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[郵便受けなどという、高尚なものはない。]
[あるのは、壁の穴ひとつ。]
[毛布としての責務を全うしていた、襤褸同然のコートを羽織り。]
[玄関マットとしての役目を担う郵便物たちは、見もせずに襤褸同然のポケットに突っ込んだ。]
[ドアを開ける。]
[寒風が通り抜け、扉は外の壁に叩きつけられる。]
[ドアを閉める。]
[寒い。]
[一息吐くと、ソファへと戻った。]
**
[静かな時間に耳を傾けながら、ゆっくりとテーブルを磨く。
それからふらりと窓の傍らに立つ。
凍った湖をぼんやりと見やりながら、鳴らぬ水車の音に思いを馳せて**]
― 村長邸 ―
「ロラン、話がある」
[部屋で本を読み、居間に戻れば、既に客人の姿はなく。
暖炉の前の老父が自分を見つければ、聞こえるか聞こえないかの声で自分を呼んでいた。いつものことだった。聞こえなかったり、聞きそびれる事がないのは慣れのせいなのか]
なんですか、御父上。
[椅子に座ったままの老父の側にしゃがみ込み、囁くような声を耳に拾う。必要以上の声量を出す事すら惜しむかのような父。昔はこれほどではなかった筈だが、と思いながらも話の内容を丁重に聞き取った]
わかりました、そのように致します。
[Нет. (いいえ)と言ったのはいつが最後だっただろう。子供の頃ぐらいは反抗しただろうか。もう覚えていない]
[書斎に戻り、言われたとおりの手紙を書く。二番目の兄に帰郷を命ずる手紙だった。父が戻れと言えば素直に次兄は戻ってくるだろうか。それとも仕送りの途絶と引き換えに、あちらの生活を選ぶのか。多くの村の若者が街に消えていったように]
まあ興味はない。
[そして恐らくは、興味を持つ必要もなくなる筈だった]
では、行って参ります。
[したため終えた手紙を投函すべく、再び外套を着こんで、白く冷たい世界へ]
― 宿の前 ―
ああ、寒い。
[それは凍てついた大きな湖の、氷の絡め取られたままの水車。
村の旧い大人でさえも、水車として働いているのを見たという者は知らない。
...はその水車のある大きな建物に足を運ぶ。
纏わりついた白いものを手で払い落としながら、最後に]
ああ、寒い。
[もう一度呟いてから宿の中へと]
― 宿 食堂 ―
アナスタシアさん、こんにちは。
軽食を用意してくれませんか。
それと例の件についてですが……。
[宿の従業員に外套を預けながら宿の女主人の姿を目で探すと、カウンターで先客と話し込んでいる(>>49)のが見えた。話に入っていたせいでこちらの呼びかけは気づかれなかったようだった]
フィグネリア姉さん、来てたんだ。
[あいつよりも前に村の男と二人で逃げるように村を出て行ったフィグネリア姉さんは、あいつと入れ替わるようにして一人で戻ってきた。出戻りを囁かれながらも、受け入れられているのはこの村が過疎だというのが一番の原因だろう]
話の邪魔をするのも悪いな。オリガは…
[代わって外套を掛けていた従業員に話しかける。
女同士の会話に首を突っ込むのは悧巧ではない、そんな共通認識を確かめ合うように軽く息を吐いて見せた。
その奥でテーブルを磨いている女性従業員の姿が見えたので声を掛ける]
こんにちは、オリガ。軽食を頼む。
ああ、暖かいものならなんでもいい。
[注文を済ませて、テーブル席に向かえば女性客が隅で一人、何か熱そうなものを飲んでいた。
もしそれがサーシャであると気づいたならば、外出など滅多にしない彼女の姿に驚きを隠せなかっただろう**]
―村の中心部―
[赤や緑の雪の道。]
[眼球を刺すような明るさに、眉を顰める。]
[結局。ソファ周辺から発掘されたマフラーを3つほど装飾品に追加して。]
[煙草の火は点けたまま。]
[銜えてはいるが、吸ってはいない。]
[物心ついたときから、両親の姿は既になく。]
[墓守だった祖父に育てられ。]
[その祖父が死んで、3年。]
[墓の管理はとてもよく行きとどいていないと、もっぱらの評判である。]
あー。
[空を見上げる。]
財布、忘れたな。
**
― 研究室 ―
[手紙を読んでから、ざっと家の戸締りをしていく]
アナスタシアさんの所だし
遠くは無いから、沢山の荷物はいらないでしょうね。
[少しの着替えと、数冊の本。
それを小さめの鞄に入れ、左肩にかける。
最後に玄関の鍵を閉めて、外に出ようとした時。
ふ、と。
さっき見つけた写真の中にいた父と先生が、誕生日にプレゼントしてくれた指輪を思い出す]
指輪…
つけていこうかしら。
[自分の部屋へ戻り、鞄をベッドに置いてから。
指輪の入っている箱を取り出して、かぱ、と開ける]
……綺麗。
[レッドスピネルの指輪を、自ら指にはめて、その深い赤をじっと見つめ]
うん
やっぱり、つけていく事にしましょ。
[少し目を細めた]
[何がご利益がある、そんな指輪ではない。
特に値打ち物という訳でもない。
けれど、自分にとっては、大事な指輪]
……大事に、しなきゃ、ね。
[数分してから、再度鞄を手にし、玄関の扉を開く。
返事が無いとわかっていても、いってきます、と口にして]
[かちゃん]
[そして、今度こそ、玄関の鍵を閉めて*歩き出した*]
あんたも、相変わらずその仏頂面は変わんないね。
[久し振りに逢った懐かしい顔に笑みを浮かべて]
ああ、そんな所に座ってないでこっちにおいでよ。
久し振りに姉さんと積もる話でもしようじゃないか。
……って、出戻りの阿婆擦れ女と話してたって知られると、
あんたん家に善くない噂が流れちまうかね。
[からからと笑った]
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