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言ってませんでしたからじゃないよ!
なんで、そんな大事な事を言わないんだよ……。
それにライダー戦だって一撃必殺とはいったけどさぁ。
宝具はまとめて一撃だってば。
[ライダー戦に関しては自分が悪いのだろうけど……。
自らのサーヴァントの変な部分の純粋さに少し呆れてしまった]
──…
私の名は異端審問官ハインリヒ・クラマー。
[戒めの銀杭の光る舌先で、自らの血を舐める。
吸血鬼と対峙しながら、甘味を味わうごとく淫蕩な仕草。]
ほう、火術使いが二人目か。
[着地点に見定めていた位置から立ち上る炎。
いつだったかのオルグロスを髣髴とさせる。
けれど、前進の勢いを止めることはできず。
前髪がちりと焦げる距離まで迫った瞬間]
はぁ!
[忍者刀を一閃。
――炎を"斬った"
一瞬途切れる空間を、火の輪潜りの要領で突っ切る。
服の燻ぶる臭いを物ともせず、接近戦の間合いへと、一気に距離を詰めようと]
同意だ!!
[速度だけなら捕らえ続けるのは困難。
ならばと、長槍のダメージを覚悟でカウンターの挙動へと入る。
突き出される槍の切っ先の奇跡を予想し、かろうじてすり抜けるように上体のみ大きく横にスライドさせる。
蜻蛉切のレンジを完全によけることは出来ず、左肩口が切裂かれる。
だがそのまま、雷神の横っ腹を光を纏ったカリバーンが横なぎを一閃させる]
[切っ先をかわし、少し離れた場所に降りる紅眼の英霊。問い掛けにニヤリと笑みを浮かべるも、次の詠唱はすでにはじめている。
いいだろう、ならば聞け我が名を――]
―――― ahan on os "Tepes"
[2騎の英霊の狭間に荒地が滲み出ればその大地より幾多の黒杭が断続的にバーサーカーへと襲い掛かった。]
……飽きる?
私、これでも割と一途なんだけどなあ……。
[実際問題、ゼウスが去って以後はクレタ王の良き妃である]
でも……飽きるまでは、離れなくっていいってことよね?
[嬉しそうに、弓兵の腕に自らのそれを絡めて、笑った。
飽きたら離れろ、ということは、そういうことだ。字面どおりなら]
私には「武器の届かない中距離」と「武器が振れない超至近距離」という間合いの死角を真正面から突く、という暗殺コンセプトもありまして。
相手の距離で負けたところで、大した事ではないのですよ。マスター。
そして一撃必殺は浪漫です。宝具なら大丈夫とかそんな例外は認めません。
[胸を張った]
[二度目三度目の斬撃。
この相手に素直に通じるとは考えられない。
恐らくは、蜻蛉切の不可視の刃すらも完全に読まれている。
紙一重での回避と共に、反撃を放つだろう。
だったら。]
更に死地へと一歩踏み込みゃ、その分届くって話で!
[相手の横薙ぎの斬撃、それと同時に人の身へと戻る。
食らうのは覚悟の上。
その分、さらに一歩を踏み出せるならば。
来ると解っていれば
一撃ぐらい気合いで耐えられる……!]
…姐さんってそんなにカリンの事好きだったんだ?
そりゃまあ大きいって話だけど。
[何の話]
…
エラト寝ちゃった。かな。
雷神ではなくなったか!!
[雷神の上体では防御力が下がると判断した、魔力重視の攻撃。
その光は忠勝を襲ったが、斬撃は忠勝の鎧を切裂くには至らない]
ならば!
[魔力を重視した攻撃ではなく、物理的な攻撃を。
セイバーは突如、その鞘を腰から外し忠勝の顔を横殴りする。
そして捻った上体を戻すモーションで、右手のカリバーンを忠勝の顔面めがけて横凪ぐ]
――。
[最早、目で追う事すら困難な、神の領域の戦い。
体の奥底が震えるのが、自分でわかる。
ふぅ、と息を一つ吐く。]
…『ホワイトインプリズン』
[虚空を掴み、紡ぐイメージ。
戦いに水を差すような真似はしない。
それは、忠勝の望むことではない。]
……。
…ッな、…!
[確かに、オリジナルからは1ランク下がる。
其れと比べれば威力が落ちるとは言え…
相当の威力を誇る炎の壁を、斬った。
銃弾さえ斬ると訊く、日本の刀。
使い手の技もあるとは言え、甘く見ていた。
炎を越えて地へと降り立った相手へ、小さく舌打ちする。
しかし、己の魔術は元々がカウンター型。
近距離の間合いに持ち込まれては、対抗する術は持たない――
咄嗟にその距離を離そうと一歩、地を蹴ろうと。 して。]
――な、
[ふら、と。確かに少ない魔力と体力も要因だろうが――
それとは異なる、違和感のある睡魔。
先程の針に、麻酔が仕込まれていたと気付くに時間はかからない。]
[斬撃は、鎧で防ぎきるも衝撃は内側に。
それにより、反応が一瞬遅れる。]
―――グッ。
[胴の次は、顔面への衝撃。
視界がグラつき、白く染まる。
だがそれでも、古強者の勘か。
即座に右手に持つ槍を上げ、カリバーンの横薙ぎを防ぐ。]
チッ、頭がぐらぐらしやがる……!
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