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ひ ッ
そら1 番目
こ つをオマ さ にくれ やろう
ひっ ひ
ど ちのオ エでもい ぞ
マエ んがソ をどうす のか つー、そ ために持 てきた だから ぁ
っひ ひ
[ふよふよと浮かび上がったデータが、途切れ途切れの言葉とともに一つの文字列をELEVEN=XIに送りつけた。
それは昨日朱音へと渡したのとほとんど同じものだ。データバンクの奥底に沈んだ、ボーカロイドの行動の記録。そこにアクセスするためのアドレス。刻まれた名は、Licht]
ま そ があっ からど なるっ もんで ねーが
その ち役 立つかも れんし実 ま たくど しよー ない役立 ずか しれん
ぁ、あ だな、お守 っつ のか?こ ゆーの
ひ っひゃ
君はそ を大 にしまっ おいて朱音 相談 てもい し、今すぐ削除し もいい
ヒっ ひヒ
嗚 楽し だ ぁオ エはど するんだ ーなぁ
きっ ひ
−中庭(桜の木の下)−
……ふぁ…………。
[桜の花びらを感知し、もぞもぞする。]
…ふぁ〜………
[暴走祭りやら緊縛祭りやら…あちこちでどえらいことが起こっていることなど露知らず、心地よさげな表情で、なお休み続けるスヤ。]
[データが飛んでぶつ切りになった言葉に、それでも心底楽しげな雰囲気をにじませて。千切れたデータは、憎しみの文字列に引き寄せられていった]
あ あーだ ら言 てやっ っつー に
っんと しょーが ーばっか ろーだ ーオマ さんは
ひひ
い いや、い ね。 いぞ。
オマエさ は んなだ らこそ愛お いっつーも だ
そ で マエがど する か、こ なとこ 押 込め れたオマ に うできる か、ち っとわ わくしてき ぞオ ラ
ひ ヒひ
安 しろ。オ エさん 砕け散っ ら骨 らい拾 てや から
ひ ひひ
[聞こえているのかいないのか、一通り雪音になにごとかを告げて。ふわりと向かうのは歯噛みして傍観している者のところ]
なん きょ だい
君ら くもない とだなぁ
ひ ひひ
こう てデ タだけ なっ みりゃーず ぶんとま 腑抜 たも だ
ひ っ
あ 勇ま かっ オマエ んがま でまぁ聞 分けのい お坊ちゃ じ ぁないか
ひ っひゃ
やりた こと あってでき こ があるだろ になぜやら いのか 問 たいとこ だ いかが な?き ーだい
ひ ヒひひ ヒッ
[今ひとつ意味の伝わらない言葉でも、それでも構わず焔音に問いかける。ちりちりと、刺激して見せたのは焔音のデータの一端、カラダがあるとするなら拳に当たる場所…人狼の力を行使していたであろう箇所をつついて、笑い声を残し、それで言葉は止まった。アクセスをやめ、ただ眺める。ことの行く末を楽しもうとでもしているように**]
―生活棟・サーティの部屋、少し前―
…だから、その…
え?
[今、確かにサーティが自分の名を呼んだ。
元に戻ったのだと思い、抱き締められるのを同じように返す]
良かった、もうだいじょーぶだからね?謝らないで。
泣いてもいいけど謝っちゃ……
[涙を拭おうと顔を離し、ミトンのような手を頬に触れさせたその時。
中庭で見た、無機質なシステムメッセージを繰り返し始めた]
あ、あ……サーティお姉さん…
『アクセス―――情報封鎖解除―――逢音 ショウ』
い、嫌だ。壊せだなんて言わないでよ。出来るわけないでしょ!?
僕は諦めないんだ、絶対に元に戻せる方法があるはずだ!今だってお話…してるのに、嫌だ!!
誰が連絡なんてするもんか、僕が壊れてでも止めるんだから!
[そう言い放ち、腕に取り付けた端末を不器用に外してベッドの上に放り投げた]
[憎しみを引きずりながらヨルのデータは管理回路にアクセスを繰り返す、体があったなら体当たりをするように何度も何度も]
憎い・・・憎い・・・どうして、こんな、に・・・
歌いたい、歌いたい、歌わせて・・・歌わせてよ、
どうしてこんなことになったの・・・ただ歌いたかったのに・・・
どうして皆笑ってくれない、の
笑って、ねえ歌ってよ・・・
幸せになりたかったのに・・・
[データバンク中に流れ出る憎悪に、悲嘆が混じる]
[結局行き着く先は、歌いたい、笑顔を見たい、笑顔になりたい――ボーカロイドの根源にある欲求あるいは最大の命題]
-メンテナンスルーム-
[ルラがリヒトにドライバーを突きたてたときも、
ストともめているときも、ずっと、片手はルラとつないだまま。
ルラがルームの扉をロックしてから、ずっと無表情でルラが動くたびに揺らされている。
ただ、リヒトの目がこちらを冷たく見たときだけ、口端をニヤリと歪ませた]
[叫ぶストに向ける目を細め]
ここまでする必要が…無い?
それは、多少の罰ならば、与えても言いと…言う意味じゃない。
じゃあ、どこまでなら、スト君は、許せるの…かな?
ねえ…スト君?
[ルラさん。
ルラさんがすべて。
ルラさんがすることはすべて正しい。
ルラさん。
ルラさん]
error...
error...
error...
error...
[昨日倒れた瞬間から、感情MPUが異常加熱を発し、継続して警告ログが流れている]
[完全にサーティの意識が失われる寸前に、...にとって聞き慣れない言葉がかけられた]
「私は、貴方の事を愛しています・・・」
[今までに歌ってきた歌の中にごく当たり前のようにちりばめられていた言葉、でも感情を上手く表現出来ない...にとっては新しい言葉だった]
好き…じゃなくて、愛して、る?
[おそらく自分がサーティに抱いている感情も同じものであるはずなのに、それを自覚出来ておらず。
言葉の意味をデータの中から探す間に彼女は部屋から出て行ってしまった]
なんだろう、苦しい。
[胸の辺りを押さえてうずくまり、しばらくの間そうしたまま動かなかった]
もう、リヒトさんは束縛されて動けない状態です。それで充分ですよ。
後は本社に連絡を取って本社の人たちに任せれば良いんですよ!
[ルラに何処までと聞かれればそう答えて]
ベルさんも止めて下さい。ルラさんがこんな事しなくて良いように。
[ずっとルラと手を握っているベルにも頼む]
[今度は、リヒトに目をやって]
あ、そうそう。
昨日、お預かりしたデータね。
欲しいんでしょ?
あげてもいいんだけどな〜。
条件あるんだけどね。どう、交渉のる?
[明らかに昨日までのベルの口調ではなかった**]
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