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[ちなみに―彼女が作ったお茶菓子は…イヴァンが作ったそれよりは明らかに見栄えが悪く、皆あんまり手に取ることはなかったようだった
味は…よかったっすから。イヴァンのフォローに少しだけ、救われた**]
―塔頂上―
[遥か遠方、城門にて向き合う二つの影を眺めた>>44。]
やれやれ……人生とは分からないもんですなあ。
[今ここに居る己は、去っていくであろう二つの面影を焼き付けようと、此処に居る。
――男と男の別れにあるまじき女々しさ、ヴォッカの如くドライに別れるのが美徳のはずだ。
苦笑いを溢して、敬礼――]
母上、いや、アナスタシア嬢――お元気で。
そしてユーリー殿――御武運を!
[光が射し、己の体を貫く。
二人からは己の姿など見えはしないだろうが、姿勢を正しく保った――イライダから声がかかるまで>>38。]
はっはっは、私が触れるものなどこの世にはありはしないのに。
御城主、折角のお誘いです。私は貴女の後ろで指を咥えて見ているだけにしよう。
[ひとしきり笑い、二人に背を向けた**。]
── エピロール ――
[桎梏の檻は開かれ、宴に集った者たちは、それぞれの道をゆく。
死者の埋葬を終え、ユーリーは部屋へと戻る。
城主の宣言と共に姿を現した使用人に頼んでおいた湯が準備されていた。
宴のために貸し与えられた「ダニール」の服を脱ぎ、全身を洗い流す。
室内に静かな水音が跳ね、この失血の宴において、まだ一滴の血も流していない若い躯が蒸気と薄明かりに霞む。
内面がどうであれ、その動作は粗暴になることはなかった。
丹念に躯を拭い、立ち上がる。]
[湯上がりに用意されていた着替えは、ここへ来たときの自分の服だった。
きれいに洗濯され、アイロンをあてられている。
ユーリーは馴染んだその服を身にまとった。]
[紅茶をもらって、お菓子をもらって…。]
[そんな洒落たひと時に、どこか緊張の面持ちを浮かべていた。]
あの、イライダ様。
以前お願いした…従者への言伝、ですが。
[どうなったかを問い、目を伏せる。]
あの…一度だけ、ここから出して頂くわけには、行きませんか?
もどってきます、から。
[この場の居心地のよさはわかっている。]
[敢えて出て行きたいとは思わないけれど―。]
[困ったようにイライダを見た。]
── 本棟 四階 ──
[ここへは前にも来たことがある。
宴が始まる前。
城に辿り着いた嘆願者として。
宴は終わり、人は散り。
人の世に負った桎梏を解かれた男は、
今また、その扉の前に立つ。]
[お茶会の会場で、男は静かにお茶をいただく。
イライダの求めがあればそれに応じて
異国の話を聞かせるだろう―かつて男が見聞きした話を。
そして、それを聞くイライダの幼子のようなキラキラした目を見て
そっと幸せを噛みしめるのだった**]
[茶会の席。
自室に戻った時用意されていた、姉の形見のドレスを着て。イライダが客人たちを迎えている様子を少し離れた場所で見ている。>>84
部屋に広がるのは、薔薇と紅茶の香り、そしてイヴァンたちが用意した焼き林檎の甘い匂い。
そこに薔薇に包まれた娘が現れ、目を見張る。>>76
――夢で見た、二人組の片割れ。
夢では黒い衣だったからか今と雰囲気が違って見えるけれど、確かに姉の命を奪った相手。
微かに動揺しローズグレイを揺らしたが、それを表に出すことはなく。
イライダに口接けをしふわりと唇を綻ばせる娘の様子に、少しばかり肩から力を抜いた。]
[集まった眷族たちから姉の話を聞いたりと、茶会は進む。]
やっぱり、楽しいものになりましたわね。
[誰に言うでもなく、そっと呟いて。
やはり、薔薇のジャムを指で掬って微笑んでいた。*]
-- エピローグ --
[こつり、こつりと3頭の馬の蹄の音。]
[2頭は人を乗せて、1頭は空の鞍を揺らして。]
[いや、本当は空ではないのだが―。]
ねえ、フィオリゾ…悟られちゃダメよ、私がいるって。
[亡霊となった自分の存在を察知しているらしい自分の馬。]
[彼にそっと語りかけ、ゆらゆらと揺られていた。]
[目の前の人間二人に何度喉の渇きを覚えたか。]
[けれど約束は約束。]
[ぐっとこらえて、漸く見慣れた土地へと。]
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