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[どうやら飛び移れるほど近くには枝がないらしい。
助走をつけるにしても、その間に対処されてしまうだろう。
と。
西野から妙な問いが聞こえた気がして、顔を戻す。]
?
[島の精のセイとは、精○の精だろうかと阿太郎は考える。
もしかして西野はそっちの趣味だったのだろうかとか誤解しながら、分からない、という意味を込めて首をかしげた。]
―モニター室→ログハウス外あたり―
風峰。道具は見つかったか。
[大柄な姿はすぐに目に付く。
少しだけ声を大きくして呼びかけた。]
喜べ、竈の監督はお前に任せると
城監督の仰せだ。
[態とそんな言い回しをして目を細めた。]
立派なのを用意してやるがいいよ。
[――遠くで何かの声が聞こえた。
城の声だったが、離れていては木々のざわめきに紛れて
何者かは分からないものだった。]
[さっき話した時には、手の事を心配している様子がなかったので、
あとで荷物からボディバターを探しあてて届けに行こうと思った]
…うん、そうらし。
まあ、調子ようなったらそのうちバリバリ働いてくれるやろから。
[手を見た更科の様子に一つ首を傾げたが、
料理長と呼ばれて流石に驚きを隠さずに瞳を瞬かせる]
へ。あ、うん。わかった、うちがその辺割り振ればええのんか。
…ええと、竈はこの人数やし、出来たら三つ。あと、小さいのん一つ。
さっき竹って言うたけど、これくらいの
[と言って大体物干しざおぐらいの太さを親指と人差し指で作る]
太さで大丈夫。でもしっかりしたやつがええ。
そこまで長さは要らんけど、ある程度は欲しい。
あとは、なんか適当に食べれそうなもんがあったらとってきたらよろし。
川魚とか、きのことか。
[怪しかったら持って帰ってくるなとは、
言わなくてもきっと更科なら大丈夫だろうと判断して告げない。
モニター室から出ていったのを見送って、女子の食事はもうちょっとだけ続く]
ん、おお。更科か。
[突然背後からかけられた声に振り返る。
その腕には鋸や鎌などが握られていた、正直見た目的にはかなり危ない。]
道具なら、ほれこの通り。
ログハウスの外の倉庫に転がってたわ。
でっけぇ金網もあったから、洗えば何とか使えるんじゃねぇかな。
ってジョジョが監督なのか……。
[まぁ、御手洗が監督よりは遥かに適任だなと頷く。]
[声が聞こえた方に向かって歩き、西野の顔を見つけて安堵する]
よかった、無事だったかヨッシー。
だから単独行動は危険だと言ったのに。
……そうなんだ、アタロも一人でどこかに行ったらしくて。
―現在:ログハウス傍の外>>531―
[その姿を見るや瞬きひとつ。]
なんだ、随分似合――
物騒な格好だな。
[口元に手を当てて、少し笑う。]
倉庫にか、至れり尽くせりだな。
金網もある、か。諸々心配しなくてよさそうだな。
城が発案者だから、という理由だが。
なんだ、御手洗あたりに監督をさせたかったか?
それはなんというか、……バーベキューでなくなりそうだ。
[真顔で謂った。
それから、双海からの指示を伝える。>>529
普通サイズの竈できれば3つと、小さいのを1つ、
それから竹のサイズ。]
あと、食べれそうなものがあれば調達たのむということだった。
[何だかこのままだと、行方不明になった阿太郎を、謎の精(日恋工作員)が拉致監禁アッーしたことになってしまう。
誤解を解きたいのだが声は出せない。
筆記しようにも、ダンボールやタイツを取り出せばバレてしまうだろう。そして何よりも。
二人についていかなければ、迷子空間から脱出できない。
このまま島の精(日恋工作員)を演じるべきか。
それとも二人にバラしてしまうのか……というかこのままタイツを出しても、西野は「阿太郎を剥いたのか」とか言いそうな気がした。
阿太郎の皮なんて剥いでも一銭にもならん、と言い訳するとそれはそれで訳の分からないことになりそうだ。
結論。
知らない人間を見た島の精ないしは原住民が興味津々で眺めている、という設定で行くことにした。
阿太郎(精)は樹の幹に寄り添いながらも二人を見つめている。]
だからわざわざ捜しに来たのか?
その心配はありがたいが、単独行動でなければ迷惑をかけそうな実験を行っていたのでね。
しかし、アタローが迷子ね。どこにいるのやら。
[すぐそこにいる人物がアタローだとは夢にも思わない]
[更科>>532が頷いていたのは確認していた。
部屋を後にした彼女が設営班を任せた城に伝えてくれると思いながら
いざ食事が終わったので手早くその場で三人分の食器をまとめた]
よし、じゃあうちらもそろそろ支度始めよか。
お肉と、野菜と…バーベキューやし、そうなると主食は焼きそばやなあ。
鈴と矢口にはバウムの支度頼もかな。パウンドの要領でいいはず。
卵白はメレンゲにしたほうが、もしかしたら口当たりはええかも知らん。
[食器の乗った盆を手にしながら、二人にそれぞれ声をかけて
取り敢えずはキッチンへと向かう。洗いものと、それから準備を始めるためだ]
―2階・廊下―
[階段を昇ると、一本の廊下の左右にドアがいくつかある。
人数の割には部屋数が少ないようだ。
まあ、足りなければ自分はその辺のソファーにでも寝ればいいだろう。]
はてさて、どこに誰がいるのやら。
ん、なんか言ったか?
[口元に手を当てて笑う更科に、不思議な顔をする。]
御手洗監督のバーベキューねぇ。
見てみたいとは思うが、食うのは勘弁してもらいてぇな。
[いや、でも案外食材だけは豪華なのか?とも思うが。
例えそうだとしてもこの状況では食材は同じだ。
ならばメリットは無く、デメリットだけが膨れ上がること請け合いだろう。]
なるほど、指示に関しては良いんだけどよ……。
前にも言ったが、食える植物なんざ知らねぇぞ?
[ああ、キノコは縦に裂ければ大丈夫なんだっけか?等と危なげな知識を口にする。]
[とりあえず、端からドアにノックをしつつ、一つ一つ開けていく事にした。
201・205と続けて共に空き部屋だったが、202の扉を開けると、ベッドに腰掛けた碓氷の姿が見えた。]
…おっと、勝手に開けてすまない。
表でバーベキューやるみたいだから、適当に荷物置いて集合しよう。
[眠そうな碓氷にそう告げると、他の部屋にも伝言を告げに向かう。]
−階段−
[二階へ上がる階段の途中に腰掛けている。
時折横を通るクラスメイトには、軽く手を上げて微笑む。]
今夜はバーベキューかぁ。
早速お料理女子が大活躍ね。楽しみ楽しみ。
アタシは残念ながら力仕事も出来ないし、お料理はママが絶対やらせてくれないし。
なんもやる事ないなぁ〜。
[ちょっと表情を曇らせた。]
[一方その頃。]
・・・・・・ふぅ。
[結城丈二はシャワーを浴びていた。冷たい流水に身を預けると、霞がかっていた頭の中に澄んだ空気が満たされるような錯覚を覚え。いくらか、気分も落ち着いたようだった。]
よし。
[シャワーを止め。濡れた頭をタオルでがしがしと拭きながら寝室へと・・・・・・・・・。]
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