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おい、貴様!
ヲレの部下を掴まえるとはいい度胸だな!
死にたいか!?
[ザシュッ。
視認可能ギリギリのスピードで、先程の場に戻る。
砂煙が後脚の先を隠した。剣呑とした雰囲気を隠しもせず。]
ハハァン、それは何か?
ワレワレから人質をとり、大会から辞退しろと。
つまりはそういう訳か?ふざけたクソガキだ。
[BFが減り込んでいるのを見て、クロノはそう判断したようだ。クロノの背後では、酒とつまみを出すかと、先程の店主が用意を始めている。]
〜♪
ふふふ。
こういった場は初めてでありますが、対処法はしっかりとフヅキから聞き及んでいるであります。
『ますたー、れいのあれを!』
[人心の機微など知らぬ気に、周囲の恐慌にも頓着を払わず、黒いのが話しかけていた店主にしたり顔で受け売りの注文を出す。
腕の中の端末はやってきたリトルアースへと預け、代わりに収まっているのは副官らしきもふもふだ]
物資の提供、感謝いたします!…いただきますっ!
[やがて引きつったような笑みを浮かべた店主が運んできた食料をにこにこと受け取ると、上機嫌に口にした。
…その腕の中では、哀れにも囚われの身となった副官が、気丈にも平静を保ちつつ、その実プルプルと震えていた。]
…はぇ?
[ザシュッと猛スピードで飛び込んできた乱入者>>29に、きょとりと目を瞬かせ。
んぐんぐと慌てたように口の中に詰め込んだ食べ物を嚥下した。
…アンドロメダ星雲クラゲのダークマター和えと銘打たれたそのおつまみは、一種異様なほどの歯ごたえ噛みごたえを持っていたために、途中飲み込みきれずにちょっとむせたが]
けへっ…けへっ…
けほんっ。
失敬。
ええと、お言葉ではありますが、『しにたい』とは一体どういう…
[まるで「死ぬ」という概念そのものを理解していないような様子で尋ねかかって、リトルアースに収まったフヅキからフォローが入る]
ああ…なるほど。
まったく酷い誤解ではありますが…
うーん…
…辞退していただけるならそれはそれでありがたい話ではあるかも…けど…
[素直に黒いのの言葉に首肯しかけて。
それを思いとどまらせたのは、以前に食事をおごってもらった男の言葉。
借りは返したつもりだったけど。それでも、こういった取引は『流儀』に反するのかもしれない、と。
そんな考えが頭を巡り、返答が遅れた]
[最早疑う余地はない。他の側近は何か違うんじゃないか的な事を思ったり顔に浮かべたり、大会スタッフ達が集まってきたりしたり、参加者同士の対決かと人が集まってきたりしている。……店主は変わらず酒とつまみを提供している。]
副官、お前は耳を伏せていろ。
ヲレは今から、そこのクソガキをぶちのめす。
[後脚の先に力が篭る。武闘派ではない副官に告げる。
カッと目を見開くと、小さい体を更に丸め、地面すれすれでニーナの元へ脚力だけで跳び、く、と体を屈めると再度跳ね上がり、副官を拘束する力の支点もしくはニーナの肩へと回し蹴りを繰り出した。]
わわっ…
[小さく声を上げるものの、特に動くでもなく飛び込んでくる黒いのを眺め…]
そんなことしたら 危 な い で あ り ま す よ?
[口にした言葉は、自分ではなく相手を心配するような声。
その言葉を遮るかのように]
[キィンッ]
[甲高い音を立てて。回し蹴りを阻むように、リングが展開される。
…それが、リトルアースの弾幕兵装と気付くものはいただろうか。
蹴りかかってきた彼の背後では、フヅキの制御するリトルアースが、ふわりと静かに浮かんでいた]
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