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[事態が恐ろしい速さで転がって、結局出るに出られないまま隠れていた。
ハデーの声に呼応するように、金属を二度打ち鳴らす音。カウンター裏、いつもナタリアの姿があるあたりににそっとその姿が現れる。]
[礼に対して、微笑んで応えた。]
「ご馳走様でした」は直接仰った方が喜ばれると思いますが……。
[店主に宜しくと言われ、少し抵抗するように。
けれど静かに去ろうとする彼に、結局のところ穏やかな挨拶を返した]
ええ、程々に。
――おやすみなさい、良い夢を。
[彼の上にも等しく、幸せが降りることを小さく祈った]
[まるで狐につままれたような、不思議な時間だった。
気付けばいつの間にか夜は更けていた。スクランブルエッグは皿の上からなくなっていたし、お客さまがたは大半が夢の世界へ。
片付けをしようと、空いた皿を持ち立ち上がる。
――と。]
うわ。
すみません、あね……、店長。
[いつの間にかそこにいたナタリアに、驚きは隠せなかった]
[ジョーンズから一歩距離を取るように動いて、シンクの淵に手をかけた。
指先でとんとんとシンクを叩く]
ねえ。
どうして……
[言葉を詰まらせて視線を落とす。]
[皿は当然洗おうと思って持ったのだが、シンクの側にナタリアが立っていれば、そちらの側に進むことは躊躇われる。
狭い店内、いくら肩が触れ合おうと気にしたことなど無かったが。
意識は自然と空を彷徨う。]
……え?
[所在なく立ち尽くしていると、かけられる言葉。
続きを求め、店主の側に視線を戻した]
どうして……って。
[その質問には面食らった。
時空移動に便利だからとか、あまり競争のない穏やかな場所だからだとか、理由はいくつかあるが]
馴染んだ職場ですから。
特にここを離れる理由もありませんし……。
[それは嘘。
離れたいと思う理由だって、いくつかある。否、いくつもある]
……本当のことを
話したくないのなら構わない。
好きにすれば良いよ。
言いたくない事は言わなくても良い。
別に本当に嫌なことならしなくても良いし。
どこか行きたいところがあるなら行けば良いし、
見たくない物があれば見なくても良いんだよ。
……。
[その後何か言おうとしたが、完全に言葉が途切れた]
[切れた言葉に、沈黙が訪れ>>66。
男は失った呼吸を、ゆっくりと取り戻しながら答える。]
……嘘じゃ、ないです。
少なくとも俺は、本当にいい職場だと思ってて。
不満なんて何も……。
[視線はもはや、店主からの逃げ場を探す。
塗り重ねていく嘘と、嘘。]
俺は……、自分の希望でここに。
言いたくないことなんて……。
[その言葉もやはり、続かず。
押し黙る。]
[目を綴じた]
嘘吐き。
[仕草も口調も態度も全てが嘘臭くて、そもそも胡散臭いところがあるのにどうしようもないほど嘘らしい。
そんなものは見たくも無いと目を閉じたまま]
それでも……
それでもアンタとは
もうちょっと分かり合えてると思ってたんだけど。
[下唇を軽く噛んだ]
[分かり合いたかったし、分かり合いたくなどなかった。
歓びは、瞬くほどの一瞬。
それはいつか必ず失うもの。
ならば気付かぬままが良い。
どうしようもなく利己的な微睡みの中にあるために。
泥のように嘘を、重ねていたのに。]
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