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―― マーシャパート・1F(>>125>>126)――
―――…何それ?
あたしの話が綺麗な話なら、さしずめあたしは聖なる者? この世の綺麗なものを全て知り尽くしているとでも?
あたしは、まだこれからの存在なのに。まだ見たいものがいっぱいあるのに。伝説に聞くでっかい桜の樹とか。
見たいものを、大事な人と一緒に見れてないのに。
[目をそらす。
もうこれ以上見ていられなかった。このままだと、胸に刻んだ決心が揺らいでしまいそうで、怖かった。
このカフェとちょっとだけ似ている別のカフェで、彼女は生き別れていた弟と再会し、どこか遠くへ旅をしている。
彼女は旅の終わりがそう遠くないことを分かっている。
旅の終わり――それは弟の目が完全に見えなくなることによる、旅の目的の消失]
いずれ暗闇だけが残るというなら、
[いずれ悲しみだけが残るというなら]
はじめからなにも見ようとしなければいい―――なんて。
ちがう、よ。
そんなことない、 ―――っ!
[ついに不安に耐え切れなくなって、眼鏡のお兄さんに背を向けて駆ける。
当初の目的を思い出して、近くに見えた卵◆のドアのノブに手をかけて――眼鏡のお兄さんの苦しそうな表情を思い出して、カウンターの方を振り返る]
誰か――誰かいないんですか!?
階段の近くで眼鏡のお兄さんが、喉が渇いたって言ってて――
[返事はあったのか。
やがて彼女は被っていた頭巾のような帽子を脱いでぽふっと床に落とすと、崩れるように座り込んだ**]
[閉じた視界の上から残酷な言葉が降り注ぐ。
その言葉の名は希望だ。それは光り輝くもの、そして少しバランスを欠けば直ぐに絶望へと転化するもの]
ごめん……ね………。
[「後ろばかり見るな」、と。
"ジョーンズ"が同じ意味の言葉を男に吐いたことを思い出す。
けれど。大切だと思ったその声すら、もう既に薄れ始めて。]
[やがて黒服の女性の嘆く声は途絶え。
男はゆらり、立ち上がる]
――……有難う、お姉さん。
[壁に体重を預けながら歩いて、眼鏡の男はテーブル席に腰を下ろす。
陽炎のように揺らぐ視界の中、ドアノブを掴む女性を眺め]
違う、よ。
君を呼んでいるのは、その扉じゃない……。
[微笑み、震える腕を持ち上げた。
時空を思いのままに渡る男は知る。
彼女たちを呼んでいるのは――白藍◆色の扉*]
―― マーシャパート・1F ――
>>133
[謝罪の言葉は聞こえなかった。
決心。旅の間は決して誰にも弱音を吐かないという。
それが崩れるのは――また、希望が絶望にひっくり返るのはいとも容易いと知っているから。
だから、離れた]
―――――…
[それでもまだ半ば意地になって。髪から外したアゲハチョウをかたどったヘアピンの片方――彼女たちにとっての「希望」の象徴を握り締めて。
眼鏡のお兄さんが立ち上がって、窓際の席に座るのを見届けた]
>>134
その、白藍色の扉が……?
[半信半疑。
とりあえずそっと数ミリドアを開けてみると、カフェのカウンター席のようなものが、見えた]
――!
[驚きのあまりばたん、とドアを閉めて、「こっち側」のカウンター席と見比べて]
……んー。これは、当たりっぽい。
[それからもう一度、眼鏡のお兄さんを見ると]
ねえ、眼鏡のお兄さんも、あたし達と一緒にこの扉の向こうに行かない?
……んっと、その、お花見に。
―― 幾年か昔の店内 ――
[カウンター内の人物は、血濡れの客の乱入と、黒いずきんの少女のやり取りを睥睨していた。
またおかしな奴が来た。
喉が渇いたと言っている、と悲鳴のように言われても注文されずに何かを提供するような柔軟さはまだ無く、
ここは本当にそんな客が多すぎる、と軽く頭を振って]
メニューあるだろ、メニュー。
[苛立たしげに、手に持ったグラスを指で弾いた]
注文しないなら……花見でも何でも行くんならさっさと行って。そうじゃないなら注文の前にそこいら中につけた血のあとを、掃除。
それからお客さん
[と、マーシャを指し]
花見に行くなら先に代金。
[カウンター内の人物は、不機嫌そうに*言った。*]
……当たってた?
よかっ……、た。
[勢いよく扉を閉めた>>136女性に、幽かな笑顔で微笑む。
この店にある無数の扉のほとんど全てが、どういうわけか「時空の扉」らしいことを男は察する。これほど多数の時空間に繋がっているなんて、一体どういう場所なんだとぼんやりと思いながら。
女性の誘いにはゆるく首を振った]
花……、見。
素敵な誘いだけど……。
まだ……、この時空でやらなければならない、ことが。
[霞のかかる意識の中で、ひとつ思い出したこと。
それはこの時空においてしか出来ない、大事なこと]
[立ち上がり掛けた所で声を掛けられ、振り返る。
カウンター内で不機嫌そうに佇む黄色い瞳の女性――いや、男性? その姿>>137を認め、残念そうに微笑んだ]
注文……。すごく心惹かれるんだけど、
生憎この時空の貨幣を持ち合わせていない、な。
[それにあまり、時間が無い。
店員らしき人物には「片付けを」と叱られるが、今はもう一つ片付けなければならないことがある。それは男にしか出来ないこと。
――『彼』の、弔い。]
ごめん……、ね。
やらなければならないことを思い出した、から。
後で、必ず……。
[咎められようとも、ふらふらと立ち上がる]
[2人組が入店した時と同じ、萱草◆色の扉に手を掛けた]
――――また、来ます。
[眼鏡の下、儚い微笑みのみ残して男は扉をくぐる。
望まれざる客が店を再び訪れるのは、そう遠くない*未来*]
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