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[宴が続いても、満たされる事はない。
恐らくは終わらせても、満たされはしないけれど
檻を開いて解放できたらと、心から願っている]
…。
[困ったように、僅かに目尻を下げて、置かれたグラスを持って水面を揺らした。口に含めば、甘いベルナルトの残滓が流れていってしまう]
それが私には可能だと、思うのは何故なのかしら。
残念だけど…全員が出る事は出来ないわ。
[サロンから出ると、フィグネリアの部屋へと歩き出す。…自分には武器がある、何かがあった場合に対処できるだろう。そう思って、ユーリーと別れて]
……アナスタシア、フィネグリア、グレゴリー…
[血を受けたものの名前を呟く。その誰もが、はじめは人間だったと思われて。
気付けば、その足取りは早くなっていた]
門を閉ざす「ルール」を守り定めているのは吸血鬼たる貴女――違うのですか?
[アナスタシアの示した戸惑いは本心のように見えたけれど。
少なくとも、アナスタシアは門が開かれる条件を知ってはいる。
「全員が出る事は出来ない」そう宣告するからには。]
あなたの知っていることを、教えてほしい。
わたしは、皆を逃すための解――それを見つけるための材料がほしいのです。
―― 回想・一年前 ――
――ぐっ、
「闇より生まれし者は闇へと還るがさだめ。
土は土に、灰は灰に、塵は塵に。」
[娘は上半身を逸らし辛うじて闇から逃れる。
娘の呪唱を引き継ぐは師。
高らかだが低く響く深き声。
或いは深き雪の夜にも似た透明さか。
娘の破れた黒衣から零れるのは紅玉に似せた胸飾り。
零れ落ちる其れを留める余裕なく、
今は無意識に手で抑えるだけ。
然し血の代わりとばかりに転げ落ちてゆく。]
[両手を広げる彼を、ただ見つめるだけ。
横をすり抜けると扉を閉めた。――鍵はかけずに]
ええ、随分お若いお母様に。
あなたは……ストロガノフ様はどうして、吸血鬼に?
そう望まれた訳ではないのでしょう。
[答えがあるとは思っていない。
グレゴリーを部屋の奥へ導きながら、ぽつりと]
嗚呼、あの方に誘惑でもされましたか。
[唇の端を上げる。
その言葉は、彼にどう届くのかは分からないけれど]
[ヴェロニカに促され、フィグネリアの部屋に来る。
そこには――半ば予期した事だったが
忌まわしい存在と化した
グレゴリーの姿があった。]
―城門前―
[懐から取り出した布袋。
手の平にのせた其れと前方を交互に見比べる。
やがて目許を和ませ頷き一つ向けると
その布袋を丁寧にまた懐へとしまいこむ]
文、を―…ですか。
そうですね、私は…郷里に戻らずに旅に出たと伝えてください。
異郷の人と触れて、世界を見たいと言って飛び出した…
その方が、私”らしい”でしょうから。
[何かを考えたように、一つ頷いて、伝えて欲しいことを告げる。]
それから…あの。
[お腹が鳴りそう―だった。]
[手を首元に持って行き、眉を下げる。]
その。
あの。
[血を分けて欲しい、とはなんとなく言いにくくて。]
……別にいいのだけど、一つお忘れじゃないかしら。
最初の晩、貴方は髪を結い上げた私と”お話”したでしょう?私が主催だと筋が通らないのではなくて。
[ピンを抜き去る男の仕草を覚えている。あの夜女が人間だったことは間違いなくて……それが随分と滑稽なことに思えた]
――まあ。そうね。今となっては同じ事だわ。
[嘆息してユーリーの暖かい銅色の髪を見上げる]
いいわ。貴方の知りたい事、ね。
城門はただ閉ざされているだけではない。
”理”を歪める事は、城主にも出来ない――もしくは、難しい。
[低い体温で暖まらないボタンをくるりと掌の中で返した]
全員が「生きて」城を出るなら、全員が吸血鬼になればいい。
[出られないと言った口で、それをまず口にする]
だけど、それを是としない人がいるなら。
――客の中に混じる吸血鬼を滅ぼせば、門は開くそうよ。
一度知った闇の世界。
完全に戻る事は出来ないでしょうけれど
血を求めて彷徨うと言う
人ならざる衝動だけは堪えられるようになりましょう。
[呼び捨てにしちゃうかも>>+82、と言われても、呼ばれ方にこだわりを持たぬ男はただ「分かった」という風に頷くのみ。
そうして、青年の語る言葉を無言で聞いた後に――ぽつり、と零したのは]
……ロランは、彼女の好きなものを知ってるんすね。
[それは他ならぬロラン自身であることを]
俺は、我が主の好きなものを知らないんすよ。
何故って、今まで訊いたりしなかったし、それに―――
たとえ数え切れないほど昔に、好きなものを教えてくれたとしても、今の俺はそれを忘れてしまってるし。
[だから、男は自分が好かれているとは思っていない。
だから、ロランがいくら「自分のせいで主が辛い思いとか不安を抱いている」と指摘しようとも、「自分は好かれていないからそう思うのはお門違いだ」いくらでも言うことはできた。
だけど]
……
[知らず知らずのうちに、男は震える手首をもう片方の手でぎゅっ、と握っていた]
[宴開始直後の彼女が人間であったことはわかっている。
ただ、吸血鬼となった今は「ルール」を守り定める権限を有したのだと、そう考えていた。
知識がないゆえの誤解。
そして、]
──城主?
[ここでその名が出ることも、ユーリーにとっては衝撃でしかなく。
アナスタシアの言葉で、門を開く権限を管轄するのはイライダなのだという認識が、ようやく追いつく。]
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