[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[広壮な観戦フロアは中央部で吹き抜けとなり、蜻蛉の羽のように軽やかな透明の天蓋からは柔らかな陽光が幾筋ものヴェールとなって水球の上に舞い落ちている。]
パゥ〜 パッサパサに乾いてぶったおれるところだったパオ。
[ぐるりぐるりと回遊しながらスフィアの上表へと浮かび上がる。
底面近くを泳いでいた時には賑やかに響いていた行き交う観戦客たちのざわめき声も、浮上するに併せて遠のいていき、ひんやりとした心地よさと共に静寂が染み入ってくる。
揺らめく視界越しの天に横たわる遥碧の中に淡く滲む彩りは描き始めの水彩画に似て。たゆたいながら微睡みに落ちかけた刹那に、十字の光が虚空を切り裂いた。ワッと湧き上がる周囲の歓声が耳を打った。
ホログラム投影装置が空中に、フォーカスした別視点からの映像を描き出す。
舞い乱れる蝶の婉美な様に観客はしばし息をのんで見入っていた。]
――Wahrheit
ふむむ、あれが噂のDr.フィオナが開発したっていう新型機パォね。
[団扇状の端末を宙に翳せば、詳細なエントリー情報が表示され、キーワードに意識を向けるごとに各メディアから抽出された情報クラスタが枝状に表示された。]
そしてこっちが――
[新たに現れ出た球状の機体に意識が囚われる。]
――リトルアース
[その機体は青と白の色彩も目に鮮やかに、星々を散らしながら乱舞している。]
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜The Golden Bough゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
[描き出された文字に観衆からは喝采と共に拍手が*溢れ出した*]
[ロボドッグ380号。>>42じー。ピコピコピコピコ。]
ワンワンオ?
[そんな音が鳴りそうな足取りと尻尾の振り加減で、エミリーの傍をついていく。足取りが速くなったので、自然足取りも速くなる。追いつける確立は36%。]
―― (別場所)大会会場:Anti-gravity Sphere内 ――
[アンチグラビティ・スフィア。
つまり、30mの巨大水球の中だろうと、ロボドッグ達は果敢に向かう!]
ワキューン!ワキューン!ワキューン?
[誰かに託されたのか、口には届け物が咥えられていた。
キリッ!他の誰にも渡さないんだとばかりに、勇ましい顔つき!
目指す人物を見つけ出すと、犬掻きをし、猛烈に進むのであった!**]
村の設定が変更されました。
― 会場上空 351m ―
これで…
[急激な加速と無理やりな軌道転換を繰り返した挙句、きりもみをしていた機体がレーザーの噴出を切り上げ、慣性はそのままにくるりと反転して]
いいのでありましょう?
[描き出した文字に終止符を打つかのように、最後にひときわ大きな光弾が煌き、慣性を打ち消すことでその場にぴたりと静止する。
パイロットスーツのバイザーを上げ、問う声は、いまだ大会本部にいるだろう男へ向けて。無論、声が届くとは思わないけど、行動で示したご馳走になった分のお返しの意図は、伝わったんじゃないかと思う]
…なるほど。
これがゴードン殿が言っていた“お祭り”ということでありますな。
[見下ろす眼下から送られてくる拍手や喝采は、先のゴードンの様子を髣髴とさせるように楽しげだ]
…えーと…フヅキ。
こういう場合は…
[その勢いに気圧されて。助けを求めるような声を上げると、それを聞き届けたフヅキによって、パイロットスーツの右手の制御が奪われて。
カクカクとぎこちなく、喝采に応じるように右手が振られた。
割りと地表に近かったから、それなりの人からその様子が見えただろう。
そうしたらまた、声が上がって。その勢いにびくりと体をすくませる。
なんとなく楽しげなことは察することができるけど、今ひとつ理解ができないというか…実感がわかない]
…うぶっ。
そ、それよりフヅキっ。
起動コードをデイバイデイへ移行、揺らさぬよう衝撃を生じぬようにゆっくりと、かつ可及的速やかに排泄可能な設備を検索して移動するでありますっ…!
[代わりに沸きあがってきたものを、制御を奪われてない左手で、とっさに抑える。
たったいま実行したのは、登録された機動制御の中でも特に加速度の変動が激しい挙動だ。おまけに、数日振りのまともな食事をいただいた後だったからなおさら。
顔が。青く。染まる。
指示を受けたフヅキが即座にパイロットスーツを解放して、そこから抜け出した体をリトルアースの球面の上へと投げ出して。ふよふよと速度を落とした機体が高度を下げ、ロボドッグの通信網にアクセスして、最寄のトイレの位置を聞き出した]
[空を眩しげに見上げる。
黄金色の光弾。描かれる大会の名前。
光弾の飛沫は、まるでシャワーのように綺羅綺羅と落ちて途中で消える。
星型の散弾も落ちてゆく途中までは、そのままの形を保っていた。]
あれは軍用兵装?
[眼光が一瞬強くなる。]
― 会場隅・トイレ ―
[どれほどの時を経ようと、人が人である限りその日々の営みは代わることもなく。それに付随した設備も、多少の差異こそあれど大きく変わることはない。
…なんてことはなかった。
数多の生態を持つ種々雑多な異星人をも受け入れられるそのトイレは、完全個室にして広々としたゆとりある空間と、設備の目的に反した清潔さを保っていた。
排泄物は即座に化学的なレベルで分解されるのだから無理もない。
と、いうわけで]
[しばらくおまちください]
…なんだかひどく…MOTTAINAIことをしてしまった気がするであります…。
[トイレから出て、ふたたび通常モードで起動したリトルアースの上に座り、大きくため息をつく。
すっきりはしたけれど。おかげで、せっかく数日振りにありつけたご飯が、吸収されることなく出て行ってしまった。それはため息も出ようというものだろう。
ふよふよと浮遊したまま、眼下に会場に集った人たちを見下ろして。
お祭り騒ぎに乗じた屋台の出店をうらやましげに恨みがましく妬ましく、じぃーっと眺めながら、一つ一つ見て周った。
見るだけならタダなので]
― 会場隅/トイレ付近? ―
[ロボドッグ 649号]
[物陰から両目を光らせキラーン。
ダッと走り出してニーナが乗る、リトルアースの近くまで来ると、小走りに。
とてとてとてとて。ピコピコピコピコ。]
ワンワンオ!
[ニーナへの呼びかけ。
空中に浮遊しているリトルアースを見上げ、とことことことこ付いて回っている。
ロボドッグが一際高く鳴いた。]
ワン!ワン!オ!
[注意を引こうとした先は、先程ニーナがリトルアースで行った一連の弾幕ショーが、壁紙、というよりは動画として配布されている一角だった。ニーナの動画の傍には、フィオナが余興として行った破壊――爆炎を上げながら、空中でバラバラになっていく練習用機体の動画があった。蜜を吸いに来るように練習用機体に集まる蝶々の群れ。残酷な美しさを持つ光弾だった。]
マッドサイエンティスト フィオナ がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(マッドサイエンティスト フィオナは村を出ました)
―― 格納庫近くの建物内/BigFireコア展示室 ――
[子供達、大人達。ともに人型の客が多いが、数人は人型をしていない。彼らは、球形状の部屋に入って話を聞いていた。子供達は、ぺたぺたと展示物に触ったりしている。]
今、きみが触っているのが最新式のコアだよ。
[グレンは、面白そうにぺたぺたと展示物=BigFireのコアに触っている少年に笑いかける。それから、声を大きめに、]
ところで皆さん。
実はこの部屋には、初期型のコアがあります。
どこにあるか分かりますか?良ければ探してみて下さい。
[グレンのそんな言葉につられ、球形室内の中央に飾られているコア以外にばらばらに興味を向ける。]
[床には、部屋の中央に向かって蜘蛛の巣状に筋目が入っている。筋目はライム色の光に満ちており、光の筋が収束した床の中央、床から50m程浮かんだ場所には、真っ赤な色をしたBigFireのコアがあった。大きさは、大体直径2M程度だろうか。
時折、コアの表面に、息をするように光のパターンが浮かび上がる。]
真っ赤な色というのは、コアによく使われる色ですが、特に色が決まっている訳ではありません。例えば、あなたが着ている牛柄、そちらのあなたが着ている服のような、グラデーション色にする事も可能です。
先程お話ししましたように、BigFireはこれら球体のコアを動力源にして動く、機体の総称。かつては、
[と、グレンの近くに50cm程の球体のコアがふわふわと飛んで来る。
ぽむぽむ、と叩いて]
このような小型コアを作る事は不可能でしたが、
今では、どのサイズでも自在に作られています。
エネルギー源と機体制御機能を兼ねたコア。
そのコアを使用したBigFireは単機で成層圏を突破する事も可能で、他の星へ上陸許可を得られているのであれば、宇宙空間を移動する事も出来るでしょう。
[もっとも、宇宙仕様にしなければならないが。
この他、BigFireへの説明を求められれば行っただろう。]
例えば、そこのきみ。
きみが今食べてる食べ物を注文した時に、品物を持ってきてくれる飛行ロボの動力源(>>42)にもなっているんだ。
[球型の部屋には、リトルアース型に似たBigFire機体や、過去に優勝したBigFireの機体ホログラム、壁面に飾られている歴代のコアのものはあるものの、これこそ「初期型だと言い切れるコア」らしきものはない。]
[だが…]
そう、きみ。
よく分かったね。
今、部屋として使用しているこの部屋が、初期型のコアだったものだ。今は内側をくりぬき、外殻を利用しているんだよ。
[もしかしてもしかしてー!と声を上げて、
元気よく答えた少年に、グレンは、にっこりと笑う。]
最初期には、このように巨大な形状をしており、
現在のように搭乗者に危険が迫った時に、シェルター状に変化する事も不可能でした。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ