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[検査などで時間がかかったのか、すでに待合室に人がいた。
男は待合室の人間に山入の事について尋ねるも、
誰も知らないという。]
誰か山入の様子を見に行ったほうがいいかもしれないな。
[誰に言うともなく口にした言葉に誰か応じるものが*いるだろうか*]
――回想、夜の村内散歩――
ええ、僕の体が弱いもので――
病院にはいい先生がいるとか――
[夜の早い老人はもう寝てしまい、人の往来は少なくはあったが、帰宅の途につく勤め人に時折出会えた。
その都度にこやかに挨拶を交わす。
少し年の離れた訳ありの二人――田舎の村に来る理由を納得させるのにその設定は役立った。
愛しい人と普通に結ばれることが叶わない寂しさを演じて。
印象を塗りつけた]
[伽耶と別れて、すっと道を外れた。
明かりの少ない田舎の村のこと、一段下がった茂みに入るだけでその姿は人の視界に映らなくなる。
彼の目には全てははっきり見えているのだが]
(さて、後は二人だったな。大田の弟と、安村と言ったか)
[安村は大田と違い山入の住人の血縁ではないが、山入の近辺に土地を持つ者の一人だった。
山入に立ち寄る可能性が少しでもある者は優先して襲わせていた。僕に任せている仕事ではあったが今日は山入の方で別の仕事がある。
食事ついでに片づける所存だった]
[大体の場所しか把握していなかったが、それで十分。安村の家は一目で分かった。
拒む気配がない。屍鬼に開かれた家と感覚が告げていた。
廊下を進み、寝室と当たりをつけた襖を開く。
安村は、獲物特有の亡とした目を向けるきり。既に終わりかけていると知れた]
[美しい女のものであっても、枯れた老人のものであっても、血は平等に"いのち"だった。
いのちを吸う酩酊の中で老人の体が痙攣を起こすのを感じた]
(ふむ、死んだ、な)
[餌を一つ使い切っただけ。特にそれを悼むでもなく。
静かに*立ち去った*]
― 回想・夜中、控え室 ―
[松次の検査結果が戻ってきていた。それに目を通して溜息をつく]
やっぱり…貧血以外に症状がない。
内出血もない
[あるとしたら…癤(せつ)だけである。
原因が思い浮かばず考えあぐねていると電話が鳴った]
はい、高瀬―
『先生!主人が!主人が息をしてないんです!!』
[悲痛な声がぼんやりとした思考を一気に覚醒させる]
息をしてない?ちょっとまった。名前は?
[声の主は安村の妻だった。とにかくすぐ行くからと電話を切り、
留守を良美に任せ車に飛び乗った]
―昼間・屋敷→クレオール―
[少し夢を見ていたか、それとも部屋の暑さのせいか、額に浮かぶ汗を無意識に手で拭う。
ふと目覚めると、いつもの静寂にまだ日が有るのだと気が付く。まだ完全に覚醒しきらない、虚ろな表情で気だるそうに体を起こした。]
……。
[言葉を発するのも億劫だと言わんばかりに、薄く開いた口から漏れるは自分の呼吸音。生きている事を意識する呼吸。]
(あと少し……で。)
[何を思うかは自分の心の中のみ。元より動く気配は他に無い。
ゆるゆると身支度を整えて、クレオールへと向かった。]
[今日も外は暑い。日傘をさし、ゆるりと向かうは喫茶クレオール。
外から中の様子を少し伺いながら、店が開いてそうなら中へ入り、冷たい飲み物を頼みつつ、マスターの話に耳を*傾けるだろう*]
― 安村邸 ―
[家につき、安村の顔を見てすぐに死んでいるのが分かった。
死後硬直が始まり、死斑も出ている死後4,5時間といったところか]
急死するほど容態が悪かったのに何故病院に来ないんだ。
[極力抑えていたつもりではあったが、苛立ちの滲む声で妻を問いただす]
『単なる風邪だから、寝てれば治るって言い張って聞かないんです』
[松次も同じようなことを言っていた。健康だけが取り柄という人間にありがちな傲慢ともとれる――油断]
とりあえず、警察に連絡する。電話を貸してもらえるか。
[電話を借り、警察に連絡した。松次と同じ状態であることを伝える]
警察が来るまでは俺もここにいるから。
死体検案書は病院で作成する、死亡届を役所に出す前に病院に寄ってほしい。検案書がないと受理されないから。
[あとは弔組の世話役に電話するよう妻を促し、警察が来ると事情説明などをして、病院に戻った]
――黄昏時――
兼正の屋敷の頑なに閉じられていた門が今夜は開かれるようだ。
少女を飲みこむように……
そして病院も最早、悪しきものを拒む場所ではない。
侵食が――進んでいた。
―高瀬医院・受付―
[朝、いつものように出勤する。患者は多くも異変は起こっていないらしい、その院内の様子を見て、心の隅でほっとした。何にほっとしたのかは己でもよくわからずに。
だが、異変はなくとも、平和ではないようだった。
鳴る電話に高瀬が出ていくのを見送る。やがて大田と共に帰ってくるのを出迎えて]
……
[受付の中で、ざわつく不安を噛み締めていた。
山入の様子をという高瀬には、事務の一人である戸田が名乗り出、山入へと向かった*]
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