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―アニュエラの道具屋―
[アニュエラ>>92から悪の品物を受け取った男は、その包み紙に描かれたものに目を落とし、ほんの一瞬だけ動きを止めた。
しかし、再び何事もなかったかのように振る舞い始めたのだった。]
少々生きが良すぎるか、確かに。
その分、巧く使える物ではありそうだ。 ……感謝する。
[ひそひそひそひそ]
[いい年をした男が仏頂面で、さも当然のことでもあるかのように、お目目の大きなぷにぷにほっぺのおにゃのこの包みを懐に収める姿。
それを見てしまったらしいモブ客の一人が、ものすごく眉をひそめて憐れむような顔を浮かべた。
無論、ヒルデルードはそのことに気づいてはいたが、あくまで平然を貫いた。]
では、失礼する。
―→中心街・裏通り―
[わきゃわきゃと胸元で騒ぎ出すマテリアルを携帯した、その男のポーカーフェイスが崩れたのは、人気の無いその路地に入った時であった。]
あの女狐め。
我が主を愚弄し、尚今も斯様に……ああ、忌々しい。
[何を今更と思いながら、人知れず吐き捨てた。
ふとすれば、記憶の中に未だ残り続ける女の美貌が脳裏に過り、男自身も少々平静を崩してしまいそうになるのだから性質が悪い。
苦々しい思いをしながらも、それでも彼女の店に頼らざるを得ないという現実が有る以上、仕方の無いことではあった**]
[敷地に誰か入ってきたことを知らせるランプが点灯したので、神父は通信を切り、地上の礼拝堂へと戻った。]
アニュエラさんに注文した品が届くには、いくらジャスティス急便依託でも早すぎるような…
それとも、その能力を侮っていたか? **
―― 聖ゲルト教会地下聖堂 → 礼拝堂** ――
−アニュエラの道具屋−
ふふっ……。
ヒルデ君ったら、無表情を装ってたけど、絶対怒ってたわよね。
あたしったら、いーけないんだ。悪女稼業からはもう、足を洗ったのに……。
[くすくす]
[思い出し笑いしつつ、次々にやってくるお客様に笑顔を向けて]
いらっしゃいませ!
アニュエラの道具屋は、おしゃぶりから棺桶までをキャッチコピーに、アナタの暮らしを表から裏からサポートするよ。
でも、非合法なものは置いてない……ことになってるからね?**
[ざしぁっ]
―二丁目-中央街 交差点―
おーおー派手にやったもんだー。
[承った配達を終え>>96、自分がつい今しがたまでいた通りの後方から聞こえた爆発音>>75>>76に振り返る。どうも自分が轢き倒した怪人とは別に、戦闘員がたむろってたらしい]
あの爆発は大将ンとこの?
にしてもちょいっとまだ爆発が荒いかなぁ。
新人?
[俄然興味がわいてきて、来た道を引き返した。ほんの数秒くらい昼ごはんが遅くなったって構うまい]
お。元気いーねー。
がんばんなよルーキー!
[途中ちょうど入れ違いになる形で中央街へ爆走する黒服に、Uターンして追いすがり。追い抜きざま一声かけて、本来の目的地…昼飯目当ての喫茶店に一直線に向かっていった。その最高速度、時速にして711(6)km/hくらい]
ちぃーっす。
おっちゃん、鯖味噌ー。
…んんっ?
[ちょうど、喫茶店まろんに足を踏み入れたくらいのタイミング。
てぃきーんっと頭に響く声>>86アリ]
あはは、世界の危機なんていつものこといつものことー。
[なんて、笑い飛ばしてみたものの。そんな声が聞こえるのは、ちょっと“いつものこと”じゃなかった]
いえいえ当方速い!強い!安い!がモットー、ジャスティス急便。
お呼びとあらば即参上いたしましょうか。
おっちゃんごめん。鯖味噌サンドに換えてくんない?
領収書は上様でー。
ほいあんがと。
んでさ、ちょっと聞いといてほしんだけどさ。
[と、さば味噌サンド受け取りながら、聞こえた声についてマスターのアンクルさんに話しておく。
そこは中立亭の異名を取る喫茶店のマスターのこと。なんか上手いことやっといてくれるだろうとか無責任に思いつつ]
んじゃね、ごっそさまーっ!
[別れの挨拶一つ、言い置いて。鯖味噌サンドくわえて自転車を走らせた。
どこから声が聞こえたか分からないから、あてずっぽうに**]
― 道具屋の店頭 ―
3万ゴールドじゃと……ぅ?
ふむ。
[>>84顎を撫でながら、揃えられた品々を見る]
……あいにく、今そんな手持ちはない。
これから作るといった所じゃが。
身体で支払う、というのはどうじゃ?
ぬ。来客か。なかなかに繁盛しておるようで……
お、御主はぁっ!
[店を訪れたヒルデルートを指差して大声を上げる。
が、彼はこちらの存在すらも気に留めなかったようだ。
用事を済ませて去っていく男を見送って]
あ奴もこの店の得意客なのか?
[今までとは多少異なる声色で、道具屋の店主に問いかけた]
稼げる場所と寝る場所を探さないといかんのじゃ。
それと、どこかお勧めの飯屋はあるかの?ええと……。
[名前も知らない道具屋の店主に問いかけ、町の情報を聞きだそうとした]
邪魔した。入用があったらまた来るぞい。
[道具屋を後にして、2丁目方面へ]
しかし3万程度でこのざまとは……
先週作ったメイドロボがちゃんと稼動しておれば、造作なかったものを。
思えば貨幣製造機の時も、透視ゴーグルすけすけくんの時も……。
どうしてこう、ツメが甘いのかのぅ。
[ぶつくさつぶやきながら、*2丁目へ*]
>>98
[音速のおよそ2倍近くという光速で近づいてくるものがある、という警報に、黙ってカウンターの下のボタンを押した。]
がらがらがら…ガシャン!
[窓という窓に一瞬で特製のシャッターが下り、その衝撃波を受け止める。その直後、入ってきた猫のマークの配達員に、じろりと視線を向けた。]
……いらっしゃい。
[がらがらがら……と、何ごともなかったかのようにシャッターが上がっていった。]
>>99
[艶やかに煮られた鯖の味噌煮と千切りのキャベツを手早くコッペパンに挟み、油紙にくるんで手渡す。
伝えられた言葉には片方の眉を上げた。]
ふん。一応聞いておいておくわい。
[ぶつくさ言う顔に、”またか”という文字がくっきりと浮かぶ。
慌ただしく去っていくカンナギをちらりと見送って、また黙々と店の掃除を始めた。]
― 二丁目→中心街 ―
[土煙をあげ街中を爆走していると、前方から物凄いスピードでこちらに迫る黄色と金色の混ざったなにかが迫ってくる―――もとい、すれ違った]
ぬ、今のは・・・!?
『お。元気いーねー。
がんばんなよルーキー!』
[>>98直後に真横に並び人懐っこい笑顔で声をかけてくる人物が―――今まさに猛スピードで追い抜いていった]
おぉ、あれはカンナギ殿!
ウオォォォォォォォォ、最速疾風の異名を持つカンナギ殿といえど、負けるわけにはいきませぬゥゥゥ!
[追いかける速度は5(711)km/hほど、ちなみに目的地の方向は完全に忘れさっている]
[何故かド派手に爆発した二丁目の一画から起き上がる。 ちなみに何故か辺りに被害は出ていない辺りがジンロウ町の謎である。]
うぬぅ・・・まだまだ精進が足りぬっ・・・!
しかし、カンナギ殿の速度は相も変わらず素晴らしいものであった・・・! まさにあれこそが最速疾風!!
正義の一員として、一度ご指南して頂きたいものだっ!
おっと、いかん。
『中立亭』に急がねば・・・団長殿の話では、大変な傑物であるとの事、失礼がなきようにしなければ。
[『中立亭』の店主。
一昔前はその巨体と怪力をもって悪の軍団との戦いを素手のみで渡り合ったという豪傑。 現在の爆裂正義団団長とは戦友、共に肩を並べ戦ったという仲であり戦場では彼等二人を指して『双巨人』と呼んだ。
現在では前線から退き、ジンロウ町の中心街にて正悪完全中立地帯である食堂『中立亭』を開いている。
なお、隠しメニューではないがカレーを非常時以外に頼むのは止めておいた方がいいだろう・・・店主の鉄拳を味わいたいのなら別だが。
引用 正悪団体図鑑・中立亭]
―中立亭―
[土煙と雄たけびを伴って店の前へと到着した。 >>100その頃には既にカンナギはいないであろうか。]
おぉ、ここが団長殿が言っていた『中立亭』か!
無事到着致しましたぞ、団長殿ォォォ!
[ひとしきり天に向かって吼えた後、店内へと入る]
失礼致す!
俺は爆裂正義団団長からの勧めでこちらへ参ったドンファンという者、店主殿はおられるか!!
[店内に響き渡る大声に何人かの客が*顔を顰めただろうか*]
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