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[クローゼットの中には、新鮮な少女が震えながら潜んでいます。
果たしてそれは、床に横たわっているおねーさんと比べてどちらが美味しそうでしょうか?
少女に出来ることはただ、震えながら待つことだけです。]
―少し前・一等車両、自室―
はてさて、一体何があったと言うのでしょう。
食堂車から出て…、いつの間に部屋に帰りついたのでしょうねぇ。
[記憶の一部がすっぽり抜けている。
その事についてぶつぶつ言いながらも、他の瑣末な異変に気づいてもいる。
妙に体が軽い。]
…………。
ひっ!!
[ふと振り返って、びくり、と飛び上がる。
足元には男の遺体。
よくよく見ればそれは自分の顔をしている。]
えぇぇぇ〜〜?
あの…、もし、ちょっと…?
[胸には、自分がシャノアールから回収し、いずれ証拠品として容疑者に突きつけようと思っていたナイフがぐっさりと突き立てられている。
その時の事は幸い覚えていない。襲撃者の顔も解らない。
男の…つまりは自分の遺体の目の前で手をかざし、振ってみるが反応はない。]
これは。
すっかり死んでますねぇ…。
あああ…何てことを…。畜生…。
[自分の死より、傍らで粉砕されているライカの死の方が哀しかった。
その修理不能な様子を見て、がくり、と細い肩が落ちる。]
しかし…僕は無事にフィルムを隠せたのでしょうかね。
[隠せていたなら、テツをなめんな、とばかりに人狼達には決して見つからない場所に隠せていたと思うのだが、その前に襲撃されていたならばどうしようもない。
そんな事を考えているとがちゃり、とドアが開き>>22ダニールが姿を現した。]
おお!これはいい所に!
ダニールさん、あの、フィルムが無事かどうかですね、確認を…。
[しかし彼の声は霊能者にさえ届かないようで、再びがくり、と肩を落とす。]
― 一等車両 ―
[小傷の目立つ金の懐中時計を、無造作に投げ上げては片手で受け止めた。ぱし、という乾いた音が室内に響く。]
形見とか言われたって、顔知らねーし。
遺すんならもっとマシなもん遺せってんだ、ったく。
………
[否、屋敷にはもうこの懐中時計しか残されていないのだろう。殆どが処分されたようだと、部屋付きの使用人が語った。
母親――事故で死んだ継母ではなく、生みの母――の持ち物だというそれは、一度とて止まることなく二十数年もの時を刻み続けている。]
―一等車両・自室―
[なりたての霊体ゆえ、何をどうしたものか解らない。
退屈しのぎの娯楽品も、すっかりトランクから消えている。]
殺した上に窃盗ですか、まったく。
人の風上にも置けないですねぇ。
…って、うわぁぁぁ!!
[憤慨のあまり、よく解らない不満の声を漏らしていると、今度は真っ黒な毛皮の巨大な狼が、扉を蹴破り乱入して>>58びくり、壁まで飛びずさる。]
― 一等車両・カチューシャのいる部屋 ―
[そして、カチューシャの匂いを辿り、その部屋に獣は入る。
すぐにクローゼットに寄ると爪をその戸にがりりと立てた。]
ガオオオンッ……グルルルル
[クローゼットを揺らしはじめる。
それは明らかな目的のある行為。
少女を襲うという……。]
………何だ?
[はるか遠く、女性の悲鳴。また誰かが死んだのか。
次いで聞こえた獣の咆哮には、扉の向こうを透かし見るように瞳を細め眉根を寄せる。寝台から半身を起こした。]
あーあ。やっぱな…。
案内人一人を喰らっただけであいつらが満足するわきゃない、か。
[近くの廊下に人の集まる気配。
恐怖に慄いたような、悲痛な叫び。
部屋の扉を背に、喧騒の方向へとゆっくりと歩を進めて行く]
っ…。
[目尻に涙を浮かべ、ふるふると。
もしかしたら、昔のことを思い出しているのかも知れません。
まだ、誰も彼もが生きていて。
しあわせで。
そんな、おとぎばなしのようなむかしむかしの話を。
まるで、走馬燈のように。]
お…おい、なにするんですか、ちょ、おやめなさい…!!
僕なんて骨と皮しかないんですから…!!
あっち行け、あっち行けですよ…!
ひぃぃぃ!!
[必死で追い払おうとする手は、対象をすり抜ける。
何とかしようと焦る端から、狼の食事が始まってしまい、慌てて目を背ける。
自分がディナーにされている姿は、まず見たくない。]
[ちょうど、クローゼットの扉が破れた時だった。
カチューシャの鳴き声が見えた時、
その行為に、追いかけてきたロランの銃が火を噴く。
轟音とともにそれは客室の壁に刺さるだろう。]
――………グルルル
[明らかな敵意の攻撃に獣は動きを止め、振り返る。]
[>>62 ふと、獣の生臭い匂いが遠のき、うずくまっていた部屋の隅でぎゅっと閉じていた目を見開いた。]
あ〜あ〜…。
素材を昇天させる男ですねぇ…。
[何となく、狼の正体を察しつつ、美味しく頂かれた自分の亡き骸に妙な感心をしてみせる。
が、すぐに隣の部屋からガリガリと何かをひっかく音がして、血相を変えた。]
…なるほど、幽霊になると俯瞰で物が見えるというか…、察しが良くなる物なのですねぇ。
[しかしだからといって、生者に干渉することはもはやできないのだと気づき、ぎゅ、とこぶしを握りしめた。]*
― 一等車両 ―
[血と肉に、酔ったような唸りと煌々とした紅い眸、
黒い毛並みから“獲物”の体液を滴らせながら、獣が動く。
それは わるいゆめ のように絶望的で]
……ミハイル、ッ…
[押し殺す小さな呟きは掠れる、
それを聞き取れた者がいたかどうかはわからない。
火器は、比較的小さなものだったけれど、それでも柔らかな手に余る。
陶然とその光景を見つめていたサーシャが視界に入れば、黒い瞳は一層悲痛に歪んだけれど。両手に鈍い輝きを手に、彼の後を追う]
[黒い獣がクローゼットを揺らしている、
動きは激しいわけではないのに、狙いは上手く定まらない。
銃の扱いに慣れているわけではないのだ、その中に誰かがいるのだとしたら、]
――……ッ、
[トリガーを弾けば威嚇のような一撃、
細い身体は、反動を受け止めきれずに弾道がぶれた]
[黒くて大きい獣が、ミハイルと呼ばれるのをどこか他人事のように聞いています。
ミハイルおじさんと、ローラお兄さんは、とても仲が良さそうでした。
それなのに今は、武器を向けて。
とても悲しそうに。
訳もわからず、張り裂けそうになります。
一体自分は、どうなるのでしょうか。一体二人は、どうなるのでしょうか。少女はただ、黒い獣の赤い瞳をじっと見上げるだけです。]
[次射に備えて、ハンマーを起こす。
今度は、反動に備えてじりと脚の感覚を広げる。
照準を構えれば、その背後に少女の金色の髪が覗いた]
――はやく、逃げて。
[眼差しは振り返った獣の紅い眸を見据えたまま、
荒い呼吸に上下する肩とは裏腹に、
黒い瞳は哀しいほどにその静寂を取り戻していて]
ガオオオンッ!!
[銃に獣の怒りがあふれてくる。
カチューシャは逃げ出しただろうか。
歩みはロランのほうへ。
銃など怖くないとばかりに、あえて近づいていく。
紅い眼は、もう完全に化け物の領域。]
[獣が、シュテファンの身体を喰らう。筋肉をぶちぶちと千切り、鮮やかな内臓から血を溢れさせ。
血の臭いは部屋中に溢れかえり、呼吸のたび澱のように肺にたまる。人の身にそれが甘いはずもないのに。うっとりと獣を見つめている。だが。]
ろらん、やめて!
[ロランが持つ物に気づけば。彼を止めようと、慌て手を伸ばした。……弾の早さにかなうはずもないのに。]
っ! ロラン、やめて、お願い!
[倒れたロランを取り押さえようと。押し倒そうと。細い腕が伸ばされた。]
[はやく逃げて。
その言葉によろよろと立ち上がり、半分壊れたクローゼットの中からはい出します。
出口に向かい、とてとてと歩きだし、ぽけっと転んでしまいました。元より怪我をしていた膝をすりむいて、かさぶたが剥がれてとても痛そう。
こんな事態に、腰が抜けてしまったのでしょうか?それでも、全力で駆け出さないともっと痛いことになるのでしょうが。]
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