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ッ―――!!
[茨の断面ににじんだ血に。思わず息を呑む。]
…いやだ。
[一緒にいると、自分が傷つくから。だからゆーは、帰れという]
いやだよ、ゆー。
わたしは。わたしは傷ついたっていい。わたしは、ゆーと一緒にいられるなら傷ついたってどうなったっていいんだよ。
ゆーが世界を守らなくちゃいけないならわたしだって一緒に守る。世界だって、ゆーだって、全部、全部、わたしが―――
[わたしが。焦げ付いたような痛みが、口を焦らせて。
懇願するような声が、次々に、口から、漏れて。
わたしが。わたしは。嗚呼。わたしは、結局。わたしのことしか考えていないんじゃあ、ないのか。だって、ゆーは。こんなに]
…ごめんね。ゆー。
いままでいったのは、ぜんぶ、わたしのわがまま。
それでゆーを困らせるなんて、ちっとも考えてなかった。
…ごめんね。
[泣き出しそうになるのを、こらえて。何度も、謝る。やがて。その顔を、上げて]
だからね、ゆー。そんなに、辛い顔しないで。
わたしと一緒にいるせいで、ゆーが辛いなら…
[なら。また。ゆーと、離れ離れになってでも。いやだ、いやだと、頭のそこで叫ぶ声を、押し殺して]
…だから、ね。一回だけ、教えて?
せかいなんかじゃない。わたしのだいすきなユーリエッタ。
望んじゃいけないことなんて、ないんだから。
おねがい。おしえて。ゆー。ゆーは、どうしたい?
世界じゃなくて、ユーリエッタは。
[その問いに、ゆーが、どう答えようとも。―――たとえ、あくまで別れを告げることを選んだとしても。全部、受け止めようと、叶えようと、心に、決めて。じ、と、
彼女の藍の瞳を、覗き込んでいた]
――――でも。
[細い首を、茨が締めつける。
赤い筋が走るのは、かつて少女が世界を怖そうと、自ら付けた消えない傷あと。]
皆が必要としてるのは。在るべきなのは、ユーリエッタ《わたし》じゃなくて。
世界《わたし》だから……
[嗚呼。いけない。
私は、世界。
世界の幸福だけを祈らなくては。
私の幸福だけを願っては――]
――私は。
[たったひとりの、大事な人のことだけを想っては――]
わたし、は……
[声が、震える。
だめだ、駄目だ。]
でも、
[嗚呼、だけど。
その瞳が、泣き出しそうに揺れているのが。
――――つらい。]
…………ちがう。 違うの。私は――
わたし、は。
[ほんとうは。
その揺らぎごと、あなたを。]
……――望んでも…… いい、の……?
――っ、……ぅ……
わ、たし……は…………
[嗚呼、ほんとうは。
世界なんて。
私からたいせつなものを奪ってばかりの、こんな世界なんて。]
わたしは。
ほんとうに、守りたいのは。
たいせつ、なのは。
…………でも……っ
― ??? ―
[どこかで何者かがじっと見つめている]
あのこ、まだやってるんだね。
「あおいの」も「あかいの」をみならって さっさと ひらきなおれば いいのに。
みてみなよ 「あかいの」はあんなに いいかお してるんだぜ。
せかい なんてさ ひとりが なげだしても
それを ひつようとして それを まもろうとするやつなんて ごまんといるんだぜ。
『せかい』なんて いっても けっきょく『ひとり』の しゅうごうたい だろ。
めのまえの 『ひとり』すら たいせつにできないやつが 『せかい』 なんて まもれるのかねぇ。
「あかいの」 は めざめた。
「あおいの」 は どうするんだろうね。
…もう。仕方ない子だなぁ。
[揺れる世界の…ユーリエッタの言葉に。なぜだかおかしくなってしまって、ほんの小さく笑う。
くしゃくしゃと。いつかみたいに、ゆーの髪をかき回して]
何がどういう風に『あるべき』なんて、わたしにはわかんないけど、さ。
[ゆーのいうことは、いつもむずかしくて、こまってしまうけど]
わたしに必要なのは。
わたしのだいじな、だいすきな、ゆーだから。
それじゃ、だめ、かな。
[聞いたけど。また、『わたしは』になってしまって。ちょっとくやしい]
言ったじゃない。
望んじゃダメなことなんてない。
ゆーが言ってくれたことだよ?
わたしは ゆーの ゆうしゃさまなんだから。
[いつかは。勇者は、勇者って呼ばれ続ける限り、勇者であり続ければいいと思った。
でも、それはきっと、少し違う。
勇者は、勇者って呼ばれ続ける限り勇者なんだ。勇者って呼んでくれる人のための]
ゆーがそう呼んでくれるなら、きっと、なんだってできるから…
…って、ちょっと説得力はないけどさ。
[少しずつ、ゆーとの約束は守れなかった自分。
はずかしくて、誤魔化すような苦笑いが漏れてしまうけど]
だから、ゆー、望んで。
わたしが。
ゆーだけの勇者様が、きっとかなえるから。
[いいつつ。自分で勇者様って言うのもなんだかなぁ、と苦笑が漏れてしまうけど]
相手が世界だって、邪魔なんてさせるもんか。
[いつかも言った言葉。その、世界って言葉が指すのは。こうして、ゆーを追い詰めている、世界としての、ユーリエッタ自身なのかもしれないし。
こうして、ユーリエッタを≪世界≫に縛り付けた『皆』のことなのかもしれない。
どっちだってかまうもんか。
神父さんは、わたしのことを聖ヒーローなんて呼んでくれたけど。
わたしは。
ゆーが勇者って呼んでくれるなら、それでなんだってできる。…はずだ。
ううん。本当は。おねえちゃんって、呼んでくれるだけで。それだけでおねーちゃんはがんばれる。だから]
いいんだよ、ゆー。望んで。
だいじょうぶ。おねーちゃんがついてるから。
[くしゃくしゃと。髪をかき回されれば。
世界なんて。使命なんて。なにもしらなかったころの、記憶が。想いが。
廻って。巡って。]
――わたし。
いい、の? ほんとうに。いいの?
世界《わたし》じゃなくて――
ユーリエッタ《わたし》は。
( い )
存在しても ……いいの?
だいじなひとと。
――おねえちゃんと。
一緒に、生きて、いいの?
[――はらり。]
[はらり、はらり、はらり。]
[まるで、氷が融けるように。
藍の瞳から、光が零れて。]
ほんとうに。
ユーリエッタ《わたし》といてくれる?
私の。 私だけの、勇者様で、いてくれる?
[縛りつけた、永久氷壁の心が。]
[とけてゆく。]
いいの。
[笑って。うなずいて。こつりと、その額を小突く。
そんなの、聞かれるまでもなく、望むところだ。
というか]
…ゆー。わたしは、望んで、って、言ったんだから。
そこは『いいの?』じゃないでしょ?
[ちょっと悔しかったので。はらはらと涙をこぼすゆーのほっぺたを、両側からむにりとつまんでやった。
そんなに信用ないんだろうか。わたしは。]
…じゃあ。
ここは勇者様らしく。勇者の誓い、ってことで。
[茨に絡まれたゆーのその手を取って。手の甲に、そっと口付けた]
― 花見空間(小高い丘) ―
[ドンファンが開いた光の扉>>7:168を潜るとそこは一面ピンク色の世界]
ふわー。ここが…。
[思わず感嘆の言葉が出たところに、異空間に飛ばされた面々の姿が見える。
懐かしい顔との再会に安心するが、今はゆっくりと再会を喜んでいる場合ではない。]
来ますよっ!皆さんお願いします!!
[皆と合流し、すぐに訪れるであろう“ソレ”を待ち受ける。]
―花見空間―
[ノアに先立って現れる二つの影>>22。
しかし今は、集中を途切れさせる訳にはいかない。
トメ子の杖から放たれる、次元を貫く光――ドンファンの拳が迷わぬよう、光の道筋の固定に集中する]
来たよ!
[アンクルが開けた広場の空間に向け、船は一直線に飛んで来た。
巻き込まれないよう後退しながら、周囲の者たちに向け]
さあ、最後の一勝負だよ。
巻き込まれたくない子は下がっておくんだね!
―花見空間(小高い丘)―
[光の扉を潜ってからどのくらいの時間が経ったか。
もしかすればそれは一瞬の事だったのかも知れないが、一歩踏み出すのにとてつもない時間を要した気にもなっていた]
……これ、は…
[シャルロットの上げた声に、異次元に辿り着いたのだと目を開けて見れば広がる桜の群れ。しばらく見なかった人々の顔ぶれを見ると一気に緊張していた顔は綻んだ]
私は、いじげんとはもっとこう草花の生きられぬ不毛の地だと思っていたが…なるほどな。
――感動している場合じゃないよ。ほら、準備して!
[花の王にけしかけられて形容し難い光の翼を広げ、大鎌を構えて準備OK。シャルロットの声と共に訪れるものを笑いながら見上げる。
その笑顔はいつもの、悪役っぽくもやる気に満ちたものだった]
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