667 Fate/pendulum waltz 聖杯戦争村7th
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アンネリーゼ ヤーネフェルト
―教会前―
[幾らか見なれた建物を視界に捉え、一つ吐息を落とした。
確かに徒歩でも充分に移動が可能な距離ではあったが
流石にあの戦闘の後だ、幾らかの疲労感は致し方の無い事。
あれから幾らかして既に空は白みつつあった。
…いまいち、実感が無い。
夜間に悠々と出歩く事など、今まで実際になかったと言うのに。
――暫く続く沈黙に、何とも言えない気分になりながら。
前まで辿りつくと、軋む音を立てて扉を押し開く。
来訪者を判っていたかのように、いつもの女性――渡辺は二人を出迎えたか。]
渡辺 あゆ
−川津教会−
[聖盃は既に呪いより解き放たれ
その存在は既に螺鈿の施された漆塗りの盃である。
置かれていた台よりそっと持ち上げ、
聖徒席の先にある聖壇の上へと置いた]
…さて、後は聖盃様にお願いしたい羊たちを待つだけね。
[薄手の手袋を両の手から外して、
女は一言呟いて笑った]
キャスター ソロモン
[アンネリーゼが教会の扉を開くと、視界に入るのは教会の主である渡辺と、魔力を帯びた聖盃。
既に聖壇に置かれ、勝者を待っているようだった]
準備がいいな。勝者が決していたのを既に察していたのか。
[それ以外にも、魔力を帯びた祭器の存在を感じる。
それも強い魔力。伝説の中に実を置く、まさに宝具に近いものの気配。それを教会の中から感じる]
・・・・・・ そして、聖盃の呪いを解く方法も用意していた、という事かな？
もっと早く教えてもらいたかったものだ。
そうすれば、これ程苦労する事も無かったものを。
[ユダもあれ程苦しまずに済んだのかもしれない]
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