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――そいつは三月ウサギだ。三月になるととてもおかしくなる。
いまは五月よ?
――普段は静かに狂っているのさ。
どうやらこの中には、村人が15名、人狼が1名、占い師が1名、狩人が1名、共有者が2名、C国狂人が1名いるようだ。
[ 自転車で旧市街地を駆けていく。]
やあ、おはようございます。おかわりありませんか?
[ 見掛けた人物に挨拶をする。笑顔で挨拶が返ってくる。
「いい秋空ですなあ」
昇る朝日を見上げて言われた言葉に、ゆっくりと頷く。]
ええ、平和でなによりです。
[ 表向きは、いまは、まだ。]
――ああ、そういえば深夜はなにやら電話がなっていたような覚えがあるけれど。
本部でなにかあったのかな…。
[ そんな、久谷紀和が高速道路崩落の事実を知れば、いったいどのような顔をするのだろうか。]
―早朝:中地区/ビル地下拠点―
[――ソファに腰をおろしカインは考え込んでいる。
周防は紫煙を燻らせていたか、もう眠りに落ちていたか。
昨夜シャスカらと別れた後、あるビルの屋上にて、
気配の方を窺うこととした。
カインは表情を変えずに呟く。]
――…… …派手にやらかすものだ。
[思い出されるのは玩具のように崩れ落ちる高速道路。
それから、中地区でのもう一つのぶつかり合い。
しゅるりと足元に蛇の巻きつく影が見える。
見下ろせど、今は何も語らない。]
―→中地区・ホテル(夜)―
[――耳に残るおんなの声。
振り払うように奔り、いつビルの屋上へ飛び上がろうかと
考えていた時に、ゾーンと鉢合わせとなった。
初めに出た声は、沈黙。
刀を鞘へ納め、その形を消しながら、彼の言葉を聴く。
結局怒っている彼と帰路に着き、ホテルまで戻った。
報告すべき事は数多あったのだが、殆どはおんなの戦闘情報。
また彼の怒りに対しても、返すではなく、ただ聞いた。
怒りが現界点を越えたのか、ライトメントは何も言わず
部屋へ入り、鍵をかけた。…眠りについたようだ。]
―中地区・ホテル屋上(早朝)―
[屋上で、冷たい風に吹かれながら、瞳は見る。
四方を囲む町並みではなく、手元に持った兵法書。
幼き頃より、それは彼女にとっての御伽噺の物語。
東の本多や、西の立花といった名声を轟かせる武勇の将。
きっとそのようになるのだと、なれるのだと、憧れた。
尼となる時もこっそり持ち込んで
経典の代わりに読んでいたら、叱られたりしたものだ。
風で流されそうになるのを片手で掴んで、文字を追う。]
――似た型となると、厄介ですね。
[治りかけてはいるが、暖簾に腕押しとばかりに
つけられた細かな幾つかの傷は、感覚に新しい。
己と同じように、後の先を取る型だろうとは想像に難くない。
頁の端がぼろぼろになった巻物を、何度も読み耽る。**]
―朝・中地区/ホテル―
[意識が、ゆっくりと覚醒する。身体中が痛い。
薄暗い空間に、乾いた血の匂いが漂っていた。たぶん、シーツは殺人現場くらいに凄惨な状態になっているだろう。
これは、ホテルを移らないといけないな。胡乱に、そんなことを考える。
体力魔力、共に最悪の朝だ。魔力のほうは特に、全くひどい状態だった。睡眠中に回復した分も、回復する傍から、セイバーの治癒に持っていかれたのだろう]
――……そうだ、ヘイズは……。
[どこにいるのか。言葉を紡ぎかけて、直ぐ近くに、静かな寝息を感じた。
私をここまで運ぶので限界だったのか、膝立ちで、寝床の端に上体を預けるように臥せて、眠っている]
――……すまないね、苦労をかける。
[……たぶん、私はサーヴァントにとって扱いにくいマスターだろう。そう思う。
短気で好戦的で、無策の正面衝突ばかり。それで勝てればまだ良いが、実際は、二度ともセイバーに怪我をさせただけだ]
[弱気の虫が、羽音を鳴らしはじめた――懐に手をやっても、鈍く重い、金属の感触はなかった。
不安が、大きくなる。たぶん、あの場に落としてきたのだろう。私自身を回収するだけで、セイバーも手一杯だったはずだ]
……っ。
[銃が手元にないと、不安でたまらなくなる。
魔術師らしくないと言われようと、銃を握って戦うのは、そういうことなのだ。
なにか頼るべきものを求めて伸ばした腕が、セイバーの服に触れた]
……寝てるあいだだけだ、こんなのは。
[言い訳のように呟いて、その端を、軽く握った。
――なんとなく、眠りに戻れる気がした**]
―深夜/中地区・ビル下―
[女は程なくして去る。その少し後、戻ってきたフェイへ視線を投げた。
サーヴァントがセイバーだと知るとそうか、と短くもらす。
頬にさす朱に目を細めても、触れることはしない]
マスターは、馬鹿だったな。
ゾーンと名乗っていた。
あれは、サーヴァントも苦労するだろうよ。
ああ、怪我はない。向こうは、手を出してこなかったからな。
正確には出してきたが、避けるのに問題はない。
だが、あれの術は厄介だな。使い方次第ではあるが。
[問われると素直な感想を口にして。聞かれれば詠唱もなく物体を動かしたことを告げる]
あれは、いわゆる超能力だろう。
魔術師とはいえないが、それだけではないと思う。
[むしろそうであってほしい]
[二つに割れた看板。その切り口はすっぱりと鮮やかに。
問われると鋼線を出してみせる。丸まっている内側には一部が研いである]
強化を施せば切れることもあまりない。
防ぐこともできる便利な代物だ。重さもさほどないからな。
[それをポーチへとしまう。
語る間の表情はなく。
フェイの手が髪に触れると、浮かべるのは自嘲をにじませた苦笑]
ホテルに戻る。
フェイも、休むといい。
[タクシーを拾い、南地区へと戻っていく]
―早朝/南地区・ホテル―
[その部屋は別に取った部屋だった。
フェイのいる部屋よりももっとこじんまりとした、安価な部屋。
闇の中、寝入った女の頬を撫ぜる。体を起こし、現れるのは引き締まった体。日に焼けた肌は焼けていてもまだ白く映る]
――。
[口の中で詠唱する。薄くぼんやりと左手に点る光。
女の胎内から引き出すのは生命力。それを魔力に変えて回路へと馴染ませる。
起きた後に女は疲れを感じるだろうが、死ぬことはない。
光が収まると、Jは女を放ったままベッドを離れる。
シャワーを浴びると服を纏い、本来の部屋へと戻っていく。
吸収した魔力が馴染むのはまだ後。
フェイの姿を見れば自身の手を見て、それからその頬に触れた。
違うことを確認して、ベッドに倒れこむとまた*眠り始める*]
─昨晩・回想/シャスカ拠点─
まず、これが私が集めた情報よ。
[源内メモ:
○セイバー:日本人女性の武人。キーワードは「甲斐」「泥」。甲斐姫かも?
○アーチャー:繁華街で戦った男性。マスターは強面の大嘘つき、大嫌い!キーワードは「罪深きは我の存在」「永遠なる罪人の烙印」。武器は誘導弾で多分呪い系。シールドの傷口を解析すれば判るかも?
○ランサー:不明。未確定情報のうちどちらかのはず。
○ライダー:孫悟空(確定、対抗手段は源内式地球蓄音再生機)
○アサシン:美人おねーさん。見ると魅了されちゃう。羽衣みたいな布を自在に操る。
○バーサーカー:夜中に繁華街で暴れていた少年。所構わず剣で大暴れ。(暫定)
○キャスター:源内ちゃん♪
未確定情報:
○うさんくさいフェロモン臭の強い男性とスマートな男性のペア。スマートなほうがサーヴァントで学者風。
○昼間に駐車場のメーターを破壊していたアメリカかぶれの女性がサーヴァントを連れていた。情報皆無]
……くだらない名前なもんで、ね。
[しばしの沈黙の後、そう呟くように。]
俺の名は……零(ぜろ)
ゼロの意味はわかるか?
『無』だ。
――何も無きが如し――
……滑稽だろ。
[それだけ言うと、話を切り上げるようにネオンに照らされた街中を見やる。
人通りはもう大分少なくなっていた。]
[主が塒(ねぐら)の闇の中、思い返すのは――]
―回想:0日目・夜 中区/繁華街西外れ―
[騒がしい。
本来有り得ぬ者が集うこの地が騒がしい。
呪わしい声が余計に大きく聞こえるのもそのせいか]
…――…そう か。
別段構いはしないが
女にかまけて寝首をかかれないようにするんだな……
[銀の髪に指を通し首の後ろへ梳く。
ぱら、と固まった血が落ちた。
様子見は望むところ、
だが不意に訪れた沈黙に]
――…。
[緋色の眼を周防へ向け、
黙って言葉を待っていた。
その様子が 随分と――違っていたものだから。]
…ゼロ。
[ぽつり、と繰り返し意味を反芻する。
名には、様々な意味を込めるものだ。
例えば“Cain”には鋳造者という意味がある。
――鎌を操る概念はそこに。
けれど“零”は。
うまく言葉を探せずに
会話を切り上げられたを感じれば
――そのまま。]
例のアーチャーのシールド着弾部分については、ここにサンプル置いておくから。多分私より貴方のほうが見て何か判りそうだし任せるわ。
[そう言うと、金属片の入ったガラス瓶を机の上に置いた]
アサシンのおねーさまとは共闘の話があるわ。
・・・・・・まあ、おねーさま超苦手だけど。私。
それとバーサーカーは危険よ。繁華街でも平気で暴れまわるし、完全に制御不能に見えるわ。
8チーム目については・・・・・・ゆっくり考えましょ。どのクラスがだぶってるのか、もしくは全くの例外クラスかもしれないし。
じゃあ、私修理と改造があるからちょっと工房に引きこもるわね。おやすみ。
[そう告げて、シャスカとわかれて自室に戻っていった]
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