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[暫くの間、じっと食い入るようにサラの顔を見詰めていた。
真正面を向いたまま、わななくくちびるを開く。]
──フィル。
それに、もうあの子ではない
サラ……。
私の選択は一つだ。
[手を握りしめたまま、フィリップを睨む。
明確に首を横に振る。]
違うわ。
【フィリップ】の選択を無かった事には出来ない。
“あの子”を破壊させない。
──お前を死なせない。
あと2年あれば、僕には充分だ。
たった10年の命でも、残りの時間君といられるなら。
それとも、僕はまた独りにならないといけないのか。
[言葉に詰まる。絞り出すような掠れた声で言った。]
嗚呼、
繰り返し、だな。
繰り返してしまう。
フィルを独りにしたくない。
独りにしてしまった事を、後悔している。
けれども、お前が死ぬと言う未来を私は選択出来ない。
[フィリップの答えを待たず首を横に振って、サラを見た。]
──すべての話を、
私とフィルの両方にしたな。
サラは、どうするのだ。
“あの子”や私を止めるか?
・・・・・・くそっ。
[感情が濁流となって駆け巡る。
”永遠に放さない”
また嘘をついたのか、僕は。
リルが生きていて欲しい。しかし、彼女はそれを、選べない]
・・・・・・ごめん、少し独りで考えさせて欲しい。
[リルのサラへの問いかけの返答を聞かず、フィリップは研究室から外へ出て行った]
[フィリップが部屋を出て行ってしまう。
探査船に乗る以前、乗ってから、こんなやり取りは過去にも何度もあった。
立ち上がる。フィリップを追うかわり、サラを睨む。]
確かに、この星は美しい。
私は、その美しさを必要としない。
“あの子”もそう──
……ッ
[言葉が止まる。かつて、あれだけ我が子のように、深く愛した研究の成果。だが、「彼」の事は「リル」よりも、サラ・ミラーの方が詳しい。]
……今更だ、サラ。
止める事が“あの子”の為になるだと?
【終焉】が、自死を望んでいると言うのか?
ラミア以外の古代HMに乗る者たちも、
そんな宿敵を認めまい──。
特にインターフェイスは、【終焉】の阻止
それだけの為、作られたものであるのにな?
Endeavourと言う企業の表側を作り上げた事には敬意を払おう。
今まで、“あの子”の傍に居てくれた事には、
幾ら、感謝しても足り無い。
此処で、サラと私はお別れだ。
[真紅の双眸に強い光が宿る。長い髪をかきあげて笑う。
もう、振り返らない。リルは、外殻深部のゲートを次々に開けて、ラミアが待つ格納庫へと駆けて行く。人成らざる者が走る速度で**++。]
・・・・・・
[何処ともつかない廊下を彷徨っている。
今更自分の為になんて戦うことは出来ない。
全て享受している。自分が【フィリップ】だ、という事を知った時点で。
失いたくない。リルという温もりを]
だが、どうしたらいい。
[考えるという行為自体に気だるささえ感じる。答えなど出ないまま、歩き続ける**]
…。
[力なく、部下との通話をつなぐ。]
私よ。
今から、中核研究所のメンバーは全員、作業を中断。
所内から退避させなさい。
データのバックアップは常時行われているはずね。
…今は従って。お願い。
そういう時のマニュアルもあるはずよ。
[通話を切る*]
―道中〜宿泊ホテル―
[少し遅れて行ったイステが
蒼真の様子が常より不機嫌そうなのに気づいたのは少々遅れてからだった。]
どうした、ソウマ。
[尋ねた。淡々と。]
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