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― 居室前 ―
[娘にとっては男より長い道程。
眸は恍惚の色を宿す。其れでも、この時ばかりは]
……、あなたは馬鹿だ…
何も知らずに、来たなんて。
ここは吸血鬼の城。
古から続きし吸血鬼の棲家…、"宴"とは…
吸血鬼の"宴"には必ず血が伴うのに。
[室内からの返事はあったかどうか。
男が振り向けば、娘は傍らの壁に寄りかかっている。]
[アリョールが思い出したことを語っていくのを>>+39男は表情を変えずに聞いていたが、その内容が彼女――そう、アリョールは女性であった――の死因のことに至った時、]
体を切られた――足がないのはそのせいっすか。
[その声はわずかに震えていた。
考えないように――いや、思い出さないようにしていたことがふと脳裏を掠めた]
泣かないで――貴女はまだ、幸せだ。苦しまずに死ねたかもしれないんだから。
[そして涙を流す彼女に、気がつけばそんなことを]
――回想・宴――
[ごぉ……ん、と鳴り響く、礼拝堂の鐘の音。
それと同時に、周囲に居た全ての客が、消え失せた]
(あ、れ……?)
[残ったのは、席へとつく人間達のみ。眷属も、亡霊も、全てがいきなりその姿を消す。
楽しかったパーティは、これでお仕舞い。
ここからは、人間と、吸血鬼によって行われる、血の宴――。
タマシイを纏う衣が消え失せる。
負傷兵の左足を掴んでいた悪意も、軍医を縛っていた兄弟からの柵も、何もかも。
残るのは、自身に刻まれた心のみ。
半分の黒薔薇も、邪なものを祓う聖気を纏う少女も、一人だけ人間でない海賊も。
裸の貴方の心のままに、血の宴で踊りましょう――。
周囲の歓談をよそに、少女はぼう、と人の居なくなった虚空を見つめていた]
夜の散歩でもしようかしら。
[手燭に灯りを点し、服の内のそれを確かめて。
静かに北塔の部屋から廊下へと]
宴の夜は眠らないもの、というわけではないでしょうけれど。
[本塔へ向かえば、人の気配の多さにそう漏らした]
[日中に仮眠をとっていたからまだ眠気は覚えなかったが、酒の酔いもひいて、書庫にいるのが肌寒くなってきた。
鎖につながれた書物を元の位置に戻し、書斎を出る。]
[将来ある若者―たとえ大病を患っているとしても―
自身の好奇心から大胆な行動を取れるようになった若者に
いらぬ心配をかけたくなかったから]
頼もしく…なったものだ…
ロラン、お前にはここに…来てほしくなかった…
[窓からは庭が望めた…月夜に照らされた薔薇は妖しくきらめいているようだった]
[イライダは何処にいるのだろう?
アナスタシアは礼拝堂を訪れただろうか?
ベルナルトはもう部屋に戻ったか?
使用人たちが消えたことが、不安となって皆の胸に広がるまでどれくらいかかる?
グレゴリーが、二日酔いの頭痛に悩まされることだけは確信していた。]
―廊下―
[ふらふらと大広間にまろびでて、見回す――前後、左右、右左、上下。]
……使用人は何処行ったんだー?
[注文すべきことを思い浮かべる。
ひとつ、寝間着――はこのスーツと同じ、部屋に戻ればあるだろう。
ふたつ、預けた剣――汚らしい礼拝堂に少女を吊るす趣味の持ち主だ、有って困るものでもない。
みっつ、水《ヴォッカ》――今欲しいのは言うまでもなく之だ。
使用人は何処だ――うろうろと人影を探す。]
……?
[誰かが廊下に立ち止まっている。
気付き、背筋を伸ばし、頭の痛みに少し顔をしかめた。]
誰か、そこに御出でか?
[落ち着いて声をかけた。]
[背後からの声に、振り返る。
廊下が薄暗くとも手燭の灯りが娘の姿を照らすだろう]
――ストロガノフ様。
[こちらからは近づかないが、声は静かに柔らかく。
顔をしかめる様子に思い当たり]
あの、お水でもご用意いたしましょうか。
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