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んー。
[狼という抽象的なものに宛てられていた心が、初めての友人に向かった結果優先度が逆転した、ということなのだけれど、青年にそこまでの自覚はなく。説明も出来なくてカップの縁を噛んだ。]
……狼様、いつでも、優しかったけど。シャノアール、ロランのこと撃ったから。
[単純にして幼稚な答えを返した。]
[ふ、と思いついて、睦ましげなミハイルとロランに、両手の親指と人差し指でフレームを作り、かしゃり、と心の中でシャッターを切った。
ようやっと、何か一つ大切な物を取り戻した気がして、気持ちが落ち着くのを感じる。]
――…人狼とは、
人であり獣であるもの、そのように思っていたが。
[地上を見やる
己を撃った女は、少女の顔を歪めて笑う]
確かにあれは人だの獣だのとは、もはや関係ないな。
もちろん、悪い意味で、だが。
シャ……!!!!?
[シャノアール、と口中で繰り返す。]
………ッ、馬鹿な!
シャノアールは確かに死んだはずだ!!
[無理に身体を回した為か脇腹の傷がひどく痛み、表情を歪める。
躰を借りた、という意味は分からない。
しかし、最悪の状況ばかりが頭を過ぎり]
何を言ってる………?
ああ、どうしてロランを殺したかなんてもう、構わない。あいつが死んだのも殺されたのも事実だ。
だが、それじゃ、お前が本当にシャノアールなら、元のカチューシャは………何処に行ったってんだ!
[サーシャの言葉>>+93に]
まあ広い意味ではそういう事なのでしょうかねぇ。
[と軽く頷き]
よっぽど、ロランさんの事が好きなのですねぇ。
[と、こちらも至って単純な答えに辿り着く。]
>>144
此処に生きてるだろう?
[ベルナルトの手を取り、自分の心臓へと重ねる。とくんとくんと、確かな鼓動が伝わって来た。]
要するに、そうだな……私は悪霊みたいなものなんだ。
お前がシャノアールだと思ってる人間も、シャノアールなんて名前じゃない。
オリガとか云う名前の、普通の人狼だったよ。
いや、人狼がそもそも普通じゃないか。
更新時間が24時間延長されました。
うん。ロランのこと、大好き。
[やっと冷めてきた紅茶を口に運びながら、笑った。
それは狂人として働いていたときの歪んだものとも、狼のそばで見せた陶酔したものとも、まったく違う素直な笑顔。]
……他の、狼様じゃない人も、好きになれたのかもしれない。
[陰る表情。もしかしたら人狼に"助けてもらった"後、自分は村に馴染めなかったのではなく、馴染もうとしなかったのかも知れない。
目をそらし続け、陶酔の中に逃れ続けた現実を、直視する勇気はまだなかったけれど。]
[...は、ゆっくりと身を引く、と右肩から鮮血が漏れるようにあふれ出す。...の血のべったりとついた、ナイフはダ二ールの手元に残る。]
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