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鳥類も生物であるからして須く糞はすると思うが、
メイの言うその鳥がエドのことであれば……、
ハチミツを塗して山に放り出すといいらしいぞ。
[そんなこんなで、苺を兄の元へ送り届ける作戦敢行。
方向音痴に先導は任せないでください]
こう、四肢をそれぞれバラバラの方に引っ張る
拷問があったよな。
[ぽそりと、そんな光景を思い出していた]
― 地下迷宮 ―
[だだっ広い空間。時々落ちてくる砂と、積った砂地。
光は僅かに上空から射すだけで、足元もよく見えない。
その光の見える高さからして、5m、もっと…あるかも。
階段もエレベーターももちろん無く、ただただ前後左右に空間が広がるのみ。]
むう、
これってダンジョンてやつか?
[大した水も食料も燃料も装備もなく、困り果てた。]
では運びましょうか。
[苺の足のほうを持つことにした]
ばらばらにならないように、どなたかが先頭になって後の二人はついていけばよろしいのじゃないかしら?
わたくし、まだ覚えておりませんから無事にたどり着けるか不安ですの。
メイさんは?
ハチミツ塗って山に……
[ごくり]
バター犬ならぬハチミツ鳥?
それとも、蜜につられて他の動物に░▓▒▓█▓░░▓▒されるのかな?
[四肢を引っ張る拷問。あったね。なつかしい]
― 地下迷宮 ―
[ぼーっと体育座り。こういうときは体力を使わずに救助を待たなくてはいけない、それが鉄則だ。
使いきれば、即ち、ここで白骨化することになる。]
[どざあ、と幾度目かの流砂に交じって、良い匂いが漂ってきた。]
[はっ、と顔を上げる。これは華麗なるかほり。]
[無我夢中で砂を掘り返して、カレーパンを探り当てた。]
私は神など信じちゃいないが、
きっと救いの仏様はいるに違いない。
ありがとう。
私、これで、悔いはないぜ…
え、えええと。
[だらんと下がる苺の両手を胸の前で交差させる。
ミイラポーズの腰に腕を回し、準備完了]
ハチミツ鳥の顛末に関しては、後者だろう。
科学的に考えて。
そして、メイのワープ航法に期待する。
科学的な論拠に基いて。
[れっつらごー]
でもねー。
実は今気配を感じないのよね……。
とりあえず振ってみるか。 4(6)
1.お兄ちゃんの所
2.お兄ちゃんが使用した直後の男子トイレ
3〜6.振り出しに戻る
[救いのカレーパンを大事に懐に仕舞うと、迷宮攻略に頭脳を働かせ始める。真実なるピンチになって初めて、眠れる才能が気まぐれに覚醒するのだ。]
おっ、これコレ。
[ポケットを探ると、1枚の紙が。『本日から1週間後を云々…』]
いーものめっけ。
[マッピングの基本は距離と方角。それさえ正しくしてやれば空間は把握できる、はずだ。
課題提出の紙を裏返して、ちまちまと自分のいる場所の情報・壁の位置を記入し始める。]
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