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麦わら フー は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
花屋 マーブノレ は 2にんからうしろゆびさされたみたい。
わがまま娘 サユラ は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
王女 サフィラ は 2にんからうしろゆびさされたみたい。
花屋 マーブノレ は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
あれれ、いやがらせがなかったみたい。
照坊主の下駄が、どこからともなく パジャマ ジェリコ の頭に飛んできました。
からんころ〜ん♪…明日は… 快晴 かなぁ?
もんだいはかいけつするどころか、よけいにひがいがひろがったみたい?
あ…。
[雲が割れて、一条の光が湖の上の橋をてらす。
ようやく『扉』が開いた。]
ああ、よかった。
待たせたわね、これでもう帰れるわよ。
[『檻』にいた面々も、湖の側に戻っていた。
彼らの方を向いて、そう呼びかけた。]
[橋を渡り終えると、光。空にあふれんばかりのヒカリ。それは―ずっと四角い部屋の中で望んでいた、体中に浴びる光―だっただろうか]
あ…
[空を、ぼうっと見上げると、ヒカリに溶けそうになる。振り返り――全員の姿が目に入るのだろうか*]
森の意思、かしら?
[わたしは、『檻』に送り込んだ人達は
もう森には入れたくなかったけど…。]
何にせよ、これがわたしの精一杯…。
[そう言って、その場でパタリと倒れ込んだ。
ちょうど枕にもたれかかるように。]
[薄闇の森の中、湖に差し込む一筋の光は届かない。
忘れ去られることだけが望みのような、時のない場所
森の奥には、風だけが吹き抜けて――
お姫様になれなかった女の子たち
そのかなしみで出来た黒い絵本は、
ただ、ぱらぱらと頁を遊ばせるのみでした]
そっか。
これでおしまい――なのか。
[消えると言う事は、
あそこからいなくなるという事は――]
馬鹿みたい。
[今になって突然]
(名残惜しくなるだなんて)
[戻れば何もかにもが待っている。不快なこと、大変なこと、面倒なこと、嫌なこと。それでも]
あの娘のお見舞いにでも、行きますか。
[...はふと思い浮かべた姿に彼女を重ねて、ゆっくりと歩き出す]
ジャラン
[ある筈のないペンダントの鎖が鳴る。それは既に彼女の胸元ではなく、遥か遠くへ――**]
[気が付くと、『檻』に囚われていた者も、森に残されていた者の、みなが湖の前に揃って立っていた]
ん?
なんだ、お前さんの望みは叶ったのか?
それとも、森の望み〜わざわざ私達を呼んでまでしたかったナニカ〜が、無事叶ったのか?
さっぱり分からんよ。
さっぱりな。
[八つ当たりのように、愚痴の一つでも零して]
……夢が、現実と繋がっているのなら――
[そして一度目を閉じて、再び開いたときには。真っ白な天井と、顔の上に乗った自分の細い腕が目に入ることになるだろうか―]
…ぁ
[双眸をわずかに振るわせる。また、動けなくなってしまったのね―…絶望に身をゆだねかけたとき、白い花びらが一枚、窓の外からはらはらと飛び込んでくる、だろうか。
誰が持ってきたのだろう、黒い表紙の絵本の上に、ぱらりと落ちて]
…ん、…
[どうしても、それを手に取りたくて―指を伸ばす。さすれば、指先が震えて。はっとした]
[金糸雀が鳴いている。
何かを伝えようとしているが、鳥語など解せるはずもなくて。
だが]
さよならだ。
私は自分のいるべき場所に戻る。
小鳥よ、このような薄闇の中だからこそ見つけられる小さな淡い光。
戻ってもお前を探すよ。
メーテルリンクじゃないけど、些細な幸せと希望を、手元に。
(まずは、アケミちゃんに会いに、店に顔を出すかな。
編集にも話をしよう。
これをこのまま話にするのは不可能だけど逆に分からないまま終わるもどかしさを前面に押し出して余韻とか不条理さを楽しむ方向に仕上げるとか絵本でもいいかもしれん方法は色々あるよっしゃいっちょやったるか)
[ブツブツ言いはじめた彼を、周囲はどんな目で見るだろうか]
[自分自身で、起き上がった自分の身体に驚きながら、白い花びらをすくいあげる。窓の外では夏の始まりを告げる、お祭りのような音が、遠く遠く響いて]
……。
見れるかなぁ、曲芸。
その前に―
[黒い絵本の表紙を見つめ、指でなぞる。「H」から始まるエキゾチックな名前がそこにあり。見つめていると、白い箱の、一つだけの扉がゆっくりと開くだろうか。そこにいたのは――?**]
[溶けていくその中に、枕を持った少女の姿が見えたことに安心したところで、意識は途切れた]
戻ってから、私は絵本を出した。
あの森を思い起こさせる、黒い表紙。
編集と相談して、森そのものではなく、そこに現れた人達をヒントに書いたらどうかと勧められた。
最初に思い浮かんだのは、空を見上げて涙を零すお姫様だった。
童話の中で、幸せを掴む主人公の横で、何者にもなりきれない女の子たち。
世の無情さを子供達にしらしめるために、希望のない結末を押し付けられた女の子たち。
そんな彼女達が静かに癒され、穏やかな幸せを手に入れることを願う、話。
それが、あの森にいた彼女に沿うものだったかは、今となってはもう分かる術もないことだが。
>>13
ヒグさんが有名になったら、とはね。
私はあの森では匿名を使わなかった。
だから、有名に成れたかどうかは、お嬢ちゃんにも分かるだろうさ。
覚えていろよ。
[ニヤリと自信ありげに笑うと、一仕事終えた勢いで、夜の蝶を探しに行った**]
/*
ようやく箱前に到着しました。
改めて、皆様お疲れ様でした。まっくら森にようこそ、でした。
七夕朝までエピ続くの把握。ごゆるりとご歓談ください。
/*
色々ご意見ご感想いただけると、村建てが泣いて喜びます。
また似たような村は建てたいと思っていますので、
参考にさせていただきますです。
とりあえずは「完全ランダム」システムはもう使わないでおこうかと。
絆落ちとか小悪魔溶けとかみたかったよ、ママ!
フーが溶けフラグ一所懸命たててくれてるみたいだったから余計に><
後は、色々設定が甘くてごめんなさいでした。
特に墓下=『檻』は、事前に詰めておくべきでしたなぁ。
ネタ振りすべきかなぁ、と思いつつ、
あまり…というかほとんど提供できなくて申し訳ない。
他の反省点等は、エピ発言に反応して、灰ログ読んでから、
落としていくことにしますー。
[急に湖が強く強く光を放ち、まっくらな森からまっしろな光の中に投げ出された。
森で消えてしまっていた人たちが、元のように現れて驚いた顔を並べている姿を、赤毛の少女の寂しそうな瞳を、一瞬目の端に捉えた様な気がしたが、既に今はまっ白い世界の中一人きり。]
(これは…あの時の朝靄か…?俺は戻るのか。戻れるのか、あの朝に。)
[配達の車を走らせた朝、丘の上の教会までもう少しと言う時に朝靄の中で見落とした信号。目前にトラックが迫って来た時にはもう避けようがなかった。
マーブルは2(5)m空を飛んだ。胸に花嫁のブーケを抱きしめて―――]
(そうして森に落ちてきましたとさ。…俺は死んだんじゃなかったんだなぁ。
それとも死んで、あの世に行くのか?このまっしろな世界はどこに繋がってるんだかな。)
[ふわふわとした足元を踏みしめて本能のままに先へ先へと歩く。つらつらと考えながら]
あーああ、やっぱ…ブーケ、届けたかったぜ。
[呟いた時にまぶしい光が辺りを包み、そして―――]
ぷぁあああああああああん!バカヤロー!信号みやがr!!!
[怒声とクラクションを残して目の前を物凄い勢いのトラックが走り去った。
…は運転席に座ったまま、後続の車がこないのをいい事に、暫くの間茫然と花束を抱いていた]
あ…、ありがてぇ!戻った!戻った上に助かった!!ありがとう森っ素晴らしいぜ森っ!!
[我に返って叫び声をあげると、丘の上の教会に向けて車を走らせた]
二人が来る前に教会の飾り付けを終わらせなきゃいけねぇからな。あ、安全運転でしゅっぱーつ!
/*
おはようございます!
そういえば、エピローグは発言回復しないのでした。
村建て人的発言はこちらを使わせていただこう。
といっても、鳩からは村建て発言できないんだけど!
/*
そして、早速、
サユラ>>-176 わー、すみません。
なんか天気=共通認識と思いこんでいて、
ナチュラルに使っていましたが、
照坊主的には、それ私の…ですよね。
ごめんなさーい。そしてご指摘どうもありがとうです。
そういえば、今回吊りも番人の仕業ってことにしたけれど、
投票にも意味を持たせて、それぞれの意志だったってことに
した方が良かったのかな?今すぐ良い案は思いつかないけれど。
/*
マーシャ>>-177>>-178
「墓下は問答無用で追い出しで、
生存者は残るも帰るも自由、という形でいこうかと。」
はい、ここの部分です。
って、昨日発言した後、メモをみたんですが、
語尾を濁しているから、強制力低くみえますね。
これは、エピロール考える時の前提にしてほしいです。
出先でなければ、村建て発言でお願いしようと思っていました。
そして、森に呼ばれたか、望んできたかは、お任せで。
番人に呼ぶ力はありません。
と、時間切れです。それではまたノシ*
―薄暗くもない森でもない、どこか―
[先程まで光の差す場所、
…あの湖のほとりで周囲の様子を見回していた筈だった。]
(僕は――何をしている。)
(僕は、…何をしていた。)
[そこは既に森の中ではなく。
辺り一帯を見渡すことの出来る、牧草地に佇んでいた。]
…僕は、暗い森にいたんだ。
――そう、か。
(僕は、帰ってきたのか。)
[帽子を取ると、空を仰ぐ。
森の中の色彩を思い出しながら、見続けた。]
[暫く後、「めぇー」と、暢気ながらも怒気を含んだ鳴き声で我に帰る。]
…あ、ごめんごめん。
そろそろ、時間だったね。
[帽子をかぶり直し、笛を吹き。
白い綿毛の群れを導いてゆく。]
……また、誰かに会えないかな。
[そう呟いて、思いを馳せる。
日の落ちる時間帯には、森での出来事全体を振り返るだろうか**]
-回想-
[...は檻の中でじっとうずくまっている。マーブノレがくれた花を見つめながら]
私がここに呼ばれた理由、そして、これだけが誰でもなく、外から『自分が』持ち込めた変わらないものだったなら・・・。
[...は髪をくしゃり、と握りこんだ。視線の先にはハイヒール。]
あぁ、そうか…そうだったのね。そういえば昨日は・・・。
授業の運営には曜日だけが大事で、日付は見ない生活だったから、自分にとって印象深い日だったのを忘れていたわ。
[何かを忘れていると思っていた。どこから来たかは覚えているのに、何かが零れ落ちているという感覚がどうしても抜け落ちていた。
仕事はこなせていた。日常生活には困らない内容だったはずの記憶。思い出。
でも、ずっと感じていた違和感。自分にとっては必要だったはずなものがなくなっているようだった。]
森の真実は歩き回って見つけるものじゃなかった。
本当は常に自分の中にあったんだね。
それ、どこの物語よ
[そう言って、一人で笑った]
[...は目を細めて、思い出している]
***********
「君は背が高いから、ハイヒールがきっと似合うよ」
と無責任に言われたこと。
彼に捨てられた日から、このハイヒールを履き始めた。
特に存在を主張するような赤いものを。
もっといい女になって見返してやる、と自分に言い聞かせて。
でも本当は、相手の言うことを受け入れない自分の欠点があったからこそ、彼が去ったのに気付いていた。
毎朝、靴を履くとき、いつも彼のことを思い出す。
そうして自分を傷つけることで精神のバランスを取らなかったら外に向かって歩いていけなかった。
喪くしてしまった、たった一つの恋。
もう、遠くなってしまった1度きりの本気の思い。
忘れようとして・・・・・・・・・・そして森に囚われた。
**********
あぁ、そうか。
まだ、心の中に残っているのか。あの時の思いは。
[番人の突き放すような物言いはカチンとはきたが冷静さをくれていた]
森の番人は排除する意思しかなかったのに。
でも、森は自分を一瞬とはいえ受け入れた。
思いは消えてても、自分が【彼】に依存する思いに森が答えたのか。情けない
やっぱ、喚ばれたのでなく、呼んでたんだ。
[...は自嘲するように唇をゆがめた]
とりあえず、誕生日おめでとう、かな? メリーズ。嬉しい歳でもないけれどね。
[湖の上の橋が光り、森の番人の声>>0が【檻】の中にも届く。]
さぁ、帰らなくてはならないわね。
[立ち上がり光の中に歩いていこうとすると、最後の奇跡とばかりに、...の香りがローズマリーに変わる]
この湖を越えたら、この花は消えちゃうだろうなぁ…。
[マーブノレからもらった花に優しく触れる]
でも、この花は忘れないだろうね。
バラ科に見えるのに、花びらが「がく」の数が6本のものなんてね。
・・・・・・でも、戻ったらそんなのありえなさすぎて、自分の頭が変になったって思っちゃうかなぁ…。
自分に自信ないや。
[...はそうブツブツいいながらも、ハイヒールを脱いで、檻の中に残して歩いていった**]
(>>17>>18続き)
[花嫁のベールに白い薔薇冠を飾り、挙式用のブーケを持たせ控室から送り出す]
今日はウソみたいに顔色がいいな。…え?一週間前に森の夢を見た?
…うんそれで?朝、検査の結果が出たのか。…どうだったんだ?
はぁ?!影が消えた?マジデカ?!…あははははははははは!やったな!やったな!道理で顔色がいいはずだよ。
さぁ、赤毛の花婿が顔まで赤くしてお待ちかねだ。行ってこい!
[病院のお仕着せのピンクと青の縞模様の寝巻姿ではない、純白のドレスに煙る氷霧のようなキラキラ光るベールをつけて、カサブランカを基調にした彩雲のようなブーケを持った彼女が軽やか笑いながらに出て行く]
あの森ではあんなに小さかったのにな。…なんで気が付かなかったんだろう?くくくっ、いま思えば同じ瞳なのに。
[教会の庭で行われる結婚パーティーの飾り付けの仕上げをしようと、車に戻りながら一人微笑む。
森が己の死と彼女の病巣と言う、まっくらな局面を吸い取ってしまった事。
森の迷い人が望むものを形にするには、もしかしたらそう言う負のパワーが必要だったのかもしれない。
森にとっては負の力ではないのだろう]
たまたま選ばれたのでもいい。この奇跡と偶然に感謝の祈りをささげたいくらいだぜ。
[カサブランカとシダにラベンダーのアクセントを加え、テーブルを仕上げて行く]
「すいませーん、余興に呼ばれた曲芸団の者ですけどー。」
ああ、合図があったらそこにある舞台でメインのショーをしてくれ。その後音楽がかかったら、各テーブルをめぐって賑やかしを頼むよ。
[ぞろぞろと数名の曲芸師が配置につこうと通り過ぎて行く。その中に茶色い髪を後ろで結わえた身軽そうな男と光るような金茶の毛並みの柴犬がいたが、準備に忙しい…は気が付かない]
[...は隣の病室がなにやら騒がしいのに気づく。窓から吹き込む風に誘われるように外を見れば、小柄な女性が純白のドレスをきて、ほどけるようにはすむかいの教会へ…]
………!
…、わぁ、……。
[両手いっぱいの花は、花嫁を美しく彩っていて。そのひとひらが運ばれて]
ふふ。
[教会からはいろとりどりのバルーン。賑やかな音。サーカスの声**]
よし、準備完了だ。もうそろそろライスシャワーとブーケトスの時間だな。
[列席者は協会の表階段に並んで、手に手に紙吹雪や花びらの混ざったライスを持って歓談している
病院で仲良くなったと言う長い髪がまるで青味がかったような色白の少女が、病弱だったとは思えないような明るい歓声で新郎新婦の登場を彩る]
よし、後は俺の仕事はねぇな。ちょっと一休みするか。
[鐘の音の中、少女のはしゃいだ声が楽しげに花嫁の名前を呼ぶ。先程の曲芸師は驚いた顔で声の主を探しただろうか?その顔を見つけた時に嬉しそうにほほ笑んだだろうか]
通りに面した表階段でのブーケトスを、通りすがりのスーツ姿の女性が足を止め眺めていた。
赤い髪をきつくひっ詰めた眼鏡の女性は、結婚式の光景に微笑みを浮かべ、その一瞬後、微笑んだ事に酷く驚いたような顔をしていた]
あ…れ…?
[思うより早く手は残ったカサブランカを掴み、足は疲れなど忘れ走り出した]
―――――――…!
[名前を呼ばれた女性は覚えているだろうか?
凛としてまっ白で飾らないのに美しいこの花と、怪奇現象が大好きな男の事を**]
---森から帰ってから---
[目を開ければ、そこは質素なソファの上]
はは…、夢だったってことかな。
…確かめなきゃ。
[机の上に置いてある結婚式の進行予定に目をやる
、あることを確かめるために]
花嫁の名前…フランジパニかなぁ?
[期待を込めて、花嫁の名前を見るが、そこにあったのその名ではなかった]
違うのかぁ…、ってもう遅刻じゃないか!急がなきゃ!
[仕事道具を引っつかみ、キャンピングトレーラーを飛び出す]
団長ー!いってくる!
[団長は「急げよ!」と威勢のいい声を上げる]
(…あれ?あの名前、フランジパニじゃなかったけど、なんか見覚えがあるぞ…)
[その真相を確かめるために、教会へと走っていく]
[教会へと走る途中に、病院を通る]
お?
[なんだか見覚えのある顔だ]
お前…なんでこっちにも…?
[その柴犬は光るような毛並み、森の中であった柴犬であると確信し]
案内してくれよ!
[そう言うと、柴犬は元気良く前を走っていった]
[柴犬とともに走れば、森で一緒に走った感覚がよみがえる]
(速いなぁ。あの時みたいだ)
あ、あそこが教会か!
[敷地内へと駆け込み、息を切らして周囲の人に聞く]
すいません、遅れてしまいましたよね?
[しかし、敷地内に居る人たちは「そんなことないよ」と口を揃えた]
[…は柴犬に呟くように話しかける]
おい、お前まさか…
あ、トレーラーの中の時計、止まってたんだっけ…。
[後からついてきた後輩、先輩に「早すぎる、速すぎる!」と文句を付けられるが]
おいらが出るとき、団長止めないんだもん…
(あの人はいっつも俺をからかうんだから)
[ともあれ、周囲の人が忙しく動いていることを見て、
(そんなに馬鹿みたいに早いわけじゃないんじゃないか)
と思う]
[曲芸師のリーダーが先頭に立ち、曲芸師の集団はゾロゾロと歩いていく。
「すいませーん、余興に呼ばれた曲芸団の者ですけどー。」とリーダーが人に声を掛けたようだった]
(そうえば、犬って連れてきていいのかな!?)
[柴犬に目をやるが、リーダーに声をかけられた人が話し出したので、そちらに目をやる
「ああ、合図があったらそこにある舞台でメインのショーをしてくれ。その後音楽がかかったら、各テーブルをめぐって賑やかしを頼むよ。」とのことだった]
(って、あれ?あの人森で居たよね。おいら、あの人の血を吸ったよね!)
[その男は、こちらに気付くこともなく、忙しそうにどこかに行ってしまう。
一方…は期待に胸を躍らせた]
[...は追いかけられてきた看護師に洋服を手渡される。見るのはいいけれど、病衣のままではダメでしょうといわれて、苦笑いを浮かべながら一度病院の中に引っ込めば]
…ん?
[ちょうど窓の外をサーカス団が通り過ぎてゆく。用意ができたのだろうか?]
あ。
[急に現れた柴犬。そのころころした動きは夢の中で出会った少年に似ているだろうか…、くすりと笑えば、その尻尾の動きに目を奪われながら、後をついていき―]
〔『扉』が開き、光が射した〕
ああ、そっか、帰れるのだね……
〔それは確かに”望んだ”ことのはずなのに、なぜか寂しいと感じていた〕
〔振り向けば、檻に捕らえられた人々も、森に迷っていた人々も、光の中に吸い込まれるように消えていくのが見えただろうか〕
みんな、元気で。
〔手を振りながらそれを見送って〕
さあ、帰ろう。 俺も 俺の世界に。
〔不思議で貴重な体験が終わりであることを名残惜しいと思っていた〕
ルナ、じゃあね。 〔無理に微笑み、姿を消した〕
(もしかしたら、皆に会えるんじゃないかな)
[そんな期待を抱きつつ、新郎新婦を見たときに、新婦は幾分、大人っぽく見えたが
(やっぱりそうだ!)
と確信が出来た。
役目をこなしながら。飽くまでも目立ちすぎずに新郎新婦を祝福する。心から]
[それはライスシャワーの時。
「曲芸師」として呼ばれた以上、後ろのほうで見守ることしか出来なかったが、それでも心の中で精一杯の祝福を送る。
花嫁を呼ぶ声に、聞き覚えのある声。
一番、会うことを期待していた人の声が――。]
[...はテッドに微笑んだか、満面の笑みを浮かべたか。うsれし涙でも流すか―――と、見せかけて]
ぷふっ……似てる。似てるねぇ。
[と、柴犬を抱き上げた。柴犬は「わふっ」と鳴いて見せたかもしれない。]
君は、余興になにをするのかな?
―まっくら森・回想―
[光>>0。湖に降りてくるそれは、暗闇が逃げ出しそうなほどの輝きを持っていたに違いない。]
そうか、これで元の場所へ……
[同時に。何か忘れかけていたモノを思い出せそうで思い出せない。
この森の暗闇が自分の心の闇ならば、晴らす光は一体何なのか。何か忘れている。
何故仕事帰りに車を使わず、森を歩いて休憩していたのか。
それに……この幼い番人とは、どこかで会っているような。]
――ッ おい、大丈夫かッ
[少女が倒れるのを見ると>>2、急いで傍に駆け寄ろうとしただろう。
しかし、光は広がり男の体を包み始める。手を伸ばすも白色に視界を遮られ………そう、"夢"から醒める。]
――――!!
[彼女の名を叫ぶように呼んだ。声になったかはわからなかったが。
別れの言葉も言えないまま、意識は真っ白に塗りつぶされて。。。]
−まっくら森の湖にて−
[意識を手放した時、誰かに名前を呼ばれた気がした。
けれど、何も反応できないまま、しばし闇の中へ。
その体から紫水晶◆色の光が浮かびあがって、
球体のまま、ふよふよと漂う。
よく見れば、光の中に小さな妖精が飛んでいる。
ほおずきランプに腰かけようとして失敗したり。
少女が目覚めるまで、その周りを漂っていた。]
[薄く目を開けると、飛び込んでくる紫水晶の光。]
『いつまで寝てるのよ。とっとと帰りなさいよ!』
[驚いて目を見開く。
キーキーと甲高い声で、球体が語りかけてくる。]
うん、帰るよ。帰るけど、もうしばらくここにいていい?
『…。帰りそびれても知らないわよ!』
うん、大丈夫。待ってる人がいるもの。
[よいしょっと上半身を起こして、ストールと木靴を抜いて、
傍らに置いて。裸足で、湖に足をつけた。]
えへへ、気持ちいい。こうしてみたかったんだ。
『好きにしなさいよ…』[呆れたような声。]
うん、好きにする、よ。
[橋を照らす光の中へ、帰っていく人たちが見えれば、
またね、と呟いて、手を振った。
やがて、枕を大事そうに抱えて、光の橋へと**]
[ふと気がつくと、>>0湖のほとり。しかも、森は暗くない]
「扉」とやらが、開いたのだわさ?
[と、問うと、光の中に戻っていく人々の姿が>>52>>53]
ここを戻ればいいのだわさ?
[吸い込まれるように光の中に消えていく*]
編集と朝まで飲んだ帰り道。
眩し過ぎる朝日(と言うには遅い時間だけど)にクラリと目眩がして、目をしばたかせた。
その瞬きの間に、キラリと光る小さなナニカ。
目を凝らしてよく見ると、それはあの森に残してきたはずの、金の名を持っ小鳥。
雲一つない青空に、円を描く黄色。
そして、誘うように一声鳴くと、何処かへと飛んで行った。
何かに駆られるように。
追い掛けた。
走った。
息が切れた。
ふらついた。
よろけた。
倒れ込むように飛び込んだのは、ちょうどライスシャワーが舞う教会だった。
みなの祝福を受け、溢れるほどの笑顔を浮かべる男女には、どこか見覚えがあった。
おめでとさん、と呟いて背を向ける。
そして空を仰ぎ見ると、小鳥はもう何処にもいなかった。
―とある町外れの森・結婚式の始まる何時間か前―
[目を覚ませば、切り株を枕に寝ていたようだった。妙にリアルだった夢。アレは夢、だったのだろうか。
しばしぼんやりとしていたが、意識が覚醒していくにつれて色んなことを思い出す。]
……そうだ、いかねぇと。
[やっと、やっと目的を思い出した。さっきの森とは比べものにならないくらい、明るい道を歩いていく。
向かう先は、この先の森に住むモノ好きな職人の居る小屋へ。]
「おぉ、お前か。あと少しだ、そこで座って待ってなよ。」
おいおい、まだ出来てなかったのか。。。ちょいと急いでくれ。
[薄暗く色々なものが散らばる小屋の中で、壁に背を預けた。
振り子時計の音と、金属を丁寧に彫る音が小屋の中を支配する。]
「しかしまぁ、お前が結婚、ねぇ。どういう風の吹き回しだ?」
[軽く笑いながら、職人は作業を続ける。...は言いたくないと言わんばかりに窓の外を見つめた。]
「まぁいいさ。オレとしても、友人が危険な仕事をするのは気が気でないよ。さっさと丸くなりやがれ。」
……片足を失ったお前に言われたかない。義足、手配するの大変だったんだからな。
「悪ぃ悪ぃ、お前には感謝してるよ、っと。出来たぜ、もってけよ。」
[ほい、と職人は手のひらより一回り小さい小箱を投げて寄越した。]
「お代は……今度カミさんと喧嘩したときにでも、一緒に飲むの奢れよ?」
[職人は再度笑う。つられて...も笑っただろうか。と、不意に呼び止められた。]
「おい、その胸ポケットに挿してる奴、それも追加徴収だ。」
[疑問に思って胸ポケットを見やれば、リナリアの花。アレが夢であり夢でなかったという象徴。]
「お前なぁ……確かにお前がしてるのは珍しいけど、花言葉を考えてみろ。
結婚を幻想と思うどころか、浮気心持ってると思われたくないだろう?」
[そう言われると言い返せなくて。少し名残惜しかったが、あの森にいたという象徴を職人に渡す。]
お前は、式に来ないのか?
「お前の幸せそうな顔が癪だから行かねーよ。どうせ幸せな結婚式になるのはわかってるしな。
さっさと行けよ。時間もギリギリだろう?」
時間がギリギリなのはお前のせいだけどな。
[大きく笑う職人。...は挨拶代わりにひらりと手を振り小屋を後にした。ありがとよ、と言葉を添えて。**]
ふあ…。
[目を覚ますと、机の上で突っ伏したままで寝ていたらしい]
寝てたのだわさ…。
[魔法の薬の調合のためにいろいろやっている内に寝込んでしまっていたらしい。できあがった薬の瓶には「幸せになる薬」というラベルが貼られていた]
さて、この薬をどう使ってみるだわさ?
[その瓶にコルクの蓋をして、部屋を出る。部屋を出ると、そこは雲の上。雲の上に建つ小屋だった]
ちょっと下界を覗いてみるとするだわさ。
[空飛ぶ箒に乗って、下界を目指す]
[何故か引かれるようにして、ある場所へと飛んでいく。一組の結婚式が開かれているようだ]
ふうん…。人間もバカなのだわさ。
あんな風に大騒ぎしても、ほんの数年もすれば、お互いの悪いところが見えて、あっという間にお別れしてしまうってのにねぇ…。ご苦労さんだわさ。
[そんな口を叩きながらも、何故かその上空で待機したまま]
なにやら、あの者達、気になるぞよ…。なんでかの?
すると、新郎新婦の姿が現れる。
と、その時。
あっ。
[手から瓶が離れた。瓶はそのまま落下して、新郎の頭に当たって、新郎新婦とその周りを囲んだ人達に思いっきりふりかかった]
あちゃー。
あの者達、幸せになってしまうんだわさ。
[右手の平を目にあてて、ぺちっと音を立てた]
せっかく、苦労して集めた材料…。
[マーシャは、ぐったりとして凹んだ]
もっとおもしろそうな材料に使いたかったのだわさ…。
あんな、いかにも、幸せそうな者たちに使っても、おもしろくもなんともないのだわさ。
[悪態をついて、その場を去っていく。
下界の教会では、新郎が頭を抑えながら、きょとんとした顔をしているかも知れない。それほど痛くはなかっただろうが。
周りに居た者は、それを不思議な目でみているかも知れない]
−教会の控え室−
なんだか、夢みたい…。
[朝から何度も同じ台詞を繰り返す。
その度に、夢じゃないですよ。とスタッフさんに苦笑され。
“籍を入れなくていいの。花嫁さんになりたいの。”
そんな我が儘から、みんなに協力してもらって、
今日という晴れ舞台を用意してもらった。
それだけで充分幸せ者だと思っていたけれど。
不思議な、不思議な夢を見た日に受けた検査の結果を
主治医の先生が朝一番に教えてくれた。]
夢、みたいだわ。
[窓の外を眺めながら、ぼんやりと呟く。
純白のウェディングドレスを身に纏い、
ヘアもメイクもセットが終わっている。]
「ティアラとブーケが遅れてますね。どうしましょう。」
[スタッフさんがおろおろと焦っているのにも
のんびりと受け流して、]
大丈夫、変わった人だけど、約束は守る人なのよ。
[やがて、やけに派手な足音が控え室へと近づいてくる。]
ほら、ね。
[相変わらずの人に、
花冠とブーケを手渡され、元気よく送り出された。]
あ、なんだか急に緊張してきた。
[ドキドキしている。さっきはサラリと言えたけれど、
彼にはいつ伝えればいいだろう。]
影が消えたから、本格的にもらってください…とか、
私の方から言ってもいいのかな?
[もしかしたら真似事だからつき合ってくれているのかもしれない、と
そんな不安も少しあったりして。]
それだけでも充分幸せなんだけど。
―新郎控え室―
[新婦とは違う部屋にて待機中。あと少しで式が始まるだろう。
あの後、滑りこむように控え室に入り、着替え終えたところであった。
自分には身内が居ない。だから控え室はスタッフが居るくらいだった。]
「あ、煙草はやめてくださいね。せめて今日だけは。」
勿論……アイツのことを考えれば、この先もやめるさ。
[医者から聞いた病。黒い影。
別に病気だから一緒にいるわけではない。惹かれたから一緒に居たい。
その感情は恐らく本物だった。感じたことのない感情だったから嘘かどうかもわからないけれど。]
長くは一緒に居られないかもしれないが、その時まで。。。
「……あのー。もしかして、聞いてらっしゃらないんですか?」
[スタッフが苦笑しながら割って入ってきた。……何を聞いてないのだろうと、首をかしげてみせる。]
「あぁ、そうか。お仕事から帰ってきたばかりで聞いてなかったんですね。
彼女の病、綺麗さっぱり治ったそうなんです。」
――はい?
[スタッフも、うんうんと頷きながら。呆気に取られた表情になるのはおかしくないと。]
「そのー。写真に写った影のようなもの、でしたっけ。それがなくなってたんですよ。ほんと突然です。今日の朝でしたっけ。あ、ボクは小耳に挟んだだけですよッ
本当はご自分の口で話される方が良かったのかもしれませんけれど。あ、もし話されたら知らないふりをしてあげてくださいね!ボクは何も言ってませんからッ
でも、そんな風に話しまわると恥かくだけですからねー。」
[せっかくの男前の服装も台無しですからね、とスタッフは気合を入れて...の髪の毛をセットし始めた。]
…………ぁー。。。
[その男前は、暫し呆然としていたが。次第に表情が崩れ。終いには一筋の頬を伝う雫。
彼女の暗闇を晴らした光。それが、あの森での扉だったのかもしれない。
短い間の契。それは本当に優しさなのかという葛藤。離れた時に襲い来る冷たい感情の恐怖。
その全てを。白が塗りつぶしてくれた。その上に新しい道を描いていく。その第一歩を――]
「OKでーす。そろそろ、スタンバイじゃないですか?」
……おう、行ってくる。
[――踏み出すために。力強い足取りで控え室を後にする。向かうは彼女を迎える壇の前。]
母さん…。
[扉の前で待つ母と目が合うと、自然と笑みがこぼれたが、涙が滲んで。
ママと呼ばなくなったのはいつの頃だろう?]
母さん、今までありがとう。私、幸せになるから。
[母に手を取られてヴァージンロードを進み、彼の元へと。
永遠の愛を誓うためにー。]
ああ、もう!
いいから放っておいてください!!
[荒々しい声をあげて、電話を切った]
(全くもうどいつもこいつもろくな奴がいない。
男も女も、少なくても私の周りにいる連中は無能か馬鹿のどちらかだ)
[仕事一筋に生きてきた。
そういう生き方しか出来なかった。
可愛くないから可愛げがない――そしていつしか悪口にさえ可愛いという言葉がなくなった身ではあったが、その代わりに身勝手、我侭、全て一人でやる女、果ては一生独りでいる女――]
放っておけってのよ!!
[別に結婚願望がなかった訳ではない。仕事こそ恋人と思い込んでいたわけではない。そもそもこの仕事だって、全身全霊入れ込んで生涯を捧げてもいいなんてものではない]
ああ、ったくもう!
[こういう日に限って、タクシーも捕まらない。苛立ちのままカツカツと足音荒く排気ガスに塗れる車道脇の路上を闊歩していた]
ああ、教会ね。
[ふと鐘の音がして横を向く。前ばかり向いて、いやイライラとしたものをモヤモヤと抱えながら歩いていたせいでベルの音が聞こえてくるまでは全く気付かなかった]
あ……
[自分の中の何かが弾けたのを感じた。流れ込む記憶。想いを適えるという首飾り。王族風の女性。青い髪の女性。赤髪の男性。あ、見覚えのある曲芸師。そして]
―――――――…!
[呼びかけられた名前。そして駆けてくる白い花束。それを持って転びそうになりながら近づいてくる顔に、...はこれまで生きてきて一番の笑顔を、そうするのが当たり前のように自然に浮かべていた**]
健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
富めるときも、貧しいときも
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け
その命ある限り、真心を尽くすことを誓います。
[命ある限り…、昨日までなら胸が痛む言葉だったけれど、今は。
今日の空と同じくらい晴れ渡る気持ちで聞くことができる。
ああ、いつどうやって伝えよう。
滞りなく式を終え、ガーデンへと。
気もそぞろで、話す機会を窺っているのだが果たして*]
――。
[ゆっくりと檀に歩み寄る花嫁。]
――。
[二人が並ぶ。式としての役者が揃った。
横目で花嫁の姿を確認する。その時、目があっただろうか?
その瞳は、"夢"の中の少女と重なって。]
[誓いの言葉を交わしている間も、無意識に夢と重なる部分を探していたかもしれない。]
[式は滞りなく終わった。……いや、瓶が落ちてくるアクシデントがなければ、だが。
しかし、特に支障が出ることはなく、ただ頭が少し痛むだけ。問題はなかった。
緊張していたのだろうか。あっという間に終わったというか、自分が何をしたかすらもあやふやで。]
………。
[可笑しくはなかったよな、と少し困り果てたように頬を掻いた。
ガーデンに移動する際、彼女と目が合った。
何かを言いたそうにしていたような気がしたので、どうした?と声をかけただろう。]
…本当に、大丈夫?
[何処からか瓶が飛んできて、新郎の頭にぶつかったようだ。
カラスの悪戯ということで落ち着いたけれど、
彼が急に頭を抑えた時は、一瞬体の芯が冷えた。
大したことはないと、特に手当もしなかったけれど、
後で先生に診てもらおうと、思った。
できれば式にも来て欲しかったけれど、忙しいみたいで。]
来てくれて、ありがとう。
これ、もらってね。あなたに持っていてほしいの。
[ブーケは、はじめから渡す相手は決めていた。
病院で仲良くなった女の子。
楽な格好で来てねって言ったけれど、
少し余所行きの格好で来てくれて、とてもよく似合っていた。]
[どうした?そう聞かれて、彼の顔をじっと見つめた。
式が終わって、少し気が抜けてるみたい。思わず笑みがこぼれた。]
ふふっ、おかしいね。
どうして“森”で会った時、怖がってしまったんだろう。
私は、あなたのこと、1度も怖いなんて思ったことなかったのに。
[呟くようにそう言って、]
あのね、私、病気がよくなったみたいなの。
すぐに退院できると思う。だから…。
[耳元に顔を近づけて、小さな声で。]
これからはずっとずっと一緒にいれるよ。
…側に、いてもいいかな?*
-現実世界-
[...がふと気付くと見覚えのある緑色のリノリウムの上に立っていた。目の前には開かれた扉、その向こうには教え子がぽつりぽつりと、まばらに椅子に座って...の方を怪訝な顔をして見ている]
・・・・・・・・・・。
[絶句してしばし凝視してしまう。そんな...を前にして、不思議そうに生徒達はお互いの顔を見合わせていた。代表するかのように、一番前の座席の子が話しかけてくる。
「先生、あの靴をどうされたのですか?」と]
あ……あー
[見ると、自分は裸足で立っている。それを見て実感した。]
夢じゃない。夢なんかじゃないんだ。
あのまっくら森の出来事は。
[...は教卓に名簿を置くと、鼻歌交じりに出席確認をした]
〜〜〜♪
今日は気分がいいから、生姜とドクダミの薬効のテストやっちゃおうかな!
[生徒達のブーイングを綺麗に聞き流し、いい天気ねえ、と窓から空を仰いだ。]
[生徒達が忙しく鉛筆を走らせる中、...は一人で窓から下を見下ろしていた。
どうも外が騒がしいと思ったら、校舎に隣接する教会で結婚式を挙げているようだ。
ちょうど式が終わったところなのだろうか。どこか照れくさそうで、でも幸せそうな笑顔で新郎新婦が出てくる。
ふふふ、結婚式に行き会うのって縁起がいいとかいうけどね、などと思っていたが、...は目を見張った]
あれは・・・・・・・・・!
[まっくら森で見た、彼らに面影がありすぎて、思わず声をあげてしまう。急に声をあげた...に、生徒たちも「先生?」と驚いたようにこちらを見ている。]
えっと、えっとー、ごめん!!テストは中止!授業も自習!! 宿題にするからレポートとして明後日までに提出して!
[「ええ!?」とざわつくクラスを尻目に駆け出した]
[...は走りながらも、にやけが止まらない。]
そうかー、そうか、あの人たちねえ。
…なんていってたらおばさんくさいわね、我ながら・・・。
[それでも嬉しそうに独り言を言いながら、教材置き場兼資料室でもある温室に飛び込んだ。手馴れた手つきで、そこにある草花を剪定バサミで切っていく。]
えっと、コーンフラワー、バジル、シナモン、ハニーサックル、ローズ…
花期を迎えてなくてもいいや!この際、切っちゃえ!!
[花かごに集めたハーブたち。腕の中にあると草の香、花の香で爽やかな空気を周囲に振りまいてくれる。それを手早くまとめて花束状にすると、大急ぎで教会に向かった]
あー、大丈夫よね?間に合うよね!?
[おめでとう、の声に拍手、そしてライスシャワー。皆が今、夫婦となった二人に注目していて...の存在には気付いていないようだ。
...は二人が乗る予定の飾り立てられた自動車、その後部にかけられた看板の脇に、飾りのように持ってきたその花束…どちらかといえば草束になっているハーブの花束を添える]
これ、デコレートした人、ごめんなさーいっ!
いたずらじゃないんですぅ〜、祝福するつもりなんですぅ〜だから許して!
[...は謝りながらそっとそれを置いた。]
うーん…。
気付かないだろーなぁ…。タッジーマッジーなんて知る人いないもんね、普通。
地味だし単なるゴミ、で終わっちゃうかもだけど、まいっか。
[花嫁のブーケの原型とも言われるタッジーマッジー。元は魔よけとして用いられていたが、ハーブの花言葉を組み合わせることにより、贈った人の気持ちを伝えることもできるものだ]
どうぞ、二人が・・・ううん、皆が幸せになりますように。
ハーブたち、幸福と愛と絆を伝えなさいね!
[...はこっそりと祝福する参列者の中に入り込み、手に残していたローズをこっそりと二人に向けて放った。
...は気付いていなかったが、それはあのまっくら森で胸に差していた薔薇と同じ色だった。]
あぁ、大丈夫だ。
[カッコ悪い所見せちまったなぁ、と内心ヘコんだ。下駄が飛んできた時のようにならなくてよかったと思うべきか。
心配そうな表情を見れば、笑って誤魔化した。折角の晴れ舞台なのだし。
ブーケを渡された青髪の少女を見れば、目が見開いた。もしかしてお前。とは、声にはならなかった。……驚いた。]
え、森、って。お前もあの夢を?それじゃ、"あの"ジェリコは……
[まさか同じ"夢"を見ていたとは。アレは本当に夢だったのだろうか。それに、あの同じ瞳を持つ少女は……]
……そりゃぁ、子供だったら怖いかもしれねぇよ。
それに。オレも気がつかなかったんだ。いくら幼い姿をしていたとはいえ、な。
[気付かなかった自分は鈍感だ、と今更な言葉をつぶやいた。]
その……やっぱり、本当、なんだな?信じていいんだよな?
[本人の口から聞くと、やはり安心できて。
また目頭が熱くなるのを、花嫁を抱き寄せることで誤魔化して。]
勿論だろう?病気であってもなくても。
ずっと一緒に居るために、ずっと側にいるために……
[耳元で囁けば、少し身体を離し。真っ直ぐ瞳を見つめた。]
共に道を進もう。オレだけだと……崖に落ちてしまうだろうから。
[心配してくれる人がいるから。自分が死ぬと泣いてくれる人がいるから。もう、自分だけの道は消してしまおう。"光"が導いてくれる道を進みたい。だから――]
――愛してる。オレと一緒に生きてくれ。
[不意打ちのように、彼女の額に軽くキスを。
それを見ていた者は歓声を上げたかもしれない。]
まずはどこに行こうか。快復に向かっているなら、旅行もいけるな。
[キスという慣れないことをしたためか、悪戯をしたかのように笑う。彼女は笑ってくれただろうか?*]
うん、検査うける前の日に、“森”の夢をみたわ。
[子供だったら怖いかもというジーマに向かって、
ちょっと眉を寄せながら、]
すぐ、そういうことを言う。
“森”でも少しお話しただけで、
この人は怖くないってわかったわ。
ジーマが鈍感なのは、本当に今更ね。
[目を細めながらクスクスと笑った。
そういう自分も、“森”にいる間は誰のことも初対面だと思っていたけど、
これは内緒。ジーマ自体は思い出せなかったけれど、
“思い”だけはすぐに思い出していたのも内緒にしておこう。]
えへへ、私も、夢じゃないかと思ったけれど、
本当なのよ。先生の口からちゃんと説明してもらったの。
[不意に抱き寄せられて、え?人前で?と思ったけど、
もう結婚しているのだからいいのよね、なんて思いながら、
そのまま身を預けた。
囁きを聞いて、目を潤ませながらも、口元は笑みを浮かべて。]
うん、一緒に。
ジーマが危険な目に遭わないように、ずっと見守ってるから。
[幸せそうな花嫁花婿と、自分の胸に預けられたブーケを見つめていれば、会場の片すみの赤毛の女性と不思議な男性の幸せそうな姿が目に入るか]
……似てる?
………よかった!
[勝手に心得たりと口角をあげてにっこりし、それだけつぶやくと、こんどは天高くブーケを放りあげる。
それは空のうえの魔女にもとどくくらい……そして解けた花たちは、散り散りに舞い降りるだろうか。
………それは長い長い夢の夜を明かした幸せの種となって**]
ん、……ん。あぁ。
[周りに聞こえないような小さな声。
面食らったような表情になるが、頷き、少し顔を赤くしてはにかむように笑う。]
……んで。お前ら、やっぱり……ッ
["夢"で出会った面子の顔を見るや否や、慌て、顔が一気に赤くなるのだった。
特にマーブル、お前に言われたくねぇッ*]
[あれから数週間、…の店に郵便が届く]
あいつら、いったい何時迄ハネムーン行ってる気だ?
[くっくと笑いながら裏返す絵葉書は現地で作ったものだろう、明るい空の下海をバックに大きな笑顔のジェリコと照れ笑いのジーマ]
ぬぬ。ジェリコにねだられたと見たぜ!…もう尻に敷かれてるのか。くっくっく。
[昼下がりの店内は客もおらず、コーヒーを飲みながら絵葉書に返事を書く]
…よし、後は郵便局に行くだけだな。
[手紙の中にはお祝いだから滞在費に使え、と一枚の小切手。妹みたいに大事なジェリコと親友のジーマの出会いを思い出してぷっと吹き出すと、笑いながら店の外へ]
あの時の二人の顔ったらなかったぜ!
…{配達中}っと。
[扉の札を引っ繰り返すと笑いながら郵便局に向かったのだった**]
『ひぐらしせんせー、またあのおはなししてー!』
[子供達に囲まれる。もう夕暮れも近い]
お前らまたか…。
じゃあ、これが終わったらまっすぐ帰るんだぞ。
[子供達は嬉しそうに、首がとれそうな勢いで頷く。
ため息を一つついて、近くのベンチに腰をかける]
昔かも今かも分からないが、何処かにまっくら森というところがありました。
そこは…
[真剣に聴き入る子供達とヒグラシの頭上を、金色の小鳥が横切っていった**]
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