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[その赤い色は、一瞬でテツヤの脳を支配した
唯一といっていい趣味。左腕に巻くための赤い布地。…だが、正直なところ、手当たり次第にそういった類のものを集めながら、本当に自分が満足している「赤」にめぐり会った事はなかった。
どれも、どこか不満。ゆえに、たくさんの布地を集め、気分次第で選んで使用していたのだ。しかし……]
おい、それって…。
[女の子に呼びかけてみるが、全然聞いている風ではない。荷物を戻したカバンをテツヤに押し付けると]
おい、待てって、これ…。
[一目散に立ち去っていった。…その途中で、ひらり、と舞い落ちるものが。
もう見間違えるはずがない。あのハンカチだ]
[女の子に声をかけようとして…、やめた。自分の心が叫んでいる。あのハンカチが欲しい、と]
…………。
[無言で立ち寄り、それを摘み上げる。見れば見るほど、自分の魂を魅了するような赤一色だ。
柄にもなくこういったものには詳しいテツヤだが、こんなものは見たことがなかった。ブランドのタグもついていない]
すげえや、こりゃ…。
[制服の上着を脱ぐと、隅の一角を口で加え慣れた手つきで左腕に巻こうとするが…、ハンカチは鍛えたテツヤの腕に巻くには小さすぎた]
チッ…。
これ、どこで売ってんだろ。この色のスカーフがあったら、幾らでも出すんだがな。
[それでも、ハンカチはどうしても捨てがたく、折りたたんでポケットに押し込んだ]
さて、朝メシ行くか。
―テツヤの高校、放課後―
なんだ、こりゃ。
[図書室でいつもの自主勉強(今、一番面白いのは化学と世界地理だった)をしようとしたテツヤは、ノートを開いてあきれた声を上げた。周りの学生からの講義の視線を受けて、肩をすくめる]
(……自作小説、って奴か?)
[ページをぺらぺらとめくり、ふう、とため息をついた]
(まいったな、あのノートを持っていかれるとは……)
(しょうがないか…。
今日は勉強はヤメだ。それよりも……、あの女の子を探してみようか。……このハンカチ(ズボンの左のポケットを握り締める)、どこで買ったのか聞きたいしな)
[やる気半分でそんな事を考えながら、わりと上機嫌で*校門へ向かった*]
(+31に追加)
[そして、ハンカチを試す前につけていた、自分のスカーフを巻きなおそうとしたが……]
…………。
[なぜか、やめた。一時的にでも腕に巻いたこのハンカチの赤こそが、あるべき色のように思えたのだ。それ以外のものを巻く気に―――このスカーフはお気に入りの一枚だったのに―――どうしてもなれなかった。
何年ぶりだろうか。テツヤは左腕に何も巻かず、そのまま上着を羽織った]
[校門の近くにいる。]
うー……。
[強い目線を感じる。そりゃそうだ。他の学校の生徒が校門の前にいるのだ、何か訳があるのだと考えるほうが普通だ。カホだって、違う制服の生徒が校門の前にいれば気になっても不思議では無い]
どうしましょう……。
[どうやって「テツヤさんはいらっしゃいますか?」と話を切り出し、それをどの人に話をするかという事に考えを巡らせていると]
>>50>>51
[キサナド以外の歌というと、ほとんど思い浮かばないのが本当だった。キサナドでさえ、嫌いでなかなか覚えなかったくらいだ。
ただ、歌を唄うこと自体は嫌いではなかったので、楽園以外での生活をするようになってから色々聴くようにはなっていた。ただ、ここで唄うのに相応しい曲というと、なかなか思い浮かばない。
ふと思い浮かんだのは、リアン達が唄っていた歌だ。確か自然を称える歌で、昔からリアンの間だけに唄われた歌。
もしかすると、スイ=レンも知っているかも知れない。そう思い、まずは口ずさむように歌い始めた]
明けし日ののぼりゆく────
森の静けさよ────
緑の木々の────
…………………………
[ハミングのような口ずさみが、やがてはっきり聞こえるようになり、部屋の中に響き渡るようになる。それに呼応するように植物たちは成長を続け、やがて、横たわるヤ=ナギをも包み込んでいく。まるでそれは、病に伏した人間を優しく治癒するように]
[ハミングのような口ずさみが、やがてはっきり聞こえるようになり、部屋の中に響き渡るようになる。それに呼応するように植物たちは成長を続け、やがて、横たわるヤ=ナギをも包み込んでいく。まるでそれは、病に伏した人間を優しく治癒するように]
与えし生命を────
享受するわれらの────
感謝の歌を────
今唄う────
[歌い終わると、ローズは満足したように、微笑み]
やっぱり、伸びちゃったわね。
[と、小さく舌を出した。
そして二人で、医務室の除草作業をしながら、ヤ=ナギの目が覚めるのを待っていた]
あ……。
[校門から出て行く生徒の顔ぶれの中に、朝見た顔に良く似た顔がいるのを見て、安心する一方で朝に感じたような不安もあった
こっちは悪気は無かったかもしれないが、向こうはどう思ったかはわからない。なるべく事を荒立てないように、軽く頭を下げる]
きみ、さ。
もしかして、今朝、俺とぶつかった子じゃないか?
[一方のテツヤは、人付き合いなど全く気にしなかったので、なぜ違う学校の制服をきた女生徒がここにいるのか、なんの疑問も持たなかった。
一方で、彼女のハンカチを無断で秘匿したことに後ろめたさを感じていたが……、あれをどうやって入手したのか、その興味の方がはるかに勝った]
ええと、なんだ…。
[女の子は、怯えるような、すがるような、そんな視線で見上げてくる。
その時になって、テツヤは自分がこういう女の子と話をするのがとても苦手な事を思い出したが……、左腕の空虚感、これを埋めたいという欲求はあらゆるためらいを振り切った]
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