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次の日の朝、反忍 京四郎 が無残な姿で発見された。
―――2Day
現在の生存者は、戸田 万寿夫、城 譲、西野 義則、双海 杏、鶯谷 阿太郎、矢口 恵子、葛城 都、御手洗 業、二越 鈴、更科 青、碓氷 愛美、風峯 駿、結城 丈二、宇留間 悠介、姫藤院 知奈、山田 太郎、ガルシア河村 カルロス の 17 名。
―自室へ帰還→時間早朝へ―
[双海には冷たい水を、濡れタオルをと
万全の状態を期しておきつつ
自分も部屋に戻った。
流石に今日は色々あって疲れたなと思う。
風峯は眠っていたろうか。
じ、と見た後、ふと手を伸ばして
撫でるように髪に触れ
それから、自分の手を見た。]
――、…
[ベッドに腰掛けて、それから身体を横に倒す。
眠りに落ちたのがいつだったのかはいまひとつ憶えていなかった。*]
−取り敢えず翌朝−
[相変わらず何時に寝ようと目覚めは日の出。
暫くすればまたキッチンで朝ご飯を作り始めていた。
粉の甘みが活きたふかふかのホットケーキに、
挽きたての黒コショウがきいたジャーマンポテト。
茹で卵を細かくしてサラダに散らせばミモザサラダ。
たっぷりの野菜を使ったミネストローネにパインジュース。
水抜きしておいたヨーグルトはホットケーキに乗せてもいいし、
好みのジャムや蜂蜜をかけて食べればちょっとしたデザートにもなった。
宇留間には何も言わなくてもホットミルクのオプションが追加。
そうして、今日も全員の食事が終わるまでは
文庫本を読みながらキッチンで朝食の提供を続ける*]
―林―
うーん。
[精一杯の伸びをする。
思わずあくびが出ると、涙が目の端に溜まった。]
今は……。分からないな。
[林が空を覆っているせいだろう。
ほんのり暗い、ということは分かるが、夜なのか朝早くなのか、阿太郎には見当がつかない。
尤も、どちらであっても二度ねは三文の損――との持論がある阿太郎はもう一度眠ることはしない。新聞配達の癖がついてしまっているとも言う。]
あ。
……やっぱり木の上ってじっとりしてるのかな。
うえー。きもちわるい。
[髪と服が水気を吸ってじっとりとしている。
こんな時は――。]
水浴びしよう。
[お風呂という発想は貧乏性の阿太郎にはない。]
[服を脱ぐ衣擦れの音。薄い布だからすぐ脱げるのだ。
私服が川縁に落ち、阿太郎はそれを踏み越えて川へ。
何? カメラもっと上に上げろって?
……誰に需要あるんだそんなもん。]
よいしょ。
[川へ入ると、手ですくって水を肌へ擦りつけたり、流れに身を浸したりして、慣れた様子で体を洗う。]
汚してごめんよ、川。
[慰めるように川底をなでた。
……まあ、まだ髪を洗いたいわけですが。]
―キッチン・夜明け前―
[だから隠さなければよかったのに。
…あれ、テキストにバグが。そうじゃない。]
ん、、、いたい、、、。
[夜明け前、丈二はなんとか意識を取り戻した。夜明け前なのは日の出と共にキッチンに遺体はなかった扱いになっていたからだ。痛む身体を軋ませ身を起こす。
身体にかけられていた毛布がずるりと落ちる。これが掛かっていたということは自分は好んでここで寝ていたということだろうか。それともうたた寝していた自分に誰かがかけてくれたのだろうか。]
、、、あれー。
[思い出せない。昨夜の自分になにがあったのだろう。そういえばこの島に連れてこられてからこっち、やたらと記憶が飛んでいることがある。これも日恋の仕業なのだろうか。だとすれば自分たちはやはりすごく危険な状況にいることになる。クラスメイト達は気付いているのだろうか。]
―203号室・早朝―
[浴衣がボロボロだった。これはこのログハウスの備品らしいからいいとしても、すでにジャージのズボンがひとつ再起不能になっている。困ったものだ。
替えのズボンは昨日はいていたが、別段汚れるようなこともせずすぐにお風呂に浴衣に着替えた。そのままこれをはけばいいだろう。
浴衣を脱いでズボンをはき、上には黒地に青白くB☆R☆Sとプリントされたタンクトップを着た。Tシャツよりはタンクトップの方がいい。肩が自由で。]
、、、ふぅ。
[朝食にはきっとまだ早いだろう。i-podのスイッチをonにして、丈二は鞄から文庫を一冊とりだした**]
−204号室−
む、水……。
[いつの間にか眠っていたのだろうか。
風峯は目を覚ました。
酒を飲んでいたせいか、とにかくのどが渇いて仕方がない。
ふらふらとした足取りで冷蔵庫のほうへと歩いて行く。
さて、今風峯は――
1.きちんと目が覚めている
2.寝ぼけている
[>1(2)]
ふぅ……。
[覚めた目で、チラリと片方のベッドへ目線をやる。
当然の如く、更科が寝ていた。]
……そりゃ目も覚めるっちゅう話だよ。
[頭を掻いて、溜息を一つ。
シャワーでも浴びようと思ったがまだ外は暗い。
もう一度寝ようとして――。
1.無事にベッドに着く
2.こける
3.神の意思で更科のベッドへ
[>3(3)]
[―――まだ寝ぼけていたのか。
寝ようとした足は更科のべっドへ。
予断だが、いま神という物が目の前に居たら首を締めているかもしれない。]
………。
[更科を布団の上から抱き枕のように抱えて、再び眠りについた。]
―204号室―
[――眠りは然程深いわけではないが
泳ぐ、走る、卓球及び精神的に疲れたなどなど
多くの要因により今はそれなりに安らかな眠りだった。
それに、随分とあたたかい。]
……ん、
[小さく身じろぐ。
朝、太陽の光。寝ぼけ眼を開く――]
[なぜどうしてこうなった、
わたしは自分のベッドで寝ていたはずだ、
まさか寝ぼけて隣に?いや、そんな
夢遊病の気は自分にはないはずだ
――混乱する頭でとった行動は4(4)
1.精一杯で突き飛ばす
2.手近な枕を投げつける
3.「起きろ莫迦!」
4.まだ固まったまま動けない]
[うっすらと目を開ける。
目の前には更科の顔。]
…………寒い。
[ねぼけていて、何がなんだか理解できなかったようだ。
布団の中に潜り込み、今度は直接抱きしめると、更科の頭を撫でてから再び寝息。]
〜〜 …ッ!
か、かざみね、お前 ねぼけて―――
[混乱に混乱が重なって腕の中、
頭を撫でられても落ち着けるはずもない。
眼が泳ぐ。]
わ、わたしは抱き枕ではないぞ、
かざみね…!
[声が少し震えた。
どうしよう、とばかり抱き込まれて胸のあたりにあった手で風峯の服を握り締め呼びかけた。]
―2F廊下・日の出少し前―
[うっすらと明るくなってきた廊下を、足音を立てないようにそっと歩く。]
……。
[204号室はどうなっただろう。上手く行っているといいのだが。
閉じた扉に向かって、祈るように手を組んだ。]
む……?
[浴衣の衿元がはだける。
誰かから呼ばれているようだ。
風峯は―――
1.起きた
2.起きた
3.しかし寝ぼけている
4.起きた
[>1(4)]
[目を覚ました。
腕の中には若干震えている更科。
目の前には赤くなった顔。
頭が一気に覚醒する。]
え、ちょ………なんで?
[しかし、即座に大混乱。
何をしていいかわからず、体が動かない。]
あれ、む……おは、よう?
[とりあえず挨拶。]
……っ、
[なんではこっちの科白だ。
眸が狼狽えて揺れた。]
お、おはようじゃ ない、だろ…!
[真っ赤なままだった。]
い、いいから起きろ…!
……。
[ふと、一つ手前の部屋が目に入る。
…ちゃんと、部屋に戻れたのだろうか。]
丈…
[口にして、ドアを開きかけて、止まる。
時間も時間だ。寝ていたら起こしてしまうのも悪い。
ドアにこつんと額を当ててから、来た時と同じように音を立てないように階段を降りた。]
―娯楽室・日の出前―
くぁ…
[大欠伸を一つ。
結局、ここ以外に寝床を見つけられなかったので、再度ソファにばたりと寝転ぶ。]
…最近、まともに寝てないな…
[もう一度大きく欠伸をすると、朝食の時間まで一眠りする事にして目を閉じた。]
す、すまん……!
[全速力で、更科から離れて自分のベッドへ転がり込む。
部屋の中の様子を見れば、確かに此方が自分のベッドだと再認識。
つまりは、自分が更科のベッドへ潜り込んだということになる。]
た、確かに俺自分のベッドで寝て……た、よな?
つーかすまん!更科!
[全身全霊を篭めた土下座。]
―204号室―
[風峯が起き上がり離れるとこちらも体を起こし
両手を前についてシーツを握りしめた]
…っ、
[一寸浴衣(※旅館とかにあるタイプの)は
寝乱れていただがそれどころではない。枕を放る。]
ばか、
…莫迦、驚いただろう…!!
本当に、何事かと、思っ――
[感情が高ぶりすぎたか
一寸眼が潤んだ――ので落ち着くために
一度深く息を吸って、吐いた。
土下座しているのが見えて、困ったような表情も覗かせた。]
いや、俺でもなんであんな事をしてたのか……。
[神の意思です。]
いや、寝ぼけながら。
なんかこの抱き枕あったかくてやーらかいなーとか!
なんかいい匂いするなーとか思ってたっちゅう話だけども!
[そもそも、抱き枕自体なかったはずで。
変わらず頭は床に。]
―204号室―
寝相が悪すぎだろう!
[寝相とは違いそうだが的確な表現がない。
そして神の意思を知る由も無い。]
へ、変な感想を述べなくていいから!
ばか!!
[もう一個投げようとしたが既に枕はなかった。
うう、と土下座の風峯を睨む。]
っ、…、
と、 …とにかくだ !
… ……もう、お前寝るとき布団に縛られるなりしておくがいいよ…!
[なかなか困難そうだった。]
[隣でちちくりあっている二人はさておき一方その頃。203号室。]
・・・・・・ふぅ。
[読み終えた文庫を閉じ、結城丈二は小さくため息をついた。『ボクハ・キミガ・スキ』と表題の打たれた表紙をじっと見つめる。
――スキという気持ちはただのワガママ。だからそう、誰にも知られないようにトモダチとトモダチと呪文のように繰り返す。誰にも言えない。君にも言えない。君は気付かない。ずっと気付かない。ボクハ・キミガ・スキ――
それは切なくも悲しい傷だらけの夜想曲。うわぁ、書いていてすげぇ恥ずかしい。
窓の外は明るく。そろそろ他のクラスメイトたちも起き出しているのではないだろうか。
文庫を鞄に戻すと、丈二は顔を洗うべくタオルを手に取り寝室を後にした。]
いやもう、簀巻きにするも海や砂漠に放り投げるも更科の好きに………っ!?
[土下座から頭をあげて更科を見た瞬間、暫く固まってから慌てて頭を下げる。]
さ、更科……。
その、なんだ……前、前!
[見えてるから!と必死にそちらを見ないように。]
[204号室の騒ぎなど知る由もなく、目を覚ました。もし知っていれば部屋を変えるよう進言するところだが、知らないのだから仕方ない。
眠気を取るべく、起き上がるとシャワー室へと向かった。]
眠い・・・。昨日あのままだったっけ。
[着替えを手にまずは顔を洗う。
冷たい水でさっぱりしたところで服を着替えて部屋に戻った。]
[山田用に用意しておいたワンピースを手に取ると、部屋を出る。]
昨日渡せなかったし、渡しておいたほうがいいよね。
[202号室から208号室まで歩いていく。
たどり着くとドアをノックした。]
山田くーん?
[返事はない。寝ているのだろうと思うと暫し思案して、ノブを握る。]
あれ、鍵あいてる。
……無用心だなぁ。
[ノブは簡単に回った。
中をそっと開けると、洗濯物に囲まれた山田の姿が見えた。]
山田くーん…?
[起きる気配はないようだ。腕に抱えた畳まれたワンピースを見る。
持ってきたからにはそれなりにお気に入りなワンピースなので、出来れば手渡したい。
かといって無理やり起こしてしまうのもどうかと思い、]
又後でこよっかな。お腹すいちゃったし。
[先に食事をとることに決定。]
―食堂―
[食堂にたどり着くと、美味しそうな匂いと、双海の姿。]
おはよう双海さん。今日も早いんだね。
それに朝からすごく豪勢だし…。
双海さんお嫁さんにほしいくらいよ。
[並ぶ食事に目を輝かせると、椅子に座った。
いただきますをして、パインジュースからまず一口。
ミネストローネとホットケーキ、サラダを置いて食べ始めた。]
―204号室―
何…?
[指摘されて 改めて――]
!!!!
[シーツを慌てて引張り、体に巻きつけた]
み、見るな――ッ!!
[既に眼はそらしてくれている。
大混乱だった。]
見、見てねぇって!
見たけど見てねぇっちゅう話だ!
[こっちもこっちで大混乱。]
と、とりあえず俺シャワールームで閉じこもるから、な!
[その間に何とかしてくれと、着替えを掴んでシャワールームの脱衣所へ。
とりあえず自分も着替えなくてはいけない。
少なくとも、更科が終わったというまでは出てこないだろう。]
見たんじゃないか、ばか!
[投げる枕がない。
取り敢えず手近なものを掴み
飛んでいったものは――4(4)
1.本
2.鞄
3.缶
4.服
ばたん、とシャワールームの扉が閉まる。
シーツをかきあわせて抱いたまま
落ち着くまで暫く掛かるのだった。]
―204号室―
[着替に置いておいた服もろもろは
失速して届かない。
肩でしていた息をおさめりつつ
恥ずかしさは消えるはずも無く
あたたかかったことが忘れられるはずも無く]
ああ、 …もう…!
[頭を横に振って浴衣を肌蹴け
黒いワンショルダーのTシャツに袖を通した。
ややロックテイストの
一寸変わった服が好きなようだった。
――いいぞ
と答えたのはだいぶたってからだったかもしれない。]
―202―
[大きい欠伸を、ひとつ。
寝ぼけ眼をこすって、そういえば。
今日は誰と寝たのだったっけ?]
ええと――、
1.ちょっと狭かったけど、3人一緒で楽しかったな。
2.愛美ちゃんの寝顔、可愛かったな。
3.鈴ちゃんに、色々されちゃった…(ぽっ
4.ひとりで、杏ちゃんの妄想を抱いて溺死したんだった。
[>2(4)]
―林―
[鳥と戯れる作業も終え、木の上から降りてきた。
ダンボールの撤収をしつつ、着替え用のタイツを川で洗う。
手のすぐ傍を魚影が過ぎていったのが分かった。]
(一緒にご飯か。・・・どうしようかな。)
[大事な場面では色々と恵まれなかったけど、昨日は細かいところに目をやれば恵まれた時間だったように思う。
指切りをした葛城の声が、未だに残っている。
エントランスから見えた食堂の明かりが、未だ残っている。]
・・・・。
[タイツを太い木の枝に干し、林を歩く。
向かう先はログハウスの方。]
[道中、慣れもしない鼻歌を歌ってみたりして。]
〜♪ 〜♪
[ダンボールの中から聞こえてくる音に鳥は戸惑っている。
我がことながらタイツが陽気に鼻歌を唄っている、などという場面は気味が悪いものでしかなかったので、途中でやめた。
いつものようにステルスで。
途中、根っこにつまづいたりしながら歩いていくと、やがて朝のログハウスが見えてきた。
一旦立ち止まり、その風景を目に収めてから、再び歩いた。]
―ログハウス前―
あ。そうだ。
[ログハウスのエントランスを潜る前に、止まる。
旋回して見た先は倉庫。]
先に今日の分をやってしまおう。
(皆が一緒かもしれないから緊張してるとかじゃないよ?)
[エントランスへは踏み込まず、倉庫の方へ。
一部で発生しているラブ時空を察して逃げたわけではない。
のそりのそりと、周りを確認して。
倉庫を開けて、入って、閉じた。]
―回想(妄想かも?)―
[すやすやと寝息をたてる愛美ちゃん。
普段は真面目な顔をしてることが多いけど、笑うと、とても可愛い。
無防備な寝顔は、それに輪をかけて可愛い。
ごめんね鈴ちゃん、杏ちゃんラブ同盟の誓いを少し破ります。
仕方ないよね、だって愛美ちゃんが可愛いいんだもの。明日は譲るから、許して鈴ちゃん]
……えい。
[起こさないよう、慎重に。愛美ちゃんの頬を触る。超なめらか。
暫く頬の柔らかさを楽しんだあと、指先を、つつつ。細い首筋を伝わせて、うっすら浮いた鎖骨まで。
愛美ちゃんが、ぴくりと身じろぐ。おっと、危ない危ない]
[まあ、まだ大丈夫。
そのまま、ゆっくりゆっくり、鎖骨を愛でる。
この微妙な曲線が、たまらない。
ちょっと窪んだところをふにふにするのも、最高だ。
鎖骨のした、なだらかに膨らみかける裾野に指先が触れたときなど、絶頂すら覚える。
愛美ちゃんの鎖骨可愛いよ鎖骨。
女の子の魅力は胸でもお尻でも太ももでもなくて、鎖骨だって誰かがいってた。みなみけ?
と、愛美ちゃんが、また、ぴくり。
さっきより、ちょっと大きい。危ない危ない]
[いいぞ、と言われれば扉を開く。
因みに風峯は昨日と同じような恰好だった。
黒のノースリーブにジーンズ、楽な恰好を好むのだろう。]
………。
[暫し無言で、座ったベッドのスプリングがギシリと音を立てる。
色々と衝撃的過ぎて、更科の顔が上手く見れなかった。
思い出しそうになって少し頭を振る。]
……すまん。
[まあ、まだいけるかな。大丈夫。
鎖骨をたっぷり堪能したら、次は、さて――]
1.お胸は……と。
2.くびれを拝見……。
3.太ももの感触を……。
4.ピンクログ再開ぽいから止めておく。
[>1(4)]
[ホットケーキをひっくり返しながら、
朝からちょっとだけぼんやり。
相変わらず上のほうは騒がしいなと思いながら]
…。
[なんか昨日は色々やらかし過ぎた一日だった。
更科に迷惑をかけるわ、沖で船にぶつかるわ、風呂場で茹るわ]
…。
[ぱふ。
ホットケーキをひっくり返すと空気の柔らかい音がした]
[神様が、まだやれって。
愛美ちゃんのお胸を、わきわき広げた掌で、ぺたり。
適度な弾力が、押し返してくる。素敵。
鈴ちゃんとどっちが大きいんだろ?
少なくとも、杏ちゃんの大平原の小さな胸より大きいけど。
あれはあれで、いい。お胸をちょっと気にしてる杏ちゃんは、凄く可愛いのだ。
……おっといけない。いまは目の前、愛美ちゃんに集中しないとね。さわさわ、さわり。
流石に起きちゃうから、揉むわけにはいかないけど、掌に吸い尽くみたい。
ああ、いいなあ。
柔らかな山の麓から、道に迷った指先登山隊が、ぐるぐるぐるぐる。徐々に登って、8合目。
地面の色が変わりました、隊長。頑張れ隊員A、宝玉のある頂上はすぐそこだ!]
[ちょん、とターナーの先でホットケーキをつつく。
自分に、ホットケーキくらいの柔らかさと柔軟さがあればいいのに、とちょっと思った。
何だか、ここに来てからどうも思考がマイナスになっている気がしていけない]
…やめやめ。うちはうちでええやん。
[たとえどこかからハリセンを出そうが、結城に5COMBO決めようが、
風峯の鳩尾に一発沈めようが、それも結局自分でしかないのだ。
もう気にしない、と口に出してホットケーキを更に乗せた]
ああ、碓氷おはよ。
朝からそんな時間もかかっとらんし、平気やって。
いま丁度焼き上がったとこやから、どうぞ召し上がれ。
[ホットケーキは、なぜかいつも一枚目が一番きれいに均等に焼き色がつく。
一人当たりパンケーキはやや小さいけれどふっくらと、しっかり厚みがあるものが
3枚1セットになってのプレートに乗っかっている。
メープルやチョコソースが欲しいと言われたら、それも奥から出してくる。
本当いろいろ用意しすぎだろ日本政f]
―204号室―
……。
[なんとも。
なんとも、言い難い空気。
どうしたものかといったところ。]
… なんだ、 お前はその
[顔をうまく見れないまま
腕を組んで足も組んだ。]
…抱きつきグセでもあるのか…
……
[隊長、ついに!
ああそうだ隊員A、あれが世の男が求めてやまぬ伝説の宝。さあ2人揃って、宝玉を掲げよう。
勇者たちが宝玉に手を触れる。ていうか私がつまむ。
愛美ちゃんが、声を漏らして、びくっとした。
――なんということでしょう!
勇者たちは山の怒りに触れてしまって、大地震です!]
む……流石に、もうまずそう。
[でもまだ、ちょっとしか触ってない。
……神様、あと少しだけオーケイですか?]
1.やぐち は 原作のいかりにふれた!!
2.ていうか鳩の電池があと1目盛り
3.むしろそろそろ出張先につく
[>1(3)]
―廊下―
[そろそろピンクログ終了のお知らせっぽいので出てみたらまだ続行している雰囲気だった。そうじゃない。
顔を真っ赤にして叩きつけたi-podを見る。咄嗟になにしてるんだ自分。i-podの表示をみればなにやら古い曲のタイトルが流れている。
「まぁ ぴえへる」「やは かとりひぬ」『おひっさっしっぶりね♪』
慌てて曲を切り替える。誰だこんなの入れたのわ。展開的に姉の曲が混じってしまったのだろう。パソコンを共有しているのが問題なようだ。]
―朝―
[お風呂に入って、さっぱりと。ほかほか状態で食堂へ。
浴衣で、からからころり。
気に入ったらしい。決して、私服のパターン考えるのが面倒だからとかじゃない]
―倉庫―
よし…っと。
[倉庫での作業も終え、次の場所へ移動する。
だが具体的な計画は決まっていない。
足が向いた先(5(6))にステルスしながら行こうと思う。
1.無難にモニター室
2.冒険の大浴場
3.夢と希望の娯楽室
4.馬に蹴られる204号室
5.ステルス力が試されるi-pod
6.なにもせずにこのまま休む]
―204号室―
…無いのに なんで……。
[まだ少し頬が紅いわけだ。
風峯を見た。]
誰にでも、するようなら
それは、問題だと――思うんだ。
[何を言っているのか。
目を合わして話す方だがまっすぐ見れない。
話題が話題だった。]
……、
いや、なんでといわれても……だな。
[もしそんな癖があったら、昨夜は西野に抱きついていたことになる。
想像したら一気に萎えた。
ついでに冷静になった頭で、更科の言葉に疑問を持つ。]
………ん?
それ、誰にでもじゃなけりゃ良いって聞こえるんだが。
―204号室―
[改めて、じ、と見た。
ようやく落ち着いてきた、と思ったら]
――は、
[瞬きをひとつ。
反芻。なにか、そう解釈されると]
……、 ち、違う、べつに。わたしはその。
[口元をおさえたのだった。]
[SIAM SHADEの曲に足取りも軽く、階段を下りていく。
その背後にはダンボール。待て、どこから潜入したんだスネーク。ともかく、気付くか否かを確認しよう。
1.i-Podの音で気付かない。
2.ヤツはニュータイプとでもいうのか!咄嗟に振り返った。
3.突然、i-Podから奇妙な女の笑い声が!1(3)]
―結城の背後・ダンボールの中―
[結城に!という警告音が出ることもなく階段を降りきる。
ダンボールの中で阿太郎はほっと一息ついた。
……のも束の間。
背後で扉が開く音と、別の足音が聞こえてきた。]
(う。……やばいまずいどうしよう)
[ダンボールの隙間から後ろを覗き込む。
するとそこにいたのは……何やら至福の表情(但し真っ白に燃え尽きている)の矢口の姿が。今の阿太郎にはいろんな意味でまずかった。]
(どうしようどうしよう。矢口さんから逃げれば結城を逃してしまうし、矢口さんに挨拶すれば結城に見つかってしまうし、結城を追えば矢口さんから逃げることに…あれ僕何言ってるんだろう)
[阿太郎は混乱した。混乱した結果――1(3)。
1.結城にドロップキックをかまして逃走した。
2.結城の背中にはらはらする時計(はぁと)をつけて逃げた。
3.結城を諦め、廊下の備品の一部になりきった。]
[更科の顔が再び朱に染まる。
駄目だ、深く考えては。
理性がブレイクされる前にさっさと行動するべきだ。
此処での行動は―――
1.と、とりあえずメシいこうや。
2.俺は更科しか抱かない。
3.立ち上がろうとして神の意志、こけてベッドに押し倒す。
4.と、とりあえずメシいこうや。
[>1(4)]
]
―モニター室―
[結城をけりころした(?)後、ダンボールはモニター室へ逃げ込んでいた。
何故逃げてしまったのか、何故俺達は走り続けなければならいのか、つまりどうやらそのように生まれついたようだ以下略――。]
・・・失礼、だよね。
[人の顔を見て逃げ出すなど言語道断だ。
確かにどう報告していいのか分からないというのもあるし、合わせる顔が無いというのもある。それでも、それとこれとは別の話なのだ。]
それに、逃げ来る時なんか踏んだ気がしたけど・・・。
[結城にドロップキックをかましたことには気づいていない。]
・・・先にこっちを終わらせておこう・・・。
[モニター室のモニター前で作業中。
ちょっとはいじけも入っている。]
[それは丈二にとってあまりにも突然の出来事だった。ていうか階段の描写するとろくなことがない。
ともかく見事なドロップキックを背中に受け、吹っ飛ばされた丈二は壁に激突して崩れ落ちたのでした。]
―娯楽室―
……!
[何やら大きな音がした気がして、飛び起きる。
そう、それは田舎道を走行中に、車でひき潰したヒキガエルのような。]
…なんだ?
[娯楽室を出ると、階段の下に、結城が大の字になって伸びている]
………おい、生きてるか?
−204号室→食堂−
[此方もぎこちない動きで立ち上がると、食堂へ行く。
途中ですれ違った人物には挨拶を。
階段の所にいたアナコンダと葛城には、直感が働き気付かれぬように通り過ぎる。
そして食堂に入る直前、自分と更科の格好に気付き一瞬呆然。]
………ッ。
[殆どペアルック状態だったのに今気付いた。
しかし、それに気付いたところで態々着替えに戻るのもおかしい話で。
そのまま食堂へと入ることになった。]
―廊下→食堂―
[落ち着け、と胸の内で呟いた。
尚ペアルック状態であることに気付いてない。
そのあたりには鈍かった。]
……?
[食堂に入る前、視線に気づいて振り向く。
葛城と、倒れた結城が居た。
――落ち着くことに気をとられすぎていて
階段で気づけなかったようだ。]
うん、都ちゃんだぞ。
[傍らにしゃがんで答える。どうやら意識は大丈夫そうだ。
ふぅ、と一つ息を吐いて苦笑する。]
まったく…どれだけ怪我が多いんだ、お前は。
鶯谷も心配していたぞ。
[立てるか?と、手を差し出す]
[怪我をするような行動に心当たりはほとんどないが怪我だらけだ。]
うん、、、ごめん。
[ひとつ謝り、差し出された手につかまり身を起こそうとする。]
−食堂−
また朝から豪勢だな、オイ。
[食堂の中へと入り、双海や他に食事を取っているものに挨拶。
もしかしたら変な視線を向けられたかもしれないが、気にしないが吉だろう。
双海辺りにあとで絡まれるかもしれない。
出された食事には、率直な感想。
これに慣れてしまうと、帰った時に普段の食事が味気なく思えてしまいそうだ。]
……。
[手を捕まれて、一瞬何かの許容範囲を越えた気がして、赤くなって手を離してしまう]
……お、男なら、自力で立たんかっ!
[自分で手を差し出しておいて理不尽な事を怒鳴り、踵を返して食堂の方にどすどす*歩いて行った*]
―食堂―
[なんだろう、と首を傾いだが
とりあえずは、食事だった。]
おはよう、双海。
もうだいじょうぶか?
[尋ねるのは昨日のことだ。]
ああ、美味しそうだな。
本当、毎日ありがとう。
[食事前の祈りの仕草、
パンケーキに笑みも浮かぶ。]
もちっとしてるんだな、
これは粉も自分で?
[そんなことを尋ねながら食事は進む。]
え、、、、、、。
[半身を起こす前には怒鳴られていた。呆然としている間に葛城は丈二をおいてさっさと食堂へいってしまった。
――なにか、怒らせることをしただろうか。
驚きの展開に結城丈二、ただいま放心中。]
ん、昨日なんかあったのか?
[はて、と考えるが思い当たることがない。
更科は知っているらしいが、昨日は殆ど一緒に居たわけで。
……冷静に考えると、気恥ずかしくなるが。
それで自分が知っていないという事は、恐らく女湯で起こったということだろう。
となれば、詳しくは聞かないほうがいいかもしれない。
自分の身の為にも。]
一昨日はバーベキューで昨日は海、か。
今日はどうすっかねー。
[そんな発言を、食事しながら口にする。]
いや、何かというほどのことじゃない。
[と、詳細は口にせず。
パンケーキを切り分けて口にする。
ヨーグルトはこれかけて食べるんだろうかとか
悩んでいる。]
……そうだな……
[うーん、と考える所作を見せる。
ミネストローネを一口飲んで]
何処か面白そうなところはあるだろうかな。
お流れになったといえば
川釣りとかだろうか。
…まあ、…こうしてるのも
日恋は監視しているのかもしれな、
[とまで謂って色々蘇ってきたか、黙った。]
[ふかふかのパンケーキ。ちょっと胸の底上げに仕込めそうなくらいふかふかだ。
それから小麦粉メニュー独特のちょっとしたもっちり感。
朝ご飯を食べにくる面子にキッチンで動く姿は忙しない]
ああ、二人ともおはようさん。相変わらず仲のよろしいことで。
[風峯と更科の登場に幾らかぬるさも混じる表情を向けつつ、其々の前にプレートを置く]
うん、慣れてくるとそんな難しないで。
包丁使わんと混ぜるだけやし、何よりホットケーキミックスよか甘すぎんから
しおっからいもんとも一緒に食べやすい。
[自分で、と尋ねられたので首を縦に振った。
昨日の、と尋ねられれば頷いた。苦笑が浮かぶ理由はさておいて]
ヨーグルトは好きにジャムとかかけてもええし、
幾らか水抜いとるで、パンケーキにつけてもええよ。
ちょっとさっぱりして、意外とと美味しい。
風峯みたいなタイプには、サラダとジャーマンポテト挟んで
バーガーみたいにして食べるんもお勧め。朝ご飯向き。
あれだな、また海って言うのもアレだしな。
次は川あたりが妥当だっちゅう話かもしれん。
まぁ山か林か川か……。
いっそのこと娯楽室でゲーム大会でもするか?
色々あったし。
[川釣りときいて、頷く。
海釣りでもいいが、なんだその、昨日の今日でまた海というのも色々と思い出してしまう。]
?
別に監視されてても困ることは……。
[あった。
暫く黙ってから、咳払い。]
ま、まぁ流石に監視する場所ぐらい選んでるだろ!
―→食堂―
[恐る恐る食堂に顔を覗かせる。
すでに食事を始めていた葛城と目が合えばすぐにぷいと…うわぁ、顔背けられるどころか背中向けられた。これはやっぱり怒っている。
謝るべきとは思うのだかしかし理由がとんと判らない。理由も判らず謝るのはダメだ。そんなのは謝っているに入らない。]
、、、おはよう。
[ひとまず食堂にいる全員に挨拶をして。
葛城から離れた席に腰掛けてこれからどうしたものかと首を傾げた。]
[矢口は今日も朝からよく食べるのでジャーマンポテトちょっと多め。
葛城には、何だかパンケーキに目がきらきらしていたので、
何かピンと来たのか特別にハート型にした四枚目をおまけ。
食べにくいけど、でも女の子ってこういうの好きだよね!]
ああ、結城もおはようさん……?
[何だかちょっと遠巻きな席にいるので首をかしげつつ、彼の前にも朝食を。
素朴な疑問だったので、聞いてみた]
……結城って、好きな食べもんとか嫌いな食べもんとか、なんかあんの?
[作り手としての疑問を率直にぶつけてみる]
[パンケーキをいただきながら
双海の説明にふむふむと頷く。
しかし情けないことに
自分が作ると粉塵爆発が起こりそうで
怖くて手が出せない。]
水を抜くのか。
[ぱちり、とヨーグルトを見た。
どうやって?と尋ねる。
ジャムを付けて食べてみた。美味しい。]
ゲーム大会もいいかもしれないな。
[監視――については小さく咳払い、ノーコメントだった。]
やあ、結城。おはよう?
[いっそ粉塵爆発が起きたらそれはそれで奇跡だと思う。
更科の脳味噌の中でそんなミラクルな展開が起きてるとは知らず]
何なら、おやつに更科も一緒にやってみる?
ホットプレートもあるから、フライパンよか温度調整楽やし。
水抜きは、綺麗なサラシにヨーグルトぶちまけて、そんだけ。
一晩笊にあげといてもええし、口を縛って吊るしといてもええ。
落ちた水分も栄養があるで、うちはジュースに混ぜて飲んだりする。
[残念なことに、その栄養は大平原には未だ届いていないようだが]
、、、、、、、、、、、、ぁ。
[風峯たちのやりとりをしばらくぼーっと眺めていたが朝食を持ってきた双海に気付いて我に返る。そうだよ朝食にきたんじゃないか。]
あ、うん、ええと。おはよう双海さん。ごめんちょっとぼーっとしてた。ありがとう。
・・・え?
[食事の好みを問われて一瞬考える。]
んー、食べたくないほど嫌いなものはないかな。お肉よりは野菜の方が好きだけど、、、あ。
[基本的には和食派…というか、醤油が好きで醤油に合う食材・料理はなんだって好きという料理人に無礼な食の好みに口ごもり。
そして出されたプレートの中のあるものに目が輝く。]
ヨーグルトが大好きです。
[真顔で、なぜかしゅたりと右手をあげた。]
[双海の提案の通りに、パンケーキを試してみる。
なるほど、こちらのほうがボリュームがある感じだ。
基本食う量が多い風峯にとっては此方の方が向いているだろう。]
サンキュー双海。
確かにこっちのが俺向きだっちゅう話だ。
[そのまま、こりゃ旨いといいながら齧り付く。
入ってきた葛城と結城に軽い挨拶。]
おっす、生き返ったかアナコンダ。
これで死んだの3回目か?そろそろ残機なくなんぞ。
[笑ってからかいながら、2人の様子が少しおかしいのには気付かず。
まぁ、いつもの通りともいえる。]
―食堂―
[パンケーキを頬張っていると、食堂に入ってきた結城と目が合う。]
……。
[ぷい、と顔を背ける。ついでに、皿を抱えたまま背中まで。]
…ふん。
[そのまま食べ続けていると、下からハートマークのパンケーキが現れた。
何となく気恥ずかしくなり、小さくぱくりとかじりつく。]
[こんな態度はいけない、可愛げが無い。
そうわかっていても、なんだ、こう、仕方が無いじゃないか!!
またもやぷりぷり怒り出しそうになって、パンケーキの美味しさに、一口ごとにぷしゅっと怒りが抜ける。
その繰り返し。]
……むぅ。
[傍から見たら、まるで百面相をしているように見えたかもしれない。]
野菜中心で…ヨーグルト?
そう。ほしたら、今度から毎朝出したるわ。
[あんまり面倒なものだったりするとアレだが、
聞いた限りはそれほど難しくもなさそうだった。
宇留間の食事にホットミルクをつけるのと、それほど変わらないくらいの手間]
ま、取り敢えずは目の前のご飯食べたらええわ。
ヨーグルトもサラダも、もっと食べたいんやったら言うてな。
うちの逆鱗に触れん限りはちゃんと出したげる。
[にこり。爽やかな笑顔で、物騒なことをいいやがった]
そうだな、何するかは他の奴と決める方がいいかもしれねぇ。
[更科に返事を返してから、結城の言葉を聞く。
余談だが、風峯は特に胸に拘りはない。
まぁ、頭の片隅でちょこっと。
"うちのクラスってそういう意味では成長遅いのが多いか?"
とか思ったりしたりしなかったり。
うん、やっぱりしてない。してないってことで。]
俺はやっぱり肉派だな。
ちなみに魚は心の底から刺身が最高だと思ってる。
[もちろん、野菜も好きだけどな。
バランスバランス。]
[葛城はハートパンケーキに気づいてくれただろうか。
ちょっとわくわくしながら]
どーいたしまして。間にベーコンエッグ挟んでも美味しいし、
海老とアボカドとオリーブ入れてもいい。大抵のもんは挟んで食べられる。
あと、うちのお勧めはサーモンとサワークリームと玉葱と胡瓜やなあ。
さっぱりしておいしー。
[風峯に向けたのは、食べることが本当に好きなのが解るいい笑顔]
まだ食べるんやったら、言うてや。
たねもすぐ作れるし、中身も違うんがよければ別ので出したる。
[手をあげたところに聞こえてきたのはアナコンダ。思わずV3ダブル反転キックをかましそうになったが落ち着け、僕の名前は結城丈二だ。]
アナコンダってなんだよ。それに残機もなにも僕は死んでないよ。
[気を失っていた覚えはある。その覚えはあるがどうして気を失ったのかはひとつも覚えていない。どういうことだ。]
うん。ありがとう双海さん。それじゃいただきまs
・・・・・・いただきます。
[風峯の相手をしていてはダメだ。双海の言葉に我を取り戻し両手を合わせたところで逆鱗という言葉にぴたりと止まる。なんだ、いま全身の怪我の半分以上がビクリとしたぞ。
ともかく、朝食を食べるべしとスプーンを手にヨーグルトをたっぷり掬ってほおばった。]
[ミラクル展開を心配しつつ、
パインジュースを飲む。]
――え、 あ、いや、わたしはその。
……、……
や、ってみても
事故にはならないだろうか…
[なんだかとても気にしたふうに聞いてみた。
調理実習の大変さを想定している。]
さらしに…。
ヨーグルトから水を抜く、というのは
面白いな、それくらいならできるだろう、
やってみようか…
[栄養については、そうか、と頷いた。
きっといつか花ひらく。]
あーじゃあ双海。
すまねぇがハムかサラミ的な物挟んでくれるか?
[旨いが、やはり肉的な物が恋しいようだ。]
いやだってお前、俺が知る限り3回死んでるぞ?
双海にコンボ食らったのと、階段の下で死んでたのが2回。
[本当は、あと3回ほど死んでたりするらしい。
御手洗スティックと山、そして昨日の5HITコンボ。
しかし、アナコンダは何度でも蘇る。]
まて更科、事故ってなんだ……。
お前の料理の材料にはニトログリセリンでも含まれるのか。
[ヨーグルトにぶどうのジャムをかるく混ぜたところでアボガトという言葉に反応して顔をあげ。]
アボガドは醤油をつけて食べるのがいいなあ。
[視界の隅に葛城が入った。思わずちらちらと横目で様子を伺ってしまう。]
はい、召し上がれ。
[結城に声をかけつつ、更科の心配そうな顔に首を傾げた]
事故?あー、火傷だけ気をつければ多分。ほんま混ぜるだけやし。
卵は割れてもどうせ解くし、殻も落ちたってとったらええだけやしなあ。
[あんまり考えずに呟く。
誰が粉塵爆発なんてものにまでいきつくだろうか]
おもろいやろ。今日のヨーグルトも昨日から水ぬいとるの。
やから、結構しっかりしとるやろ。クリームチーズみたいで。
ジャムやら蜂蜜と混ぜるんやったら、こっちのほうがヨーグルトの味が濃くなるで好き。
[うん、と頷いてみた。
花はいつ開くのだろう。謎]
[葛城と結城の様子に首を少し傾ぐ。]
……、葛城?
[しかし彼女は百面相中で
声は届かなかったようだった。
風峯の問い掛けに、なんだか深刻な顔になった]
わたしにも分からん。
だが、爆発した。
[それを鶯谷は見ていたらしく
爆発事件と認識していた。
いつかのActで。]
ハムかサラミー…んー、ポークジンジャーとかは?
それか、ベーコンもあるでBLTとかでもええけど。
[こってり。肉。多分味が濃いものがよさそう。
何となくそんな風に判断したので提案してみる。
それほど難しい料理でもない。
冷蔵庫メモを片手に、業務冷蔵庫からあれやこれや取り出し]
アボカド?ああ、うん、それも美味しいな。
うちは昨日出した食べ方が好きやけど。
[アボカドとかるい漬け状態のマグロを山葵マヨネーズと胡瓜と一緒に
湯葉で生春巻きにした一品。
醤油を更に掛けてもいいし、ちょっと甘酸に近いたれをかけてもいい]
[お、どっちも旨そうだな。任せるわと双海に返答。
更科の深刻な声には、冗談じゃないと悟った。]
そうか……。
まぁ、気にすんな。
前に言った通り、更科にはそれ以上に良い所がいっぱいあんだからよ。
それに、だ。
料理長と一緒に練習すれば大丈夫だろ。
そういう意味でも、このイベントは丁度良かったかもしれねぇな。
[何でも前向きだ前向き、と食事を続ける。]
―回想・実習室大量爆破事件―
「ばかやろー! 早く水、いや消火器だ!
ありったけの消火器を持ってこい!」
[――ふざけた男子がそんなことを言っていただろうか。
あるいは男勝りの女子だったのかもしれない。
鶯谷は現場に踏み込まなかったため、中での出来事ははっきりと知らない。
だが明らかだったのは、中で飛び交う怒号と、緊張、そして何かが瞬間的に燃える音――ボフッ、という爆音だ。]
「うわっ。こいつまだ生きてる!」
「何だと!? 早く保護しろ! 死んでいい食材(いのちなんてないんだ。これ以上死なせてたまるか、たまるかーっ!」
[確かあれは、反忍の声だったと思う。
実習室からは赤い光が見えていて、熱気が外まで漏れていた。
心なしか焦げ臭かったように思う。]
「先生! 無茶です、やめてください……っ」
「くそっ、くそっ、どうしてこんなことに……」
「うわーっ! 先生、こっちにも火の手が!」
「! 中辻! 早く先生の手を掴むんだ! 中辻ーッ!」
[その後、中辻がどうなったかは定かではない。
その日の出来事は、鶯谷の心に深く刻まれた。]
アボカド、いいな――……
……まあ、うん。
……考えてみる。
[料理をするのに一大決心。
どうしたものか。なおひとり暮らしは
出来合いのものと文明の利器により成り立っている。
パンくらいは焼ける。
勿論買ってきたやつを。]
さっぱりしたチーズみたいだ。
[うん、と感心したように
水抜きヨーグルトを見た。
パンケーキもすっかり完食だ。
謎だが信じればきっと。]
んー、解った。
[ぱっと使う野菜を洗う。サニーレタスをちぎり、トマトをスライスし、玉ねぎを薄く。
豚肉は片栗をはたいてから生姜入りのたれに良くもみ込む。
その間に余ったトマトと玉葱に、一分でできる醤油入りの
さっぱり和風ドレッシングをかけて結城へとおすそわけ。
まず豚肉を焼いて、それから別のフライパンでパンケーキを一度に二枚。
一枚当たり五分ぐらいで焼けるので、十分もあれば二セット焼ける。
かくしてレタスにトマトとベーコンと水抜きヨーグルトを乗せたBLTパンケーキバーガーと
同じくレタスにしゃきしゃきの玉葱とこってり味と脂の乗った豚しょうが焼を乗せた
ポークジンジャーパンケーキバーガーのかんせーい。
あったかいうちに感謝して食べたまえ風峯君]
うおっ、やっぱ早いな双海。
素直に感心するわ。
[出て来た追加分を頬張る。
ちなみに、風峯もそこそこ料理をしたりする。
ただし、早い簡単美味い!をモットーとする男の手料理なので双海のように凝った物は一切出来ない。
でも、そこそこ旨い。
夜は良く一人酒用のつまみを作ったりなんやら。]
[双海たちの会話にうまく混ざれず黙々と朝食を食べていた。
パンケーキがふわふわで口の中が幸せだ。ミネストローネと交互に食べて嬉しいお味。他にもがんばって語ってみたかったけれどそれをお伝えするだけの表現力がなくて口惜しい。
気付けば笑顔。しばらくして丈二は出された料理をあっさりと完食し合掌していた。]
ごちそうさま。おいしかったです。
[空っぽになった食器類に頭を下げた**]
な、何かすごい夢見た気がした…。
[ど、どういうことなの…。
心臓がバクバクする。ここまで夢見が悪かったのはなかなか久しぶりだ。
どうか無事で有ればいいのだけれど。中辻さん。
誰だ中辻さん。
すぴょすぴょ寝ていたワンコが、もぞりと起きた。
おはよー、と撫でて、ベッドから降りる。]
[ジャーマンぽていとを、もぐもぐと。
杏の手料理なら、朝からフィッシュ&チップスだって余裕です。
なんか杏と青が通じあっている。
よく分からないけど、きっと実るよ。肩こるけど]
ちなみに、その後中辻は登校することなくいつの間にか学校から姿を消した。
公式記録では転校。
いつの間にか、机や椅子もなくなっていた。
その後、足りなくなったクラスに転入したのが二越である。
「誰にしゃべってるんですか?」
さぁ?
アボカドは味が強いから、ちょお、強めの味付けがええな。
[その結果が海老とかマグロとかと醤油やらマヨネーズ。
自分が関西から転入してくる前になんか大きい騒ぎがあったとは聞いているが、
事の詳細まではよく知らない]
まあ、慣れとるでな。それなりに。
[早い、と言われたらまあ、そりゃあ早くもある。慣れだ。
もっとも、風峯が料理するかどうかなんて詳しく知らないが]
ああ、お粗末さんでした。
[結城の食卓が空になっていたようなので安心。
皿を下げて、使ったものはどんどん洗い始める]
[TシャツとGパンなラフな格好に着替えて
髪の毛は一つに結って、ぐるっと頭の上でお団子。
一つ結びだけだと、たまに杏と間違われる事もあるが
これなら大丈夫だろう。 多分。
てんてん、と階段をワンコとともに下りてそのまま食堂へ。
ふぁ、と小さく欠伸を漏らして、かみ締めた。
少し眠い。かも。 けどそれよりおなかすいた。]
おはよー。
[その場の面々へ挨拶を投げて。]
[戸田よ。俺は二越ではない。双海だ。
その状況を聞いていたら、どう聞いても自分が調理実習の安全を守るために
国家権力によって転入させられたような気がして仕方ない事この上ない。
因みに双海自身の転入理由は父親の海外出張による。
前の学校の規則の関係でひとり暮らしができなかったため、
母親と鈴の近いところでひとり暮らしをする羽目になったとか何かそんな感じ。
フィッシュアンドチップス?大好きですよ。
モルトビネガーたっぷりがうまいよね]
ああ、おはよう、二越。
おだんごか、可愛いな。
[食堂に集う面々。
すこし翳った表情は消しつつ]
今日やりたいことはあるか、
という話しをしてたんだ。
何かあるか?
あ、鈴おはよ。
[洗いものをがちょうどきりよく終わったので、鈴の分のパンケーキを焼き始める。
せっかくなので、三枚目には焼時間によるスマイリーのイラスト入り。
こういうことをするのは、結構楽しい]
―モニター室―
[モニター室での作業を終えて、物思いにふけっている。
思い出すのは中辻という女生徒のことだ。]
元気にしてるかなあ・・・。
[学校の記録には彼女の記録は残っていない。
まるで最初からいなかったかのように、椅子も机も、全て。
――いや、それは比喩ではない。
中辻という生徒は、最初から実在しなかったのだ。]
・・・それとも、今でも見守っているのかな。
[中辻という生徒は、学校に根付いていた幽霊だった。
どうして地に縛られる霊をしているのかは明らかではなかったが、鶯谷のように偶さか「視える」人種にはよく話しかけていた。
中辻曰く、彼女は彼女の気質に最も近い生徒に憑いて、その生活を覗き見ていたのだという。それが鶯谷達の世代では更級だったのだ。
やがて見ているだけでは我慢できなくなった中辻は、女生徒として学校で生活し始めることになる。
憧れていた学校生活。それは生前の願望だったのか、長い間学校を見ていたからなのか。]
[良いことも嫌なこともあったけれど、楽しい学校生活だったという。度々、鶯谷にそれを聞かせては笑顔で笑っていた。
しかし、彼女は学校という場所からの束縛を絶つことになた。
そう、例の実習室爆発事故の件である。
詳細は分からないが、中辻は学校という場所に因縁がなくなった。爆発によって霊的なプラズマがなんたらかんたら。
中辻は、何処かへと去っていく際にこんなことを鶯谷に言ったという。]
「私はもう皆の前から「いなく」なるけれど、とても楽しかった。……どうして私が学校に縛られていたのか。それを、更級さんは教えてくれたわ。」
[彼女にお礼を言っておいて。それと。
彼女のこれからが、幸せなものになりますように。
そうして中辻のたましいは、霊になる前の美しくも優しい中辻のたましいに戻り、天に昇って、消えて行きました…。とさ。]
[阿太郎が後に調べたところによると、中辻は50年ほど前、鶯谷たちの学校に通っていた女生徒だったという。
今でも校庭を探せば、彼女の植えた植樹があるはずだ。]
よし。次の場所に行こう。
[色々と仕事を終えた鶯谷は、次の場所へ向かうべくステルス。]
何か色々と矛盾が出た気がするが、
本筋と全く関係ないので気にしないでほしい。
「つーか、この村に本筋なんてあるんですか?」
さぁ?
ん? あー。
熱いから、上げちゃったら早いかなぁと思って。
[更科の言葉にありがとー、と小さく笑って冷蔵庫の方へ向かう。
ポカリ、ポカリ。あった。喉が渇いたときはスポーツ飲料が好き。
ついでに昨夜杏に仕上げしてもらったレアチーズケーキも確認。
良い感じに出来ているようだった。良かった。]
…今日、やりたいこと?
[…んー…、と僅かに考え込む。
咄嗟に言われても、あまり思い浮かばないんだけれど。
……、うーん。確か林が近くにあったような。]
き、肝試し?とか?
[なんか、ふっと夢の中の中辻さんを思い出しただけだ。]
―食堂前―
[話し声が聞こえる。
娯楽室にも一つ仕掛けようかと思ったのだが、そっちが気になってダンボールの隙間から、扉の隙間を覗いていた。
中の声はもう一つ耳に届かない。
まさか肝試しの話をしてるなんて思うわけがない。]
(いつまでもうじうじしてたらダメなんだ。よーし。)
[鶯谷はダンボールのままで、勢いよく食堂の扉を開けた。]
みんな! オハヨウ!
[ばーん。]
あ、えっと。
何となく思いついただけだから、別に流してくれてもいいよ?
[本当、咄嗟に思いついただけだから、特にやりたい!という訳ではない。
中辻さんの感動的な物語を見て、むしろ良く思いついたな私…
…はて。「見て」ってなんだろう。夢の中のお話ですとも。]
[肝試し。
何であんなものがこの世にあるのだろう意味がわからない。
まあそんな事は聞かなかったことにしよう]
お、おはよう鶯谷!
[昨日ハリセンで殴ったこともあり、来ないかもしれないとか
ちょっとくらい気に病んでいたので結構安心した。
鈴の分を用意して出してやれば、またささっとパンケーキを焼き始める]
[何と謂おう。
と考えていたところに]
―――え?
[ばーん。]
……おはよう、
今日は元気がいいな。
[というか久方ぶりな気がする。
いつぶりだろう。
あれ?]
お、おはよう……。
[ダンボール停止。
挨拶をすると挨拶が返ってくるのは当然のことなのだが、多くの視線を注がれるのはさすがに慣れていない。そこに矢口や(ハリセン的な意味で)双海がいるとなるとなおさらだろう。
(気分的に)小さくなったダンボールは、適当な場所を陣取る。
次からは声量を気をつけようと思った。
林なら十分な発声練習が出来るだろうか。]
(でも、久しぶりに皆の顔を見られるのは、いいな。)
[本当に久しぶりだ。もう何日も会っていなかった気分。]
肝試し?
[何の話だろう、と呟く。
ああ、いやつまり、まあそういうことか。
どうやら皆は、想像以上に馴染んでいるらしかった。
……むしろバーベキュー辺りで気付きましょう。
こっそり矢口を見てみる。彼女もノリ気なのだろうか。
もしそうなら、今の脱出計画はどうしようか。
それと、]
肝試しは、・・・。
[肝試しは、あくまで雰囲気や人の悪戯に怖がるものだ。
だから、ちょっと気になるものを林や山で霊感の強い鶯谷は「見た」のだが……風峯が楽しそうなので敢えて何も言わないことにした。]
あらまー。
[見ると、布団ではなく自分の洗えてない洗濯物を被って眠っていた。]
なによなによ。
ベットベトのくっさくさじゃないのよ〜。
[砂まみれのジーンズその他をつまむ。]
…肝試し言うても、場所とかなさそうやん。
それに、外を夜に歩くんも結構危ないし。
迷ったらいかんや炉。
同じ夜でも…花火とか、ないんかなぁ。
お約束政府やったら用意してそう。
[首をかしげた]
き、もだめしか。
どうするかな、
情けない話し、
あんまり得意じゃなくてな…
[後ろ髪をうなじの辺りに撫で付け、
困ったように首を傾いだ]
…花火か…
[きれいだろうな、と頷き
窓向こうを見やる。
中辻は、どうしたのだろう――――]
[よっこらせと起き上がって洗顔。]
もぉ着るものなくなっちゃう。しょうがないな。これ洗ってこよ〜。
[洗濯物を抱えて再び果敢に洗濯機へ。]
流石の政府でも、流石に火薬類はどうかねぇ……。
[少なくとも倉庫で見た覚えはない。
娯楽室とかにあったりするだろうか?]
まぁ楽しけりゃなんでもいいしなー。
釣りとかトランプとか。
あれ、更科ってそういうの苦手なのか?
[一瞬、Tさんから聞いた体験談を話したくなったが自重した。
続きはWEBで。]
-大浴場脇 洗濯機前-
あはは〜ん、今度は空いてる〜♪
[ほいほいと洗濯物を放り込む。稼動させると再び張り紙。]
「褌100枚洗濯中」
ふふふ。これなら誰も開けまい。
[それこそランダムで決めればいいのに、とか思ってる]
肝試し、ねえ。
[脅かし役がいなくても、成り立つんだろうか。
いや、まあ、鶯谷が盗聴云々といってたし、
日恋が聞いてれば、それくらいの黒子は用意するのかもしれないけど。
ちょっと想像してみる。
たとえば[結城 丈二]と肝試しったらどうだろう。別に相手に特に意味はない]
ああ、…火薬は立派な武器、か。
それは難しいかも知らんな。
[風峯の言葉に慌てて]
…や、得意じゃない、だけでな。
…その。
[言い繕った。]
…ま、まあ…
楽しいのが、いいな。
[体験談など慎んで遠慮したいが知り合いのことなどしらなかった。]
[とりあえず、直近で声が聴こえた結城で想像してみた。
結城はぜったい、ビビリだ。たぶん全く頼れない。
でも、アナコンダが幽霊をよせつけないかもしれない。
男の霊だったら意気消沈するだろうし、女の霊なら赤面だ。
だけどとにかく、結城本人はビビるのだ。
ちょっと後ろから脅かしてみたら、イイ叫び声をあげてくれそう。
でも、駄目だな。イメージが上手くない。やっぱり結城には都だろう。
怯える結城の手を、都が呆れながら引っ張って。
手を握ったことに気付いて、照れ隠しで怒ったりするに違いない。
ランダムの神様が微笑めば、結城が暗がりに都を連れ込んで、アナコンダの本領発揮に違いない]
大浴場……かぁ。
[親の方針で、銭湯や温泉宿には行ったことが無い。他人と一緒に風呂など入ったことも無い。修学旅行でだって大浴場は禁止なのだ。]
ちょっと、覗いてみよかな。朝っぱらなら誰もいないよね。
(やっぱり、楽しみなのかも。)
[矢口を見ると、何かを考えて周りが見えていないようだ。
肝試しの楽しい想像をしているのだろう、と阿太郎は考えた。
まさかアナコンダの本領発揮について考えているなどとは、夢にも思わない。思うわけもない。no,sir.]
・・・。
[手元にはまだ設置していないBombがある。
でも、誰も現状が不満ではないのなら、……これはもう必要ないのかもしれない、と阿太郎は漠然と思った。]
寺生まれ寺育ちのTさん、か……。
「知っているんですか、戸田さん。」
うむ、流れの徐霊師だ。
政府の方でも何とか接触をもてないかと探しているのだが、神出鬼没でな。
ちなみに、かの有名なグーグル先生に尋ねれば詳細は出てくる。
「成程。」
ちなみに花火は、少量ならばある。
知っているか?便器に爆竹詰め込んで点火するとな、便器が木っ端みじんになるんだぞ。
「そんなこと、誰もやりませんよ。」
(やっぱり、棄てるなら水場だよね。)
[肥料(硝酸アンモニウム)となんたらかんたら。
砂漠で作ってはみたが、つまるところ水でダメになる。多分。
なので、風呂場にでも浸けてしまえば破棄できるだろう。
食堂と、モニター室と、倉庫に設置してしまったものは後で取り除けば良いだろう、と楽観的に考えつつ。]
ちょっと、お風呂を借りるね。
[双海がパンケーキを焼いているのは分かっていたが、そうと決まればこんなものは持っていても危険なだけだ。
パンケーキなら、別腹とか何とかで誰かが食べてくれるだろう。
ダンボールのまま、お皿を机に載せ、ダンボールのまま食堂を出るべく出口へ向かう。]
[そういえば、だ。
肝試しで、人外っぽい存在をひとつ思い出した。
鶯谷が珍しくまともにいるので、ついでに、伝えておこう。
去りかけた鶯谷の背に、声をかける]
鶯谷くん。
やっぱり、トーマス、
あの人、鶯谷くんの想像とおり、ロリコンみたいだよ。
[可愛い島の精霊(仮)さんについて、存在を教えておいた。
知らずに出会ったら、びっくりするだろう。そう思って。
本人が目の前にいるなんて、知りませんったら]
へぇ……つまりはすごく苦手、と。
[更科の反応から、そう断定した。
大抵完全否定しない=物凄く苦手なのだ。こういう物は。]
結構意外だな。
更科とか双海とか葛城とか矢口とか。
このクラスの女子ってそういうの全員平気なイメージがあったんだが。
[大浴場の前でしばし固まる。が。]
だぁ〜れかぁ〜〜
いませんかぁ〜
[そろそろと。
ジャージ姿のまま、大浴場の扉をガラリと開ける。
男湯のほう。]
おぉ!
でかい!
[別に結城が居たわけではない。]
E。あ。えっと。
[去ろうとして、背中にかかる声に思わず止まる。
一瞬、それは僕なんだよベイビーなどと訳の分からんことを言えと大宇宙の彼方から受信した気がしたが、全部無視することにした。そんなこと言えるかコンチクショウ。
何の話かと耳を傾けると、どうやら自分のことのようだ。]
そ、そうなんだ。
・・・只者じゃないと思ってたけど、まさか本当にいやらしくてロリコンで極悪な囲い込みをしていたなんて。
もしかしたら、精霊(?)さんは、一人じゃないのかもしれない。ますます許せない人だね、トーマス。
[許すまじトーマス。トーマスに制裁を。]
まさかこの島は、トーマスの私有地・・・?
[恐ろしい想像を呟いて、食堂を後にする。]
わ〜、おもしろー
わぁぁぁぁぁぁ〜〜♪
[試しに叫んでみた。声が反響してサラウンド&エコー]
もしも〜 この船で〜♪
君の幸せ見つけたら〜♪
[雄三が響く]
[去り際、矢口にこう言い置いた。]
ありがとう。
[最初に脱出プランを聞いてくれたことも。
犬を大事にしてくれたことも、元気そうでいてくれたことも。
そして、今日まで行動の活力を与えてくれたことも。
仮に自分が特別プログラムに連れて行かれても、いつの日かまた会いたい、とそう思った。
矢口は憧れの人であり、諸々の恩人でもある。
……当時の自分から考えれば、毎日学校へ通うことも驚くくらいの進歩だったのだ。それはきっと、(妄想的な意味でとは知らず)元気な矢口を見ていたからだろう。
あれ? 何か死亡フラグっぽくね?
……まあいいか。]
[鶯谷に心のなかで謝った。無茶ぶりごめん☆]
……ん?
[首を傾げる。お礼を言われた理由が、よく判らない。
なんだか、鶯谷のタイツ姿が夜空に浮かぶのを幻視した。
――無茶しやがって]
これはいいわぁ。
ちょっとしたカラオケ設備ねえ。
[無防備に浴室に足を踏み出し、つるっといきそうになる。]
っとと、あぶな。ゆっくり歩かなきゃ。結構広いのね〜
[広い内風呂。その先は露天に続いているようだ。]
ぶぉ〜くのぉ〜 お嫁にぃぃ〜 おぉいでぇぇ〜♪
……。
[まいった。
花火で気をそらそうにも無理っぽい。
ぱふぱふホットケーキを焼いていたら、城が食堂に現れた姿が見えたので
流れ作業でそのまま二人分焼いていたのだが]
…あれ。鶯谷は?
[いない。
二枚の皿を持って首を傾げた]
ん……?
[矢口の方から、何か拗ねたような雰囲気を感じ取る。]
矢口、どうかしたか?
[きっと、これもある種の霊感だろう。
その後、うろたえた更科の方へと。]
まぁ、いいんじゃねーの。
人によって怖いものなんて全然違うだろうしな。
ほれ、高所恐怖症とか閉所恐怖症とか、わかんねーやつにはまったくわかんねーだろ。
―食堂→大浴場―
[今の時間なら、朝風呂としても微妙な時間なので誰もいないだろう。ダンボールのまま、扉を押すと、]
〜っ
[中から、大量の湯気と謎の声が聞こえてきた。
それは、――そう、三人くらいの声に聞こえた。
一つは聞き覚えのある山田の声。
もう一つは、林の中で聞いた「少女」の声。
もう一つは、山の中で聞いた「男性」の声。
皆して陽気に合唱している。
ちなみに山田以外の声は霊感の強い阿太郎にしかry。
浴場への扉も開いている。誰かが入っていった…というか山田が入っていったところなのだろう。]
(どうしよう。山田がいるなら、後にした方がいい・・かな?)
[ダンボールのまま、暫し考え込み、立ち止まる。外から見られてはいけないので、とりあえず廊下と脱衣所とを区切る扉は閉めておいた。]
どうもしないよー。
[まあ、風峯と青が見つめ合ったり、
朝からペアルック気味で揃って登場な時点で、どうかしてるのだが]
じゃあ、取り敢えずさ。
花火、探すだけ探してみるのは?
見つからなかったら、肝試し、で、いいじゃない。
日恋印の愉快なゴースト達が待っている、かもしれないしね。
[と、見事なまでに意味のない折衷案。
ついでに、戸田が闇夜に立っていれば、それだけで肝試しになると思った]
ん〜〜
こういうお湯って熱いのかな?
[湯船の傍に近寄って、手を突っ込む。]
わ〜お、これは気持ちがいいわね。
う〜ん、う〜ん。
[少し悩み]
足だけ入ってみよ。
[ジャージのズボンをずりずり腿まであげてみた。]
―食堂―
[眠っている間に自分の身に何がおきていたのか。なんとなくくすぐったいような夢を見た気がしたけど、今はもう記憶の彼方。
もちろん憶えていないようだ。
双海からパンケーキを貰って嬉しそうにいただく。
更科と風峯の二人がペアルックで表れたのを見て、ついに一線を越えてしまったのかと、盛大な誤解をしたが口には出さない。]
おはよう、二人とも。
[そうしていたところで矢口の姿が見えておはよーと手を振った。
彼女が夜の内に何をしていたかなど、重ねて言うがもちろん知らない。
葛城や結城の姿が見えたところで、漸く食事を終えて立ち上がる。]
私、ちょっと用事があるから部屋に戻るね。
[食器を片付けてから、食堂を後にした。二越とすれ違うと、おはよう、と挨拶をして部屋へと戻っていく。]
あれ。誰か歌ってる…?
[小首を傾いだ。
よく響くので残響が届くのだろう。
風峯の言葉を聴いては、ううん、と眉を寄せた。]
…や、だから…
…ん、まあ、そう だな。
恐怖症など、分からないものだ。
――お前は、何か怖いものはないのか?
[尋ねながらこちらは矢口が何事か幻視した気がした。]
ん、鶯谷ならそこ…に、…
…いない?
[不思議そうにさっきまで
ダンボールがあったはずの場所を
指差したまま、止まった。]
[ちなみに、矢口は薄々、気付いている。杏が怖いものが苦手なことを。
前に、鈴とホラー映画を見にいこうとしたとき、杏は、なんだかんだいって、来なかった。
その前に、遊園地にいったとき、杏はお化け屋敷に入らないで、待っていた。
でも、肝試しを否定はしなかった。だって、ほら。
――矢口! 恵子の!!
妄想、劇場ー!!!(どんどんぱふぱふー]
―ここではないどこか(矢口脳内)―
[揺れる木々が、月明かりを遮る。暗い暗い、昏い森。
ざわり、ざわり。ぐぇぐぇげっげ。葉の触れあい、蟲の音]
『鈴、矢口。もうあかんて、帰ろうや』
[普段は威勢のいい杏ちゃんが、震え気味の声でおずおずと。
その両手は、しっかり、私と鈴ちゃんの服を掴んでいる。超かわいい]
『ここ、絶対、おかしいわ。はよ、戻らんと』
[杏ちゃんの怯える姿、きっと可愛い。突き進む、私と鈴ちゃん。
それでもって、草むらで、がさり! なんて、鳴りでもすれば、あら大変]
『――#$%&&*‘!?』
[声にならない悲鳴をあげて、鈴ちゃんに抱き着く杏ちゃん。
私の妄想のなかなのに、私じゃないのか。ちぇっ]
[ちゃぷ……
少し冷えたつま先が、温かく癒されるよう。]
はぁ〜。これは極楽だわぁ……。
うー
肩まで浸かりたいかも。
どーしよどーしよ
……なんてことに、なるかもしれません。(声に出てる
[ちなみに、草むらの音は、
アナコンダが都を相手に本領発揮中の音な裏設定。
うん、かゆいとこまで手が届く妄想だね!]
[中で山田がぶつぶつ言っているのが聞こえる。
しかし何を言っているのかまでは、反響が過ぎて聞き取れない。]
(・・・うーん。)
[うじうじしてても始まらない。それはさっき思ったばかり。
しかし、山田が風呂場にいるところに「Heyハニー、ちょっとお風呂借りてもいいかな?」なんて入っていけるわけもない。
彼……じゃなくて彼女も、立派な(心は)女の子なのだ。
鶯谷は母のこともあって、山田を女子として見ていた。]
(出よう。やっぱり、まずいよね。)
[旋回し、廊下へ出ようとして、……湯気が邪魔をした。
そのまま言うならば、「前が見えない」。]
[部屋まで戻ると、ワンピースを手に部屋を出て208号室へ。既に部屋の主がいないことを知らない。]
山田くーん、起きてるー?
[声をかけた。無論返事はない。
ノブに手をかけた。開いてる。
開けてみると、たくさんの洗濯物と共に、山田の姿が消えている。]
起きたんだ。服がないってことはお洗濯かな?
うーん…。
[悩むこと数秒。
洗濯機のある場所へと向かうことにした。]
[――さて、青の期待にこたえて幻視してみた。
どうだろう。自分では67点くらいのつもり]
……え? ああ、いや。なんでもないよ。
[声どころじゃなくて、よだれも出かけてた]
……奥の露天まで行けばなんとかなるかな?
タオルで隠せば、大丈夫かな?
あ〜んもぅ。どきどきする〜
どーしよー
[湯船から足を引き抜く。]
どーしよ♪
どーしよ♪
おーぱっきゃらまーどぱっきゃらまーどぱおぱおぱぱぱ♪
[ここで思い切り矢口の胸を握力40近い手で思いっきり握りつぶしてやれば
良く解らない矢口の妄想はとどまるだろうか。
まあそんな事は別にどうでもいい]
…そうか、何処行ったんやろ…。
[ちょっとしょぼん、としながら、とりあえず城の前に食事を置いた。
体調は大丈夫か、と聞かれたのでキョトンとしてしまった。
はて、何でだろう]
にしても…鶯谷おらんかったら、この分どうしよかな。
[自分はもう朝食べてしまったので、うーん、と皿を手に首を捻った。
食事が残るのは、あんまり好きじゃない。
というか、作った側としては結構、さみしい]
[再び、矢口の方から何かを感じ取る。
なんかもう、その妄想描写で肝試し終了でいいんじゃないかとか思えたり。
ほら、大部分カバーしちゃったわけで。
アナコンダ強いです。]
ま、まぁ花火探すってのもいいかもな。
[禍々しいピンクのオーラを出しているかのような雰囲気の矢口に恐る恐る返答。]
あー……俺の怖いもの?
そうだなぁ、饅頭とお茶とか怖いかもしれねぇな。
[ちなみに、真面目に怖いのは双海(怒)とアナコンダ(臨戦)である。]
(た、多分出口はこの辺だったと・・・)
[良い子の皆様へ。
前が見えない時は、手探りで動いてはいけません。
不必要なものを触ってしまい、思わぬ事故を起こすことに――]
ぶぐっ
[端に寄せられていたデッキブラシとか諸々がダンボールに立て続けにヒット! どんがらがっしゃん。
中身の阿太郎は大ダメージを受けた。]
え〜〜?!?!??!
[脱衣所で盛大な打撲音]
ちょっとちょっとぉ〜
[慌てて浴室から脱衣所へ。
そこには、哀れ掃除用具一式の山に埋もれたダンボールが。]
えええ
[ダンボールの中から怨霊のような声が聞こえる。]
こん・・・や・・・が、や・・・ま・・・、
[掃除用具の下、ダンボールの隙間から覗いた先には、慌てて浴場から戻ってきた山田と、…背後霊二名様。
鶯谷阿太郎。ここに散る。
ダンボールと掃除用具の隙間から伸びようとした手が、かくっと落ちた。]
[あぶね!
ちょっと遅かったらアタシのストリップショー的な展開だったわよっっっ
と思いつつこのダンボール知っている。
ダンボールに近寄る。]
タイツ、アンタもひとけのない時間帯狙いだったのね〜。
うん、気持ちわかるわかる。
[ダンボール上のデッキブラシと亀の子タワシを取り敢えず拾った。]
[書き忘れたが、まじめな今日も彼女は制服着用だ。
一度部屋に戻ると紙袋にワンピースを入れる。
再度部屋を出ると階段へと向かった。]
……?
[更科が笑うので、不思議そうな顔に。
まさか予想通りの受け答えをしてしまったなんて露知らず。
ちなみに矢口のよだれは見て見ぬ振り。
流石に男子に見られたいものではないだろう。]
[部屋に他に風峯がいないことを確認して、そういえば葛城に変わったのかと思い出す。どちらにしろ朝らしいので身を起こした。
制服に着替えて顔を洗い、食堂へ。皆が集まっていた]
……おはよう。みんな。
[ローテンションに挨拶。朝は弱かった]
……と。元気ないね、西野くん。はろー。
[溺れさせたダメージが、まだ残っているとか、そんなだったら申し訳ない。
妄想の余韻もそこそこに、ちょっとだけ、神妙になる。
低血圧で面白いことになるとかは、まだ、目にしてはいないので]
って違う!
[何が違うのか分からないがとりあえず違う。
ダンボールの上から、わずかながら重量が消えた。]
い、いや・・・。うん、まあ、そうなんだけど。
[風呂に入るわけではないが、人気がない時間を狙ったのは確かだ。自分で取り除けるものは、中から手を伸ばして取り除きつつ。
まさか「爆弾を破棄するためにちょっと☆」などとは言えない。]
でも、山田さんがいるみたいだから、どうしようかなって。
・・・覗きみたいになって、ごめんね。
[何度も言うが、阿太郎は山田を女子として見てry。]
―食堂―
いや、何でもないんだよ。
少し、考えと合致しただけだ。
[風峯に眼を細めた。少し悪戯っぽい。]
西野、おはよう。
……?どうした、何を驚いている?
[不思議そうだった。]
そういえば、御手洗の姿を
随分見ていない気がするが……
食事には来たのか、双海?
ううん。
アンタだって、人に脱いだ姿見られたくないんだもんね。
アタシがいたら、そりゃ入ってこれないよね。
でもね、アタシもそう。
前々から、アンタとアタシって、同じ匂いがしたんだよね。
こちらこそ、ごめんねえ。
[若干ずれている]
[階段を下りて洗濯機の場所へ。
張り紙を見て、一瞬固まった。]
褌? 100枚?
……触らない方がいいみたい。
でも、山田君いないし、どうしようかなぁ。
これじゃ洗濯してるのかもわからないし。
[しばらく待つ事にして佇んでいる。]
ああ、うん。御手洗と知奈と…あと、宇留間と山田とガルシアもまだ。
[取り敢えず、丁度いいところに西野が現れたので
西野に朝食のプレートをどうぞすることにした。
まだ出来たてだからあったかいよ]
…知奈、まだ調子悪いんかなあ…。
[首を傾げて、また台所へ。
今日はかつお風味の梅しそ粥をこさえることにした]
同じ匂い?
[何か匂うのだろうか、とタイツをくんくん嗅いでみる。
特に何の匂いもしなかった。
まさかあたろーフォルムについて言われているとは思わない。]
いや、その、先に入ってたのは山田さんだったんだし。
僕はそんなに急ぐわけじゃないから・・・。
・・・。
[あらかた掃除用具を撤去し終えると、ダンボールの隙間から山田を覗き込む。湯気と視力のせいでよく見えない。]
・・・良かったら、見張っていようか?
[類稀に、母と銭湯に行った時、番台のおっちゃんが臨時休業にしてくれていたことを思い出した。]
結城もおはよう。よく昨日の今日で起き上がれたな。
何かやっているのか?
ヨガで身体を強化しているとか、武術で受け身を取るのが上手いとか、実はサイボーグだとか。
やだなあ。なに言ってんの、風峯くん。
テレパシーなんて、飛ぶわけないじゃない。
携帯も、圏外なのに。
[眼と眼で通じ合っちゃってる貴様らに言われたくないぜぇ、ふぅはははー!!
……とばかりに、笑顔でちょっと殺気]
[ダンボールの奥から聞こえるか細い話し声は、いつもの鶯谷のものだ。]
でもさ、ぐずぐずしてると、誰か来ちゃうかもよぅ。
て、え?
えええ????
見張るって、見張るって、見張るって、
なっ、何をっっ
[身体を隠すように、思わずしゃがみこんだ。]
ありがとう双海。しかしこんなにすぐ出てくるとは、用意がいいな。
[礼を言って、双海から朝食のプレートを受け取った。ゆっくりとした動作で食べ始める]
えっ。
[山田が何やらもじもじしている。
そのしゃがんだ姿を上から下まで見て、]
あ、違う! 違うよ!
そういうセクハラ的な意味じゃなくて!
・・山田さんがお風呂、上がるまで、
外で「入ってます!」の張り紙の代わりしようか?
・・・って。
ん?
ああ、まあちょっと色々あって。
[すぐ出てきたこと自体に関しては何も言うまい。
ただそうなっただけの話だ]
…で、どないしやんの。
今日は今日でなんかするん?このまま肝試しになんの?
あとで更科とホットケーキ焼くんは決まりやけど。
[噂の調理室爆発事件を知らないので、
更科の料理がどれほど怖いかなんて知りもしない]
あ……それ、ほんと?
実はサ、とってもお風呂に入ってみたくて。
アタシ、こういう大浴場、初めて、なんだよね。
[ちょっと恥ずかしそうに俯いた。]
じゃあ、じゃあさ。
タイツがお風呂入るときは、アタシが見張りしててあげよか?
そしたらタイツも、安心して入れるよ、ね?
ほう結城。合気道をやっているのか。
[感心したように結城を見た]
それはいい。食事が終わったら僕に見せてくれないか? ああ、もちろん僕は相手を遠慮する。運動能力に自信はない。それに合気道は自分より大きい相手を投げる技だと聞いたことがあるから、僕じゃ意味はない。
[そこまで言ってから、意地悪く笑う]
だから……風峯を投げてくれ。
この大馬鹿者を、思いっきりな。
[色々な部分から感じられる殺気に冷や汗]
……ま、まぁアレだな。
確かに結城の言うとおりだ。
苦手な奴もいるし、そもそもこの場にいない奴も多いから、合流しやすい物の方がいいかもしれねぇっちゅう話だな。
[その時、ちょっとした思い付き]
そういやカラオケとかどうよ。
クラス全員でカラオケとか、今までなかったろ。
[途中で休憩したくなったらダーツとかもあるわけだし、飲み物とかも自動で飲み放題だろ?と提案。]
そうなんだ。
・・・だよね。大浴場は、楽しみだよね。
[母も、銭湯の時間は日頃の疲れを忘れたかのように、子供っぽい笑顔を見せていた。
山田もきっと、似た心境なのだろう。]
僕は・・・。
・・・うん。
じゃあ、僕の時は、お願いしようかな。
[水浴びは既にしたのですが。
それに、自分も大浴場など、母が亡くなってから久しい。]
それじゃあ、見張るけど・・。
一応、鍵はかけておいてね。
戸田とかいう人の刺客がどこに潜んでるか、分からないし。
[突然その辺から湧いて出てもおかしくない。
そう言いつつ、山田が了承したなら、廊下へ出ようとする。]
合気道は身を守るためのものだし自分から仕掛けにいくもんじゃないよ。
・・・ああ、でもいまの風峯ならほとんど抵抗させずに投げられるような気がするね。どうしてだろう。
[なにがおかしいのかくすくすという笑いが込みあげてきた。]
肝試し? なんだそんな話になってるのか。
と言ってもまだ朝だぞ。あれの醍醐味は夜だろう。やるならやるでいいが、それまでの時間はどうするんだ。
[これだから、鈍い男って。
とかなんとか、また、苦虫をがじがじ]
……カラオケ、ねえ。悪くは、ないけど。
[あまり歌は上手くないけど、杏や鈴に連れられて、時折いくと、楽しい。
悪くはない、悪くはないのだが。
……どうせ、風峯と青がデュエットするに違いない。
『三年目の浮気』でも唄えばいいんだ、ぺっ]
あ……
[外へ向かおうとしている鶯谷の、ダンボールの隙間に手を突っ込む。
鶯谷の背中に、そっと手を触れ、こう2(4)言った。]
タイツ。
1.ありがと。
2.ねえ……良かったら、一緒に入ろ?
3.すぐあがるから、よろしくね。
4.アンタ、ほんといい奴だね。
…ん?ああ…室内、なあ…。
[結城の提案に考えた。
んー、と唸ること少し]
ほな…ここのなかでかくれんぼでもする?
[室内で遊ぶと聞いてそれぐらいしか浮かばなかった]
[しばらく待っていたが。]
何だか食堂の方楽しそう…。
又後で渡せばいっか。
[食堂のほうから響いてくる声に、うずうずとして。待つのをあきらめて、食堂に向けて歩き出す。]
[唐突に。背に触れる指の感触。
――ぞくり、というか、どきん、というか。
続いて聞こえた声は、どこか遠くの出来事のようで。]
・・・・・・・・や、やまだ、さん。
[ダンボールは振り返らない。
阿太郎は暫くの間、何かを黙考し。]
・・・・・・・・・・・・・。
山田さん。ちょっとそこに座ろうか。
[山田の手をそっと掴み、ダンボールから出してから、
阿太郎はダンボールを脱ぎ、山田が立っている床を指差した。]
双海。僕にその発想はなかった。
だが、だが、だが……だ。
[沈痛そうな面持ち。思わず手で顔を隠した]
仮にもし、万が一、どこかの誰かと誰かがどうしても最後まで見つからなかった場合、僕らはどうすればいいんだ?
あ、、、かくれんぼ面白そう。
このログハウス結構色々な部屋あるし楽しいと思うんだ。
[双海の案に賛同する。
カラオケから逃げたいだけという話かも知れない。歌は聞くのも歌うのも好きだが自分がけっして上手いわけではないことを自覚している。人前で注目されて歌うなんてもっての他だ。回避。回避。]
あ、、、。
[西野の言葉に絶句する。あれ、そういえば僕ってこのプログラムは非常に危険だとか思ってなかったっけ。いつの間にか危機感を失っている自分に驚いた。恐るべし日本政府。きっと日本政府の仕業。]
―食堂―
…かくれんぼ?
…確かに、ログハウスは広いけど。
かくれんぼ、鶯谷得意そう、だな。
……は?
……西野、投げるって、なんで?
[なんだか知らないところで
いろんなものが飛び交っている気がして鳴らない。]
タイツ?
[ダンボールから現れたのは、いつものタイツ。
言われるままに、床に正座する。]
なによぅ、闇に隠れて生きるもの同士、勇気を振り絞ってお互いを曝け出し、これが真の友情なのね〜〜的な感動の青春ドラマを繰り広げようと思っただけなのに。
そんな、かしこまんないで。
[ちょっぴり上目使い。]
やっぱり、食堂にもいないんだ。
じゃあお風呂なのかなぁ。
まあいっか。
[食堂の中を見回して山田の姿がないことを確かめる。
みんなから少しはなれたところに座ると、何の話をしているのかと耳を傾けた。]
ん…?
[西野の言葉にキョトンとした。
首を捻って]
…ああ、麦畑してもうた場合か。
別にええのんちゃう。日蓮からしたら、万々歳やろし。
それに、おらんくなったらほら、なんやっけ。
あのグラサンから何か連絡ありそうやん。
別に死なないんやったらええのんちゃう?
[とても危機感のない返答だった]
それは・・・燃える展開だけど曝け出すところが違うよ!
[どきん、と胸が鳴ったのは確かです。
お前、健全な男子が、女子に背中を触れられて一緒に風呂入ろうとか言われたら嬉しいに決まってるだろチクショウ。
しかしですね、こういう時は大人の対応をすべきです。
決して場の流れで物事を決めてはなりません。]
いいかい山田さん。
山田さんはただでさえ綺麗なんだから、気をつけないといけないよ。例えば御手洗辺りだったら、風呂場で何をされるか分かったものじゃない。
[あれ? お前御手洗のこと尊敬してるとか言ってなかったか?
ああそういうとこも含めて尊敬してるんですね。]
それに・・・その、山田さんは女の子なんだから。
もっと恥じらいというものを持たなくちゃ。
というか、僕が理性と本能の境界的な意味でどうしたらいいのか分からない。お風呂とベットは簡単に許してはいけないよ。何かあったらどうするんだ。
[阿太郎お説教モード。
ほら、一応阿太郎は男子ということになってますし?]
双海。わりとそういうことに関してはドライだな。
まあ実際、僕も同意見なのだがね。
[かくれんぼの他のメンバー間には、きっと気まずい空気が流れる。それは間違いない。それくらいは予想しろよと思いながら、双海に頷いた]
よし、かくれんぼにしよう。
[もう麦畑しちゃえよ]
アタシが……き、綺麗?
[鶯谷に向かって目をぱちくり。]
そんなこと、初めて言われた。
そう言えば普段、アンタいつも皆から離れた場所で、静かにしてるもんね。
こんなにお喋りしたのも、はじめてかもね。
[神妙に鶯谷のお説教を聴く。鶯谷の目(の辺り)を見つめたまま]
タイツ。アタシのこと、女の子って言ってくれて。
[じわじわ、目頭が熱くなった。]
ありが……
[涙が零れた。]
むぎばたけって、なんだ?
[悩ましげに眉を寄せた。]
ああ、碓氷、おはよう。
宇留、……
おい、宇留間?
[ログアウトが速攻すぎて眼を瞬かせた]
[西野も隠れんぼを推したので、まあ、なら、いいか]
じゃあ……隠れんぼで、決定?
小学校とか、そのくらい以来だけど。ちょっと、いいかもね。
私たちの歳で、大真面目に隠れんぼなんて、こんなときでもなければ、できないしね。
[まあ、お昼になったら鐘を鳴らしてタイムアップとか、決める必要はあるだろうけど]
諸君、私はカオスが好きだ。
諸君、私はカオスが好きだ。
諸君、私はカオスが大好きだ。
だが、好物も過ぎると胸焼けがする。
[ため息一つ]
西野、あとでちょっと男同士で語り合おうか。
主に肉体言語で。
[矢口は女だしそんな事は出来ない。
というか、今日のチェコちゃん怖い。]
……とりあえず、かくれんぼか?
体でかいの不利なんだよなぁっちゅう話だ。
[頬を軽く掻く。]
あ……。
[おはよう、と宇留間に言おうとした時には既に食堂にいなかった。]
何? かくれんぼするの?
でも一人で見つけるのは大変じゃないのかなぁ。
ペアでかくれんぼとか、どうかな。
[風峯をちらりとみた。
青ちゃんのなかに隠れりゃいいでしょ。
そうすれば、誰も遠慮して見つけないから。
ライ麦畑して麦角菌でラリってしまえ。ぺっ]
[宇留間はスカラを唱えた!]
[宇留間はバーハを唱えた!]
[宇留間はマホカンタを唱えた!]
よし。
― →食堂 ―
やあ、みんなおはよう。何の話をしているのかな。
[宇留間さんが涼しい顔でぬけぬけと再ログインしてきやがりました]
ほう碓氷。いいことを言うな。さすがだよ。
よし、それならくじ引きにしよう。僕が作ろう。なに、こういう雑務が好きなんだ。
[にしの は イカサマ で かざみね と さらしな を ペア に するつもりだ]
・・・・。
[喋らなかった、というのは否定できない。
事実として、今のクラスになるまでは、自分が生まれてこなければ食い扶持も一人減って、母も疲労が溜まらずに済んだんじゃないだろうかとか、そんなことばかり考えていた気がする。
でも、だから食堂で食事したように、皆で揃って何かをする、というのは、不思議と嬉しい想いがこみ上げてくるのだ。]
うん。山田さんは、きれ・・・
[綺麗だよ、と言おうと見つめ返して。
山田の目の端に浮いたものは、阿太郎の残念な視力では見えなかったけれど、わずかな震えの気配で、泣いているのだと気づいた。]
あ、ちょ、山田さん。
[女の子を泣かしてしまった。
ここで格好よく「僕の胸で泣きなよベイビー」とか言えたら良かったんだけど。…どうしよう言ってみますか?
1.はい 2.いいえ
2(2)。]
でもさ、例えば男子浴場とかに隠れられたら
鬼が女子になったとき、探しにいけないから
範囲を決めるとかしないと…。
[うーん、と少しだけ悩んで。
碓氷の提案にぱちりと瞬いた。]
あ、そっか。
男女ペアにすればいいのか。 くじ、作る?
―食堂―
[麦畑がさっぱり分からないまま
話が進んでいる気がする。
なんだ、知識不足か。どうしよう。]
おはよう、再ログインご苦労。
かくれんぼでもするか、という話になってる。
[さわやか宇留間に挨拶と説明だ。]
…ペアかくれんぼ?
タッグスネークだな。
[某ダンボールのゲームは好きだった。]
やあ宇留間。
元気か? 楽しいか? 胸焼けなど起こしてないだろうな? とにかく飯をかっこめ。いや、やっぱり殴られかねないから味わって食え。
[爽やかな挨拶。爽やかな笑顔。テンションが廃になりつつあるようだった]
これからかくれんぼのペアを決める。お前も入るだろう?
おはよう、宇留間くん。
うん、かくれんぼしよう、だって。
男女ペアかぁ。
西野君が作るの?
あみだにしたらどうかな。それなら公正でしょ?
記号つけといて同じ記号がペアとか。
あ、でも男女だと、女の子が少ないんじゃないのかな…。
[慌てて、片手の甲で涙を拭った。]
ごめ。
なんでもないから。
あはは、なんかさ。
嬉しくて。おっきなお風呂が、ね。
[決して残念がってなどいない筈。]
でもね。
アタシ恥知らずにあんなこと、言ったんじゃないの。
タイツとアタシ、もしもお互いの秘密を共有することが出来たら
どんなに、励みになるだろうって思ったのは。
[そう言ってから、鶯谷から視線を外して天井に視線を滑らせて。]
ほんと。
とりあえず、誰が参加するのかだけはっきりさせない?
じゃないとクジをつくるにも、大変になっちゃう。
…クジ、つくろうかと思ったんだけど
西野くんが作るなら、避けたほうがいい?
[再ログインしてきた宇留間に、おかえり、と挨拶して
食堂にいる面々をカウント中。
…誰が足りないかカウントしたほうが早そうだ。
ところで、誰も異論がないなら西野くんに任せようと思ったんだけど
異論がある人は言わないとあれだぞ!]
…。
[かたい。]
かたい。
…。
[むくり、と体を起こす。
ここはどこ。わたしは誰。]
…。
[ひんやりとした朝の空気。
若干寒い。]
…外だな。
[外だな。]
もの凄く不本意で仕方がないけれど、余り周りがはやしたてて煽りすぎてはいけないよ。何事もほどほどにね。収まる所に収まるものだし。
まあ日恋的にはその方が都合も良いのだろうけど、僕らがいちいち彼らの思惑に乗ってあげるのは少々シャクじゃないか。
かくれんぼするなら、健全にやろうよ。うん、なんでこんな提案をするのか自分でも全く意味がわからなくてイライラするけど。
ん?麦畑知らん?
O, Jenny's a' weet, poor body,Jenny's seldom dry:
She draigl't a' her petticoatie,Comin thro' the rye!
(ジェニーはずぶ濡れ 粗末な格好 乾いた服なんか着ちゃいない
ペチコートを引き摺りながら ライ麦畑を通ってくる)
ってやつ。
[日本で言えばあれだ。
誰かさんと誰かさんがっていうあの曲だ]
まあ、いいだろう。
宇留間、クジは君に任せる。
[ふ、と笑った]
すまないみんな。ここは神の采配に任せようじゃないか。
それもきっとおもしろい。
―テラス―
…。
[どうやら自分は、サウナを心行くまで楽しんだ後、ふらふらと外に出、そのまま冷たくて気持ちのいいところを探し当てて眠ってしまったらしい。]
…むう。
[風邪をひかなくて良かった。
服は着ている。バスタオルもかぶっていた。]
…。
[人並より丈夫だとは自負しているが、裸で外に一晩寝ていたらさすがに限界の向こう側が見えたかもしれない。]
…。
[…酔っていたというわけではないので、さすがに目が覚めていただろうが。]
・・・そ、そう。
[どう見ても嘘っぽいのだが、敢えて何も言わない。
きっとあの御手洗なら、優雅な言葉で山田を慰めてみせたのだろうが、残念ながら阿太郎には彼女を慰めるだけの語彙がなかった。]
互いの、秘密?
それは・・・。
[阿太郎は首を傾げかけ、母のことだろうか、と思う。
近所では良い意味でも悪い意味でも評判だったから、風の噂がどこに飛んでいても別に不思議ではなかったのだが。
…でも、まあ山田は悪意で知ったわけではないだろう、と何となく思った。涙が嘘だと想いたくなかったというのもある。
一瞬だけでも山田を醜く歪めてしまいそうになった自分を叱り、ゆるく首を横に振った。]
僕は、・・・山田さんが思う程、頼りになる奴じゃないよ。
いざという時、きっと僕は誰も助けられないんだ。
[あるいは空回りしているかのどちらかだろう。]
・・・ごめん。
でも、きっと山田さんなら。
僕より頼りになる人が、必ず現れるから。
[物理的な意味ではカルロスとかカルロスとかry
母は、父と出会って幸せだったという。
老後を共に過ごす夢は早くに絶たれてしまったけれど、それでも父が遺したものを護ることが出来る、と言っていた。]
必ず。
山田さんを愛してくれる人が、現れるから。
[いつか、お前をタイツごと愛してくれる人が現れるから。
母が最期に遺した言葉を、重ねるようにして、伝えた。]
……健全に、ね。おっけー。
[矢口は、宇留間に、塵芥でもみる視線を向けた。
あそこで1/6を引くような可哀想な子のクジは、きっとアレに違いない]
1.城 譲
2.西野 義則
3.鶯谷 阿太郎
4.御手洗 業
5.風峯 駿
6.結城 丈二
7.宇留間 悠介
8.ガルシア河村 カルロス
5(8)の人と、
1.双海 杏
2.矢口 恵子
3.葛城 都
4.二越 鈴
5.更科 青
6.碓氷 愛美
7.姫藤院 知奈
8.山田 太郎
1(8)の人が最初のペア。
うん。
[知らない、と双海に頷いて
歌のさわり、それから説明を聞いて
ようやく合点がいったように――]
……、…
[首を横に振った。どういうことだ。]
1.城 譲
2.西野 義則
3.鶯谷 阿太郎
4.御手洗 業
5.結城 丈二
6.宇留間 悠介
7.ガルシア河村 カルロス
6(7)の人と、
1.矢口 恵子
2.葛城 都
3.二越 鈴
4.更科 青
5.碓氷 愛美
6.姫藤院 知奈
7.山田 太郎
7(7)の人が二組目のペア。
1.城 譲
2.西野 義則
3.鶯谷 阿太郎
4.御手洗 業
5.結城 丈二
6.ガルシア河村 カルロス
3(6)の人と、
1.矢口 恵子
2.葛城 都
3.二越 鈴
4.更科 青
5.碓氷 愛美
6.姫藤院 知奈
1(6)の人が二組目のペア。
[取り敢えず宇留間に朝食と、ちゃんと今日もホットミルクを添えて。
まさかかくれんぼの一言で良く解らないままに食堂が
ここまでヒートアップするとは思わなかった。
取り敢えず事の成り行きを、蜂蜜ミルクコーヒーを飲みながら静観。
何となく城と視線があった気がしたので、肩を竦めておいた]
[時折つっかえながら朴訥に、それでいて予想より遥かに喋る鶯谷。
彼を覆うタイツを眺めながらいつも考えていた。
火傷か何かで酷いケロイドがあるのかな?
外国に居た全身毛むくじゃらな人みたいなのかな?
日焼けしちゃいけない病気なのかな?
ちっちゃい頃に、うっかりショッカーに憧れちゃったのかな?
でも、本当のことはなにもわからない。
自分と同じ。
他人が知る必要はないんだろうと思う。
でも。
誰かに、本当の自分を受け止めてもらえたら……]
ねえタイツ。
お風呂に入るときは、そのタイツってやっぱ脱ぐの?
1.城 譲
2.西野 義則
3.御手洗 業
4.ガルシア河村 カルロス
2(4)の人と、
1.葛城 都
2.更科 青
3.碓氷 愛美
4.姫藤院 知奈
2(4)の人が五組目のペア。
1.城 譲
2.御手洗 業
3.ガルシア河村 カルロス
1(3)の人と、
1.葛城 都
2.碓氷 愛美
3.姫藤院 知奈
2(3)の人が六組目のペア。
…。
[とりあえずは、身を起こす。]
…旨そうな匂いがするな。
[今日も双海が朝食を作ってくれているのだろうか。そろそろ誰かが代わっても良さそうなものだと思うが、双海は楽しそうに見えて、なんとなくそのままできていた。]
…昨日の夕食を食べ損ねてしまった気がするな。
[腹が鳴った。]
えっと……全員、強制参加ってこと?
[手元のメモを見ながら、呆。
御手洗・姫藤院ペアとかどっちもいないけど。
風峯:双海
宇留間:山田
鶯谷:矢口
結城:二越
西野:更科
城:碓氷
ガルシア:葛城
御手洗:姫藤院]
[なんか、こう。
物凄く酷い顔になってしまったのはきっと気のせいではない。
まあ、くじはくじなので潔く腹をくくるが]
あ、ガルシアおはよう。
ちょお待って、今パンケーキ焼く。
[蜂蜜ミルクコーヒーの入ったカップを、城に「置いといて」と頼むと
キッチンの中へとひょい、と滑りこんだ。
暫くしないうちに、小麦粉の焼ける甘くていい香り]
いーんだよ。タイツ。
アタシのこと、一生懸命励まそうとしてくれてるでしょ?
[懸命に話すタイツのおでこをちょんと小突いた。]
いいんだ。
ありがとね。
―食堂―
……
[くじが、なんかすごい。
西野の邪悪な笑みを見た。
あと、双海がものすごくいやそうな顔をしていた。]
ん、おはよう、ガルシア。
…かくれんぼの話をしているが、聞くか?
[首を傾ぐ。]
……横に死神が見える。
[はるか遠くに目線がいっている。
このまま昇天しても不思議ではない。
しかし、ある意味で死神を引き込むスイッチと組んだアナコンダの方がひどいかもしれない。
何かあれば死。
しかし奴は必ず何かをするだろう。
力なくクジを持ち、真っ白になっている。]
[山田が何を考えていたかは分からない。
っていうかうっかりショッカーに憧れたって何だ。
しかし、その問いを発した顔はとても真剣な表情で。]
え。
・・・うん。それは、脱ぐよ。
人がいたら、すぐにダンボールに篭ってしまうけど。
[この島に来て色んな人に見られていると思う。
でも、まだ自分だと知られるのは、恥ずかしい。]
・・・どうして?
[聞こうとして、額に触れる、感触。
弱弱しいその力は、やはり女の子だな、と思った。]
・・・。でも。
[結局、山田を慰められたのだろうか。
それでも、ありがとうといわれれば、ごめんと謝ることは出来なくて、無言で頷くことくらいしか出来なかった。]
[メモから顔を上げて、杏のほうをちょっとみた。いいなあ。
いや、別に鶯谷が嫌いなわけではないけど。
そもそも、ペアの相手を探すところから始まるって、なんぞ]
そういうこと、みたい…?
[矢口のメモを覗きながら、かくりと首を傾ぐ。
トレード不可ではないらしいが。え?そうなの?
結城くんか。
…確かに、学校の時よりも喋った記憶はあるんだけど
初日に事故で押し倒さr…、げほん。
その勢いで胸触られたようn…、…えーと。
そういえば昨日キューカンバー吹きかけられたr……、
…なんというか、こう。
碌な記憶が出てこなかったのは気のせいか。どうしよう。
少しだけ眉を寄せて、そっと目を逸らした。]
…風峯、いきなりお前真っ白なんだが
大丈夫、なのか?
[既に燃え尽きているような
風峯に声をかけた。
己のペアは西野だ。邪悪な笑みが気になる。
急に廃テンションになりはしないか
若干気になるが――]
…ええと、よろしく頼む。
[挨拶した。]
二越さん、、、ええと、よろしく。
[なんと声をかけていいのか判らず、ひとまずぺこりと頭を下げた。
それにしても何故だろう。背筋が命の危険を察知したのかぞくりとした。二越になにかされたことはないしした覚えもないのだけれどなにやらこのままでは寿命が過激にマッハっぽい雰囲気だ。何事もなければ大丈夫という言葉が脳裏にありはしたが何事もないってどういう状況のことなんだろう。]
[やっぱり見られたくない理由があるのかな。
アナコンダの逆はなんだろう。なめくじ?
ふと、そんなことを思いながら鶯谷を見つめた。]
あはは。
タイツと、こんなに喋ったの初めてだったけど。
アンタとちょっと、仲良くなれた気がしたよ。
[黙って頷く鶯谷の背中に、ぽんと手を置き]
お風呂、アタシはやっぱいーや。
じゃあ、またね〜♪
[いつもの陽気な表情を造って、大浴場を後にした。]
[よろしく頼む、と声を掛けてきた更科に振り向いて、応える]
ああ。よろしくな更科。
頼りない相棒で悪いが、僕も精一杯がんばるよ。
[天使のような笑顔だった]
え、えと…、よ、よろしくね?
[結城の挨拶に、反射的にぺこりと頭を下げた。
でも何かされた記憶は結構あったりする。何気にある。
…その分、片割れからの制裁をがっつり受けてはいるけれど。
何とも個人的には気まずい。非常に気まずい。]
[キッチンから結城の背中に投げる視線はそりゃあもう。
押さば死ね、引かば殺す。むしろ鈴に触るな。そんな視線。
パンケーキを焼きあげて、ガルシアの前に食事を用意。
城から先程のカップを貰ったので、礼を返していたら、
何やら呻く風峯の声が聞こえたような]
何や、そんな白い顔して。
[首を傾げた。別に脅しているつもりはない。
今のところは]
い、いや。何でもないぞ双海。
ちなみに結城と違って、俺は殺したら死ぬんでお手柔らかに頼む。
後で生き返って「俺を殺した責任取ってもらうからな」とかいって後々ラブラブな展開になったりはしないんでそこの所宜しく。
[何を言っているのか自分でもわかっていない。]
[なめくじ・・・だと・・・!?
……まあそれはともかく。]
仲良く・・・なれたのかな。
[大浴場を後にした山田の方を、彼女が去った後も暫く見つめていた。最後の笑った顔は、どこか無理をしているようにも見えた。
山田は自分を知って欲しくて、また鶯谷を知ろうとしていたのに、結局のところ一枚壁を張っていたのは鶯谷の方だったように思う。]
・・・ばかだなあ。
もうちょっと、言い方があったろうに。
[大浴場を使う気分には、今ひとつなれない。
元のステルスダンボールに戻り、阿太郎も廊下へ出た。]
・・・ふう。
[ああ、そういえば]
……ペアは、まあ、基本これでいいとしても。
鬼、どうしようか。
[メモをみつめて、どこからかダーツ。えい!]
ええと――……、
1.風峯:双海
2.宇留間:山田(★風呂)
3.鶯谷(★風呂):矢口
4.結城:二越
5.西野:更科
6.城(★食堂・OFF):碓氷
7.ガルシア:葛城(★食堂・OFF)
8.御手洗(★林・OFF):姫藤院(★207・OFF)
[1d8]]でいい?
ああ。
頑張ろうか。
かくれんぼなんて久しぶりだけどな。
[天使のような笑顔に笑みを返す。
西野は底が知れない――が、
なんだかんだでよきクラスメイト認識、
とりあえず、がんばろうと思うのだった。]
ん。双海、今日もご飯が美味しいよ。いつもありがとう。双海はひどい男たらしだって風峯が言ってたって知恵子先生が言ってた。
[適当]
か、風峯くん、別に私なにもしてないんだけど…!
[小さく抗議した。本当に自分は何もしてない。
自分が何かしたなら兎も角、スイッチだなんて心外である。
むしろぶつかった表紙に押し倒されたり、胸触られたり
口にペプシを噴き掛けられたりした被害者だ。
…羅列したら、自分が思ってたより結構酷かった。]
[大浴場を出て洗濯機の前に。]
終わってる終わってる♪
[乾燥済みの洗濯物を取り出した。]
温か〜い。
さてっと。どうするかな〜。
[両手に抱えた洗濯物を置きに、階段へ向かう。]
[キュピーン!
直感的に今宇留間を沈めるべきだと思った。
以下、実況付きでお楽しみください。]
ふんっ!
[カザミネがぁ!!!捕まえてぇぇ!!!]
俺は!
[カザミネがぁ!画面端ぃぃっ!!!!]
まだ!
[バースト読んでえぇっ!!!まだ入るぅぅ!!]
死にたく…!
[カザミネがぁっ!!!!・・・つっ近づいてぇっ!!!]
―食堂―
…。
[匂いに誘われて、ふらふらと食堂へ。]
…双海。すまんな。
お前に、任せ放しだ。
[かくり、と頭を下げる。]
皆…おはよう。いい朝だな。
[こきこき、と首を回す。うむ、調子はいい。
自分は基本的に、どこでも眠れる。]
[泣きながら、もう一投]
1.風峯:双海
2.宇留間:山田(★風呂)
3.鶯谷(★風呂):矢口
4.結城:二越
5.西野:更科
6.城(★食堂・OFF):碓氷
7.ガルシア:葛城(★食堂・OFF)
8.御手洗(★林・OFF):姫藤院(★207・OFF)
【*★は食堂不在。トレード時のペア番は男子側を固定で】
――1(8)の組が鬼、で。
…。
[入るなり、凄まじい光景が広がっていた。]
…。
[ふむ。]
おやすみ、宇留間。
いい眠りを、な。
[…。]
一体、何が、あったんだ。
そお?美味しいんやったら元気な証拠。
うちはご飯作るん普通に楽しいし。
宇留間もガルシアも、お昼も夕飯も
ちゃんと忘れずに食べにおいでや?
[にこり。
何事もなかったかのように蜂蜜ミルクコーヒーをすすった]
―廊下→エントランス―
[食堂から聞こえる楽しそうな声。
廊下は陽も十分で明るいのに、しんとしている。]
・・・・。
[そちらへは視線を向けず、エントランスの方へ。
けれど林に帰る気にはなれず。
外へ出て、入り口すぐ傍でダンボールは止まった。]
・・・はぁ。
[ダンボールの中から空を見上げ、黄昏中。
もう、どうしていいのか分からない。
脱出計画を放棄して、ならば自分は何をするのか。
まともな恋愛が出来るとは、あまり思っていない。
それこそ山田の言うようにまずタイツを脱がなければ。
……脱いだところで、意味があるとは思えない。]
矢口はほんまかわええなあ。
[コーヒーを飲みながらしみじみと。
何やら鬼のくじ引きが行われていたので見てみれば
自分と風峯が一番最初らしい]
…うちらが最初に探したらええねんな?
ま、がんばろうかね。
[取り敢えず一番最初に何が何でも結城を探し出してシめ(ry]
[階段に向かう視線の先にはキッチン。お腹が鳴った。]
きゅ〜〜
[そしてキッチンへ行き、アンアンの手料理を食べ、かくれんぼの話を聞くお約束コース確約。
添乗員はうるるんでお送りします。]
きゃっほー。朝ごはん*たべよ♪*
ちぇ、ちぇこちゃんは良くやったよ…。
[慰めた。超慰めた。
今晩ゆっくり可愛がってあげるよ!ってぐっと握りこぶし。
…うん、何か違うな。]
鬼ごっこって、こんなにバイオレンスだったっけ…?
[床で崩れ落ちている宇留間くんと風峯くんを見ながら
大きくなってからやる鬼ごっこはやっぱり一味違うなぁ、と思った。
何にも間違えてないよ?]
へんじがない。すでにしんでいるようだ。
・ ゜ 。 .
. ゜
. 。 ・ .
゜ \ ゜ .
゜ ・ 。 ゜
. \ ゜ .
. 。 ・
。 ☆ | .
. ・ 。 ゜
゜・ / .
。 . 。 ゜
. . \ .
゜ ゜ \/゜
. . ゜
む…。
す…すまん。
[ちゃんと夕食も食べに来い、という声に、圧倒的なプレッシャーを感じた。
風峯と宇留間と今日もいただくことのできる素晴らしい食事に、十字を切った。]
そうだな、西野……。
[倒れた腕がピクリと動く]
…俺が…本当にくじけそうな時…。
本当にあきらめてしまいそうな時……。
いつも最後のひと押しをしてくれた奴…俺を立ち上がらせてくれた奴……。
最高の友達…西野…!!お前に出会えて…良かった!
[無駄に壮大に立ち上がった。
しかし、pt的にそろそろ死ぬ。]
[いそいそハリセンをしまいながら、うーん、と考え]
…碓氷。うちと変わって、チーム。
[一番風峯を健全に御せそうな女子が他に思いつかなかったらしい。
コーヒーをずず、とすすりながら幾らか疲れ気味に頼んでみた]
…。
[しかし。]
ところで、俺は、かくれんぼというのは、少々、不利なのではないだろうか。
罰ゲームとか、そううのは、あるのか。
ま、食べんよりは食べるほうが体にはええし…あ、山田。
[ガルシアがプレッシャーを感じているとはいざ知らず、食事係としてのコメントを彼に。
そんな事をしていれば、山田が食堂に現れる。
気のせいだろうか、なんかちょっと久しぶりな気がする。
朝から機嫌がよさそうだったので、山田のプレートにも秘密のおまけ。
小さい星型のパンケーキを三つくらい焼いて、
それを上三つのパンケーキで下に隠しておいた]
ちぇこちゃん…。
[何かが通じたのでこくりと頷く。
可愛がってあげよう。嫁においで。違った。
私の胸に飛び込んでおいで。]
リアル鬼ごっこ…。
…え?リアルで鬼が出てくるの?桃太郎的な?
[そっちに解釈した。それは確かにバイオレンスだ。
まさか全国の佐藤さんが以下略だなんて駄作、読んだことありません。
最後に(ネタバレの為閲覧削除)た佐藤さんが、王様に(ネタバレの為閲覧削除)
って話なんて、ちっとも読んだことありませんって!
そういえば映画の評判はどうだったんだろう。]
え。
[双海の申し出に少し止まって。更科を見た。]
……更科さんと、代わった方が良くないかな。
あ、ううん、双海さんが城君と組みたいって言うなら、いいんだけど。
[こそっと耳打ち。]
[風峯が立ち上がった。元よりこの程度のことで倒れるやつではない。虫の息だが別の理由からだろう。だから心配なんてしない。もっと考えて使えと思う]
ふむ。カルロス。何かいい案はあるか?
[ものすごく久しぶりな気がするカルロスの呟くような一言に反応した]
いや、更科と代わったら、このプログラムが終わるまで
二度と見つからない鬼ごっこになりそうな気ィすんねん。
それはそれで腹が立つ。
[城と組みたいとかそういうことよりも。
風峯はもっと精神的に苦しめばいいと思っているなんてそんな]
[杏の言葉に、耳だけぴくぴく。
鈴の胸にと、今晩ダイヴしよう。
ちぇ、杏ちゃんのばか(トトロなんていない]
……うん。
子供が鬼ごっこしてると、時計が4時44分で止まってね。
そのときに鬼だった子が、こう、ぐわーっと大きく...
[あんな駄作の映画、見る気も起きなかったよ。原作、宣伝の割に超がっかり]
いただきます。
[パンケーキを頬張る。
温かく、甘い。]
温かい。甘過ぎることなく、しかししっかりと甘い。朝、これから1日を元気に過ごそうという気分にさせる。今日も旨い。
[と、食事に熱中しかけると、西野の声。]
む…なんのことだ。
罰ゲームの、ことなら…なければないで、いいことだ。そうだろう、西野。
[藪蛇だったか。]
あった方が盛り上がらないか?
個人的には、やるなら面白い方がいいと思っている。罰ゲームも悪くない。
まあカルロスの言うとおり、無ければ無いでいいのもたしかだがな。
[しかし、と真面目で神妙な顔をして頷いた]
有りか無いか決めるのは、どんな罰ゲームにするか意見を出してからでも遅くはない。
さあ言い出しっぺのカルロス、何か意見を。
[ガルシアの言葉に、少しくすぐったそうに笑ったあと]
わかった、ならええわ。ごめんなぁ、急に。
[嫌だ。
碓氷の気持ちは何となくわからなくもないので、
別に無理に押し売りはしない。
取り敢えず風峯を蹴飛ばして]
ほら、はよせんと起きんかいこの脳足りん。
[げしげし。まこと、男に対して容赦のない女だった]
風峯くんがってわけじゃなくってね。
昨日の西野君の話を聞いてから、少し気が変わったって言うのかな。
折角の男女ペア、協力して見つけることで新しい発見とかあるかもしれないのに、進展の望めない相手と回るのは悩むところだもの。
[杏ちゃんの、声。
風峯くんと青ちゃんを組ませたくない、みたいな感じ。
それで、愛美ちゃんは、交換、イヤみたい。
ティナちゃんはまだ休んでるし、都ちゃんは興味なさげな感じ。
結城くん以外はどうでもいいんだね、たぶん。
そうすると、杏ちゃんに交換の声をあげるのは、ええと、私だけ……?
……ああ、でも、鈴ちゃんは結城くんと、色々あったんだっけ。
なら、鈴ちゃんのが、良いのかな。どうなんだろう]
ううん、こっちこそごめんね。
[双海の言葉に申し訳なさそうに口にした。
自分自身、そうは言ったものの、新しい発見が出来る気はしていない。]
…。
[少し考える。]
水着を着て、浜辺で、「あはは」「うふふ」と、笑い合いながら、追いかけっこをするのを、携帯の動画で、撮影するというのは、どうだ。
[ちぇこちゃんならいつでもカモン!
慰めて可愛がってあげるよ!
もちろん、愛美ちゃんも杏ちゃんm
っていうかこのクラス、女の子可愛い子多い。愛でたい。]
……、そ、それは…怖いね…。
でも、駄作なの? あ、でも確かに内容は子供向けだもんね…。
[そういう意味?と真面目に聞いた。
あれは超ガッカリ。オチも見えちゃうしあのガッカリ具合は異常。
世界三大ガッカリにランクインしてもいい。]
うん、碓氷。
それはつまり風峯は嫌や言うてるんとあんま変わらん気がする。
[こてん、と首を傾げたら後ろのポニーテールも一緒に揺れた。
取り敢えず風峯が一向に起きる気配がないので、
あと三十秒以内に起きなければ(ぴー(ry]
まあ、構わんけど。
…?
[なんか矢口が、意義ありみたいな顔をしている気がしたので
じっと見つめてみた。かわええなあ。うん]
[カルロスの意見は予想外だった。まさしく自分にない意見だ。それを僕がやらなければならない可能性があると思えば、全身を戦慄が駆け抜ける。あはは、うふふ。何という怖ろしい世界観だろう。果たして僕はその世界で生き残れるのだろうか。浄化されて塵になり風に流されてしまうのではないか。あるいは世界観に浸食され塗り潰され自分という存在の根幹が変換されてしまうのではないだろうか。膝が折れそうになる。恐怖に身が凍る。この男、いったい何を言ってくれるのだ]
[罰ゲームの内容を聞いて、ピクリと立ち上がる。]
ああ、大丈夫だ双海。
俺はやれる……。
[それはかつてないほど真剣な眼差し。
真正面から双海を見据える。]
大丈夫だ、俺とお前なら勝てる。
なに、負ける要素などないだろう?
だから、絶対に罰ゲームは阻止する―――!
カルロス。その意見は却下だ。水着姿を晒したくない者もこのクラスにはいるだろうしな。
アタローとか。
[初めてタイツに感謝した]
やはり罰ゲームは無しにしよう。その方がいい。
……あれを映画化するくらいなら、
このログをBR3として映画化するほうがマシ、だよ。
[よく判らないことを、鈴ちゃんに。
ケータイ小説(笑)並み、いや、それ以上のがっかりだと思うの]
……?
[杏ちゃんの視線が、こっちに向いた。
え、あれ。愛美ちゃんとのトレード没のあとに、私を向くって。
そういうことなの? そういうことなのかな。どう答えれば、変にならないかな?]
…………。
[……でも、風峯くんは杏ちゃんと組む気が満々みたい。うん。そういうものだ、人生]
…。
[西野のリアクションが思いのほか如実に恐怖を示したので、楽しくなってしまった。]
…。
[再び、考える。]
では、水着は、やめよう。
「あはは」「うふふ」の撮影だけで、いい。
宇留間くん、しっかり!
大丈夫だ傷は浅いぞ!
[正しくは、電気が回復してもOSがダメっぽい感じだ。
しかし、カルロスの発想力に非常に慄いた。
動画の撮影ということは、黒歴史を十数名に握られるということだ。
これはこわい。]
…罰ゲーム。
[といっても、頭をよぎったのが未成年の主張ぐらいだ。
何年前の番組だ。黙っておこう。年齢詐称疑惑から逃れるために。]
…?
[何だろう、風峯が急に真剣になった。
首を傾げる]
何や自分、急に真剣になりよって。きしょい。
[言うことが酷かった。
想像するに、ひょっとしてこいつ更科の水着がみたいのだろうか。
それとも自分に追っかけられるのが嫌なのだろうか。
なんか後者のような気がとてもする。
まあ、そんな事はどうでもいい]
―食堂―
それはどういうことだ…
[見つからない気がする、と
双海の言葉になんとも困ったように。]
…なんだか難儀なことだな、
始まる前からバイオレンスだし……。
…西野?どうした。
ぎっしり詰まりすぎだろう。
罰ゲーム…それって一番見付けられなかったペアがってことなのかな。
[微妙な表情。水着は遠慮したいが、砂浜の追いかけっこなら恥ずかしささえ何とかすれば特に問題なさそうだった。]
…。
[現代の携帯電話の動画撮影機能は、素晴らしいレベルに到達している。ある程度までなら大画面への拡大にも耐えうるし、音声も環境が良ければうまく拾うことができる。
つまり、そこに映っているのが一体誰なのか、というのを判断するのは容易――。]
……ああ、二越……。
[! 認証システムが復旧したようです!]
どうかこの泥棒めに盗まれてやってください。
[……カーネルが死んでたアハハハハハハハハ]
[水着を無しにし、却下理由を乗り越えられた。そして、追撃のように繰り出される「青春」のタイトル]
カルロス……。それは、宣戦布告と見ていいな?
[天井を見上げた。めまいがした。喉が渇く。息が苦しい。もはや、何を言っているのかも良く分からなかった]
ならば、受けよう。
世の方角の一つが契約する。必ずや敗者にその屈辱を。
[壊れ始めた]
…このログをBR3って、ネームバリュー的に
ファンに怒られそうな気がしなくもないけど
でも気持ちはすっごいわかる。
[良く判らないことを、矢口に真顔で同意した。
しかし生き残ったほうが過酷な気がしてならないこの耐久レース。
ケータイ小説(笑) じゃない分、性質が悪いよね。]
…せいしゅん。
[それは、きみがみたひかり。 違うな。
しかし、今思ったが鬼ごっこにして「敗北」はどういう定義だろう。
普通、見つかった人が次の鬼になるだけで、明確な負けは無い。
…たぶん。]
はっ。
[目が覚めた。
食堂でかくれんぼ云々を相談しているとはいざ知らず、また矢口とペアで尚且つ知らないところで既に瓦解しようとしており、罰ゲームを巡って西野に救われたなど知る由もない。
目をごしごし擦る。タイツの上から。]
・・・暇だな。
[本格的に暇だった。かと言って、皆のところへ行って正常にコミュニケーション出来るかはまた別だ。
うちゅうのほうそくが みだれる。]
ちゃんとしたところで寝ないと。
[いつも通りなら、林の川。しかし。]
・・いーや。どうでも。
[今の阿太郎は負の虚脱感(オーラ)ばりばりだった。]
う、宇留間くーん!?
[うおおなんてこった!
風峯くんの与えたダメージは想像以上だったらしい。
認証までは上手くいってたのに、一気にブルースクリーンだ。
ヤツは大変なものを盗んでいきました。宇留間くんのHDです。]
[……風峯くんを意識してた理由ってなんだっけ。
何だろう。あの、結城並みの、へたれ感。
杏ちゃんから、きしょい、言われたら快感じゃなきゃ、駄目でしょ。
……じゃ、なくて。ええと、なんだ、その。いいの!!]
ええ、と……開始と、終わりは、いつ?
[戸田の思いがテレパシってきて、なんだか泣けてきた。
あの2人には、入れなさそう。でもいいの、報われないのが趣味だから。
よし、ちぇこ、頑張る。鈴ちゃんの慰めのために]
あーコンチクショウがああああああああ!
[ブチギレタ]
良いからお前ら逃げろ!
全員捕まえて青春のフィルムをお前らの黒歴史として刻み込んでくれるわ!!!!
しかし・・・・・・まいったな・・・・・・
[ええ、さすがの貴族様も参っておられます。どれだけの時間林で過ごしたか判らず、優雅テレポーテーションも短距離でしか効果が無いのです。ちなみに間違って座標を入力すると壁に埋まるトイウウィザードリー仕様もあるのでうかつに使えません]
どこかで面白い事がおきていれば、センサーが働くのだが・・・・・・
[まあ何やら相当面白そうなことはおきている気はしますが、優雅な御手洗様的にはセンサー発動せず、といった所でしょうか。とりあえずスティックを地面に立て、倒れた方向に進むことにしました]
1、前
2、後ろ
3、左
4、右
5、上から来るぞ、気をつけろ!
6、せっかくだから俺は下へ行くぜ
3(6)
罰ゲームは捕まったチームの中から個別に男女でクジ!
鬼がクジに入るかどうかは終わった時の成績で考慮!
文句ある奴は男限定で今すぐここでリアルファイトだ!
かかってこいやコルァ!
[暴走モード突入。確変です。]
−林⇒ログハウス−
[おお、やっとログハウスが見えてきましたね。優雅に。とはいえどうも騒がしい様子。あのハウスという名のオクタゴンで、猛者が暴れている気配がします]
うむ、なんだこのいやな予感は。今のタイミングで戻らないほうが身のためな気もしないでもない。
[とはいえ眠いのもあり、疲れているのもありで一休みしたい様子。深く考えずログハウスに戻る事に]
[←な戦闘態勢をとってみた。
……いや、杏ちゃんの真似っこなだけだけど]
……えい。
[風峯に、ぽすっ。と、取り敢えず、一撃]
……いや、うん。文句は別に、ないよ。
さて、と。鶯谷くんは、どこかな……。
[からころころり。
乾いた音を立てながら、何気にまだ浴衣のままで、逃走開始]
−ログハウス−
・・・・・・
[どうも騒がしいのは食堂のようだ。通らざるを得ないし、正直空腹というのもある。恐る恐るのぞいてみる事にする]
―205号室―
ふぅ。
[ジーパンとTシャツを脱ぎ捨てて、自分の荷物をがさごそと漁る。
西野が食堂にいる間に、さっさと着替えてしまおう。
グレーのロンTと、黒のスパッツを引っ張り出して、着る。]
くぁ…。
[眠い。]
[このまま、西野の荷物を廊下に放り出して、鍵閉めて寝てしまおうかな、と一瞬思ったが、それはいくらなんでも酷すぎませんか葛城さん。]
んーー…。
[大きく伸びをすると、首をこきこき鳴らしてから部屋を出る。]
……へ?
[胸に軽い一撃。
なにかちっこいのに軽く殴られた。
暴走終了、単発でした。]
あ、ああ……。
[どこか茫然としたまま、矢口を見送った。]
え、わ。ちょ…!待ってまって!
[パンケーキがあと一口残っていたので慌てて口へと放り込む。
まさかの確変だなんて、折角優雅に朝食を食べていたというのに大慌てだ。
パラメーター急上昇と赤背景のエマージェンシーを見逃したらしい。
動け、動け動け動け動け!動いてよ!]
ゆ、結城くん、行こう!
[うっかり覚醒モードに突入されるとどうなるかわからない。
大慌てでペアの相方の名を呼ぶと食堂を飛び出した。
えっと、ゴメン。あとでちゃんとお皿は*片付けます*]
・・・・・・
[中々のカオスです]
これは、どうやら係わらないほうがよさそうだな・・・・・・
[と言いながら、気配を悟られないように食堂から忍び足で離れ、部屋に向かおうとする]
―2F廊下―
……。
[204号室の方を見る。
ああ、よく考えてみたら、この部屋は一組寝具必要ないよな(ぇ)
そう勝手に判断すると、204号室に入り、風峯の荷物がある方のベッドから、枕と掛け布団一式を剥ぎ取る。
それをよいしょと抱えると、階下に下りていった。]
[風峯がブチギレタ。どうやら始まりの鐘らしい]
更科……予定が変わった。少々本気を出そう。
僕はこの勝負に負けられない。僕という存在にかけて、僕という存在のために、だ。
[打ちのめされるように立ち尽くす。口に出した声は、砂漠の風と幻覚するほどに乾いている。
カルロスに任せたのがそもそもの間違い。失態。だが、この場はもうどうしようもないほどに動いてしまった。最悪な方に……だから、今必要なのは後悔でも反省でもない]
更科。失礼する。貴女の御手を拝借させてもらう。
[瞳に光を取り戻す。自分の胸に右手を当て、深く更科に一礼した。そして山吹色の瞳をした少女の手を取ると、カルロスと風峯へ一瞥を向けてから、食堂を出て行った]
[さてこの後、かくれんぼを真面目にRPするとリアル48時間あっても足りないので神に任せることにした。
その間のイベントは各自で回想保管するといい。
私は謝らない!
1.発見 2.未発見
宇留間山田ペア1(2)
あたろー矢口ペア2(2)
アナコンダ二越ペア1(2)
西野更科ペア1(2)
ジョジョ碓氷ペア2(2)
ガルシア葛城ペア1(2)
御手洗ティナペア1(2)]
[全員逃げたのを確認したあと、逃げようとしている御手洗の背中を発見。
なんだか葛城もいた気がしたが、逃げただろう。
例え結果的に見つかったとしても。]
み〜た〜ら〜い〜。
[一時的に暴走モードが解除されていただけであった。
今までのうっ憤を晴らすために覚醒モード突入。
即座に御手洗の懐に飛び込み……。]
ギャラクティカ―――
―――ファントム!!!!
[腹に渾身の一撃。]
ん?
[突然視界の中に黒い影が飛び込んできた]
くっ、正気か風峯!?
[当方迎撃の用意有。鞘を捨てるは敗北の証。即座に小宇宙を爆発し、カリツォーを作って行動を束縛せんと集中しようとする・・・・・・が]
あ・・・・・・
[ああっ、その言葉は言ってはいけません!!優雅さがなくなります!!]
頭 が ぬ れ て 力 が 出 な い ・ ・ ・ ・ ・ ・
[そ、それはかの伝説の英雄『以下検閲削除』]
ごぶっ!?
[一気に意識が揺らぐ。こんな奴、先ほどの少年に頭をかじらせていなければ指先一つだというのに。まったく残念。次はとあるおじさんにチョコレート味の頭を作ってもらうことにしよう。きっとこの私もスイーツに生まれ変わる事が出来るはずだ。スイーツ(笑)]
[そして優雅に意識は*暗転した*]
まずは……一人。
[手をゴキキと鳴らす。
まだ戦いは始まったばかりだ―――!
あ、ちなみに昼飯時に終了。
5組発見だったとさ、マクロ参照。
罰ゲームを誰がするかは後ほど*]
…。
[とりあえず、自分と組むことになったらしい葛城を探す。と、食堂の入口付近にその姿を発見。なんだか眠そうだった。]
すまん、事情は、後で説明する。
[そう言うと、葛城を御手洗を抱え上げたと同じ方法…いわゆるお姫様だっこの形で抱え上げ、すたこらと逃走を開始した。巨体に似合わぬ、敏捷な走り。]
自分で言っておいてなんだが、別に、好んでやりたいというわけでは、もちろんない…っ!
[巨体というハンデは背負っているが、だからと言って、やすやすと降伏するわけにはいかない。]
…。
[こういうものを楽しむためには、以下のいずれかを満たさねばならないものなのだ。すなわち、
・ 自分がやりたい
か、
・ 他人がやりたくない
か。
この場合は、後者である。
つまり、自分だってやりたかないのだ。]
―回想・エントランス外―
ふがし。
[麩菓子ではない。
ふて寝をしていると、矢口に発見され起こされた。]
・・矢口さんか。オハヨウ。
[何やら今一つ元気がないようだ。慰めようにも原因が分からないのと、自分的にも落ち込んでいるので、その件については深く突っ込まなかっ]
・・どうかしたの?
[何故突っ込んだし。
……まあその答はともかく、矢口からかくれんぼについて聞かされた。一通りの説明を聞いて、一つ率直な感想を述べた。]
・・何がどんな経緯で肝試しからかくれんぼになったんだろう?
[かくれんぼが嫌なわけではない。むしろ楽しみだ。
つまるところただの感想である。]
まあ、いいや。
そういうことならささっと隠れないとね。
[そしてダンボールは動き出す。]
いいかい矢口さん。
その昔、人間はある鬼を退治したんだ。
けれどそれは、まっとうな方法だったわけじゃない。
・・人間は鬼に嘘を――つまり騙して討ったんだ。
伊吹山の酒呑童子、という鬼でね。
[酒呑童子についての詳細は紙面的な問題で割愛する。
ちなみに出生は伊吹山の他にも説がある。]
かくれんぼでも、探す人のことを鬼って呼ぶだろ?
つまりそういうことなんだ。
隠れる人は、探す人の心を騙すんだよ。
騙すには、まず鬼が「どんなところを探すだろうか」を考えなくちゃいけない。
例えば、そこ。
[倉庫を指差した。]
あの倉庫に隠れるには、外部侵入の痕跡を消さなきゃいけない。今のままだと誰でも隠れられるし、絶好の隠れ場所だけど、今のままだと誰でも隠れられるし隠れているかもしれない状態だからダメなんだ。
[移動しながら、阿太郎先生のかくれんぼ講座は続きます。
面倒及び既に講座を受けられた方は飛ばしましょう。]
もし倉庫の扉を丸太が外から塞いでいたらどうだろう。入るにはまず丸太を退けなきゃいけない。これは当然だ。
そして、外から入ることも出来ない、というよりも中に入ってしまうと丸太を単独で元に戻すことは出来ない。つまり「中に人が隠れているなら丸太は扉を塞いでいてはならない」んだ。
つまり、鬼を騙すというのは「こんなところに(物理的な意味で)隠れているわけがない」という錯覚を生み出すことと同義ということ。
[以後、二人が隠れるまでかくれんぼ講座は続いたとさ。]
――さっきの丸太の例で言うと、鬼の人がそこに「丸太がさっきまでなかった」ことを知っていたら、錯覚を生み出すことは出来ない。錯覚よりも違和感が勝ってしまうからね。
だから――
[長いので以下略。
阿太郎はダンボールを用意し、矢口を詰めた。
俗に言う箱入り娘である。
我慢してね、と言い置いて、蓋を閉じた。]
(ペア制で良かった。
矢口さんさえ護れれば、後は何とかなるもんね。
・・・ちょっと窮屈だけど、ごめんね。)
[出来るだけ見つからないように、倉庫の奥へ隠す。上に物を置いたりしたが、呼吸できるだけの隙間はあるはずだから心配はないはずだ。
それから、阿太郎は同じ形のダンボールを幾つも取り出した。
どこに隠してたかは秘密です。
そのいかにも人が隠れそうな大きさのダンボールをエントランスに積み、その中の一つに阿太郎は隠れた。
後は鬼に労力をかけさせてダンボールを探させれば完成。
阿太郎を見つける頃にはすっかり鬼も色々面倒臭くなり、倉庫を隅々まで調べる集中力は残っていないはずだ。
以上が阿太郎教授の*作戦でした*。]
―回想終了―
[風峯の声が響いてから少し。]
城君、行こう。
[どうやら逃げ切る確定したが、でも何処に隠れるかは決めていない。
1.エントランス
2.キッチン
3.個室(208(8)号室)
4.娯楽室
5.大浴場
6.モニター室
3(6)を提案する。]
[208号室といえば何度か出入りした場所。
山田が一人でいる部屋だという事は知っている。]
個室の中じゃ一番調べられないんじゃないのかな…。
あ、又ワンピース渡すの忘れちゃった。
[手には紙袋を持っていたのだが。
城と共に2階へ昇ると、208号室へと飛び込んだ。
だがそのままでは芸がない、と中に入ってから何処に隠れるかを考えて、3(4)を指差す。
1.クローゼットの中
2.シャワー室
3.ベッドの下
4.山田の洗い終わった洗濯物の中
でも二人隠れるには無理がある気がした。]
[ベッドの下――。普通のホテルであれば入れる場所などない。
もちろんこの部屋もだ。
どうして選択肢に入れてしまったのだろう。
とりあえず、ベッドと壁の間にスペースを作って、その影に隠れる事にした。]
あ、れ…。
いつまで隠れてればいいんだろう。
タイムアップとか、あるのかな。
[疑問が浮かんで城を見る。
時間は昼までだったが、ずっと鬼は変わらないのだろうか。
ひとまず隠れることとして、床に腰を降ろした。]
[そうして聞こえてくるのは渇いた声。
さながら砂漠に吹く風だ。]
…西野?
……いや、お前の存在をかけると、か…
いや、…勝負には勝ちたいものだな?
[少し笑ってみて――]
わ、…っ!
[胸に手を当てる一礼はなんだかっても
様になっていた。手を取られて瞬く。
駆けていくのに引っ張られるようにして、
西野・更科ペアは駆けていく。
唐突だったので何だか照れた。
君のこの手を離さない、魂ごと離して――違うな。]
―食堂前―
ほわっ!?
[中に入ろうとすると、いきなり走ってきたカルロスに抱き抱えられる。]
な、な、な、
[なんだいったい!、と聞く間もなく、どこかに連れ去られた]
[スイーツ(笑)御手洗が伸される音が聞こえた。
――これはやばい、本気だ。]
に、西野。
負けられないぞ、これは。
[危険な眼にあわせるのは忍びない。
自分が原因で見つかるのも御免蒙る。
何とか守りたいものだ。]
……娯楽室は色々ものがあって
隠れやすそうだったぞ?
[自然声もひそひそとなる。
これはスニーキングミッションだ。]
―モニター室―
[なんの考えもなくこんなところに入ってしまった。]
えっと、どうしよう二越さん、、、。
[食堂の方からはなにやらゲージが消費された音。多分に誰かが捕まった。というか御手洗。あーめん。
モニター室は思っていた以上にがらんどうだ。隠れるための机もない。棚もない。寝床や炉、台所なんてあるわけもない。洗面だらいってなんのことだ。確実に生き延びられる柱時計は確かにあるが子ヤギくらいしか入れない。
あるのは巨大モニターくらい。さあどうする?]
[更科の提案に一考する。
隠れるなら物が多い場所がいい。だがそういう場所は、鬼も真っ先に捜しに来るだろう。娯楽室は、必ず捜しに来る。
しかし、うまく鬼の死角になる場所を探して隠れ、一回やり過ごしてしまえば……同じ場所には、二度は来まい。
即ちその選択は、真正面からの戦いを挑むということだ]
……面白い。更科、その提案はまさしく僕好みだ。娯楽室にしよう。
戦いの場には、誇りを持って向かわなければならない。
よし、では娯楽室だ。
そうだな、やるからには勝ちたいものだ。
出来うる限り正々堂々が望ましい。
[――何だかんだでやる気だった。]
隠れる場所が多いだけ、
念入りに探してくるだろうがな…
何処が見つかりにくいのだか…
―倉庫・段ボール内―
[人が隠れそうな大きさの、5405714個の段ボール――である。
矢口も鶯谷も小柄だが、それでもどう頑張ったって、1立方mは必要だ。軟体少女じゃないし。
つまり540万の段ボールを一列に積むと、5400kmになる。余裕で宇宙に到達する。
段ボールによる軌道エレベータ。なんたるファンタスティック。
もっとも、そんなことになっているとは、先に箱詰めにされたので、知らないわけだが]
……鶯谷くーん?
[返事はない。段ボール製の万里の長城に、阻まれているようだ]
――― 娯楽室 ―――
[この場所に入ったのは、なにげに初めてだった。
相当広い。そして日本政府の正気を疑いたくなる、種々様々な娯楽品の数々。思いつく物を手当たり次第ぶち込んだかのようだ。まるで玩具箱のような空間]
話は聞いていたが……初見だと少々怖じるな。なんだこの空間は。
[口の端を歪めて、感想を漏らす]
まあいい。今はそんなことは関係ない。
更科、お前は何度かここに来ているのだろう? どこか良い場所は思いつかないか?
……むう。
[段ボールの蓋は、内側から開かない。上になんか乗っている。
ちょっとだけ不安になった。ていうか時間軸不明。
残念なことに、某特殊工作員の秘伝、段ボール歩行術を矢口恵子は習得していない。
これ、仮に鶯谷が風峯にノされて気絶したら、私どうなっちゃうんだ]
…………むう。
[さてどうしよう。逃げ切りらしいので、発見されてのんびりもできない。御手洗様、無茶しやがって。
仕方がないので、時間を潰すために妄想開始。鬼に捕まり、色々されて(脳内で)おく。
杏ちゃんと風峯くんになら何をされても(ry]
―娯楽室―
なんというか、
…娯楽を詰め込みましたという感じだな。うん。
[見るたび少々呆れた気分にはなる。]
いい場所か、そうだな…
[顎を手にやり考える]
広くて入れて、というなれば
あのクローゼットなのだが…
中が水着だからな…
[ハンガーにつるされているらしい。
デパート方式。]
取り敢えずもう少し奥まで行こう。
―エントランス・ダンボール内―
[万里のダンボールの中が一つで、鶯谷は考える。
いかに540万のダンボールと言えども、風峯なら手間もかけずに探し出してしまうかもしれない(大気圏を貫く夢のダンボールタワーを、だ!)し、万里とてあの有名な絶影でも引っ張り出して駆けるかもしれない。
あれ、絶影は呂布だっけ?
それにもう一人の鬼、双海も水泳を得意とする者だ。
集中力の持続に絶対の自信があってもおかしくはない。
むしろあるべきだ。
でなければあんなに正確なマシンガンストレートは撃てまい。]
(もう一手必要かな・・・。)
[阿太郎はダンボールの中でもぞもぞ動く。
例えば、540万のダンボールにいるはずの阿太郎が消失してみせたら、……それは、魔法……ですよね……?]
(双海さんを取り押さえる自信はないけど、ダンボールを開く作業に疲れた風峯くんなら何とかなるかもしれない。)
[食堂での暴走を見ていないのでそうともいえません。]
(とにかく、ここから先へ一歩たりとも二人をやるわけにはいかないんだ。)
[なんかゲーム違ってきてないか?
後、矢口は妄想に浸ってるぞ危険だ何とかしろ爆発処理班あたろー――!]
[絶影は曹操で、呂布は赤兎だよ鶯谷くん。黄爪飛電なんてのもいたっけ。
個人的には、馬なら、百里風がいいけど。
とかなんとか、どこからか眼鏡を取り出して、歴女モードIn段ボール]
……む。
[段ボールの長城。その彼方に、鶯谷の静かな闘気を、なんとなく感じた]
―モニター室―
ええと、本当にどうしよう、、、。
[本当にどうしよう。なんでモニター室に入ってきたんだ。そりゃあちょいとほかごとしている間に行こうと思っていた娯楽室がとられちゃったんだ。しょうがないじゃないか。それにしたって他にまだあっただろうとかなんとかいらん頭を悩ませていたら な に や ら 後ろからゴゴゴゴゴ…という擬音がきゃーっ]
と、、、とにかく二越さんはモニターの裏に!
[言って振り返りながら二越をモニター裏へと突き飛ばす。これによって二越は【1.酷い事に】【2.無事に】1(2)モニター裏へと転がり込んだ。詳しくはお任せ。]
[更科に促され、隠れる場所を探しながら娯楽室を奥へ進む]
隠れる場所自体は、多い。多すぎるくらいに。
それは鬼達の慎重さを増す理由になる。そうとう良い場所でないと、隠れきるのは難しいな。
[全力で脳を回転させる。もしレジャー施設化するなら、この場所はずいぶん金が取れるだろう。そのくらい設備が整っていた。だが物の管理をきっちりとしなければ、すぐ歯抜けになるに違いない。
未だに更科と手を繋いだままだったが、思考の影に追いやられ、離すということを思いつかなかった]
[そして開けっぱなしだったモニター室の入り口には目を光らせた風峯がのそりと現れた!これはもう覚醒というよりは暴走だ!だから勝手に動かそう。風峯の発言ptを省エネしてやるなんてなんてエコな丈二だろう。]
ちょ、、、ええいっ
[轟のような雄叫びをあげて突進してくる風峯。その右拳は光の如し。辛くもそれを右へといなし、前の足を半歩踏み込ませればくるりと転換、風峯の勢いをそのまま利用して裏角落としに投げ落とした。]
[綺麗に決まった!角落としは元々得意としている。これならいかな風峯でもすぐには立ち上が…もう立ってる!ダメだ暴走している風峯は痛覚がないぞスーパーアーマーも完備だ、頼むから12も命もっていたりはしないでくれよと祈りながら丈二は戦慄する。
どうする、相手は見事な筋肉達磨。突小手返しとかそんな小技は筋力だけで防がれそうだぞ合気道は力がいらないといってもそれにしたって限度がある。]
こうなったら・・・仕方がない。
[突進してくる風峯に対し、丈二はゆっくりと天地魔闘の構えをとった。]
いや、無理だって!
[誰が大魔王バーンだ。風峯のタックルを必死に避ける。避けられた風峯は勢い余って柱時計に激突したがノーダメージっぽいぞ。ところで双海さんはどうしているのか。]
ああもう、これ全然かくれんぼじゃないって!
[そのとおり。どうしていいのか判らないがとにかく危険は回避したい。なんとかこの場を逃げ出そうと考える丈二にしかし風峯は両腕を広げて飛びかかった。]
―娯楽室―
ん。
……なんというか
あまりこまごま隠れていると
いっそ破壊活動に走る気がするのだよな…。
[酷い認識だった。
主に風峯方面だ。]
…こことか、…んん。
身体を折らないと難しいか?
[更科は身体は柔らかいほうであるが
西野はどうだろう。]
ビリヤード台の影から影へ
移っていって、眼くらましするというのも
ありかもしれないな。
[と、前に引っ張られる感じになって、手を繋いだままだと気づいた。]
!
[どこかの部屋で戦闘が行われている。轟音だ。
きっと誰かがゲージ技を神回避し、投げ技を決めたに違いない。しかし音が鈍かった。そうヒット音がおかしいのだ。なるほどスーパーアーマーか!
あんな暴れ牛を止めることが出来るだろうか。
ダンボールの中で、阿太郎は自分の血肉が震えるのを感じた。]
(これは…震えている? いや、違う。これは武者震いだ!)
[二度とめぐり合うことのないであろう好敵手。
まさかそんな輩が御手洗以外に現れようとは。]
いいだろう風峯くん。いや、風峯。
僕が君を元・男に矯正してやる――!
[静かに。しかし確実に。
阿太郎は、ダンボールの中で白い手袋をはめた。
立ち上る蒸気――否、これは帯電……!?
雷電と読み間違えた人は先生怒らないから挙手すること。
ところで爪黄飛電も曹操の馬なんだってね。
さっきぐぐってきたよ矢口さん。]
あ、えーっと・・・。
[何度の攻撃を避けただろう。暴走しているおかげか風峯の攻撃はかなり直線的で、対応しやすく助かった。
…助かっていた。なにがどうって、気付けば丈二はコーナーに追い込まれていたのである。
「コレデ オワリダ」
勝ち誇り、両腕を高く広く、跳び足に重心をあずける風峯。その構えはまさに荒ぶる鷹のポーズ!これは危険。これはピンチ。
ニヤリと笑って飛びかかろうとする風峯に対し、逆に丈二は打って出た。いまにも跳ぼうとするその瞬間を狙い片腕で膝を、片腕で首を薙ぐようにぐるりと廻す。これぞ大技、天地投げ!
実戦で使うのははじめてだったが、風峯の身体は一瞬にして吹き跳んだ…。]
…。
[かくれんぼ。
それは、暗い絶望の中に、一筋だけの光、一筋だけの希望を探す、そんなゲームだ。
基本的にかくれんぼにおいて、鬼以外の者が鬼に反撃することはできない。ひたすらに逃げ、ひたすらに隠れ…鬼に見つからないように、祈ること。それだけが、鬼以外の者に許された行為である。]
…。
[そこにあるのは、絶望だ。
鬼を倒すことはできない。
鬼に見つかる、それはすなわち死を意味するのだ。
絶望的な力量差が、設定されている。鬼に見つかった瞬間、全ては終わってしまう…。]
影から影へ、か……。いや、やめておこう。
鬼になったあの二人は真に狩人だ。ちょっとした物音や、空気の動きなども察知するかもしれない。視界の端の端に入っただけでも命取りだろう。
[更科が示した場所を確認する。様々な娯楽品が詰め込まれた備品置き場。その奥のちょっとしたスペース。更科は細いし、自分は小柄な方だ。なんとか入れるだろう]
たしかに、ここなら悪くないな。
[言って、その場所に潜り込んだ]
…。
[それは、消極的な勝利でしかないかもしれない。しかし、それだけが隠れる者に残された、唯一の希望。
「見つからない」こと。
…鬼を諦めさせ、生き残ってみせること。
それだけが、鬼に勝つ手段なのだ。
その一筋の光を、目指して走るしかない――。]
ーモニター室ー
―――残像だ。
[吹き飛ばされたかに見えた風峯の体は虚空へと消え。
その姿はアナコンダの背後へと。]
結城、お前の夜王計画、ここで終わりだァァ!
[瞬間、身を屈め↓→↓→P!
この間わずか6フレーム。]
―――死ねぇぇぇ!
[渾身のアッパーカットがアナコンダへとクリーンヒット。
グチャリという音がした気がするが気のせいだ]
―娯楽室:備品置き場―
…そうだな。
なんだ、あのペア最強の鬼なんじゃないのか…
[最凶 のほうかもしれない。
どうしてこうなった――と思いながら
鬼は強いほうが隠れるほうも燃えるだろうとは思う。
命の危機は置いておいて。]
よし、失礼して、……っと
[備品置き場の奥にもぐりこむ。
一寸備品を動かして更に影を作っておいた。
顔を少しだけのぞかせて様子を見る]
……なんか何処かですごい音がしなかったか。
[結城らが捕まった音だとは知らない。]
これで、2人―――。
気にするな結城、ただの八つ当たりだ。
[足元へと転がるアナコンダへと言葉を向ける。
ちなみに今の風峯は。
スーパーアーマー
技ゲージ消費なし
HPゲージ13本
である。
ちなみに風峯は男子のみを捕まえる。
女子は双海任せだ。]
さぁ、次の獲物は……。
[戦いは続くよどこまでも。]
…。
[と。
下から「な、な、な…」という声が聴こえた。]
はっ…。
[しまった。]
しまった…。
[葛城に事情を説明するのを忘れていた。]
[音がしたのは聞いた。たぶん、人体が壊れる音]
気にするな。たぶんだが、更科は見つかっても殺されない。捕虜として人道的な処遇を受けるだろう。
[自分のことは意識して考えないようにした]
…。
[見ると、腕の中には、「なんだいったい」の口と手の形のまま固まった葛城の姿。
いかん、これではただの変質者か誘拐魔だ。]
すまん。
色々…あってな。
[葛城に事情を説明する。罰ゲームを提案したのが自分だというのはなんとなく伏せておいた。
罰ゲーム…なんと、甘美な罠。]
…勝てば、問題はない。
どこかいい、隠れ場所はないか。
[そう、勝てば、問題はないのだ。]
―娯楽室―
……。そうか。
[気にしないほうが精神衛生上いいだろうか。
生きろ、結城]
…いや、それはありがたいが
それならお前もちゃんと人道的処遇を
受けてもらわなければ困る。
[真顔だった]
隠れ切れればいいな。
[折角なのだし、と笑み]
大丈夫だ。心配ない。
[風峯のチートステータスが見えた気がするが、それでも臨戦態勢は解かない。死して屍拾う者無し、されど俺達はそのように生まれついたようだ。
静かに、風峯がこのダンボールを探し当てる瞬間を待っている。
例え骨が砕けても、この身が残っている限り闘える――。
ところでこれは本当にかくれんぼなのか?]
[人道的処遇を受けてもらわなければ……そう真顔でいう更科に、ふ、と笑う。
少しだけ落ち着いて、現状を確認してみた]
この状態で風峯に見つかってみろ。狭く暗い場所に、更科と二人で隠れているんだぞ?
[からかうような声。口調。
やっと、平常心を取り戻してきたようだ]
[遠くで、アナコンダが斃れた気がした。
かくれんぼに、ジュネーブ条約だのハーグ陸戦協定だのは適用されないみたい。
発見時点で終わりなのに、とどめを刺すなんて。
捕虜虐待だ。いまの風峯はきっと、ダムダム弾でも止まらない。対戦車砲、もってこい。
まあ、でも。きっと、悪いことばかりじゃない。
痛めつけられたアナコンダは、また大きくなるだろう。
どっかの民族は、ウルシみたいなものでかぶれさせて大きくするって、誰かがいってた。それと同じ。
そのときは――がんばれ、都ちゃん]
―娯楽室でかくれんぼ―
[笑うさまに小首を傾げ
それから続いた言葉に瞬いて]
…、む、また、そういうことを謂う
別段、そんな気にしないのでは、ないかな…
[だってこれは、かくれんぼなのだし。
――と、困ったようにうなじのあたりの髪を
撫で付けながら謂う]
からかうものじゃない、ぞ。
気にしない、ね。
まあ君がそう思うのなら、そういうことでもいいが。
[意地の悪い笑み。からかう口調は、止めなかった]
だが君は、気にして欲しいのではないか?
―露天風呂・サウナ小屋裏―
…。
[とりあえず、突き当たるまで走り、そこで目についた陰…小屋の裏に身を隠す。
…というか、俺不利だろう、これ。
隠れられる場所ほとんどないぞ。]
…。
[葛城を、慎重に降ろす。]
…。
[思案する。
風峯と闘って葛城を守る作戦でもいいのだが、自分と風峯が本気でやり合った場合、なんだか色々と大変なことになりそうな気がした。]
−倉庫前→娯楽室前 単なる通過−
ほら、出ておいでぇぇぇ。
大丈夫、痛くないから〜。
優しく優しく優し〜く、極楽へ送るだけだからさー。
[ケタケタケタという笑い声と共に、声が聞こえる。
テンションは既にスーパーハイだ。
しかし倉庫を素通りしている時点で少し平常心を欠いているのだろう。
禍々しい気と共に離れていく。]
…。
[見つかったら、自分は目立つのを生かして囮となって逃げ、あとは降参しよう…。]
…。
[そう決めて、入口の様子をうかがった。*]
[風峯駿の気配が通り過ぎていくのを感じた。
邪悪な気は、ダンボールの内側まで浸透している。]
っ……、少しあてられたか。
[くらり、熱病のような重みが頭に圧し掛かる。
だが、風峯の周囲に回転する気配も去っていったようだ。]
……全てが終わり、まだ君が暴走を止めないのなら。
僕は君に果たし状を申し込もう。
[果たしてその機会があるか否か――。]
――……っ!
[風峯の声が聴こえて、びくり。
あまりにイッちゃった禍々しい気配に、がたがた震えが止まりません。
見つかったら、殺される。
自分の口を必死に抑えて、呼吸の音も立てないように。
――十数秒。離れていく気配。]
……ええと。助かった……の?
[胸をなでおろす。杏と違って、なでおろす胸はある。
さて、倉庫の外にいる鶯谷は無事だろうか?]
−大浴場 露天風呂−
[流石に女子風呂にはいけない為、双海に任せるしかない。
だが露天ならいけると思い、そちらに行くと……。]
カルロスゥゥゥゥゥ!
[発見、というかでかい為隠れられなかったか。
風峯……いやカザミネと今は呼ぼう。
その姿を認めた瞬間、一気に風呂場の外へと逃げていった。]
HAHHAAA!今の俺は40ヤードを4秒0で駆け抜けるぞ!
[クラウチングスタート後、猛ダッシュ。
風呂場の床では幸運なことに転ばなかったらしい。
娯楽室の前を巨体2人が物凄い勢いで駆け抜ける。]
―娯楽室―
…っ、
な、なぜにそういうことを、謂うのか。
…時々意地が悪いぞ――――お前。
[眼をそらした後斜ににらむ]
それならだいたい、
…お前はどうなのか…
それに、あれらの弱味は見つからないままか。
−露天風呂→エントランス−
カルロスゥゥゥ!お前には何よりも速さが足り……!
[もう少しで追いつく、という所でカルロスが反転。
両腕を挙げて立ち止まった。
降参…だ。
という事らしい。
流石に降参した相手に超必を叩き込むわけにもいかない。
軽く体にタッチした後、来た道を引き返した。]
―露天風呂―
ふ、ふむ。そういうことか。
[カルロスから説明を受けて納得するも、かくれんぼってこんな命の危険を感じるようなものだっただろうか、と首を傾げる。
サウナ小屋の裏手でカルロスの背に隠れながら、様子を伺おうとひょこっと頭を出した時、何か邪悪なオーラを感じた気がして、さっと頭を引っ込めた。]
[思わず、露天風呂のお湯の中にざぶんと潜る。]
[ぶくぶくぶく…]
………ぷはっ。
[数秒後、湯気の中に顔を出すと、カルロスが風峯にタッチされているのが見えた。性的な意味ではなく。]
あちゃ…。すまんな、カルロス。
[自分を庇って犠牲になってくれたのかもしれない。
心の中でお礼を言いながら、そのまま低姿勢で縁の方に向かって泳いだ。]
[僕はどうなのか。そして、あれらの……日恋の弱みについて、見つけられたかどうか。
その問いには、少し顎に手を置き考えた]
ヤツらの弱みに関しては、正直絶望的だと今は思っているかな。
コンタクトを取ろうと動いてみたが、空振りだ。拠点もおそらくは海上にあって手出しできない。
おそらくヤツらは、徹底して僕らには関わるまいよ。つまり現状は現状のまま動かない。
[お手上げだ、と軽く両手を挙げた。
そうして、碓氷との話を思い出す。一途な想いを持ちながら、これもきっかけと前向きに考えていた少女との話。
自分は、彼女のような考え方を持つことができるのだろうか]
僕はどうなのか。その問いは、この組み合わせで誰かに嫉妬していないか、と聞いているんだな。更科。
正直、今の僕にそんな相手はいない。そういう質問が出てきたことに少し驚くくらいにな。更科は僕が誰のためにそんな感情を抱くと思っているんだ?
-モード かくれんぼ-
ちょっ、ま……
[かくれんぼが始まると言うのにのんきに洗面所に向かう ていうか洗面所ってどこよ? 宇留間を追いかける。]
とりあえず。
アタシが女の子枠になってるって、ほんと?
まさか、アンタが女の子枠ってワケじゃ、ないわよ、ね? ね?
[宇留間の耳元でぎゃあぎゃあわめく]
―娯楽室―
…なるほどな、文字通り手も足も出ない、か…
[座ったまま片膝を抱える。
むう、と続く質問に眉寄せてまた眼をそらした]
…あてなどないよ、
ただの…あてずっぽうだ。
わたしや風峯ばかり、
ずるいじゃないか
迷惑をかけているようだ…
[少し拗ねたように謂うのだった。
――驚異が近づいている]
[到着したのは大浴場。顔を洗うんだという宇留間と共に、大浴場に入った。露天の向こうから人の走る音が聞こえたが、爆音には至らず。]
ちょっとうるるん、アタシたちはどこに隠れるつもりなのよー。アンタは出来たとしても、アタシはログインログアウトとかログハウスとかロクナコトとか全然ちっとも出来ないんだから、ねっ!
ちょっとアンタ、人の話聞いてるのっっっ?!?!?
ずるい、か。
たしかに悪かった。風峯も君も、からかいがいがあるんでね。
[更科は拗ねてしまったようだった。悪いことをした、と思わなくもない。少し気まずくなってしまった。ハア、とため息。
そうして、神に祈るように胸の前で手を合わせる]
じゃあ、代わりに僕のことを少し話そうか。
今まで隠していたけれど、僕は魔術師なんだ。
[へらりと笑って言って、合わせた手を離す。そこに一輪の花があった。植物学的に希少な青の薔薇。つまんで、更科に差し出す]
どうぞ、お嬢さん。
君には美しい笑顔の方が似合う。
[脅威は、もうきっとすぐ近くに]
からかいがいとはなんだ…。
[横目のまま見遣る。
つづく、少々突拍子もない言葉に瞬き。]
…魔術師?
[さてその手つきは見事なもので、
まさに、魔法。]
すごいな…
――――、
[小さく笑って花をとる。]
気障だな、
でも悪くないよ、なんだか。
−娯楽室−
此処かぁぁぁぁ!!!
[娯楽室の扉を勢い良く開ける。
先程ガルシアとの先頭が不完全燃焼だったためにやる気というか殺る気が十分だ。]
男限定で出てきやがれぇぇ!
今なら肉片が残る可能性があるぞォォォ!!!
[幾ら暴走しても女は殴れない。
それがカザミネのジャスティス。]
更科、静かに。
[人差し指を口に当て、娯楽室の入り口を警戒する。
殺気。いや鬼気か。凄まじいほどの、禍々しい妖気]
……常人が一線を越えず、これほどの邪気を纏えるとは。
素晴らしい男だ、風峯。勉強になる。
[抑えた、真剣な声]
…!
[口を閉ざす。
様子を窺うどころではない。]
…なんだ、あいつは、
何に覚醒してるんだ…
[声をひそめて
同じく真剣な顔。]
……本気で命の危機だな、
…
[部屋を見回した後、一直線に備品室の奥へ突き進んでくる風峯。その行動には少なからず驚いたが、しかしすぐ、その理由に思い至った]
そうか……更科の匂いを辿ってきたか。猟犬め。
[ふ、と笑んで、立ち上がった。諦めに満ちた表情。
両手を広げる]
僕らの敗北だ、風峯。負けを認めよう。
ニィィィシィィィノォォォ!!!
[と、伸ばされた腕が西野の腕を掴もうとしたところで降参の合図。
しまった、降参されてはコンボを叩き込めない。]
く……!ガルシアに続き西野も降参か。
この滾り溢れる怒りをどこにぶつければいいっちゅう話だ!
……ってまて!
匂いって何だ匂いって!
[しかし否定は出来ても知らないとはいえない。
だって抱きしめた時に感想言ってたし。]
猟犬よ。ならばなぜこうまで僕らを早く発見できた?
[手を止めた風峯に言って、笑ってやる]
まあいい。
いきすぎた暴力を振るって、皆に怪我をさせないように。双海に蹴られるぞ。
ど、どうしてっていわれても、な。
[……勘か?と答えておく。]
安心しろ。
抵抗しない限りは撃墜しないっちゅう話だ。
[鳥も鳴かねば撃たれまい。]
更科も降参で良いか?
降参ならこのチームも脱落で残り3チームだ。
ふぅ。
[エントランス付近では物音がしなくなった。
ただ、相変わらずどこかから風峯のオーラは届いているので、気は休められない。
右拳に秘められたエネルギーが、波打つように揺れる。]
っ。
集中を崩してはいけない。集中、集中……。
[小柄な阿太郎が長くエネルギーを発露しているには、少々の無茶があった。
だが、気を失うわけにはいかない。]
お、落ち着け風峯。
…かくれんぼはもっと
平和的にだな…
[うろたえつつ諭す]
…に、においって…
……きちんと風呂には入っているんだぞ…!
……。
降参だ。
非人道的扱いはやめてくれよ…
[まあ、一番良いのは何事もなく終わることなのだ。
一応かくれんぼなのだから、ここから出て「来いよべネット、派手にやろうぜ」などと言えるわけもない。
とにかく近づく気配は見落とさないように集中は保ちつつ、右拳にはめていた白い手袋は一旦脱いだ。
ダンボール内に唸っていた白光も止まる。]
大丈夫だ更科、俺はとても冷静だ。
[穏やかな心を持ちながら激しい怒りに目覚めた。
超風峯人である。]
い、いや待て。
風呂に入ってるのはしってるからうろたえるな。
そもそも、かくれんぼで非人道的扱いってなんだ……。
[さっきまでしてた事だ。]
黙れや。
[自分の事はどうでもいいらしい。
大体お前は著作権の壁を越えすぎる。
大丈夫なのかこの村色んな意味で]
…えーと、あと見つけてないんはどこやっけ。
[更科の背後からぎゅう!と抱きつきながら
指折りかぞえた]
双海が最近俺に冷たい件について。
[いや、最初からか?]
あと見つけてないのは……。
碓氷ジョジョペアに鶯谷矢口ペア、あとはウルマ山田ペアだな。
[葛城とか二越は双海が見つけたことだろう、きっと。]
…だ、だいじょうぶ、か?
…!!
ふ、風呂のことは謂うな!
[慌てた。
双海にぎゅうとされて
ちょっとだけ息を吐いたのは
安心してか。]
…かなりもう見つかったのかな…
結城と二越、カルロスと葛城、御手洗と姫堂院のペアは見つかったのか。姫堂院は休んでるから、御手洗は一人だろうが。
[結城と御手洗は血祭りだろうな、と予想した]
元々男にはあんま優しないで。
まあ、結城とか結城とかお前とか。
[ハレンチな男は基本駆逐対象だった]
んー。何処探そうなあ…。
[葛城にはとりあえず着替えをすすめ、鈴は勿論一緒に連れて回っている。
双子同士キャッキャうふふしながら風峯とは違って落ち着いて
和やかにかくれんぼを楽しんでいるのだ。一緒にするな]
……結城は、なんでかトラブルを呼び込むからな。
[人それをラッキースケベと呼ぶ。
まぁ俺がキツく反応されるのも多少は仕方があるまい。
酒の一軒もあったわけだし。
―――でも、双海の前ではピンクイベントなかった筈だけどな。
女の勘か、そうか。]
てかそろそろタイムリミットの昼飯だな。
さっさと探しにいくか。
−ログハウス→倉庫前−
[その後、どこかで宇留間をKO。
その内容についてはきっと宇留間が語るだろう……。
既にカザミネがぁっ!コンボで瀕死だったのもあるかもしれない。
そして倉庫前、再びカザミネは覚醒していたり。]
開幕直後ヨリ鮮血乱舞!
烏合迎合ノ果テ 、
名優ノ奮戦ハ荼毘ニ伏ス!
クカ、クカカカカカ!
[うん、多分何かが大好評絶賛ブチギレ中。
コレにつかまれば男女共にあらゆる意味で無事ではないだろう。
そんなノリで扉を開けて……。]
ん、終わり……か。
[どこからか昼食を知らせる声が聞こえた。]
[酒の時点ですでに敵対視である残念でした]
結城?さぁ、今回はうちは手ェ下s
…見つけてへんし。
[更科の言葉に首を傾げた。
むしろそのまま迷子になってしまえばいい。葛城と。冗談だ]
お昼なあ…せやったら西野、うちの代わりに風峯と他の面子探しといて。
うちら、女子三人でお昼用意するさかい。
[なー、と鈴に首を傾げた。
抱きついた手を離さないあたり、更科も強制連行だ]
―エントランス―
あ――え?
[いつの間にか風峯が、エントランスの540万ダンボールを越えて倉庫前に立っていた。気配を探っていたはずなのに。
テレポーテーションだのブクウジュツだのの単語が浮かんだが、敢えて口にしないことにした。
重要なのは、結局自分は矢口を護るために大した役に立てなかったということだ。]
………まあ、でも、もう終わったのか。
[矢口センセイの話によればかくれんぼはお昼まで。
とりあえず、矢口を倉庫のダンボールから出さねばなるまい。]
[扉を開ける音。狂気のカザミネ]
――ひっ!?
[つい、悲鳴が漏れてしまった。
がたりと揺れる、段ボール。もうだめだ。
普段の風峯ならいざ知らず、いまのカザミネには男女の区別もつかないだろう。
あれにつかまれば、もう確実に殺される。ひとかけらも残らない。
殺されたあとで、まだあったけえよ的な展開はイヤだ……!]
いや、双海。更科は食事の用意はまずいんじゃないか?
僕がそっちを手伝うよ。更科、風峯と一緒に他の連中を頼む。
[脳が急速回転して提案した]
うん、見つかっちゃったー。
[更科の言葉にこくこくと頷いたものの、結城の名が出るとそっと目を逸らす。
モニター裏に居た為に、直接目にしたわけではないが
…とりあえず、とんでもなかった。 音声的に。
あのまま杏がこなかったら、少々どうなっていたか判らない。
心身の無事的な意味で。]
ね!
[昼ごはんを用意するという杏の言葉に、同じ方向へ首を傾ぐ。
杏を挟んで、更科にまで腕を回しているので勿論強制連行。]
[ダンボールから出る――と。
矢口が息を呑む気配と、変態的な風峯のポーズが見えた。
終了の合図というかお昼になったのは分かっていたが。]
…………。
風峯くん。
[すたすたと倉庫前・風峯のところへ歩き、てい、とチョップした。
理由? それは恥ずかしいから秘密。]
ああ、鶯谷、か。
なんつーか、今はお前のチョップは大人しく受けておくべきだと思った。
うん、本当になんでかわかんねーっちゅう話だが。
[というか、鶯谷がこういうコミュニケーションをするのはとても珍しい。
きっと彼も、いたたまれなかったのだろう。
後方で、矢口の声]
ああ、矢口も其処にいたのか。惜しかったなー。
えー、何や西野。
別にええやん、更科が料理したって。
…何やそれとも。
[鈴に何や手出しするつもりなんか。
視線が険しい。ちょっと結城や風峯をぶちのめす前に似ている]
何でだろうね。僕も唐突にちょっぷしたい気分になったんだ。
[更にちょっぷを39回追加しておいた。]
…………ごめん矢口さん……。
[何か色々と申し訳ないので矢口の抗議には素直に謝った。
ダンボールから出そうと思ったが、既に風峯が開けていた。]
………。
[これ以上は風峯が禿げそうなのでチョップは自重した。]
西野くん。……そうだね、久しぶりな気がする。
[久しぶりをひさしぼると打ち間違えるくらいには久しぶり。]
僕は元気だったよ。
……ちょっと島の大蛇の伝説や、川のピクシーの伝説、新しいフォルムの研究や砂漠の遺跡、山の洞窟、林のなかつ……幽霊などなどとてつもなく忙しかった気がするけど。
[何となく、西野に「セコムしてますか?」と聞いておいた。]
あ、わたしは…
[料理について、
先んじて道を絶たんとする西野に感謝する。]
…他の連中、か…
[―――なんだかんだ、すっかり見つかるまで時間はかからなかった]
更科は料理が苦手だろう?
[双海の険しい視線に気付く。
そんな視線を向けられる理由に何一つ心当たりがない。あるとすればさっき風峯が出した酒というキーワードだが、あれはちゃんと謝っている]
……それとも?
何を警戒しているんだ?
……と、ありがとう。
[箱のなかから風峯の顔を見上げて、ちょっとだけどきり。
まあ、それはおいておいて。
ようやく、段ボールから離脱できた。
身体がいたい。ぐぐーっと、伸びをする]
ん……ふぅ。
鶯谷くんは、よくずっと段ボール入ってて平気だなあ。
[ちょっとだけ、感心。よく判らないけど、感心]
[鶯谷の話は、さすがの西野君でも何一つ理解不能だった]
そうか……冒険してきたんだな。
[「セコムはしていないよ」と真面目に答えてやる。優しさだった]
…更科は、うちらと料理すんの、嫌?
[怒られた大型犬みたいな顔をして、更科に尋ねてみた。
が。西野の一言に危うく黄金の左ストレートをまた繰り出してしまうところだった]
あんなー、苦手や言うてそのまんま何もせえへんかったら
一生苦手なままやねんで。
いい機会やし、どうせおやつにホットケーキ焼こう言うてたし、ええねん。
ほな鈴、連れてこか!
[更科をキッチンへ引きずって強制連行することにした]
[残念ながら魔術師の西野にも伝わらなかったようだ。
鶯谷は少々残念そうな顔で…おっとタイツだった。]
男は冒険して強くなるものだって母さんが言ってたよ。
……これは勘だけど、西野くんはトレジャーハンティングとか、荒波の航海とか、そういう言葉がすごく似合う気がする。
[海賊姿の西野。はまりすぎていて怖い。
しかしセコムをしていないのは落胆の色を隠せなかった。]
[頭がはげるのは勘弁願いたい。
きっとある程度薄くなったら潔くスキンヘッドにするだろう。
波平カットはいやだ……。]
矢口はちっさいからなんとかなるんじゃね?
俺が入ろうと思ったら冷蔵庫が入ってるような奴じゃねぇと無理だしな。
[更科が料理をするかしないかの話しは聞こえていない。
というか位置関係今どうなってるんだコンチクショウ。]
[双海の言葉に、少しだけ固まった。後頭部を掻く]
それはできる人間の言葉だよ。双海。
逃げるのは罪悪じゃない。
[呟くように言った]
……む。ちっさいいうな。
[ちょっと気にしてるのだ。小さいのは]
風峯くんが、大きすぎるんだよ。
何食べたら、そんなに大きくなるの。
[背伸びして、風峯の頭に手を……届かなかった。なんたるちあ。
位置関係は……わかんない]
何を食ってって……。
[暫し考える。]
肉、か?やっぱ。
[ついでに、その問いは多分双海が矢口にしたいと思うぞ。
口にしたら殺されるから言わないが。]
さて。
[わんこによる報復も決まらなかったところで、これからどうしようと考える。食堂へ行って待っている…というのも良いかもしれないが、また色々といたたまれないことが増えた。
矢口と風峯をちらりと見る。どことなく楽しそうだ。]
ちょっと散歩してくるよ……。
ああ、その前に片付けないとね。
[ダンボールを被ってステルスフォルム。
そのままエントランスの540万ダンボールを片付け始めた。
暫くダンボールがダンボールを片付けるという奇矯な光景を目にすることが出来るだろう。世界三大珍景に数えても余りあるくらいだ。]
-大浴場 かくれんぼ回想-
[山田が余りにもぎゃあぎゃあ喚くため、あっさり風峯に発見された。
うるるん、華麗にKO]
あ〜あ、だからアタシが言ったのに。
[だから発見されました。]
つぅまんない。
[床に伸びている宇留間の横で、三角座り。そのうち双海に見つかるだろう。]
……うう。ご飯はいっぱい、食べてるのに。
[全然、大きくなりません。牛乳もいっぱい飲んでます。
風峯の視線がちょっと下に向いた気がします。
牛乳のせいでしょうか、杏にないものが大きくなっていくのは]
……はぁ。うん。
お昼にお肉があったら、お代りしてみる。
メニュー、なんだろな。
[想像して、ちょっと頬が緩む。
杏のご飯が連日食べれるのは、割と、至福だ]
-かくれんぼ終了後-
とりあえずアタシは、この洗濯物を部屋に置いて来ないとね。
てか、なんでこれ抱えてかくれんぼしようと思ったのかしら。
[ぶつくさ言いながら、階段を上がる**]
んー…そうだ杏ちゃん、ホットプレートって無かった?
おやつのホットケーキも焼くだけなら、ホットプレート使えば
青ちゃんが失敗しても精々焦がすとかそれぐらいだから、多分大丈夫だよ。
[要は火を使わなければ大きな事故も起きまい。
過去の中辻さんも一安心だろう。 …?夢の話なのに引きずってるな私!
お昼作るのも、手伝う手伝うー。と大はしゃぎしながら更科を強制連行。
流石に、突然大役を任せるなんてことはしないから、大丈夫だ。
たぶん。]
あ、いや、…そういう意味では、
ないんだ、が、
わたしはまたこれ以上犠牲、待っ…!!
[双海に引きずられていきました。
どうなる台所]
あぁ、俺もなんだか疲れたわ。
具体的に言えば技ゲージ9本ぐらい使った感じだ。
[首をゴキリと鳴らす。
横ではダンボールが片付けられているのだが、量といい仕舞う場所といい全てがミステリーなので見て見ぬ振りをすることに決めた。]
ま、昼飯は楽しみだな、確かに。
[着替えるといった矢口に、ああそうだなと頷いて頭に付いていたほこりを1つ指で取ってやる。]
[ほこりを取る風峯は極力見ないようにして、ダンボールを片付け終える。
どこにしまったって? 早すぎやしないかって?
それは一切合財ひっくるめて秘密です。
更科が料理をするらしいので、食事までには時間があるだろう。
ステルスダンボールは砂浜の方へ*ふらりふらり*。]
ホットプレート?あるある。
[山田も来ればいいのに。みんなで料理しようよ。
こっそり念をとばしておいた。
でもホットプレートを使う料理ってなんだろう。
焼き肉。ジンギスカン。チャンチャン焼き。
あれ。どれもそこまで料理って言わなくない?
鈴と一緒に更科をキッチンへと引きずりながら台所へゴーゴー!
どうなる昼ごはん]
な、なんでもない……なんでもないよ!?
じゃあ、着替えてくる、から! ご飯のときにまた!!
[――超、だっしゅ。
今なら、暴走カザミネに追われても大丈夫な気がする]
―208号室―
[どうやらかくれんぼは終了したらしい。
それに気づかないまま、時間が経過していく。
見つからなかったのはありがたいが、なんとなく忘れ去られている気がする今日この頃。
皆様いかがお過ごしですか。]
…!
[ドアのノブが回る。見つけにこられたのかと頭を隠し、見えた山田の姿に安堵した。]
あれ?
かくれんぼもう終わったの?
[聞いてみた。洗濯物を抱えた姿に苦笑して、持ったままだった紙袋を差し出した。]
これ、約束してたワンピース。
[手渡すと、城の方を振り返った。]
城君、かくれんぼ終わりだって。
城君?
[具合が悪そうだ。]
部屋に戻る?
肩貸そうか?
[身長的にそれは厳しい気がする。
城に手を貸して208号室を後にすると、彼の部屋だという206号室へと送り届けた。]
双海さんもこの部屋だったっけ。
男女一緒の部屋って、たくさん遠慮しそうだなぁ。
じゃあ私食堂に戻ってるね。
[部屋を一度見回してから、ドアを閉めて食堂へ。]
―台所―
[―――盛大に立ち往生。
戦場に向かうがごとき雰囲気を醸し出す。
小麦粉の袋を抱き締めていた。何故か。]
……
[嗚呼、中辻。
わたしはお前に許しも乞えないというのに]
[更科は双海に連れられて行ってしまった。がんばれと念を送る。あ、食中毒は起こしてくれるな。ここに医者はいない。
そして振り返ると矢口と風峯が軽く薄紅色だった。罪なヤツ]
まあいい。
風峯。碓氷とジョジョを探すぞ。
[それだけ言って、返事は聞かず歩き出した]
―砂浜―
[海を見やる。]
………………。
………………。
[ダンボールの中で、タイツを脱いで、メガネをかけて、何か納得がいかないことがあったという風に、難しい顔をしている。]
…………………。
……何で僕は逃げたんだろう?
[よく分からなかった。]
―大浴場・脱衣所―
むー……。
[さすがに、服のまま風呂に飛び込むのは無理があった。
せっかく着替えたのだが、もう一度着替えなければなるまい。
置いてあったタオルでとりあえず頭をがしがしと拭き、服の水滴を出来るだけ絞ってから、着替えを取りに再度205号室へ行く事に。
ぺたりぺたり。
濡れた足跡が廊下についていく。]
−キッチン−
[更科が、何でそんな悲壮な顔をしながら小麦粉を抱きしめているのか
知らないものだからさておいて]
…んー、知奈も調子悪い続きみたいやしなあ…
[どうしよう。
ホットプレートという案は出ているが、どうしたものか。
更科を前に、鈴と首を傾げて]
あとは、お好み焼きとか…焼きソバとか。
[ホットプレートを使う料理。
あとはたまにパエリアとか作れるけど。と指折り数えていく。
…ふと、台所で少し深刻な顔をして小麦粉の袋を握り締める更科に気付いて
ぱちりと瞬いた。――そんなに小麦粉が好きなのだろうか。
…いや、にしては空気がすごい重苦しい。]
…青ちゃん?
[どしたの?と首を傾ぐ。]
[ふと。
肩をとんとんと叩かれる。
振り返るとそこには、見覚えのある人影。]
ああ。中辻さん。こんにちは。
[服装は姿が透けていて阿太郎にもよく見えない。]
更科さん?
……多分、ログハウスの台所じゃないかな。
さっき、連行されていくのを見たよ。
[それだけ告げると、中辻さんはログハウスの方へ向かった。
ひやりとした風が、潮風に混ざって髪を揺らした。]
[さて、碓氷やジョジョを捜す方法だが、これには困った。
なんせ、あの二人は大人しい。
大きな声で歌ったり、階段から転げ落ちたり、コンボを決めたり、暴走して徘徊したり、無駄に身体がデカかったり、ダンボールで移動したりしない。これではどうやって捜せばいいのか]
……おーい。碓氷ー、ジョジョー。
かくれんぼは終わりだから出てこーい。
[鬼役ではない自分が呼べば出てくるだろうという結論に辿り着くまで、少し時間がかかったのが恥ずかしかった]
―202号室―
[部屋に飛び込んだ直後、ずるずると。
ドアにへたれかかって、煙が上がるほどに火照った顔をぺちぺちぺち]
……あ、頭。
さわ、触られちゃった……。
[……うん、だめだ。
冷たいシャワーでも浴びて、落ち着こう。
湯船につかったら、たぶん、のぼせて死んじゃう]
―205号室―
うひゃ…
[濡れた服が、ぴっちりと肌にまとわりついて、気持ちが悪い。
苦労して脱ぐと、昨日着ていた服と一緒に纏めた。
後で洗濯機に放り込もう。
ちなみに、家では二層式の洗濯機しか使った事が無いので、全自動にはおっかなびっくりだが、そんな事はどうでもいい。]
ん…。
[荷物の中からドライバーが出てくる。
そういえば、ログハウスの中を探索する事をすっかり忘れていた。]
……………。
[中辻さんのひんやりした風が去った後、再び海を見る。]
……………。どちらにしても。
[恋であるにしてもそうでないにしても、今まで憧れていたから、到底手の届かないところにいるように見える。
それに、その。
さっき風峯がほこりを取っていた時、とても嬉しそうだった。
ように見えた。]
…………。どちらにしても、諦めた方がいいよね…。
[残念ながらあたろーに押しのけて愛を勝ち取るサバイバル精神はなかった。別の方面でのサバイバル精神は満載なのに何故それを生かさないのか。お兄ちゃんは悲しいぞ阿太郎!]
……寝よう。
[すぐ不貞寝をするなというに。
暫く海を見つめた後、阿太郎はダンボールをずるずる引きずりながら、いつもの林へ*帰った。*]
[ドライバーを手に取って、くるくると回してみる。
そうだ、自分達は理不尽に拉致されて、ここに連れて来られているのだ。]
……。
[頭をぽりぽりとかいて、黒のスリムジーンズを履くと、後ろのポケットにドライバーを仕舞う。
シャツを羽織り、そのボタンを閉めると、205号室を出て階下に下りて行った。]
―キッチン―
あ、いや、…その…
うん、やはり
手出しが恐ろしくてな…
[ちなみに青バラは
ポケットにそっとさしてある。]
…簡単に作れるもの、で
いいのではないかな。
お好み焼き、好きだぞ。
[どこからか自分を呼ぶ声が聞こえる。階段を降り始めると、それが西野の声であることがわかった。]
あ、西野君に風峯君。
うん、かくれんぼ終わったって、ちゃんと聞いたよ。
城君は具合が悪いみたいだから、部屋に戻ってるって。
―モニター室―
ん、、、あれ。
[目を覚ました。回復速度はあがって…るのかどうかは時間の経過描写次第なので放置。]
なんで寝ていたの、僕。
[かくれんぼしていたはずなのに、と首を傾げる。記憶がない。ついでに、身体のあちこちが痛い。またか、また日本政府の陰謀か。
ともかく身を起こし、よれよれとモニター室を出ればどうやらかくれんぼはもう終わっているようだ。ひとまず部屋へ戻ろう。そう思い丈二は二階へと向かうのだった。]
…よし。鈴、ここはハンバーグなどを提案してみる、うち。
[彼女が彼氏につくってあげる料理の定番ですねまったく。
どうだろう、と片割れをじっと見てみる。
勿論ホットプレートではなくフライパンで作るのだ]
更科。調理器具、何処まで使えんのやっけ。
フライパンで卵焼くくらいはできる?
[相変わらず小麦粉を抱きしめたままの更科に視線を向ける]
[そんな説明をしてから食堂の方へ。
キッチンに女子の姿を見つけると手を振った。]
何作ってるの?
お昼ごはん、だよね。
[その近くまで行くと、小麦粉を抱えている更科の姿が目に入って、首を傾げた。]
更科さん、その小麦粉なぁに?
お昼って粉もの?
―1F廊下→食堂―
[と、廊下に出たところで風峯&西野のコンビに声をかけられた。
食堂でのびている御手洗を2Fに回収しておいてくれとのこと。うん、判ったと返事をして食堂を覗けば見事なボロ雑巾が。]
、、、風峯のスーパーアーツかな。
[合掌。ちーん。]
―キッチン―
は、ハンバーグ……?
[小麦粉の袋をぎゅとと抱く]
…卵、くらいなら
まあ、その…
[レンジで爆発を経験している口だ。]
そう、ハンバーグ。
ちょっと包丁と、ミキサーとフライパンが使えんのやったら、
あとは手でこう、ぐにぐにと頑張ればオーケイ。
爪はちょっと短めにしといてな。
[爆発させたのだろう。
あれ、黄身に穴開けて水を足してやると爆発しないのよ。
どうでもいい双海料理の豆知識]
ああ、碓氷。
うん、残党狩りは風峯に任して、三人で昼ごはんつくろー、って。
今のところ、ハンバーグ。
―キッチン―
あっ、う、すい。
…粉もので、いいと思うんだが……
[困った顔。]
…どうし、ようか。
[ほんのすこしひやりとした風。
なんだろうと見回すが、
更科には見えない。]
−208号室-
ありがとー!
[部屋に戻ると、何故か碓氷と城が居る。なんだそんな関係だったのね。でも何でまたアタシの部屋ー?
と言おうと思った瞬間、碓氷が差し出して来たのは、念願の女物のワンピースだった。]
まなみん、もう一度聞くけど本当にいいのね?
[頷く碓氷にパッと笑顔で紙袋を受け取る。顔色の優れない城を部屋に戻るよう諭す様子を心配そうに見た。]
ハンバーグ。
[なるほど。片割れの提案にこくこくと頷いた。
あの料理は、調理方法の全ての基本が詰め込まれている。
それぐらいならば、自分も(杏ほどではないだろうが)作れるし
ワインを入れて、とかそんな高度な技を使わない限りは
(玉ねぎを切ることを除いて)フォローにも廻れる。
失敗要素を挙げるとしたら、味付けか、生焼けか、焼きすぎか。
……生焼けさえ避ければ、命には関わらない。多分。]
大丈夫だよ青ちゃん。ハンバーグなら、切るもの少ないし。
焼くのは蓋さえちゃんと閉めれば失敗しないし。
私も、杏ちゃんもいるし!
[爆発要因も、あるまい。]
―1F廊下―
・・・・・・?
[御手洗を背負い、食堂を出たところで背筋がぞくりとして振り返る。キッチンが怖い事になっていないだろうか。気のせいならいいのだが。
いや、気にしている場合じゃない。思っていたより御手洗が重い。また階段オチとか予想される前に二階へ向かおう。]
御手洗ーの部屋ってどれだろう・・・。
[知らないが、まあ二階にいけばなんとかなるだろう。]
お昼ご飯かぁ。
ハンバーグも作るの?
私も手伝おっか。
双海さんくらいうまくはできないけど、普通に使えるくらいには料理できるよ。
それとも更科さんの特訓?
[ちら、と更科の手元小麦粉を見る。]
[扉が閉まると一言]
まなみん、あんなに真面目そうなのに……ジョジョがへばるまであんなことやこんなことまで??!
こんど、ジョジョにニンニク注射でも教えてあげた方がいいのかしらー。
にしても、顔真っ青だったわ。
[ドアを開けると、階下へ降りてく碓氷の背中]
だいじょぶかしら。
余計なお世話かな?
[部屋を出て、206号室へ様子を見に行くため廊下へ。]
―2F廊下―
[階段描写割愛!これで落ちない!ばっちりだ!]
御手洗、生きてる? 喋れるなら部屋教えてほしいんだけど、、、。
[軽くゆすりながら背中へと問いかける。
くぐもった声で「207・・・」とかろうじて聞こえた。]
ジョージ、アンタ何おんぶおばけ背負ってんのよ?
結城の背に乗っかる人物を覗き見る。
なんと意外。
そこには、想定されるみやちゃんではなく、なんと!
貴族にして優雅と自称する、おトイレ様がご鎮座ましましているでは。]
やぁだ。
アンタほんとはモーホーだったのね〜。
どぉりでアタシへの視線がなんか可笑しいと思ったわ〜。
―キッチン―
か、簡単だろうか。
爪はもともとそんなに長くないけども…
[じっと手を見る]
…… ―――
…ふ、双海も二越も手伝ってくれるなら
……酷いことにはならない、かな。
[中辻の応援の声は
直接は届かないが、後押しにはなるだろう]
…碓氷も。
みんなで、かな。
[奮い立たせるように、固いながらも、笑んだ。]
、、、、、、蹴るよ。
[ちょうど208号室から出てきた山田と遭遇した、、、と思ったらいきなりあんまりな言われようだった。]
どこをどうしてどんな勘違いがはじまるのさ。
そんなことより、御手洗の部屋って知らない?食堂でボロ雑巾になってたから片付けようと思ったんだけど、、、。
[どの部屋か判らなかったんだ。そう続けた。]
あらぁ、おトイレだったらアタシのお隣207号室だけど?
……確かに、言われてみればこれは酷い有様ねぇ。
酷い有様と言えばさ、さっきまなみんとジョジョが密室的なアタシの部屋から、ツーショットで現れたんだけど。どうも、ジョジョも具合が悪そうなのよね。おトイレとは違う意味で。
同室がアンでしょ?
看病させたらみんなが飢餓で倒れそうだからさ。
ジョジョを安静に出来る部屋に移動させようかな、なんてたったいま思いついたんだけど。
大丈夫だいじょうぶ!
基本ハンバーグは混ぜるのと焼くだけだし。
本当に自信なかったら、杏ちゃん辺りに頼ればきっと大丈夫。
[だから、そろそろその腕の小麦粉を離してみないか、と
そっと両手を差し出した。笑顔で。
未開封とはいえ、流石に両腕に抱かれていると湿気に弱そうだ。]
愛美ちゃんも、作ろ!
折角だし、みんなでやった方が楽しいよ。
[それは本音でもあるし、…まぁあとは
万が一の人手も、大いに越したことはない。]
取り合わせとかどうする?杏ちゃんが作っちゃう?
もしアレだったら、私も簡単なもの手伝うけど。
更科の特訓もかねとる。
ああ、でもそれやったら碓氷も一緒にしよ。
ハンバーグだけやったら、足りひんし。
ん…何にしよか。
折角ホットプレートの話も出たし、パエリアもええね。
もしあれやったら、鈴と碓氷にご飯ものまかそかな。
[鈴がホットプレートでパエリアができそうなので。
ちら、と片割れを見て提案してみた]
[山田の誤解を知らないまま、調理風景を眺める。]
城君大丈夫、かなぁ。
[顔色が悪かったことを思い出した。]
城君が具合悪そうだったから、何か食べられそうなの持っていくといいかも。
双海さん同じ部屋だよね。
しばらく部屋で休むって言ってたけど…。もし風邪だったりしたら部屋移動した方がいいのかなぁ。
[双海を見た。風邪はうつりそうにないように見えたが口には出さない。]
ありがと、、、て、城が?
[207号室の扉を開きながら。]
んー、それじゃあ城は僕の部屋にきてもらおうか?ちょうどベッド空いて・・・・・・。
…ん、うん…
[二越に小麦粉の袋を渡した。]
まずいと思ったら
すぐ、料理引き渡すから…
[まだまだ臆病であった。]
パエリアか、
レストランみたいだな…
城?
[碓氷から出た名前が予想外で首を傾げた。
さっき食事してた時はそんな風に見えなかったのだが、大丈夫だろうか]
んー…そしたら、あとでちょっと知奈のところにご飯届けがてら
一緒に持ってってみるわ。
[同じ部屋、という問いかけに頷く]
…風邪?まったく、軟弱やな。
[男に対して本当に容赦がない女だった]
やぁだぁ、ジョージってば。
ベッドが空いてるなんてそんな遠まわしに、アタシのこと誘惑しちゃって。ほんとアンタおくてのむっつりなんだからさー。やだもー察してあげちゃうんだから☆
[と言いながら、結城と共にティナが休んでいる様子を眺めた。]
そうそう。おトイレこないだ、ティナにお説教食らってたよ。判る気がするけど。乱交は止めてみたいな展開っていうの?
とりあえず、207号室を病室的に使った方が、ティナもゆっくり休めるんじゃないかなぁ。
――…、…うん? うん。
[ちらっと見られた。
…たぶん。出来る。レシピを忘れてなければ。
何せ、本当に一度作ったぐらいだ。
更科から小麦粉の袋を受け取って、そっと棚へと戻す。
そんなに更科は小麦粉が好きなんだろうか。初耳だ。
…近々、うどんでも手打ちするべき?
流石にレシピまでは知らないけれども。]
パエリアって、スペイン料理だったっけ…。食べたことはあるけど作ったことはないなぁ。
じゃ二越さんの手伝いするね。
更科さん、えっとね。
料理ってそんなに怖いものじゃ、ないよ?
材料と分量さえ間違わなければ、食べられるものには仕上がると思うなぁ。
[不安そうな更科に声をかける。]
・・・・・・うん。とりあえず御手洗を僕の部屋に。まだ生きてるし。
[姫藤院だって城だって死んでいないはず。]
城がどうしても具合悪そうだったら207号室で休んでてもらうってことで、あとで様子みてきてくれる?
あ、その前に山田、御手洗の荷物もってきて。
[姫藤院さんごめん、お邪魔しましたー。と声をかけて203号室へと御手洗を運んでいった**]
あ、城が元気そうだったら僕の部屋でもいいよって言っておいてー。
[ベッドに御手洗を下ろしながら。声が届いているかは判らない**]
そうそう、山田君の部屋に隠れてたんだけど、なんだか具合が悪くなったみたい。
途中まで元気そうだったのに。
慣れない環境で緊張したのかな。
[双海の評には苦笑を浮かべた。]
大丈夫大丈夫、平気やって。
何故ならー、包丁を極力使わんと出来る素敵ハンバーグの作り方を
うちはちゃんと知っているのデス。
[更科の不安そうな顔にポンポンと肩を叩いて、言う。
そうときまれば玉葱の準備からだ]
ほな、まず玉葱から始めよか。
まずは玉葱の皮をむいて、上下おとす。
根っこんとこ切るん怖かったら、下はちょっとリッチに落とすんも、まあ赦しましょ。
みじん切りができるんやったら荒微塵。
もし無理やー思ったら、こいつの出番。
[何処から出したか、フードプロセッサー登場]
はぁ〜い。
ティナちゃんちょっとお邪魔するね〜♪
[207号室に入り、眠っているティナの隣のベッドの傍にある、優雅でこ洒落た鞄を手に取る。描写が無かった気がするので、スーツケースかアタッシュケースかボストンバッグかエコバッグか実は風呂敷包みかは不明]
よっこらせ。予想通り軽いわね〜。
あの足でセバスチャン無しなら、そら荷物なんて持てないよね。ららら〜ん♪
[207号室から出て203号室へ御手洗の鞄を運ぶ。]
緊張…?
[碓氷の言葉に目がキョトンとする。
ひょっとして、自分が同じ部屋だからだろうか。
自分は男親と暮らしていたから微塵も気にならなかったが、
やっぱりその辺男子というやつは違うのだろうか。
ううん、男子って難しい。
でも流石にそう思うとちょっと申し訳なくて、肩が落ちた]
[203号室で、ウキウキしながら御手洗の屍をベッドに横たえる結城を横目に、203号室を出てドアを閉める。]
ふふ〜ん。
ジョージはガチホモで、本命はおトイレで、保険にジョジョもキープしようとしているなんて。
あやつ、人見知りの振りをして中々やるわね。油断出来ないわ。
しっかしあれよ。二股は良くないわ。
ジョージは本命をおトイレに絞るべき。
[小麦粉が好きなわけではないが、
うどんは好きなのであると喜ぶだろう。
碓氷に顔を向けて
うん―――と眼を伏せた]
怯えれば怯えは伝わる。
だから、料理にはねかえる…か
[中辻は少し心配げか。]
ん、じゃあパエリア作ろっか。多分大丈夫。 たぶん。
じゃあ、愛美ちゃんは先にお米用意してもらっていい?
研いだら、ザルにあげちゃって。
[そこまで難しい記憶は無かった。
頑張って指折り思い出してみるけど、ん。忘れてない。気がする。
その間に、魚介類の下ごしらえだけ先にしてしまう。
…た、玉ねぎは後回し。]
[双海の問い返しの言葉にうん、とうなずいて]
だって、こんなところにつれてこられて砂漠もあるし突然恋愛しろとか言われるし、かくれんぼ始まっちゃうし。
意外と繊細なのかなぁ。
ぜんぜん違う理由かもしれないけど。
[うどん。うてなくはないが、すいとんのほうが好きだ。
そもそも16人分のうどんなんてうどん屋でもないのに打ちたくない。
ちょっと天井を見上げた。
取り敢えず、先に病人食を作ってしまうべきだろうか。
冷蔵庫やらの中身を確認しながらちょっと思案顔]
ハロージョジョ。
[206号室では、意外な事に城がぐったりと身を横たえて眠っていた。]
昏睡状態じゃないの。何ナノこれ。
ねえねえ、アンタだってジョージにカマ掘られたくなんてないよね? ね?
アタシに感謝したらいいわ。うぉりゃっ!
[ぐったりしている城にごちゃごちゃ話しかけながら、城の腕を自分の肩に掛けてなんとか担ぎ上げる。]
だからアタシ非力だって言ってるじゃない。ほんともう、アタシ涙目。
[城を担いで207号室へ。元々御手洗のベッドだった場所に城を寝かせて、207号室を後にした。]
……双海は物知りだな……
[肩を叩かれ、
少し勇気付けられたようだった。]
玉葱、なら切れる、かな。
っ、…どこから
フードプロセッサーを…。
[包丁を手にした後眼を丸くした。
試しに玉葱を切ってみたが
涙がにじむのは仕方がない。]
あ…うん、そ、そうやんな。
[碓氷の言葉にちょっと落ち着いた。
まさか部屋から城が拉致されているなんて知らない。
料理ぐらいは別に、他の女子だって出来るだろうに。
自分のせいじゃなさそうだと、信じることにして]
ほな、鈴パエリアは頼むな。
[片割れを見て、頼んだ。きっと鈴なら大丈夫]
[――大人の事情でシャワーシーンはカットだ。
ようやく冷めた頭をふりふり。
デニムのショートパンツを穿いて、ノースリーブの赤いシャツに袖をとおす(袖ないけど)
割と長めの髪を乾かして。梳かしたあとで、二つにまとめた。
顔グラ良く見たらツインだったね。あれ、何を言ってるの私?]
……ん?
[廊下でなにか、死体遺棄事件のような音がする。向かいの部屋、206号室は誰だっけ?]
ん?備え付け。
[流石だよね日本政府。
早速涙の滲み始めた様子に苦笑して]
うん、わかった。
そしたら、半分にして、根っことったらプロセッサーでどろどろにしよな。
[鈴に頼まれる前にパエリア分の玉葱を自分もやってしまってから、
プロセッサーの使い方をちょちょっと更科に伝授]
[イカを切り分けてから、小鍋の用意。
白ワインとー…水と、塩と、サフランと…。固形ブイヨン幾つだっけ。二つ?
…確か二つ。あってるはず。投入。火にかけて、此方も準備OK。
あと切り揃えるのは、鶏肉と…野菜か。…野菜。
杏にコツは教えてもらったのだから、頑張れば、玉ねぎは切れなくもない が。]
…あ、愛美ちゃん。お米研ぎ終わったら、
ピーマンとパプリカと、…た、玉ねぎ切るの、お願いしていいかな…。
[ダメでした。]
あーっといっけない。
鞄、鞄〜♪
[城の鞄はベッドの脇にありしかも男むさかったので、双海の鞄とは容易に見分けがついた。鞄を207号室に宅配すると、ひとまず208号室に戻り、碓氷と城の痕跡から推理を完成させようと心に決めた。]
いいえ、ワ・タ・シ・は〜 さそり座のオンナぁ〜♪
杏ちゃんと……ジョジョくんだっけ。
[思いだした。そうだった。
部屋割をきいて、びっくりした記憶がある。描写はないけど、あるんだったら。
杏ちゃんが城なんかに押し倒されるとは思わないけど、
杏ちゃんと一つ屋根の下なんて、羨まし過ぎる。城、赦すまじ]
……ええと、なんだろう。あの状況。
[ドアの覗き窓から廊下をみると、カオスだった。
山田が城を206号室から連れ出して、引き摺っていく。
ふむ。山田くんはやっぱり、男の子が好きなんだろうか]
−食堂−
[かくれんぼ終了を伝え終わり西野と別れたあと、食堂へ。]
おいっすー。
そろそろ昼飯だったりする?
[暴れた分腹が減ったようだ。]
[お米を研ぎ終わると水切りのためにざるにあげる。]
玉ねぎ? うん、いいけど…。
二越さん玉ねぎ切るのだめなんだ?
[包丁を手に取るときろうとして、]
みじん切り? かな。
[さくりさくりと筋を入れるように細く切れ目を入れていく。
上から物音がしたような気がして、天井を見上げた。]
そう、みじん切り。
…どうしても玉ねぎだけは切れなくって…。
[ゴメンね、と小さく頭を下げて謝りながらお願いする。
正直葱も苦手だけれど、まだ比較的マシな方。
とにかく目に来るのが苦手で皮を剥くのも苦労するのだ。
多くなっても玉ねぎ多いほうが美味しいから問題ないよ。
鶏肉をサイコロ状にして、ついでにニンニクもみじん切り。
下準備が出来たら、ホットプレートをコンセントに繋げて温め始める。]
……備え付け…?
日本政府、…どれだけだ…
[しみじみ謂う。]
…ん、すまない。
やはり染みるな…。
[涙を拭い、
双海の言葉にしたがいながら、作業を進める。
ややおっかなびっくりだが――――]
[ホットプレートに、サラダ油でニンニクと玉ねぎを炒める。
…なんか自分の記憶と、玉ねぎの分量が多い気がするけど
気のせいです、玉ねぎ炒めると美味しいよね! よしオッケイ。
鶏肉も入れて、炒まったところに洗ってもらった米を投入。
しかしホットプレートとかダッチオーブンとかプロセッサーとか
諸々揃いすぎてて、日本政府心底ぱねぇ。
未だに使い方が判らない道具とかも入ってたりする。]
あっ、愛美ちゃんトマト缶出して!
[パエリア必須のトマトの存在本気で忘れてた。
手っ取り早く缶にしちゃおう。そうしよう。]
ん、まだかかるみてぇだな……。
[キッチンからの返答に頷くと、丁度後ろから矢口。
食事はまだだ、と教えてから適当に飲み物を取りにいく。
矢口にも希望を聞いて、希望通りの飲み物を。]
そんじゃここで待たせてもらうわ。
って更科、えらい真剣な表情だなオイ。
[正に真剣勝負に挑もうかという表情で、
ああ、調理実習の事を引きずってるんだなと把握し何も言わないでおく。
ちなみに風峯はその日たまたまサボっていたが惨状は伝え聞いていたり。]
慣れんうちはしゃあないからなぁ。
今日は量も多いで…よし、そんくらい。
今度はフライパンに油落として、その玉葱を煮詰めまーす。
火加減は中から強火。フツフツしてきたら、とにかく焦げんようによく混ぜながら水分を飛ばす。
ペーストになるように。
[フライパンと木ベラを渡して、最初の火加減だけ確認したら
後は全部更科任せ。危なげなところだけ口を出す事に。
その間に自分は本日の体調不良面子のためにほんのり梅を聞かせた鶏と根菜の煮麺を用意]
終わった玉葱をさましてる間に挽き肉と卵と調味料を混ぜる。
ああ、そうそうこれも。
[牛乳でしとらせたパン粉の器を指差す]
よくまぜまぜしてな。
[出してもらったトマト缶を全部ひっくり返して入れて、煮立ったスープも投入。
このタイミングなら、多分間に合ってる。大丈夫。
危ない危ない。トマトなしのパエリアってどうなの。
スープとトマトを均一になるまでしっかり混ぜて、煮立ったところに
魚介類やら諸々を飾りつけ。よし。ホットプレートの温度を下げて蓋。
あとは此方は待つだけ。]
杏ちゃんと、青ちゃんの方はどーお?
[ホットプレートの調節は愛美が請け負ってくれるそうなので任せて、
とてとてと其方へ寄っていった。 玉ねぎ近辺には近寄らない。
…パッと見、今のところはセーフっぽいが。]
―林・川付近―
[さて。
タイツも干したし、後は寝るだけとなったのだが。]
さすがにこんな昼間から寝るのはどうなんだろう。
[色々と狂っている気がするがまだお昼ご飯時なのだ。
二度寝は三文の損。阿太郎に昼寝の習慣は基本的にない。
居眠りはしていた気がするけど気にしない方向で。]
ログハウスは……。
[もう一つ気分が乗らない。
人の恋路を邪魔する者は、馬に蹴られて何とやら。
後、更科の万が一に備えてのことである。
……まあその辺は中辻が念を送りにいったから大丈夫だろう。]
魚でも獲ろうか。
[川を見る。流れに陽が反射して綺麗だ。
しかし、道具がない。今から釣竿を作るのも面倒な気がした。]
…………うーん。
[ぼーっとしたまま時間が過ぎていく。
木の幹に背を預け、枝に座ったまま空を見上げた。
鳥が二羽、飛んでいった。]
……庭には二羽、にわとりが…。
…………。
[言っていて自分で寒くなってきたのか、俯いた。]
[特に何事もなく時間だけが過ぎていく。]
あ。
そういえば、爆弾。
[まだ持ったままだ。
あれから色々あって、棄てるのを忘れていた。]
…………。川で流したらさすがに危ないよね。
やっぱり水質汚染とかなるんだろうか。
[川に浸けるくらい、と思ったがどんな些細なことが生態系を狂わすか分からない。慎重に越したことはないだろう。
特に何事もなく時間だけがry]
んー、もうちょい掛かりそうやなぁ。
今のところは順調。
[告げてから、更科の混ぜているたねからちょっと拝借。
軽く焼いて塩気を確認。ちょっと胡椒を足した]
そろそろええかな。更科ストップ。
ここに玉葱足してーさらに混ぜて。
[玉葱を忘れていたなんて言わない]
あとは、ミックスベジタブルとピザ用のチーズ。
豆つぶさんように気をつけてまぜて。
[その間に自分は牛の薄切りを用意]
―食堂―
[入り口からひょこりと覗くと、良い香りがぷーんと漂っている。
反射的に、お腹がくぅと鳴ってしまい、苦笑した。
すっかり華麗なる双海の手腕に餌付けされているようだ。]
…矢口と風峯もいたのか。
[キッチンの方はどうやら充分に手が足りているようなので、食堂いた二人に軽く手を振り、二人とは少し離れた位置の椅子に座る。]
[ふぅ、と息を一つ吐き、テーブルの上に顎を乗せる。
恋愛とは、いったいなんだろう。
初日に更科に聞いた事が、未だに疑問として都の中に残っている。
―病……か
そこまで考えていると、風峯から挨拶を返された。]
…何故、結城とワンセットで数えられてるんだ。
[少し仏頂面で]
あ、ちょうどええとこに矢口。
ちょおこっちきて手伝ってや。
[薄切り肉に軽く塩胡椒。
矢口に手伝えと手招く。
何故ならここから先は人海戦術だからだ]
更科。混ざったら、種を分割して少ししっかり目に丸めて。
矢口は、更科が丸めたんをこの、薄切り肉できっちりまいてからアルミを引いた天板に乗して。
全部終わったら、アルミかぶしてオーブンいれて。
余熱も時間もセットしてあるで、入れたら大根一本下ろして軽く水切っといて。
うちはその間に上に食事持ってくから。
[体調不良者分用意した食事をトレイに乗せて忙しなく]
[ちょっと俯いて、飲み物をくぴくぴ。
さっきのさっきで、二人になるとはなんたるちあ。何を喋れば良いのだろう。
……とか一人で唸っていたら、都登場。有り難いやら、惜しいやら]
セットかどうかはおいといても。
都ちゃん、結城くんと仲、良いよねえ。
――……あ、わかったー。
[杏に呼ばれたので、キッチンのほうへ。ぽてぽてぽてぽて]
え、だって葛城と結城、なんだかんだいって仲いいじゃねぇか。
[葛城のぼやきに、視線を向ける。
丁度その時、矢口がヘルプに呼ばれたようだ。
……葛城は呼ばれないのかと、ふと考えたが口には出すまい。]
一緒に居るって訳じゃねぇけど、結構相手のこと理解してるっつうか。
[一瞬、矢口が不思議な表情をした気がして、首を傾げた]
ああ…
[仲が良いと言われ、呟くように答える。]
それは、…幼馴染みだからな。
[呼ばれてキッチンに去っていく矢口の背中に、軽く手を振って見送った]
親同士が仲が良くて、小さい時はいつも一緒にいたから。
ある程度の事はお互い理解できてるさ。
…それ以上でも、それ以下でも無い。
[どこか自分に言い聞かせるような響きを含めて、風峯に答えた。]
だろ?そう言う所があるからセットで考えられるんじゃね。
俺は相手のこと理解とかまったくできねぇからなぁ。
ソコソコ付き合い長い奴でも、何考えてるのか全くわかんねぇ時あるっちゅう話だよ。
[ちなみに、矢口の機嫌が直ってる理由も良くわかっていない。
かくれんぼで何かあったか?等と見当違いの事を考えている。
頭撫でたら機嫌直るとかなら簡単なんだけどなぁとか、変な方向に現実逃避。]
[はて。ハンバーグの種っぽいけど……お肉で巻く?
よく判らないけど、まあ、杏ちゃんに従っておけば、料理に関して間違いはない]
うん、判った。任せて、杏ちゃん。
[横目で青をちらり。うん、いまはとりあえず料理に集中だ。
視線を、青の手元にうつす。ペース的に、大根おろしを済ませてから、纏めて巻く方がよいかな?
大根おろし……フードプロセッサー使ったら駄目かな。駄目だね、うん。杏ちゃんは料理の手抜きを赦さない。
それに、下し金でやるより荒くなるから、やっぱりちょっと、食感が違うのだ。面倒なときは、やっちゃうけど。
……しかし、大根を丸一本おろすとなると、割に力仕事なのだが。
どうしよう。風峯くんに頼もうか?
――いや、でも。これは、杏ちゃんからのお願い! 他人に任せるわけには!!]
矢口ー、それ終わったらついでに何かサラダも適当に頼むわ。
葛城も風峯も、御飯もうちょいまってな。すまんけど。
[三人分の療養食をトレイに乗せて食堂を出る。
さて、何処から行くべきだろうか。
確か御手洗と知奈が同じ部屋だったはずなので、
まずそこから済ませることにするか。
何で御手洗がカウントに入っているかというと、
早々に風峯によって無残な姿にされたのを見ているのと
昨日あまり食事を取りに来ていなかった気がするので
調子悪いのかなー、と考えただけの話]
[風峯の言葉に、まあな…、と頷き]
私と結城でも、わからない所はあるさ。
まして、数年しか一緒にいない相手の事を理解しようとするのは無理があるだろ。
特に、女と男では
お互い何考えてるかなんて、正直まるでわからんよ…
[ふぅ、と息を一つ吐いて]
まあでも、
大事なのは、相手を理解したいって気持ちじゃないかな。
それだけでも伝われば、ぎこちないながらも何とかやっていけると思う。
-208号室-
ごくり。
[山田の手元には、碓氷のワンピ。ふわっとしたラインの可愛らしいものだった。]
これが……まなみんのワンピ。
おう、双海ー気にせんでくれ。
作ってもらってるだけで有難いっちゅう話だよ。
[飯を待ってくれという双海に腕を挙げて答える。]
葛城、なんかスゲェ良い事言うじゃねぇいか。
他人の事を解れってのが土台無理っちゅう話なんだよな。
だから俺は、理解しようとは思っても理解したとは思わんようにしてるわけだ。
ま、後ろ向きな考えかもしれんけどな。
[だれだったかな、彼女ってのは彼方の女って書くんだーって言ってた奴。]
―キッチン―
[ちら、と食堂の方を見る。
風峯や、矢口や―――人々がいる。
下手を打つわけにはいかない、と真剣にもなる。
とても集中していたので
矢口の視線には気づけなかった。
考えるのは、]
……、―――
[まさか自分の部屋から
寝具がひとつ消えているとは
思いもせずに]
だ、誰も居ないよね?
[こそーっとドアから二階廊下を確認。よし、静か。誰も居ない。]
き、緊張する。
[碓氷のワンピを、そーーーっと持ち上げて……]
――― 娯楽室 ―――
[結城と碓氷に会った。
風峯は結城に何事か頼み事をしていた。御手洗に関することだったようだ。結城は快く引き受けていた。いいヤツだ。
碓氷はもうかくれんぼの終了を知っていた。山田に聞いたようだ。ただ、ペアだった城は体調不良らしい。様子を見に行こうかと考えたが、寝込んでいるところへすぐに押しかけるのも悪い気がする。後で見に行くことにしよう]
…良い事言ってるのだろうか。
人から見れば冷たい人間に見えると思う。
たぶんな、そう考えるのは、私が人の事を理解できないからだよ。
よく、「葛城はこっちの気持ちなんか全然わかってない」って責められるんだ。
あれだな、この意見に同意できるってことは、風峯も私と同類の人間ってわけだ。
[くすくすと笑う]
…気をつけろよ。
いつか女に刺されるかもしれんぞ。
―食堂―
[御手洗をベッドに寝かせることについてなんともオチが浮かばなかった。あれ、そうじゃない。ひとまず山田ゆるすまじ。あれ、これも違う気が。
御手洗をベッドに寝かせ、下に降りてきてみれば食堂の方から声がする。もうお昼なんだーと食堂へ。はて、午前中は遊び倒したんだか寝倒したんだか。]
あ、風峯ー。結局かくれんぼってどうなったのー・・・あ、えっと。
[見かけた顔に話しかけつつ近づいて・・・葛城の姿に気付きぎこちなく手をふった。視線は微妙に合わせていない。]
……。
[視線を逸らして挨拶をしてきた結城に、少し困ったように笑って手を振り返す。
風峯と少し話したからか、胸のもやもやは少し晴れていた。]
……身体の方は大丈夫か?
綺麗事なんざ、そこらの詐欺師でもいえるっつうの。
少なくとも、俺はそういう意見を真っ向からいける奴を信用するね。
[苦笑しながら、首を鳴らす。]
俺を刺そうなんていう酔狂な女なんていねぇだろ。
つーかこのクラスに来るまで怖がられてる事が大半だったっちゅう話だ。
[ほんと、このクラスはいい意味で異常だ。とお茶を一口。
酒以外では基本ウーロン茶愛好家だったりする。]
お、相方の登場か。
結城………いいバトルだったぜ?
[相手の健闘を讃えサムズアップ。
これぞスポーツマンシップ。]
[ワンピを自分の身体にあて、洗面所の鏡を覗き込む。
鏡の中には、女の子らしい清楚で可愛いワンピをあてた、つり目がこちらを睨みつけている。]
にあわな。
[泣きたくなった。]
[拒否されたこともあって、何となく食堂には行きづらい。今は更科が料理に挑戦しているのだろうか。上手く克服できるといい。
食事なんて栄養が取れれば良いと考えている自分にとって、最近の食生活は普段の数段階上にある。それだけで双海の料理の腕は信頼できるし、二越の配慮もあるからそうそうまずい事態には陥らないだろう。例え陥ったとしても、他にも人は集まっているようだし何とかするに違いない]
……仕事がなくなった。
[呟いた]
―川―
…………。
[流れに足を浸しながら思う。
……やることがない。]
…………。
[鳥がピーヒョロローと鳴いている。]
…………。
[今まで何を基軸に行動してきたんだろうと考える。
修学旅行。本当は休もうかと思っていたけど、矢口を見ていたらうじうじしている自分を変えたくて、頑張ってみた。
シルクのタイツは、もう失ってしまったし、修学旅行も予定が変更されてしまった。
最初は脱出のこと。これはもう、皆が楽しそうなので断念することにした。
逆に恨まれるだけだろう。]
ん、、、なんだかあちこち痛いけど大丈夫だよ。ありがとう葛城さん。
[ところでどうして身体が痛いのか判らない。]
え、相方って?バトルとか、なにがあったの?
[頭の上にはてなマークを浮かべながら、風峯の向かい合わせに腰掛けた。]
‐207‐
[ご機嫌ななめの知奈をなだめすかして、食事を取らせる。
そりゃー起きていきなり別の男がいればそうだろう。
調子が悪くて心細い時ほど訳の解らん展開は堪える]
食べ終わったら、うちの部屋で休んどき。
城がここにおるんやったら、誰もおらんし。
[城は眠っていたので先に御手洗に食事をさせるべく、
206まで知奈を送り、階段から廊下で声をあけた]
誰かー、御手洗どの部屋におるか知らんー?
[その後は……矢口のことを考えていたように思う。気まずかったり、逃げたり、よく分からなかったり、色々。
でも、さっき考えないようにしようと決めた。
後は島の精霊のことだが、これはただの事故だ。
さて、そうなると――。
――何だ。物凄く暇になった気がする。]
…………。よし。
[笹舟を作って、川に浮かべた。
さようなら笹舟。遥か海を目指して頑張っておくれ。]
[サラダも作るなら、と。
大根をおろすのを、半分くらいで止めておく。
大根をもう一本用意して、そちらも半分くらいにすりおろす。
クビの側の半分ずつ。大根サラダにしてしまおう。
ちなみに、葉っぱは捨てずに、とりあえず取っておく。杏ちゃんがなにかに使うかもしれないし]
ええと。青ちゃん、そっちはどう?
[青の進捗状況を確認しつつ、脳内で工程表を組みたてる。
まあ、種にお肉を巻くのはすぐにできる。どっちみち、全部終わらないと焼けないわけだし。
ということで、取り出したるは乾燥ワカメ。水に叩き込んで、おいておく。
でもって、きゅうり。適当に輪切りにしていく。
包丁の音が響く。だだだだーん、だだだだーん。第5のリズム。ありえない。
でもって、大根を細切りに。
桂むきができれば、ツマみたいにするのだが。そこまで器用ではない。
そして、ツナ缶。ぱきっとあけて、油を切る。のせる。
よし終わり。あとはワカメが戻ったらのせて。出す直前に、海苔を刻んでのっければOKのはず。
ドレッシング? 冷蔵庫からだすよ、それは。杏ちゃんなら作るだろうけど]
なんだ結城、俺とお前のベストバウトを覚えてないのか?
お前の連続攻撃をチート性能で俺が凌ぎつつ、最後には俺が6フレームで263263Pのコマンド入力を成功させお前のアナコンダに渾身の滅昇竜拳を叩き込んだんだが。
[そういや大丈夫か?と声をかける。]
相方は、葛城の相方に決まってるだろう。
[ふいにバタンと隣の扉の開閉音、廊下を歩く音、女の子の話し声。
びくぅぅぅぅぅ!!!
っと震え、慌てて碓氷のワンピをベッドの上にそっと置く。
続いて、叫び声がする。アンのものだ。]
ななななななな、なによなによ。
[その内容に心当たりがあって、208号室のドアを開いて廊下に顔を出す。]
[ホットプレートの温度調節を任されると、焦げ目がつき過ぎないように注意しながら温度を操る。
矢口と葛城が来ると手を振った。
なにやら多角形な人間関係が形成されているようなのだが、たぶん気づいていない。]
いい匂いしてきたー。
[ホットプレートから目を離すと、双海の姿が消えていて、辺りを見回した。]
[ゆっくりと歩きながら、娯楽室の中を見回っていく。先ほど更科と来たときも驚いたが、まさに玩具箱のような場所だ。なぜか部屋の隅に布団まで用意されている。眠くなったらここで寝ろということか。
戯れに部屋の壁に立てかけてあるギターでも鳴らしてみようかと手に取るが、どうせ弾けないのですぐに戻した]
手持ち無沙汰。
[まさしくそれだった。大きく息を吐いて、人のいない娯楽室を見回す。棚に野球のボールが置かれている事に気付いて、手に取った。
軟球。真新しい、遊具]
………………。
[右手だけのお手玉を三度ほど。握りを確かめ、手近な壁に向かって思いっきり投げた]
お〜〜い、アンちゃん。
おトイレは、ジョージが自室へ連れ込んだよ〜。
[そう言いながらのんびり廊下に出て、双海の方へ。]
ジョージ、おトイレと愛をはぐくんでこっから出ようとしてるみたいよ。ほんとアイツ、おバカよね〜。
きゃはは〜
いや、なにいってるか判らないよそれ。なにその小足みてから余裕でしたって。
[聞き流した方がよさそうだ、とテーブルに据え置いてあったポットからコップにお茶を注ぐ。麦茶だ。
それをこくこくと半分くらい飲んだあたりで『葛城の相方』という単語の意味をおおよそ理解し。]
■$※△#!!???
[盛大に噴いた。]
[壁に跳ね返った軟球は、あらぬ方向へと跳ね返る。拾う気はなく、視線でも追わなかった]
……八つ当たりのつもりか。
[自分に言って、また息を吐く]
……はぁ?
[山田を見る目が、思い切り怪しいものを見る目つきになった]
山田。
あんま下らんこと言うてると、今日、食事抜きな。
[とりあえず呆れておいた。
手には御手洗のところに届ける分の食事の乗った盆。
取り敢えず、結城と一緒ということは203だったか。
その扉を叩いてみる。返事はない。遠慮なく扉を開けた]
まぁ、お前が負けた要素は多分、心の中でどこぞの誰かがレッツゴージャスティンとか叫んだからじゃねぇかな。
[異次元会話は続くよどこまでも。
ちなみに天元絶壁TWIN-SEAは画面全体攻撃の癖にゲージ3/4持って行かれる意味不明の技と、投げ無効という意味のわからない特性があったりする。マジパネェ。]
何の話って……お前が葛城の相方ってだけだが。
お互いかなり理解しあってる感じだしぴったりじゃねぇか。
付かず離れずでそれができてるってのはスゲェっちゅう話だよ。
なによぅ。アンちゃん機嫌でも悪いの〜?
[不愉快そうな目つきになった双海に肩をすくめた。]
何よ何よ。
別に、アンちゃんに食べさせて貰わなくたって、ご飯くらい自分で何とかするも〜〜ん。
[思い切りふてくされて、ぷいとその場を立ち去る。
女の子らしい服を着て、女の子らしくお料理して、女の子らしく周りとはしゃいでいる。
もしかしたら、いつのまにか自分は、双海に嫉妬していたのかもしれない。]
[...は、料理は勢いだと思っている。
杏と違って、その辺、かなりファジィ。単に、細やかな料理ができないともいう]
……よし。
[ひととおり、サラダの準備は終えた。海苔はとりあえず、先に刻んでおく。
お店とかで大根サラダによくのってる、あられみたいなのがあるといいんだけど。
まあ、いいか。即興だし。サラダの割に葉っぱがないのは、なんだけど。
ま、海草も葉っぱだよね。(ワカメは海草ではなく海藻です)]
あ、いや、えっとその嫌とかじゃな、都ちゃ、ええ、あれ、そうじゃなく
[顔がきゅきゅーっと真っ赤に。]
だから本当になんの話か判んないんだってばっ
[風峯に向かってテーブルをばんと叩いて抗議の叫び。]
あ、そうじゃなくて、御手洗なんだけれど僕の部屋に荷物ごと移しておいたからっ ほら姫藤院さんと同室とかやっぱまずいよねってさっき二階で山田と話し合ってっ あと城も体調悪そうなら僕の部屋ででも休んでてって山田にことづけておいたからっ
[なにやらいたたまれなくなって必死に話をそらすように報告。]
あんなあ、機嫌悪いとかやなくて……。
[何か山田のほうが機嫌が悪そうだ。
まあ、そんな事はどうでもいい。
むしろ嫉妬されていようが何だろうが言われなければわからないままだ。
御手洗が起きていれば食事のトレイを渡す。
相変わらず、庶民だの下賤だの言いながら、それでも食べるのだろうか。
予想外に器が早く空になったので、ちゃんとゆっくり休むように言ってから
麦茶のセットだけ残して203を出る。
207を覗いたら、城はまだ起きそうになかったので今のうちに
他の食事の手伝いをしてこようと下へと降りてキッチンをのぞく]
どーおー?
[青の様子をみる。悪戦苦闘しつつも、半分くらいは済んでいる。
なんかすごい真剣な顔で、見てわかるほど肩に力が入っている。
そういうことか、くそう。食卓での光景が読めた。泣けた。まあいいか。
青の作った種に、薄切り肉を巻いていく。ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
――なんだかんだで、お肉の準備も終わった。
敷いたアルミの上にのっけて、上にもアルミを乗っけて。In オーブン]
あ、杏ちゃん。おおむね、オーケーかな?
[役目を果たした調理器具を洗っていると、杏が戻ってきた。
お肉の準備が平穏無事に終わったことと、
とりあえず大根サラダにしてみたと、報告しておく]
[結城の様子を見て、クックッと笑いをかみ殺す。]
いやいや、色男な事で結構じゃねぇか。
お前の眠れる龍が本領発揮するのはそう遠い事じゃねぇちゅう話だよ。
[あ、蛇か。]
あー、確かに体調悪い奴は部屋固めたほうがいいかも知れねぇな。
もし風邪とかで流行れば面倒だっちゅう話だ。
つーか、体調不良が長いようだったら本当に日恋に何とかしてもらう事を考えるべきかも知れねぇ。
[結城がテーブルを叩いたのに、少し驚いて]
…落ち着け。
具合でも悪いのか?
[赤くなった顔を覗きこむ]
熱があるんじゃないか?
お前こそ、調子が悪ければ部屋で休んでた方がいいぞ。
[どうやら結城と葛城の仲が微妙に進展しているらしい、と眺めていて思った。
幼馴染。
憧れる単語。]
あ、矢口さんサラダできたんだ?
…。
なんていうか。矢口さんのって……。
[サラダを見て、言おうとした単語を飲み込んだ。]
…矢口。この大根おろしは夕飯でちゃんと使うから許して。
[ごめん、と両の手を顔の前で合わせて謝ってから、
ボウルごと冷蔵庫にしまう羽目に。大根さんにもごめんなさい。
ハンバーグはどうだろうか。でも、ちゃんといい匂いがするので大丈夫だろう。
更科に指示を出しながら、ケチャップとウスターソースとバターをフライパンへ。
それから、隠し味にブルーベリージャム。これがほんのりと甘酸っぱくて美味かったりする。
ソースが出来たら、やけどしないように注意しながらオーブンから出した
熱々のハンバーグにかける]
よし、かんせーい!更科お疲れ様ー、矢口もありがとー。
[ぱちぱちと、キッチンのなかで小さな拍手]
[階段を降りる。キッチンに視線を向け……
ぷぃっと視線を反対側へ。すると、娯楽室から軟球がコロコロ転がってくる。]
誰かいるの〜?
[娯楽室を覗き込んだ。]
[風峯に笑われ葛城に心配され。真っ赤なお顔の丈二くんは大きく深呼吸をした。落ち着け、素数を数えろ。1・3・5・7・9・・・よし。]
うん、大丈夫。具合が悪いわけじゃないよ。うん。
[自分に言い聞かせるようにして。]
ん、、、日恋ってそういうのフォローしてくれるのかな。なんか全部見捨てて危機感煽られるんじゃないかって悪い方向を考えちゃったんだけど。
[必死な平静。]
うん、大根サラダで構わんと思う。
ごめんな、色々最後任してもうて。
[矢口のサラダの件には頷く。
パエリア組のほうもそろそろだろうか]
ほな、うちちょっともう一回上いってくるわ。
…あと、山田きたらご飯出したげて。多分臍曲げとるから。
[自分は出さないとは言ったが、他の面子にまで出すなとは言ってないし。
三人の部屋にそれぞれお茶とスポーツドリンクを追加するために
ペットボトルと薬缶を抱えて再び食堂を出ていく。
相変わらず忙しない]
あ、ああ。
大丈夫だと、思う。
[自分の担当分を示して、
調理担当に手渡して。
恐る恐る作業を行う。
さまざまな加護があったか、
爆発することはなく]
…は…
[疲れはてたように項垂れながら、
完成の声に笑顔を浮かべたのだった。]
-娯楽室-
あらぁ、よっしーじゃん。
[足元に転がった軟球を拾い、娯楽室へ。一瞬葛城の顔が浮かび、気恥ずかしくなりながら……]
うん、ちょっとブラッと、ね。
よっしーは玉遊びってとこ?
[ほいと軟球を西野へ放る。]
え? いや、気にしなくていいけど。
杏ちゃんでも、料理でミスすること、あるんだねえ。
[大根おろしかぁ。サンマ……は旬じゃないけど。
鮭のハラスにたっぷり大根おろしとか、美味しそうだ。
……あれ? なにか中の人の好みが入ったみたい。いけないいけない]
――あ、ハンバーグもできたんだね。おつかれー。
[ぱちぱちぱち。途中参加だけど、皆でなにかすると、やっぱり楽しい。
パエリアもそろそろみたいなので、食器やら何やら、運べるものは運んでおこう。
ああ、そうだ……その前に、サラダに海苔を忘れずに。
準備しておいた刻み海苔をサラダの上でひっくりかえす。ばさー]
あ、双海さんおかえり。
三人ともどうだった?
[戻ってきた双海に話を聞いた。]
えとね。うん…サラダ美味しそうだなって。
[男の料理だなんて思ったことは言えなかった。]
[投げられた軟球を受け取る。どうやら入り口の方に転がっていたらしい。戻ってくるのかお前、とちょっと眉を下げた]
ああ。
しかし、やはりこういうのは苦手だな。思った場所に投げられない。
[元から狙いなどつけてないが]
……そういえば、山田も運動は苦手そうだな。
線も細いし、体育は全部休んでいたし。
−食堂−
[次々と並べられていく料理を見る。
本当に昼飯か?と思う豪華さだ。]
おー、見た目は全部うまくいってんじゃん。
更科の調理実習の話ってずいぶん誇張されてたみてぇだな。
[腹減ったーといいながら席に座りなおす。]
[ちなみに風峯のサラダの感想は他の料理と同じ"凝った料理"であった。
何故なら風峯の中で生野菜の主な摂取方法とは、洗った丸キャベツを一枚づつちぎりながらポン酢か焼肉のタレで食べると言うものだったからである。]
早く食おうやー。
うん……。
[体育のことを言われ、一瞬しょぼんとした表情になる。]
苦手なわけじゃないけど。したことないから。親の方針ってやつ、ね。
[話しながら歩いて、手元の軟球に視線を落とした西野の真横に立って、ちょんと肩をつつく。]
なんだ、元気ないのぉ?
まだ、色々考え込んでる?
[ホットプレートの火を止める。]
うん、皆お疲れさま!
山田君? 臍曲げてるって、何でだろう。
[二見の言葉に首を傾げたが、とりあえずはその背を見送った。]
わ、、、。
[豪勢な料理に目をぱちくり。どうでもいいが最初、合成の料理とか出た。なんだ錬金術か。]
ありがとう。え、これみんなの合作なの?
[わー、と素直に感嘆の声をあげる。ここにきて以来、確実に食事事情が改善されている。]
−207−
知奈は、落ちつかんからってうちの部屋にいる。
御手洗はあっという間に飯食い寄ったから、今は寝てるかな。
城は…まだちょお、起きひんけど。
[だからもうちょっと見るつもり。碓氷の言葉にそう返した。
矢口の感想に小さく肩を竦める。
自分だって、失敗するのだ。それは当然の話で。
ちょっとだけ、表情は苦笑になっただろう。
鈴と碓氷が残っていれば概ね料理は大丈夫だろうと判断し、
そのまま水分を抱えて階段を上がると、知奈と御手洗の部屋へ
先にペットボトルとお茶を届けてから、207へと戻る]
まあ、考え込んでいるな。考えることだらけだ。
[山田が暗くなってしまった。少し思慮のないことを言ってしまったらしい。だが一度聞いてしまえば、疑問が残るのは気持ちが悪かった]
親の方針か……。理解しがたい。
山田は健康体だろう。なぜ運動を制限する?
具合が悪くないならいいけど…。
[なんとなく腑に落ちない顔だったが、どうやらごはんが出来たようなので、ひとまずそちらの方に神経を向ける事にする。]
む…。
[出てきた料理に、思わず笑みが。
美味しい料理はしあわせだ。]
そっか…
皆心配だな…。
御手洗君は、大丈夫そうだけど。
[人数分の皿と箸類が揃ってるのを確認してから、じぶんもテーブルの方へと回った。]
双海さんが戻ってくるまでまとっかな。
[だがその前に自分のお腹がなりそうだった。]
よっしーってさ。
いっつもいっつも、優等生みたいだね。
アタシの中ではよっしーのイメージは、学者って感じ。
いつもいつも、世界の真理を追究してる学者って、そんな感じに見えるのよね〜。
[よっ、と傍にあったビリヤード台に軽く座る。]
うんとね〜。"運動"は制限されてない。
休みの日は、パパとゴルフ行ったりジョギングしたり。パパの会社の専用ジムがあって、そこ使っていいってことにもなってるんだ。
でもね。皆と一緒に体育の授業を受けるのは、ダメなんだ。
[足をプラプラ揺らす。]
って、アタシの話なんか、あんまおもろくないよ〜♪
よっしー、恋愛、できそ?
うん、本当に大丈夫だよ。ありがとう葛城さん。
[料理のおかげで落ち着いてきた。余裕ができたのか感謝の言葉と共に葛城に笑みをみせる。
二階から「先に食べて」という双海の声が聞こえ、席についているクラスメイトたちが食べ始めるに合わせて、いただきますと合掌した**]
[食堂に双海の声が響く。]
そんじゃ先に貰うとすっか。
正直そろそろ限界だったっちゅう話だ。
[サラダ、ハンバーグ、白米と順番にローテーション食べる。
あるよね?食事の時の自分なりの決まり。]
おー旨ぇ旨ぇ。
[お約束的に誰かがぶっ倒れるというのはなさそうだ。]
[杏のことばが聴こえたので、ちょっと申し訳なく思いつつ、いただきます。
杏ばかりに働かせている気がするのは、気のせいでもなんでもない事実。
いけないなあと思いつつ。ついつい、それに甘えてしまうし、心のどこかで頼ってしまう]
…………むう。
[パエリアをひとくち。おいしい。
海鮮のだしが、よくしみている。ちっちゃな米粒のなかに、どこまでも続く大海原を感じる。
ハンバーグをひとくち。おいしい。
青ちゃんの愛が、よくしみている。ちっちゃなハンバーグのなかに、どこまでも続くラブコメを感じる]
優等生で、世界の真理を追究する学者か。上手いことを言う。その両方の性質を持てば、将来は博士号を手にできるな。
だが少し違う。山田、僕のことを一つ教えてやろう。
僕は、不真面目を真面目にするのが好きなんだ。すごく、とても、どうしようもないほどにね。
[冗談っぽく笑った。ろくでも人間だと自分で思っていた]
ゴルフや専用のジムね。多人数での運動制限……。
やはり、山田の親の考えることは理解しがたい。
恋の方は……不真面目に、真面目に考えている最中だな。
山田はどうだ? 真っ当にここを抜けられそうか?
[相変わらず、城は起きそうにない。
多分、にゅうめんも冷えてしまっているので後でもう一回作り直そうと決めた。
食べなかった分?後で自分で食べるに決まっている。
城の荷物もこっちに移されているようなので、
このまま自分と知奈が相部屋になったほうがいいだろうかとちょっと思う]
(繊細、か)
[碓氷の一言を思い出して、ちらりと城を見る。
いまのところ、やっぱり起きそうにはない。
繊細という言葉は、ちょっとだけ羨ましかった。
自分には当てはまらない単語だ]
[双海の声が聞こえて、二越の方を一度見てから]
双海さんの分もとっておこっか。
[皿に取り分けてからキッチンの方へと置いておいた。]
不真面目を真面目に……?
へ〜〜え。
なんだ、面白そうね。いまいち、良く判んないけど。
具体的に言えば、それ、一体どういうことなの?
よっしーの言うことって、うちの親みたいに、良くわかんないわ。
[きゃはは、と笑って西野の顔を眺める。]
ねえねえ、恋って考えるものなの、かな?
[風峯の気持ちはわからなくもないが、女の子にそれを言うのは減点対象だ。
自分の分を取り分けてから椅子に座ると箸をつけた。]
うん、更科さん、ハンバーグ美味しいよ!
今度は一から全部作ってみようよ。
[更科の方を見てにっこりと笑う。]
[パエリアと白米を並べている光景は、割と新鮮だった。
お好み焼きをおかずに白米を食べるのと、同じようなものなのだろうか。
それにしたって、コメとコメだ。ピザをおかずに食パンをかじるみたいなもの。
……まあ、いいか。
料理人を冒涜しない範囲でなら、美味しく食べれれば、食べ方は個人の自由だ]
[完・食。]
ふぅ、旨かった旨かった。
かなり腹が膨れたな。
[そりゃ、アレだけ米を食えば当然で。
更科と矢口が微笑んでいるのを見ると、2人に礼を言う]
サンキューな、旨かったわ。
[ニカッと笑う、飾り気のない笑み。
勿論そのあと他の女子にも礼を言って、昼食後の筋トレのために食堂を後にした。
ちなみに、今から時間が夕食後に飛ぶ。
時を駆ける少年。]
…う、 ……一から、か
[碓氷の声にはまだ躊躇気味だ。]
…がん、ばっ て
みるよ、あり、がとう。
[中辻は見えなくとも
頷いていただろう。
サラダをつつく。
頑張って精神が削られたらしい。
ポケットにさしたままだった
青いバラを潰さないように気を付けておきながら]
例えば、だ。じゃんけんで、相手にパーを出すと宣言される。
そうすると、僕は相手の言葉を信じるか信じないかの二択をまず迫られる。真実ならパー。虚偽の場合は、グーかチョキだ。
[右手で実際にパー、グー、チョキとやって見せながら話していく]
この場合、僕は何を出せばいいか。答えはチョキだ。だってそうだろう? 真実か虚偽かなんだ。二分の一で勝利。そして、虚偽だった場合もアイコの目がある。
だが、そんなことを真面目に考えても、何を考えているのだと不真面目な馬鹿扱いだ。結局三分の一に間違いはない。
だが、そういうことを真面目に考えるのが楽しい。それが僕なんだ。
[手の形をパーに戻し、そして肩をすくめた。馬鹿だろ、と苦笑]
だから、恋も考えるよ。不真面目に真面目にね。
それとも、”恋はそういうものじゃない”から、考えちゃいけないのか?
−夜、夕食後 204号室−
[風峯は部屋で呆然としていた。
――あるべきものがない。
俺が何をしたというのか?
一日の疲れを癒す安楽、人の誰もが受けられるべき恩恵。
そして生まれついた時から人に定められる義務。
それが自分から失われているのだ。
簡単に言えば、布団がない。]
―――どうしろと。
[呆然とした表情で、風峯は一人部屋で頭を抱えていた。]
へえ。
[西野の言葉に頷いて、手が動けば西野の手を見た。]
じゃあ、恋も色々理屈を考えるの?
一目ぼれとか、感覚とか、そういうのじゃなくて、さ。
例えば、見た目、とか、条件、とか。
……アタシは考えないようにしてる。
考えると。
[首を左右に振った。]
考えなくても。
―食堂―
…。
[先ほどのかくれんぼという名の生存戦争において、巨体を揺らし全力疾走を2本、しかも1本は葛城を抱えて、1本は風峯という名の鬼に追われてのもの…をこなした後、ゆっくりと柔軟体操をしていた。自分の提案した罰ゲームの内容に、少し戦慄しながら。]
…。
[と、キッチンの方からたまねぎをみじん切り…という言葉が聴こえたため、色めき立って食堂へ向かった。しかし、キッチンを覗いたところでフードプロセッサーの登場を目の当たりにした。]
…。
[すごすごと退散し、食堂に座って食事を待つことに。…仕事がない。常の世なら食いぱぐれである。]
――――、
……それはよかった。
[少しの間、多分飾り気のない礼に固まったのだ。
手が止まる。
自分のそれを見る。
眼を伏せて、小さく苦笑した]
[風峯が礼を向ける相手をみて、生ぬるい表情を浮かべた。が、何も口にするわけでなく。]
ごちそうさま。と後片付けしよっか。
[立ち上がると自分の皿と片付いた食器類を持ってキッチンに移動した。]
[山田の顔は、今はどんな表情なのか。想像しようとして、やめた。どうせ笑ってはいない]
山田にはなんというか、悩みも多いだろうな。この企画で一番被害を被っているのは山田じゃないか?
しかし、見た目に条件ね。それは相手の事だ。僕自身のことじゃないな。
僕は今、僕のことで考えている。そこまで考えが行っていない……というか、行けない感じだな。
[ふと、聞いてみたくなった事があった。山田はどういう反応をするだろう]
山田。一人で生きていくことは、寂しいと思うか?
僕は面倒がなくて楽だと思うんだが。
[途中から、味なんて判らなくなった。ので、早々に食べ終えて。
来なかった人のために、ひととおり。
パエリアと、ハンバーグと、サラダを取り分けて、ラップしておいた]
あ、そだね。片付け、はじめよっか。
[愛美の声に、反応して。
二階で色々世話をしてた杏が食べ終わる前に、少しでも片付けてしまおうと。
うん、そのくらいはやっておかないとね]
…。
[パエリアの登場に、顔がほころぶ。]
パエリャか。
旨そうだ。
これは、サフランを、使っているな。
[一口。]
…旨い。
芯を残さないように、炊いているな。
俺は、この方が、好きだ。
たまに、本場では、芯を残すのだ、と講釈を垂れる者もいるが、そんなことは、別にない。
[部屋から文庫本を持ってきて、読んでいたら夜だった。
どうしよう、夕飯は作りに行かなくてはいけない気がするけれど。
ちら、と城を見た。相変わらず起きる気配がない。
仕方がないので、一度下へ。予定通り大根おろしを使うメニューなので、
夕飯のメニューは和風に葱たっぷりの梅みぞれスパゲティと、牛のたたきに千草卵。
それから先日のアサリが今日は潮汁になって登場。
宇留間には申し訳ないが、流石に自分がその場所にいないので
今回はホットミルクは出せそうにない。
病人組には野菜と解した鮭を入れた粥と、幾らか果物も。
やはり先に知奈と御手洗の部屋を先に回ってみたが、相変わらず城は三年寝太郎状態だった]
[さらに一口。]
海鮮の風味が、素晴らしい。
野菜の味も、しっかりついている。
これは、味付けは、塩だけではないな。
食べやすく、家庭的な味だ。
[もぐもぐ。]
自分自身のこと、で?
よっしー。アンタ、気持ちの整理をつけなきゃなんない、過去でもあるの?
[足をぶらつかせたまま、西野の顔を眺めた。]
今回のこと、アタシは被害者なんかじゃないよ。
むしろ絶好のチャンスだと、思ってる。
[最後の質問に、ぴょん、とビリヤード台から飛び降りる。]
アタシはね、親の言うとおりの人生なんて、歩んでやんないんだ。
心から好きな男の子が出来たら、ありのままのアタシを、受け止めて欲しいって、そう、思う。
[片付けのため色々と動きつつ、ガルシアの声が耳に届いた。
味を確かめるよう何度か頷きながら、色々と語っている]
パエリア、好きなの?
[珍しく、ガルシアが饒舌だった。
人間、好きな食べ物を食べれば、舌も良く回るものだ。
まあ、口にものを入れたまま喋ると、杏は怒るのだが]
そうなのか。
[少し驚く。]
旨い。
ありがとう。
[かくり、と二越と碓氷に頭を下げる。]
俺は…スペイン、の、出身でな。
こちらへ来てからも、よく食べる。
と言うより、こちらに来てから、好物になった。
日本風の味付けのものも、同じように、好きだ。
[ふ……、と。山田へシニカルに笑った。その顔は微妙に引きつっていた]
やはり男子狙いか、山田!
いや、たしかにこの島の外にはいるだろう。そういう趣味の男もな。あるいはこの島の中にもいるかもしれない。僕はそういった恋に偏見はない。僕が直接関わるんでなければ、だ。
だが、だが、だが、だ。お前は根本的なところで勘違いしている。
[ビッ、と人差し指を突きつけた]
いいか山田。
この島は、男女で恋愛して初めて真っ当に出られるんだ。つまり、君は女子と恋愛しなければならない。
[食器を洗いながら、カルロスの話を聞いて]
へぇ、カルロス君ってスペインの血が混ざってるんだ。
美味しいなら、良かった。
[褒め言葉には弱い。]
作ったのは殆ど二越さんだけどね。
……よっしー。
[指を突きつけられた。そして言われた。言われた。言われた。大事なので三回書いた。]
ねえ。
[急に改まった表情をした。真剣な瞳で、西野をド真正面から見つめる。]
アンタは、口、堅い?
約束、守れる?
[ほえ。スペインの出身だったのか。ガルシアの新情報、ひとつ獲得。
スペインといえば、あと、なんだろう。
お隣さんのポルトガルは、日本料理と結構、縁が深いけど。
イベリコ豚にチュロス、あとはシェリーくらいだろうか。お酒はNGだけど。
そういえば、スペインはヨーロッパでは珍しく、お米を食べる国だとか。
あとはリゾットのイタリアだっけ。北欧でも、クリスマスに甘いお米を食べるらしいけど]
故郷の味、ってわけだね。
杏ちゃん、知ってたのかな?
[メニューを決めた杏の心は、さて、はて]
…うむ、旨い。
ハンバーグも、サラダも、全部旨い。
[少々パエリア以外のメニューがおざなりになってしまったが、もちろん本当においしいと思っている。]
毎日、すまんな。
[改めて先ほどキッチンにいたメンバーにかくり、と頭を下げる。特に双海には頭が上がらない。
彼女にはシャチの恩もあった。]
俺も、たまねぎのみじん切り…などなら、手伝えるのだが、料理そのものは、あまり経験がない。
[うなだれる。
やれることを探してやっていこう、と思う。]
…む。スペインの血が、か。
いや、むしろ、そう言うよりも、日本の血が、混じっていたと言う方が、近いだろう。
祖父が、日本人、だったらしい。
会ったことは、ないが。
[真正面からの、真剣な瞳。真剣な声。
山田からここまでのものを感じたのは初めてだった。
正直、少し怖じ気づいた]
口が堅いかと、約束は守れるか、か。
[怖じ気づきはしたが……それでも、拒絶するという選択はなかった]
ダイヤより。そして、アイギスの盾より。でいいか?
……うん。
[いいか、と聞かれ小さく頷く。心臓がバクバクしてきた。
西野は本当に信頼できるのか。今更ながらに頭の中がぐるぐる渦巻く。
それでも。
帰ってきた言葉を、信じようと思った。]
アタシ……さ。
信じてくれる?
ほんとは男の子じゃ、ないんだ。
故郷の味かぁ。
でもパエリアって家庭でも味違いそうだね。
本当、美味しいなら良かった。
経験なんてなくっても大丈夫よ。
みじん切りが出来るなら充分だと思うな。
何か手伝うって言えば、双海さんきっと喜ぶよ。
[ガルシアの礼に、ちょっと照れて、顔の前で手をぱたぱた左右に]
やー。私は、最初のバウムクーヘンと、そのサラダ、だけだから。
御覧のとおり、あんまり上手じゃないしね。
バウムも、鈴ちゃんの焼いたのと違って、歪んでたし。
手伝ってるだけだよ、うん。
[愛美の言葉に、頷いて]
そうだね。
私より上手く、手伝い、出来るんじゃないかな。
[自分が食材を切ったりすると、杏がたまに、微妙な笑みをくれることがある、のだ]
―夕闇迫って後:204―
[片付けたり、感想にいちいちびくついたりしているうち、
部屋に戻ったのは、こんな時間になってからだった。
パエリアの話しは、又聞きすることになるだろう。]
…風峯?
なにしてるんだ?
[204にて立ち尽くしている影に声をかけた。]
[西野の表情を見てうろたえた。]
あ……あの。
よっしー?
その。あの。
やっぱ、な、な、何でもないからっ。
[この場から逃げ出そうと、西野に背を向ける。]
[しかし急速に持ち直した。むしろ組み立て直した]
男女比が合わなかったのは……そのためか。
なるほど、納得はいく。納得は行くが受け入れがたい。受け入れがたいが、真実だと論理が叫ぶ。
山田。質問だ。その名前は? そして、なぜそんなことを?
−夜・夕食後・204号室−
あ、ああ……更科。
なんつーか。
―――無いんだわ。
[後ろからかけられた声に、振り返らずベッドを指差す。]
[首根っこをつかまれて、諦めたように振りかえる。今にも泣き出しそうな顔で。]
アタシが生まれた時、もうママ高齢出産で。
やっと生まれた子で。
生まれたら絶対太郎にするんだって。
[俯いて、片手の甲を目元に当てる。]
そうだな。
それ用の鍋で、味をつけて、米を炊けば、それはパエリャと呼ばれる、と言っても、そこまで変ではない…
だろう。
[すごく大雑把な説明だが、まあそんなものと言えばそんなものだろうと思っている。]
む…あのバウムクーヘンは、旨かった。
[つまみ食いしたのだが。]
見た目がどうでも、中身が良いならば、それは、素晴らしいことだと、俺は、思うぞ。
見た目も、良いに越したことはないが、それは、二の次のことではある、という気がしないか。
店で出すものならば、そうもいかないが。
俺たちは、同じクラスの、同級生で、今ここで過ごしている、仲間内と言ってもいい、のだから、中身の方が、きっと、より大切なはずだ。
[相変わらず起きる気配はない。
ちょっと熱があるみたいなので、時々頭に乗せたタオルを冷やし直す。
それと一緒に、他の部屋も回って知奈や御手洗の様子を見て回る。
何だか一気に野戦病院みたいになってきたと思いながら、それでもページをペらりとめくる。
食事をさせなければ、薬を無理やり飲ませるわけにもいかない]
…。
[酷く静かな時間だ。
ページは進むけれど、あまり頭には入っていない気がする。
ちら、と外を見た。そろそろ月が昇る。
犬の遠吠えも聞こえた気もする。そんな時間なのだろう]
お前の親は馬鹿か? それとも痴呆症にかかるほどの高齢出産か? そしてその太郎って名前はそこまで思い入れを持つべき名前なのか?
どこまで不可解な親だ。理解ができん。ああ理解できんさ。
[ギ、と奥歯を噛みしめる。理解できない事は、いくらでも世に蔓延っている。それくらい知っている。
だが、範囲外と諦めるのは大嫌いだった]
二つめの質問は? なぜ、男子のふりを?
−夜・夕食後・204号室−
……、 ……は。
[眼を疑うような光景だった。
何故寝具がひとつ足りない。]
……
……なんで?
[幾度目だろうか、そう呟いた。]
[西野の言葉に、俯いたまま、ただ頷くだけだった。]
気づいたら、男の子として育ってたんだもん。
ねえ、想像できる?
アタシ、自分の身体が他の男の子と違うって。女の子と同じだったなんて。小さい時には知らなかったんだよ。
小さな時から、親の言うとおりにしてきたの。
それだけ。
ママが、アタシは人とは違うからって。
ずっと、それ信じていたんだよ?
[西野の足元にしゃがみこんだ。]
いや……、俺も聞きたい。
もう寝ようと思ってたのに、どうすんだっちゅう話だよ。
[何処かに替えがあるのかもしれないが、もう夜中もいいところだ。
既に風呂もはいったわけで、動き回るのは遠慮願いたい。]
嗚呼、コレが虐めか。
現代社会の歪って奴だな、ガッデム。
[ちょっとテンパってきた。再暴走も近いかもしれない。]
これはもう、野宿しろってことか。
さもなきゃ更科を抱き枕に一緒に寝ろって事か?
[呆然とした乾いた笑いと共に、冗談を言う。]
姫藤院さん…。具合大丈夫?
[代わりにいた姫藤院に声をかけた。
ベッドの上だったがそこまで深刻な様子ではなさそうでほっとする。]
城君知らない? ここにいたはずなんだけど…。
[部屋を移ったと聞くと納得してドアを閉めた。]
[しゃがみ込んだ山田。その姿をしばらく見下ろしてから、目線を合わせるために自分もしゃがんだ]
さらに二つ質問だ。
一つ。なら、なぜ男子が女子のように振る舞うように……ええい、ややこしいな。とにかく、なぜそんなふうに振る舞う?
−夜・夕食後・204号室−
……困ったな……。
いや、虐めっていうか、…いや虐めか?
…おい、落ち着け。夜中に暴走とか
それこそ御免蒙るところだぞ。
[なだめるようにとんとん、と肩を叩く。]
…、……っ、
抱き枕言うな…!!
[睨み上げた。
その後、怒っている場合でもないので深呼吸。]
……しかし、だ。
眠る場所がないのは問題だな…。
風峯、お前がベッドを使えばいい。
わたしはまあ、何とかする。ソファなりで眠れるだろう。
[さらにかけられた声が近かった。すぐ目の前に、西野の顔があるのだろう。]
振舞うって、アタシの話し方のこと?
家ではこんな話し方、出来ないよ。
[目元を拭ってから、そっと手を自分の膝の上に。西野の顔を見た。]
自分がほんとは女の子だったって気づいたら。
女の子になりたいって、思うのは、おかしい?
やだな、もう。
褒めてもなにもでないよ、ガルシアくん。
[バウムの感想に、ガルシアの大きい背中をばしばしばしばし。
――そんなこんなで片付け終えて、いつの間にか夕食もとって。
大根おろしたっぷりのパスタは、美味しかった。さすが杏ちゃん。
で、まあ。とりあえず、自室(202号室)で、のんびり]
――……さて。どうしよう。
山田。それには断言しよう。
不可解なことばかりだが、これだけは僕が自信を持って断言してやろう。
[山田の目を真っ直ぐ見た。少し吊りぎみの目が、今は涙に潤んでいる]
何一つ、おかしくはない。
いや、なんか今日は暴走する日って気がするわ。
[目が虚ろ、フハハハとか笑い始める勢いだ。]
あ、いや、すまん。
[睨まれてちょっと萎縮。
基本女子には弱い男である、ヘタレと呼びたければ呼べ。]
は?何言ってんだ更科。
お前をベッドから追い出すぐらいなら俺が野宿するに決まってんだろ。
バスタオルと新聞紙がありゃ基本寝れる。
ここの環境が良すぎるだけだっちゅう話だ。
[城がいるらしい部屋も覗いたが、双海が看ているようだったのでそっと扉を閉めておいた。
それからは娯楽室を探検してみたり、肝試しの下見をしたり夕食を取ったり。
思い切り巻いて、ようやく部屋に戻ってくる。]
[ぺらぺらと、ページをめくる。
結局、読み始めたページに栞を挟みなおした。
頭に全く入らない。ちなみにこれ、洋書である]
…ほんまに、繊細なこって。
[膝を抱えて呟く。
灯りをつけると眩しいだろうから、窓のそばで読んでいたが、
閉じた本を知奈が使っていたベットに投げて立ち上がる。
ちょっと上から覗きこんでみた。碓氷によって扉が開いたが気づかなかった。
起きる気配は、やっぱりない]
……えへへ。
[ふにゃ、といつもの笑顔を浮かべる。]
だからさ。
服は捨てられちゃうし、あたしが出来るたったひとつの抵抗は、外では女の子みたいに話すこと。
結果的に、オカマだと思われちゃうんだけどね。あは。。
[そして、真顔]
ごめんねよっしー。
変なこと言っちゃったね。あんま、聞きたくなかったでしょこんなこと。
忘れてくれても、いいよ。
―昼下がり―
…。
[また叩かれた。
別に特別なことを言ったつもりはないのだが。]
…。
[皆はかくれんぼで疲れたというのもあるのか、三々五々、部屋に戻るなどしているようだ。]
…。
[では俺も…
と、廊下に出たところで気付く。]
しまった。
部屋のことを誰かに聞かないと部屋割がどうなっているのかさっぱり分からない、か…。
[そう言えば、ここへ来てから、ベッドや布団の上で眠りについた記憶が全くない。]
−夜・夕食後・204号室−
…昼間の暴走を此処でしたら怒るからな。
[腰に手を当てて謂った。
へたれなのだろうかどうだろう。]
…わざわざ野宿する必要もないだろう。
ああもう、誰だこんなことした奴は。
[葛城です。
そんなことは知らないので
取り敢えず椅子に腰掛けてみた。]
……いやまぁ、時々変なスイッチ入るんだわ。
やっぱ駄目かあれ。
[駄目だろう、著作権的な意味で。]
ああ、つーかあれだな。
このベッド……色々足りないがベッドの上でバスタオルに包まれば良いか。
寝れねぇ事はないだろ。
最悪その椅子でも床でもいいっちゅう話だ。
[鞄からタオルを取り出してベッド(故)の上に。]
言えるわけない。
周囲に知れたら、叱られるもん。
[親に叱られるのが怖い。子どもにとってはごく当然の心理。
気づいたときには自分は、周りから男だと思われていたのだ。
言い出せずに我慢するしか、なかったのだと心の中で思った。]
―夜、テラス―
…。
[仕方ないのでテラスに出、たっぷり昼寝をした後、夕食を…また手伝いをすることなくだが、堪能した。
満腹感とともに、再びテラスへ…]
…おや。
[そう言えば、また夕食の旨さに我を忘れ、部屋のことを聞くのを忘れていた。]
…。
[しまった。]
しまった。
あ、そうだ。
愛美ちゃん、今日はベッド、どうしよっか?
昨日は、鈴ちゃんがひとりだったから。
今日は、私か愛美ちゃんが、ひとりで寝るのがいいかな。
[このあと、誰がどこにいくにせよ。
先に決めておいた方が、いいだろう。
昨晩はお楽しみさせてもらったけど。まあ。ともかく]
ええと……コインで決めよっか。
表がでたら、わたしが鈴ちゃんと一緒。
裏なら、愛美ちゃんが鈴ちゃんと一緒ね。
[ぴぃん。と、10円玉を弾く。ぱしり。手で握る。
閉じた指を開くと、結果は――+表+だった]
うん、私はどっちでもいいよ。
[コインの行方を見守る。
昨夜何かされたなどとは当然思っていない。
コインが表を示す。]
じゃ、矢口さんと二越さんが今日は一緒だね。
[そう言って一つのベッドに大の字に寝転がった。]
[静かに目を閉じた。頭の中がぐるぐる渦巻いていた。ぐるぐる、ぐるぐる、と]
秘密。秘密。秘密か。山田。
それは誰にも言っていないのだな?
僕だけなんだな?
[どこか、苦しむように。苦しくて、苦しくて仕方がないように]
ならば、僕はその秘密を守ろう。誰にも言わないと誓おう。
そして……その保証を、山田、君にくれてやろう。
[みるみる西野の眉間にしわが寄る。話したことを、とても後悔した。
やはり、自分の胸にしまっておくべきだったのか。
この機会に、女の子になれる道を探すのは、やはり良くないことだったのかと肩を落とす。
秘密か、僕だけか、と聞かれ、大きくひとつ頷いた。]
僕は今、君を責めようとした。仲間だろう。なぜ話してくれなかった、と。
だが、僕にその資格はない。
[ぐるぐると、頭の中が渦巻いて、苦しい]
誰にも言うなよ。言ったら皆に言いふらすぞ。
[制服のブレザー。自分はいつもその格好をしていた。海に行ったときも水着は着なかった。大浴場にも入らずシャワーを使った。カルロスの罰ゲームも、水着の項目が抜けて始めて承諾した。
そうしていつも着ていた制服のブレザーの、左腕の袖をまくった。手首を見せる。
そこには、鋭い刃物で何度も斬りつけたような、幾筋もの傷跡があった]
な……!
[押し殺すような西野の声音に、眉間に寄る皺に、伏せられた目線に、圧倒され西野から目が離せなくなった。
しかし、示された手首。
その傷を見た瞬間、思わず目を逸らし、西野の右手をそっと押さえた。]
よっしー……。
[胸が一杯で言葉が出ない。]
…うちがいるから、起きひんのかな。
[ぽつ、と小さく呟いた。
解らないけれど。もしかしたら嘘寝だったら?
ちょっとだけ思った。城は、器用だと思う。
立ち回りとか空気の読み方とか。
そういうのが、とても羨ましくて]
ごめんなあ。
[きっと、ここに来てから沢山迷惑をかけているんだと思う。
そう思ったら、自然と零れた。自分に、繊細さなんてかけらもないから。
小さく息を吐き出すと、起きたら食べるようにとメモを書きつけて
食事のトレイの上に載せて部屋を出る。
一度部屋へ戻って知奈の様子を見てから着替えを持って階下へ降りる。
お風呂に入ってこようと思ったから]
−→露天風呂−
[扉を開けてみる。今日は今のところ誰もいないらしい。
体を綺麗にしてから、湯船に。
そう言えば、昨日は逆上せてしまったからいけなかったけれど、
露天風呂があるのだと思い出した]
…今なら、誰もおらんやろし。
[こっそり、こっそり。
外へと向かうと、少しだけ空気もまだ冷たい。
昨日より長く浸かれそうだと思いながら空を見上げた]
[何か電波を受信したようです。]
じゃ、私お風呂行ってくるね。
[とお風呂道具一式を持って部屋を出る。
お風呂までたどり着くと、双海の服が置いてあるのに気づいた。]
双海さん先に入ってるんだ?
[服を脱いでタオルを装備して浴場へ。
どうやら双海の姿は見えず、露天にいるらしい。]
親が理解できない馬鹿? ああ、それは僕も君と一緒だ。
僕は親に殺されかけたことがある。川に沈められて首を絞められたことがある。今は家を出て逃げたがね。
おかげで僕はトラウマ持ちだ。昨日も今日も生きるのに精一杯だ。明日はまた生きていられるのか? 最近はどうにか保ってはいるが、また自殺志願の真似事をしでかすのではないか? まあ、今はそんなことはどうでもいい。
[険しく、山田の目を真正面から見て、話す]
さあ秘密を話したぞ。言わせてもらう。ふざけるな。親が何だ。叱られる? 知ったことか。
君の存在を懸けて―――反抗しろ。
[矢口にも一緒に行こうと声をかけておいた。が。
来ているのかと脱衣所を一度見る。
髪の毛と身体を洗ってから、上に髪を纏め上げて、露天に続くドアを開いた。]
双海さーん…?
[声をかける。]
[少し考え事をしていたら、金魚が壊れた。ぺしゃ。
これをやるのは好きだけど、あまり上手くない]
…むつかし。
[ふー、吐息を吐き出すと、膝を抱えた。
空を見上げると、湯気で微かに紗がかかって空がきれいだった。
おほしさま、きらきら。空にビーズを零したみたいに見える]
[西野の言葉は、予想を遥かに超えたものだった。
普段から慎重な奴だと思ってた。
普段から懐疑的な奴だと思ってた。
その謎が、予想を斜め上回る場所から解けたような気がした。
唖然として、暫く西野の顔を見ていた。 が]
アタシ……。
[親に反抗する? 想像してみた。男の子として育てられることに甘んじていさえすれば、パパもママも優しかった。
むしろ、大切に育てられていた。
西野の受けてきた待遇を聞く限り、次元が違う。五右衛門だ。
言葉に詰まった。]
いたー。
[ちなみに、以前露天に入った時は一人だったので混浴であることを知らない。]
お風呂、来てたんだ。
[お湯にそっと足をつけてから、中へと入った。
そういえば誰が風呂を沸かしているのだろう、とも思ったがボイラーかもしれない。
双海の方によっていく。]
星、綺麗だね。
[さっき双海がしていたように上を見上げて、口にした。]
……。とりあえず。
は、話してくれて……そんな、秘密を。
アタシ、絶対誰にも言わない。
だから……。
もう、やめて。
[もう一度西野の、左の袖を捲くる右手を上から今度は強く押さえた。]
[お風呂に誘われたが、電波的に、沈んだ杏ちゃんをみて冷静でいられる自信がない。
なので、気が向いたら行こうかなと思いつつ。
とりあえず、わんこを連れて、その辺を徘徊]
……お、ガルシアくん。
え、寝床? 201が、宇留間くん1人だった気もするけど。
[テラスで見かけたガルシアに、うろおぼえな空きベッドを伝える。
正直、入れ替えが激しくて、完全には把握していない]
ん?うん。
綺麗やね、星。
[掌を、ざばーと上に持ち上げるときらきらとお湯が落ちていった。
ちょっとだけ、空の星に似ている]
ここに来られんかったら、見れんかったやろなあ。こんな空。
[山田の声を聞き、急速に脳が冷却する。舌打ちした。息を吐いた。大きな息を吐いた。袖をまくる右手を離す]
ああ……悪かった。
それに、君が親に真に反抗したら、この秘密の共有は意味がなくなるな。反抗しろ……皆に知らせろ、と僕は言ったわけだ。
[クックッ……と含み笑い。そうして、倒れ込むように床へと転がった]
ダメだな。ワケが分からん。困った。久しぶりだ。
こんなにも……清々しい。
そうだねぇ。
たくさん星が見えるし。
全然見える量が違うもの。
そだ、城君どんな感じだった?
かくれんぼに勝ったのはいいけど、具合悪くしてたらそっちの方がまずいよね…。
[一度視線を湯に戻す。そして双海を見た。]
うん。キラキラしとる。
上から見降ろすことはあっても、これだけのあかりを
下から見るってなかなかないもんなあ。
[手拭いで金魚を作る。
あ、また失敗]
んー?…全然起きひん。
ちょっと無理に起こして、水分でも取らせよかと思ったけど
可哀想やし、自然に起きるん待っとる。
[苦笑して、小さく肩を竦めた]
…。
[都会では望みようのない星空を眺めていると、矢口が犬を連れて通りがかった。
散歩だろうか。
放し飼い状態だから運動不足の心配はないとは思うが、この静かな夜に犬の散歩は、楽しそうだった。]
矢口。
部屋割が、どうなっているか、知らないか。
[今度は犬に夢中になって訊くのを忘れるということはなく、201が空いているらしいとの情報を得る。
しかし…]
気もする、とは、どういうことだ。
どうやって、部屋を割っているんだ…。
[体調が悪い者がいることは知っているが、男女が相部屋になったりならされたりしていることは知りようもない。]
よっしー……。
[舌打ちが、ため息が、しょせん反抗出来ない自分へのものなのか、と、そう思った。]
ごめん。
アタシ……アンタから見れば、意気地なしだね。
[いきなり床に倒れこまれると、慌てふためいて傍にしゃがみこむ。]
て、だ、だいじょぶ?
ねえ。
[身を乗り出して、西野の耳にしっかりと伝える。]
お願いだから、もう、自分に傷をつけるようなこと、しないで。ね?
そっかぁ。
疲れがたまってただけかもしれないし、ぐっすり寝させれば以外と起きるかも。
双海さんも、無理しないでね。
いっつも早起きしてるし。
[きんぎょが失敗したのを見て、自分も真似てみた。
1.できた
2.失敗
1(2)]
部屋割?
……なんていうのかな、ぱっしょん?
[ガルシアの、疑問に応える。
それ以外に、表現のしようがない。そんな気がする]
そのあとも、ほら。
ティナちゃんが体調崩しちゃってるでしょ。城くんも。それで、部屋を変えたり。
あと……風峯くんと、青ちゃんも。同じ部屋に、かわってさ。
[ちょっとだけ、陰のある声で]
ん?うち?大丈夫やよ、いつもの時間に起きてるだけやもん。
[金魚成功しているのを見ていいなあ、なんて顔しながら]
いつもの時間に起きて、いつもよりちょっとおおくご飯作って。
それくらいやから、気にせんとき。
[プルプルと、笑いながら首を横にふった]
それにほら、うち鈍いから。
同じ部屋におったのに、城がしんどいんとか、全然気づかんかったし…。
…。
[風峯が男で、更級が女だという自分の認識に間違いがなければ、普通はそういうことはないのではないだろうか、と思ったが、周囲も認めているのなら、それはそれでいいのだろう。
少し笑みがこぼれる。]
…そうなのか。
そう言えば、俺たちは、そのような目的を背負わされて、ここにいるのだったな。
すっかり、失念していた。
[少し考える。]
本人たちが、それでよく、周りも認めているなら、そういうことがあっても、きっと、いいだろう。
意気地無しか。どうかな?
僕も逃げているだけだ。叱られるから。なるほど。僕の場合は、思い出すから、かな
[手持ち無沙汰になって、八つ当たりでボールを壁にぶつけたことを思い出す。
今、今、今だ。今は、なにをするべきか。今を、どれだけ真面目に馬鹿をしてやろうか。今この時、それをしていれば余計なことは考えなくていい。
山田がもう自分自身を傷つけるなと言って、自嘲気味に笑った]
さあて。保証できん。
[目を閉じたまま、しかし少しだけ、その顔は笑っていたか]
…。
[心なしか、件の2人の話題になった時から、矢口の声が沈んだような気がする。
自分たちがここにいる理由を思い出すからなのか、それとも、別の理由があるのか。]
…矢口。
どうした。元気か。
[…思いっきりそのまま訊いてしまった。
よく「曖昧にしろ」と言われ、最近はすっかりそういうのが身についたと思っていたのだが。]
む…。
[何かないか。
気を紛らわせるような話題を探す。]
[ガルシアの言葉に、表情が歪むのを実感した]
……まあ、そう。うん。
たぶん、いいことなんだろうね。
[――私以外にとっては、さ。その言葉は、どうにかこらえた。
……まあ、しかし。
ガルシアは、大きい。たぶん、風峯よりも。
精神的な面でいえば、ずっとずっと大きい。
茫洋としているというか、なんというか。懐が深い、そんな感じだ。
自分の小ささを、いやでも感じる。物理的にも、精神的にも。
そういう目的といえば――好きな人、いるんだろうか。
ガルシアの顔をみて、興味本位に思ってみる]
ねえよっしー。
聞いてもいい?
[息を吐いて軽く笑う西野の様子に、なんとなくホッとして。]
みやちゃんとは、どんな関係なの?
彼女がよっしーを支えてくれてるの?
そう?
でもね、双海さんだって少しくらい休んでいいのよ。
朝食なかったら誰かが作るんだし、好きでしてるのはわかってるけど、城君の様子に気づかなかったってことは、やっぱり気づいてないだけで、少してんぱってたのかもしれないもの。
[にこ、と笑って双海を見た。]
…そういうもんなんかなあ。
[浮かんだのは軽い苦笑。
小さく息を吐きだす]
…うちは、魚と一緒なんやと思う。
泳がんかったら、生きてかれん。動かんかったら、駄目になる。
やから…休むんは、あんま性に合わん。
[小さく呟いた。
それから、また手拭いで金魚を作る。
上手く出来たので、笑った]
葛城か?
[突然出てきた名前に、疑問の声。そういえば、部屋を移動したきたはいいがほぼ会ってない気もする]
いや。特に葛城が、というワケでもない。
心の支えというなら、このクラス全員が僕の心の支えだな。
生きて……大げさな響きだな。生きてやろう、という気になる。
だが、さっきも言ったがね。
僕はまだ、そんなことを考える段階にまで到達していないんだ。
そう? お魚だって、休む時は休むんだよ。
休まない魚がいたよね、なんだっけ。
でも、ちゃんと疲れた時は、言ってね?
[きんぎょが成功したのを見て、小さく拍手をした。]
おめでとー、双海さん。
そ、そうか…。
[思いっ切り顔が歪んだが。]
…。
[こういう時、力になれないな、と思う。
昔「日本人」の友達が少なくて、けど何人かはいて、その数少ない友達の悩みが理解できなくて、悲しい思いをしたことがある。
どこまで日本人になっても、アウェーだった。]
まあ、元気を出せ。
[矢口の頭に手を置いて少し乱暴に撫でた。
これは、すごく嫌がるやつもいるが、万能だ。
うまい言葉も態度も出ないのだから、仕方ない。]
何か、飲むか。
[やはり、葛城が言ってたのは本当だったのか。照れ隠しの弁明ではなかったのか。これで裏が取れたと思った。]
つまり、よっしーは島を正当に抜け出そう、とは今は思って居ないっ、て事ね。
[立ち上がった。]
でも。クラスが支え、かぁ。
みんな、みーんな。誰かと恋愛しちゃって。
この島からどんどん人が居なくなっちゃって。
そうしたら、よっしーはどうなっちゃうの?
ね、よっしー。
[手を西野に差し出す。]
アタシが監視しててあげようか。そんなことを考える段階に至るまで、になるだろうけど。
鮪とか、鰹とか…あと鯖もそうやな。
…うん、おおきに。
[鮪や鰹には浮力を調整する浮き袋が無い。あっても殆ど機能しない魚だ。
泳ぐことで水深を維持している彼等はそれ故に止まれば沈む。体の仕組上、酸欠になる。
それを昔授業で聞いた時に、何となく似ていると、そう思った]
ありがとー。
[ちょっとだけ嬉しくなって、笑った]
……むー。
[ちょっと目を細めて。わしわしと頭を撫でる大きい手に、唸り声。
……って、私はわんこか。いや、気持ちいいけどさ]
うん……そうだね。
杏ちゃんみたいに、元気、出さないと。
[――矢口さんは、いつも、元気だね。
このクラスになった、初めのころ。そう、声をかけてきたのは、鈴だったか誰だったか。(鶯谷か?)
以来、そういうふうに努めてきた。空回りすることも、多いけど。
杏に、ついていけるように。おいていかれないように。……見捨てられないように。
杏だって、人間で。同い年の女の子で、悩むこともあるはずで。だけど、そんなことは、想像できず――]
飲物は……うん、まあ。水でもなんでも、いいんだけどね。
[山田に手を借りて、立ち上がる]
正当に抜ける気、ね。そうだな。
無理ならば、前向きに考えるしかない。……いいきっかけになるかもとは、思うようになってきたが。
[日恋へのコンタクトが空振りに終わったり、拠点がおそらく海上であることが判明したり、碓氷の話を聞いたり。
幾度も考えて、幾度も首を振ってきた]
誰もいなくなったら、か。それは怖い。それまでに抜けるよう努力しよう。正当にかどうかは別として。
あと、山田。監視はいらん。
死に場所は自分で決める。この島はそこじゃない。
[だから、と。笑った]
お前はいつものように笑っていてくれ。
楽しいことが多いほど、僕は過去を忘れられる。
こんな時に旨いワインがあるといいんだがな。
[と半ば無意識につぶやく。
それに気付いて、しまった、と片目を瞑る。]
…。
[咳払い。
スペインなら、合法的に飲める年齢なのだが。]
そういえば、そうだ。
[話題を逸らす。]
その犬の、名前は決まったのか。
そっか。
安心した。
[西野の言葉も表情も、もう、さきほどの様相とは違うことを確認し、そして自分の内に秘め続けてきた秘密を共有してくれた西野に感謝して。]
ありがと、ね。
今まで通り、仲良く、してね。
[きはずかしさに、小さく笑った。それは、初めて自分を女の子と知った存在への戸惑いだった。]
[ガルシアの裏のない笑顔は、なんとなく、風峯に似ていた]
……あ"ー、もう。だめだな、やっぱり。
[頭をがしがしと、かいて。思い浮かべてしまったものを、振り払って。溜息、ひとつ]
わんこの名前? や、まだなの。鈴ちゃんと、熱い議論を戦わせたりもしたんだけど。
今まで通り、か。
それはこちらの台詞だ。
[口に手を当て、少し思案する]
僕は男女同権主義者だ。よくよく考えれば僕には、君が男だろうと女だろうと、特に遠慮する理由が無い。
秘密は守るが、それだけの話だ。
[自分の左手首を見て、気まずそうに言う]
山田。こちらから頼もう。
今まで通り、僕と仲良くしてくれ。
リオハは、そう、スペイン…だ。
バスクの、南にある州だ。
高いワインと言えば、リオハだな。
[少し悪い笑みに。
ここには酒も用意されていた。
探してみても、いいかもしれない。]
滅多に、飲めるものじゃない。
[犬を見る。
お前は、結局、オスなのかメスなのか。
確かめていいか。
という目をしたら、少し警戒感を示された。]
俺は、少々、ネーミングセンスが、おかしいようだからな。お前たちに、任せるが。
…アレハンドロというのは、どうだ。
[やはり男の名前だった。]
うん!
[元気な返事、大輪の笑顔が咲いた。]
でも、アタシからはもうひとつだけ、アンタに言いたいことがある。
[西野が落とした視線の先…左手首を両手で包む。]
その手をみやちゃんに見られたくないと思ったら。
アタシの部屋に来てもいいから、ね。
じゃね。
[手を離して軽く振り、あは、と笑いかけると娯楽室を出て行った。]
[パタパタ、駆けるように廊下を走る。
ふいに、本当に昼飯も夕飯もくいっぱぐれてしまったことに気づいた。
なんとなく食堂に入るのが気まずくて、モニター室に置いてあったお菓子を抱えてから、階段を上り自室へ*入った*]
おとーさんが、前、飲んでたよ。
高いんだ、ふうん……。
[ちょっと、興味を持ったように。
まあ、杏の前では、一滴たりと、飲む気はないですが]
アレハンドロ。
鈴ちゃんも、ドロとか、いってたなあ。流行ってるのかな。
[ドロの元も、ガルシアの案、ペドロだとは露知らず]
そんなヘマはしないよ。
山田が今まで隠してきたことに比べれば、この程度のものを隠すくらい難事に数えられん。
[去っていく山田の背を見ながら、一人呟く。
山田の両手に包まれた左手首は、少しだけ軽くなった気がした]
[なんだか、ドロになりそうな流れだ。
ドロにしてしまおうか、どうしよう?]
ええと――2(2)
1.わんこ、お前、この瞬間からドロね。
2.……ガルシア君。わんこ、女の子だったら、どするの
確かに、そうだ。
だが、女の名前にしても、それはそれで、問題がある…だろう。マリアとか、ジュリアとかと、名前をつけて、男だったら、物悲しい。
[――話し込んでしまったけれど、そろそろ、夜も更けてきた。
具体的にいえば、そろそろ28時くらいな気がしてる。そんなはずないんだけど。なんでだろ?]
――さて、と。私はそろそろ、引き上げよっかな。
[気分は、随分、楽になっていた。
ガルシアの喋り口には、人を安心させるなにか、あるのかもしれない。
……さて、だからだろうか。
別れ際、月を見上げて。思い切って、言ってみた]
……ガルシアくん。あのさ。
正直なところ、いうと。私、風峯くんに憧れてたんだよね。
[過去形を遣ったのは、まあ、一応。意識して]
[なんでいるんだ風峯。タイミングがひどい。
はて……なんのことだろう? 風峯くんは青ちゃんと一緒に寝てるはず]
ここに来るまでは、ちょっといいな、くらいだったんだけど。
なんでかな。こんな、変なことになって。風峯くん、青ちゃんと仲良くなって。
それで、自分の気持ちに、気付いたんだよね。遅いんだけどさ、もう。
[――と、まあ。一息に、口にした。
まあ、カタチにしてしまえば。なんてこともない、よくある話。
杏にも鈴にも、言ったことはないけれど。
誰かひとりくらい、この報われない恋を知っていてくれたって、いい。
ま、本当は。それこそ杏とか鈴とか。女友達にいうようなこと、なんだろうけど。
少なくとも、ガルシアが誰かにいったりするようなことは、絶対になさそうだ]
……ああ、すっきりした。
[まあ、ガルシアにしてみれば。
こんな話、聞かせられても困るだろう。とは、思うんだけど。
ほら。運が悪かったと思って、諦めて貰おうかな。うん]
――ま、元気がなかったのは、そういうこと。
調子が悪いとかじゃあ、ないからね。安心してよ。
[案の定。反応に困っているらしい、ガルシアに。
背中をばしばし。99回ほど、ばしばし]
あ、気にしないでね。忘れていいから。
[と。ひどい無茶ぶりだけを残して、矢口さんは去ろうとするのでした]
…。
[さすがに痛い。]
そうだな。
確かに、俺には、何とも言えない、ことだ。自分がどうしたいかを、考えるしかない。
[正直、そういう経験は、あまりない。適当なことを言って矢口がさらに辛い思いをしたら、俺は困るし、そうだな、遅かったな、とか言って、ただ悲しい思いをされたとしても、俺は困る。]
ひとつ、言えるとすれば。
空元気も、元気を出すには、いいと思うが、本当に元気がない時は、元気がないでいい、と思うぞ。
俺でも、誰でもいいが、誰かに悩みを言って、すっきりするのなら、いくらでも言うといい。
俺は、どうにもできなくなったら、周りに頼る。
逆に、周りが、困っている時、何か、手助けはできないか、考えてみることに、俺はしている。
…大抵は何もできないんだがな。
情けないことに。
[少し笑って、目を伏せる。]
風峯はなかなか罪な男なのだな。
[つぶやく。
いずれはなるようになるのが、こういうことだろう…と思ってもいるが、難しいことだ。]
やはり一戦交えておけばよかったかな。
[もちろん、冗談だ。]
…さて。
[まあ。]
…。
[あとは、風呂に入って、洗濯をする…というのが、自分に残された今日の仕事だろう。]
自分のことは、しておこう。
[ぐるり、と腕を回す。]
…。
[そして、風呂を出、洗濯機を回し、乾燥が終わる頃には、洗濯機の前の椅子で待ち疲れて、すっかり寝入ってしまっていた。
明日の朝体がバキバキになっているコース。
折角空き部屋を教えてもらったというのに。*]
[そのまま、色々と足りないベッドの上に寝転がる。
体が少し痛くなりそうだが、まぁ……。]
こんなの昔で慣れたもんだ。気にすんなっちゅう話よ。
むしろ、屋根と壁があるぶん上等だ。
[首をゴキリと鳴らして、伸びをする。
傷のある顔でもう一度、気にするなと笑った。]
―林―
[辺りで虫が鳴いている。からころころ
阿太郎は笹舟遊びをやめ、跳ね石で遊んでいた。]
…………。(ぐう)
[ぱしゃ、ぱしゃ、ぱしゃ]
[石が飛沫を舞い上げ、対岸へ。
ちなみに薄くて長いのが適してるんだっけ?]
…………。(ぐう)
[夜空を見上げて漸く、そういえばご飯をすっかり忘れていたなあと思い出した。
空腹感やお腹の虫は、無視だった。
……駄洒落ジャナイヨ?]
取り敢えず、枕は使え。
わたしは別段、なくても困らない。
…寝具、明日になったら探しに行かないとな。
[何とかならないかと悩みながら
シーツとか、使えそうなものは渡してみる。]
あと、だな。
[ぽろりと零したのは]
間違っても、出て行くとか謂うなよ。
独り部屋は、ちょっと、さみしい。
[――ある種問題か。]
…………。
[それでも、何となく食べる気にはならなかった。
落ち込んでいるわけでも、自棄になっているというわけでもない。
阿太郎にとってはよくあることで、むしろ学校に入るまでは――というかやぐ……今のクラスと出会うまでは、とにかく普通のことだった。
気づけば、ご飯を食べていない。
気づけば、眠るのを忘れている。
一日を過ごす上で、色んなことが漠然としていて、明確な目標も夢も特にはない。
すぐに謝るのはその辺が関係しているのか。
そういう意味で言えば、元の阿太郎に戻ったというべきか。
なるほど、以前西野が語った通り、生命力と少子化が関係しているのならば、阿太郎がこのプログラムにいるのは当然かもしれなかった。
それでも、阿太郎の中では何かが進行しかけては消え、を繰り返している。大きな変化の兆候は見られなかった。]
[まさか夜中に泳いでるあたろーが居るとは思わず。
ふと気づいたように風峯の顔を見る。]
あれ、お前、傷、どうした。
[つい、と指を伸ばす]
……よし。寝よう。
[お前そればっかりだな!]
……ああ、中辻さん。おかえり。
[背後の冷ややかな風を振り返り、言う。
中辻は子供のように喜んでいた。
……いや死亡年齢は実際子供なのか?]
どうしたの。何か嬉しいことでも?
[聞けば、更科が料理を成功したことを我が事のように喜びながら報告してくれた。
ただ、今は誰にも憑いていないしお供えするお墓もないから、食べられなかったのが残念だと肩を落とした。]
やったね。
……そうか。更科さん頑張ったんだ。
[中辻は、何度も何度も頷いてみせた。
彼女が台所の状況を語っていく内に、五人になった辺りになって阿太郎は息を止めかけたが、特には表に出さず最後まで聞いた。]
[やがて中辻が学校での思い出話……というか例の事件のことを語りだす。
あの一件で柵(しがらみ)から解放されたのだから、更科には感謝しているらしいのだが、当の更科が気に病んでいることが気がかりらしい。
それは当然だろうと突っ込みかけて、止めた。
川から上がりつつ、足の滴を落とす。
そしてゆっくりとした動作で木に登ると、辺りが一層の静けさと暗闇に包まれた。]
でも、僕から言うのも変だしね。
……何か、いい方法、ないかな……。
[思考に深くはまり、やがて阿太郎は寝息を*立て始めた*。]
さて、そろそろうち、茹る前に部屋戻るわ。
碓氷も、のぼせんうちに出ておいでな。
[碓氷とあれこれ些細な話をした後、先に上がって
自前のチャイナテイストのパジャマに着替える。
柔らかい生地が何気に気に入りだった。
部屋に戻って知奈の様子を見たあと、207へ向かう。
御手洗の事は結城に任せるつもりだ。
城がいつ起きて介抱が必要になってもいいように、知奈のベットを借りることにした。
…結局のところは、相変わらず調子が悪そうで。
本をめくってはみたものの、眠気なんて一向に降りてきそうになかった**]
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