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[傘を取ろうと、上半身を屈ませる。
――コトリ、と何かが落ちた。
石。…何の石だっただろう、と思い返すまでもない。
ゆっくりと拾い上げた。
ファフは、…どのような顛末を迎えたのだろう。]
………。
…。帰るか。
[自分でも、息を止めるほどの静かな声。
帯刀し、傘を持ち、酒瓶と籠を持つ。
葡萄酒とワンカップは、持たないことにした。
一度だけ振り返った。]
[消えていく体。傷付き、最大限に魔力を放出したエラトの姿は最後になんと言ったのか]
エラトじゃ、なきゃ。意味なんてない。
ねぇ。
逝くなよ。
だめだよ。
アタシに一人で、どうしろってのさ。
[涙なんて出ない。泣いてる訳じゃない。けれども、痛くて]
…料理、美味しかったよ。
[消える間際、一つだけ礼を口にした]
[「誰もいないのか?」と訊ねると
「誰もいないのか?」と自分の声が返ってくる。
「すまなかった」と語りかければ
「すまなかった」と自分の声が返ってきた。
「ありがとう」と感謝をしてみても
「ありがとう」と聞こえるのは、自分の声。]
[低く囁くような声は、重く暗い響き。
アサシンが消えて、何処かに現れるはずの無頼の姿を探し、また視線をエラトに戻す。]
エラト……
否、君は
聖ニコラオス なのだろう。
どうして、君のような英霊が
“あれ《イカロス》”に敗北しなくては…ならないのか
私には理解出来ない。
理解出来ないが、そうやって終わろうとしている。
せめてこうなる前に、駆けつけられなかった事を。
そして、
奪ったジュリアともう一人の令呪と聖杯を通じて
“あれ《イカロス》”と、無頼に
魔力を与えた事にもなる己を悔いる──。
聖杯を通じて繋がるだけの──
“あれ《イカロス》”と同質の闇が巣食う己の身を恥じる。
このまま此処に佇んでいても、
私の罪が、赦される日は決して来ないだろう。
ならば、せめて
すべてを虚無の安息に身を委ねてしまわぬよう
痛みを、罪人の十字架をこの身体で背負いたい。
[するりと目隠しを外した。双眸は狂気に染められた真紅。
朱金よりも暗い、けれども鮮明な色。
ハインリヒの手のひらに浮かび上がるのは、瞳と同じスティグマに似た真紅の十字。]
私は異端審問官、ハインリヒ・クラマー。
ただ、誠実に 罪の赦しを、粛正された清らなる世界を望む者。
私も また限りない願いを持って──。
[十字はそのまま魔力の渦と成り、流動の圧力で魔力の大半を使い尽くしたメイアル・ユーリを柔く退ける。後は徐々に消え行くだけのエラトを前に、零れるように言葉を続けるメイアル・ユーリの身体を受け止めるように現れるのは、手枷と足枷の無い『審問の椅子』。]
魔術師の身である事の罪状でもって、
メイアル・ユーリを拘束せよ。
そこで見ていてくれ、
メイアル・ユーリ。
[そう言って、嗤い。マスターであるメイアル・ユーリを差し置いて、エラトの側にしゃがみ込んで覆い被さる。]
……魔術師はともかく、
如何しても聖ニコラオスは罪人足り得ないからな。
これ以上は、何の拷問具も、
処刑道具も召還出来ない。
[撫でるのは前髪。それから頬。
──薄れつつ有るが、まだ、実体は感じられる事を確かめ。]
[崩れたキャスターの身体を片手で支えて持ち上げ、骨張った右手を相手の細い喉に絡ませ、気管をおし潰す。
柔い色だと言った朱赤を覗き込み。それから、開いたくちびるの奥に覗く傷の無い舌先に吸い寄せられるように、噛み付いた。
銀杭で貫かれたままのおとこの舌が舌に触れたかもしれない。]
エラト。
君達と居られて楽しかった。
……つかの間の夢か、
兄弟のように。
[首を手折りながら、舌を噛みちぎる。飛び散るのは血ではなくエーテルの光。その行為の意味を問われたのなら、命を奪うに使える道具が無いだけだと答える。]
──…
[唇を歪めくつくつと喉を鳴らしながら。
今度は、メイアル・ユーリの元へゆっくりと歩み寄る。涙を流していないはずのメイアル・ユーリはバーサーカーの目には泣いているように映った**。]
[消える。止められない]
…セム。
[現れたセムへとゆらり視線を向けた。その口から放たれる言葉に、ああ、そう。と短く返す]
奪ったんだ、令呪。
それは、ルナが怒っただろうね。
な、に…!
[エラトの身から離され拘束される。
その後の行為には息を呑んだ。
光が散って、エラトの存在が消えていく。
何も出来ずに、ただ、手を伸ばした]
[もう、いない――。
それは認めたくなくとも裡にあるパスがなくなった事でわかる。
こちらへと近づいてくるセムを見上げた。
その表情も、よくは映らない。
令呪を二人分奪ったのだといっていた。それを力を分け与えたことを悔いているといっていた。
何より自分にはもう]
いらない。
あげる。
いらないよもう。これ。
[右手を差し出した。その甲に描かれた令呪。一画は輝きを失っている]
アタシのサーヴァントは、エラトだけだ。
他のはいらない。
再契約なんて、しない。
次の聖杯戦争がいつ来るかなんてわからない。
ならもう、こんなものいらないんだ。
[令呪をはがされたらどうなるのか。それを知らないわけではなかった。
それでも]
その代わりさ。あいつ、倒してよ。イカロス。
神霊だとか言ったくせに、そいつ、別のやつ身代わりにしたんだ。腹立つよね。
エラトが、何のために、――。
[言葉が途切れる。悔しい。何も、出来なかった自分が]
[魔術師であるという矜持を持っていたはずの自分が、脆く崩れ去る。
力になれなかった事ではなく、英霊を失ってしまったことに啼いてしまう自分が。
そんなことはあってはならないと思っていたから。
エラトがいた場所へと視線を移した。あとはもう、光の残滓だけが残る。
もう、いない。
繋がっていたものももう感じられなくて、目を伏せた]
――エラト。
[彼がいないということは、自分の聖杯戦争は終わったということ。
胡蝶に感じていた靄のようなものの理由がわかって、自嘲気味に笑みを浮かべた]
Wenn Sie waren gut und.
Du warst Licht.
Du warst für mich da zu träumen
Sie waren zufrieden mit Ihrer...
[紡ぐ言葉は自国のもの。届くことのない謝辞。
眼を開く。緋色に映ったのは、二つの白。セムの銀とエラトだった*光*]
…アルの、望むように。
でも、参ったな。
[自分が消えたなら。
問いかけの言葉に英霊はそう答える。
春待ちの雪が解けていくかのようにゆっくりとした流れだった]
アルに遺していけそうなものが、思い浮かばない。
[苦笑して、それから大きく息を吐き出した]
───セムル、ク?
[コツ、と響いたのは靴の響きだったか。
幾らか伏せがちだった視線を持ち上げて首を傾げる。
何故負けたのか。もう終わってしまったことを悔いるのは今更だ。
だから、ただ首を横に振るばかり。
骨張った指先の描く軌跡を、動物のように目を細めて追いかけて
それからまだ自分に残り得るものを託すかのように
手を握って、小さく呟いて、開いた手の内側に残るのは
芳膏の入った小さな器。恐らく作れるのはこれが最後になるだろう]
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