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>>363 >>364
フェイくん……淡雪ちゃん…………。
うん……うん……うんうん……。
[涙を流している自分をイメージできないので、見た目上で泣くことは出来ないのだけど。
嗚咽にまみれた状態での声なんて作ったことがないから呻くことができないけれど。
代わりにひたすら頷いた。
心が震えたことを、魂が揺さぶられたことを。
優しくて、素敵な、2人に伝えたかった―― ++]
アタシの望み……じゃあ1つだけ、ワガママ言っていい?
あのね……アタシ…………成仏したくないの。
こんなに楽しい学園生活送れて、もう思い残すことがないのに……旅立ちたくない。
ずっと、ずっと、フェイくんとも淡雪ちゃんとも一緒にいたいの……。
[小さくつぶやくと、2人の手を握った]
しちゃだめです、成仏なんか。
ボクに、世界の終わりの暗黒だかなんだかを味あわせるのが趣味ですか?
[ちらり、笑いとともに]
琳音は怒るかもしれないですけど。ボクは薫子さんと一緒にいたいし、思い残してることいっぱいですよ。
ボクに思い残したっぷりかんじさせたまま成仏しちゃって、いいんですか?
それで本当に思い残しないんですか?
[くすくすと、冗談交じりに告げて。]
薫子さんが我侭いうならボクもいいますよ。
旅立たないでください。
一緒にいましょう。
……だから、薫子は消えちゃ駄目なんです。
[琳音、怒るだろうな、とは思うけれど。その気持ちは本心だったから。はっきりと。]
[ふと、少し遠いパラソルを見遣る。
そこには変わらずに3人の姿。
眩しそうに眺め、そっとパーカーのポケットから防水機能付きカメラを取り出した]
こっそり、撮ってもいいですか?
[聞く意味はないのだが。
シャッターを押してから、果たして薫子さんは写るのだろうかと思い当たった。
デジタルではないから謎である]
アルバム、作りたいです。
[呟いて、神崎にもレンズを向けてみた]
>>373
うん……一緒にいて。
いてくれるだけでいいわ。
本当の意味で触れなくても、抱きあえなくても、キスできなくてもいい……一緒にいて、あなたを見つめさせてください……。
[想いを抑えることもせず、潤んでいるかもしれない瞳で見つめた]
>>374
あらあら。
フェイくんの一番はあなたかもしれないけど、フェイくんへの気持ちは負けているつもりないわ?
[そう挑発してから、小さく呟いてから急に淡雪を抱きしめた。
0.91秒だけの、短い抱擁。
それが過ぎれば、回した腕は淡雪の身体に埋まるように重なった。++]
……アタシができるのはこれだけ。
░▓▒▓█▓░░▓▒年ずっと努力してきて、一瞬だけ。
それだけの年月が、アタシの想いにあるわ。
ねぇ……。
フェイくんと淡雪ちゃんは、これからずっと一緒にいれる仲。
でも、一緒にいれるのが当たり前にならないで……その一瞬ずつを大切にすれば……もっともっと好きになれると思うわ。
フェイくんを……もっともっと好きになってあげて。
フェイくんに……もっともっとすきになってもらって。
ふたりとも……アタシの大好きで大切な人だから。
[触れ合えない身体で抱きしめながらそう微笑んだ。//]
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