによるダッシュへと変わり、すぐに天使の姿は見えなくなった]
[>>+30またもや断られ、残念そうな顔をした]
じゃあ、メカニカルルームで、自分でやるかい?
1階層にあったよ。
工具棚の半分は空になってたけど、残った分でもそこそこできるはず。
足りないのがあれば、僕に言って。
[ぽん、といつも身につけている工具ポーチを叩いた]
……しかし、ハルピュイアか……。
面倒そうな名前だね。
……でもナイスバディそうあだだだだだだ!!! ジュリエットさん痛い! ごめんごめん、僕ジュリエットさん本命だから! 他の子は、ヒジキが生えた大根に見えるから!
「その部分ではなく、怪獣に対して妙な気を起こすところに活を入れています」
焼きもちじゃないの?! じゃないの?!
…………
[門に呑み込まれ際、聞こえて来た言葉>>160>>163。
コックピットの上で振り向いて――そして、思い出したように、メガマリオンの首を動かす"糸"を引いて]
"うん"
[小さく、頷いた**]
…あ、しまった。
あいつのレーザーの修理の事頼むの忘れたまんまだ。
[今は充電バックパックの側面に括り付けるように積まれたレーザーガン、結局そのまま持って来てしまっていたのだ]
ん〜〜〜〜〜……
ま、まあ…後から市長も来るみたいな事言ってたし、そん時にまた頼むか。今持ち合わせ無かったし、良かったと言えば良かったのかも知れねーなー。
[これを直したがっていたテルオが今、先行している事は大体危機管理課が受ける情報から拾い上げてはいたが、最悪故障したまま手渡す事になるのではと思いつつ先を急いだ]
…ゴメン。
帰れなくて、ゴメン。
一人にして、ゴメン。
…駄目駄目で、ゴメンね。
[既に機能して居ない通信で謝ったのは、
エリーの声が届いたか偶然か。
巨大ロボットをも呑み込む『穴』に、
人と同じ大きさしか無い少女は一瞬で呑まれ…
この世界から、消えた。]
なんだこれ……?
[発信場所に近づくごとに、むしられたような形に散乱しているパーツや残骸が増えてきた。それに混じって羽毛のような物も浮いている。
羽毛を避け、パーツを回収しつつ、ワーウルフは戦闘区域に近づいていた]
[いや……戦闘区域と言っていいのだろうか。戦闘いや、一方的な虐殺は終わりかけていた。
人類側の敗北として]
……こちら、ユグドラシル級航宙戦艦ワーウルフ!
生存者はいないか!
誰か!
<<ワーウルフ号……?>>
[むなしい全範囲通信を数回続けた後だろうか、奇跡のように細い電波が届いた]
救援に来たよ!
そちらの座標は?!
<<半年も前に……行方不明になった艦じゃないか……。はは……とうとう、幻聴まで聞こえるようになったかな……>>
幻聴じゃない!
座標を! 座標を言え!
戦いに来たんだよ!
[助けに、ではなかった。青年はこんな時でも嘘が苦手だった]
この馬鹿…………
[そう、呟き、更衣室の壁に、背を預けて。…少しの間、脱力していた。
けれど、握ったままの、杖の感覚が、それを許さないようで。
さらに、明朱佳の声もあって、なんとか足をしっかりとさせて立ち上がり]
……OK、まぁ、大体レベルになるけれど、ね
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