人狼物語(瓜科国)


641 機神大戦異聞録GUILGAIN -Break your limit !-


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ヴォルバドス

―夜の路地―

[腕は女を受け止める。

黒髪が吹きあげる風を受けてふわ、と広がる。
女は、腕を――その先の、
今は見えぬ巨人の顔を見上げるように顔を向けた。

白く、細い指が漆黒の巨大な腕を撫でる。
触れた場所に灯った青い光は
奇妙な幾何学模様を描きながら
瞬く間に腕全体へと広がり

次の瞬間には、
女ひとり、残った。]

( 29 ) 2011/03/25(金) 19:30:44

キャスリーン ロンズデール

[それまで寡黙だった漆黒の箱が、不意に動き始めた。十字に走る切れ目が次第に大きくなり、箱は四つの殻に別れていく。

箱が納めていた物は、一人の女だった。

女性の肌には生気が無い。闇の中、ゆらめく光が浮かび上がらせる彼女の顔は、色の抜けきった死体のようだ。そんな白の顔と身に纏う黒のドレスが対照的で、二つの色は自己主張を重ねて互いに譲らない]

( 30 ) 2011/03/25(金) 19:31:01

キャスリーン ロンズデール

[音が響いた。それは、しずくが彼女を打つ音か。

胸に落ちた赤いしずくは胸に挿した薔薇のよう。しずくの音が鳴るたび、その華麗な花は大きく花弁を広げ、ドレスの生地に染みこんでいく。

やがて寡黙だったまぶたが動き出して、彼女の隠されていた瞳を光の群れにさらけ出した]

( 31 ) 2011/03/25(金) 19:32:41

キャスリーン ロンズデール

M-am trezit.

[それは耳慣れぬ発音。一言つぶやいて、彼女は起き上がる。

辺りは機械仕掛けの光たちと、自然のもたらす暗闇たち。その小さな世界に彼女以外の生物は存在しなかった*]

( 32 ) 2011/03/25(金) 19:36:21

村の設定が変更されました。


イステ

―夜の路地―

[――眼ばしのきくものは、闇に忽然と現れた
腕を見たかもしれないが、ただの見間違いと
そう結論づけたかもしれない。

どちらにせよ。

何事もなかったかのように女はそこにいる。
人通り、やや少ない夜の路地。
僅かに乱れた髪を手で梳いた。
街灯の下、白い顔が浮かび上がる。
人形めいて表情動かさず、手にしていた
全面が液晶の端末に、視線を落とした。

誰かを、探している。]

( 33 ) 2011/03/25(金) 19:54:22

イステ、ゆっくりと、歩き出した。

( A0 ) 2011/03/25(金) 20:08:31

イステ

[歩いたのはほんの少し。
控えめな足音が止まる。
青の光を宿した眸が
夜の道を歩く一人の青年へ
ひたり、と向けられた。

―――風限 蒼真。

“彼”の歩む先、
立ち塞がるように華奢な影が立つ。]

( 34 ) 2011/03/25(金) 21:12:41

風限 蒼真

………?


[帰路の途中。
夜道の中で自分の前へと突然立ち塞がる人影。

周囲が暗い為、はっきりとは見えないが
その姿は青い瞳が印象的な一人の女性。]


俺に何か用か?


[見覚えの無い顔だ。
もし互いの立場が逆ならば、空気の読めないナンパか何かだろうと推察するのだろうが………残念ながらそうではないだろう。]

( 35 ) 2011/03/25(金) 21:27:49

イステ

[青年の様子を
さして気にする様子もなく
女は、見定めるように双眸を細める。]


――――…《適合者》


[呟いた声は
奇妙な響きを帯びていた。]

お前を、探していた。

[続け、歩み寄る。
人ひとりぶんの距離を開けて、止まった。]

( 36 ) 2011/03/25(金) 21:42:08

風限 蒼真

は?


[意味が解らないと言った様子で、
思わず口から疑問の声が漏れた。

だが、それすら目の前の女は気にも止めず
こちらとの距離を詰めてくる。]


探してたって……何の為に?
俺はお前の事なんて見たこともねぇんだが。

( 37 ) 2011/03/25(金) 21:50:51

イステ


私も、逢うのは初めてだ。

[抑揚の少ない声で答える
青の眸は青年をとらえたまま反らさない。]


―――私はイステ。

来る終焉と戦うため、
《適合者》たるお前を求める者。

私と共に、来てほしい。

[――静かに、謂った。
ただ、当たり前のことを謂うような調子で。]

( 38 ) 2011/03/25(金) 22:42:23

風限 蒼真

[終焉、適合者。
なるほど、どうやら色々な意味で関わってはいけない人物らしい。

やっかいなのに絡まれたもんだ、と。
心の中で頭を抱えながら溜息を吐いた。]


すまねぇけど、宗教の勧誘なら他を当たってくれねぇか。

生憎貧乏人なんでね。
次は人の良さそうな金持ちに声掛けるんだな。


[なにせ、この見た目だ。
下心で話を聞く奴など吐いて捨てるほど居るだろう。

とりあえずはこの場から離れようと、
女の横を通り抜けようと足を進める。]

( 39 ) 2011/03/25(金) 22:52:12

イステ

…宗教?勧誘?
それは私の行動には符合しない。

[およそ愛想のあるとは謂えない調子で、イステと名乗った女は答えた。]

待て。

[横をすり抜けようとする
青年を引き留める声にだけ、僅かに力が隠る。]

……他をあたるという選択肢は、私にはない。

( 40 ) 2011/03/25(金) 23:22:14

風限 蒼真

[先程よりも何処か感情が篭った言葉に、
立ち去ろうとした足が不意に動きを止める。]


………ッ、あ〜ったく!


[ガシガシと頭を掻いて、
何処か自己嫌悪気味に振り返った。]


一体、なんだってんだよ。
俺は面倒事は御免なんだ。

初めて会う俺に固執する理由でもあるのか?

( 41 ) 2011/03/25(金) 23:36:27

7人目、f>u:e3 がやってきました。


f>u:e3

― 同時刻/とあるユーラシア大陸北端 ―

[雪が降り続けていた。
見え隠れする月は空ごと凍え、水面に落ちる光も然り。
漣が一つ立てば、月影がより白く冷たく、軌跡を揺らす。

昨日も雪、一昨日も雪。
昼は灰色の空が寒さを主張し、
夜は少ない光が凍土を知らしめる。

そんな光景を望む断崖に、独り建物が朽ちていた。

遥か昔に役目を終えた灯台が、ひっそりと佇んでいた。]

( 42 ) 2011/03/25(金) 23:37:27

f>u:e3

[灯台の中に気配は三つ。
中央には、人間の少女が一人収まりそうなダンボール。

ダンボールの中には、事実として小柄な少女が眠っている。
……ように見えて機能停止している。

そのお腹――臍に該当する部分からは端子のようなものが伸び
同じく梱包されたノートパソコンのようなものと繋がっていた。

外から中へ、中から少女の耳へ、三人分の声が聞こえてくる。]

男1
「……ということで、この発掘品を日本へ送りたいんだ」

男2
『ホウ、ジャポンニ、カイ?』

男1
「ああ。向こうに残してきた仲間がいるんだけど、こういう珍しい骨董品が大好きなんだ。後は今回の冒険も無事に終わったぜいって報告も兼ねてるな」

( 43 ) 2011/03/25(金) 23:37:56

f>u:e3

男2
『ハナシダケキクトナカーマオモイダガ……、ゴユウジンハコンナモノオクッタラ、ビックリスルヨ、ハハハ』

男1
「だろうな。けどそれが面白い。サプライズだろ?」

男2
『シカシ、ナニモワタシニタノマナクテモイインジャナイカ、カザマ。イヤダトイッテイルンジャナイ。キミナラ、ワタシヲタヨルリスク、ワカッテイルダロウ?』

カザマと呼ばれた男
「もちろんさ。だがな、普通の手段で送ったら妙な事に巻き込まれる気がするんだ。こう、とんでもない事にな」

男2
「ホウ。ソレハマタ、ドウシテ?」

カザマ
「根拠は無い。だが何となくそんな気がする」

男2
「ムウ。ダイロッカン、トイウヤツカ」

( 44 ) 2011/03/25(金) 23:38:12

f>u:e3

カザマ
「そんな高尚なモンじゃねーよ。ま、とにかくそんなわけで、あんたを頼ったってわけさ。報酬は……そうだな、今回の遺跡での発掘品の残り全部! どうだい?」

男2
『……ソレダト、カザマノトリブン、ナクナルジャナイカ。コンカイノイセキハ、トクニゴクアクダッタラシイジャナイカ』

カザマ
「強いていうなら、最後の間にたどり着くまでのスリルと冒険が報酬さ。男のマロンってやつだな」

男2
『―――フフフ。ナルホド、オトコノマロン、カ。サムラーイトイウヤツダナ、カザマ』

巻き舌が似合いそうな男
『おう旦那。どうだい、ちったあ話は纏まったかい』

男2
『アア。カザマノニモツヲジャポンヘハコンデヤッテクレ。アテサキト、ジュウショハ、コイツダ。』

巻き舌が似合いそうな男
『おう、任せとけ。あんたの頼みなら、どこへだって運んでやるぜい』

( 45 ) 2011/03/25(金) 23:38:28


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イステ
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キャスリーン ロンズデール
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