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[昨日壇上にいた人間が目の前にいて、ろくに話したこともないはずなのにファーストネームで呼ばれたことに驚き、なんだか恥ずかしい様子で]
あ、いや…その…バイトです。はい。
[…はリーンが選んだ牛乳をレジに通し(顔は少し伏せたままで)]
昨日は…なんていうか、凄かったですね。結果っていつわかるんですか?
[あ!お客さんから…物をもらうのは…。と言いそうになったが]
あ、ありがとうございます。
[素直に受け取り牛乳を袋に入れリーンに渡した。その瞬間]
あの!れ…連絡先…とか、教えて…もら
[語尾が小さくなっていく]
なんでもありません。すみません。ありがとうございました。
今日なんだ!受かってるといいんだけどね!
[にっこりしながら、答えた。お互い制服じゃないので、なんだかいつもと違う感じがして、はずかしい気分になった]
バイト、がんばってね。
[にっこりとしながら、仕事の邪魔になっては悪いと思って、颯爽とドアに向かった]
[登校。今日も1番乗りで教室には誰もいない]
ふぅ……朝の時間はあまり有効に使えていないような気がする。
折を見て検証しないと。
[窓を開けて風を入れる。校庭を挟んで遠くにコンビニが見える]
あてもなく散策するより、人の集まるところに張る方が効率的か?
しかし、あそこは……うーん……。
未解決のままバイトに勤しめるほど器用ではないのだぞ私は。
[いろいろ考えた結果、今日のところはとりあえずボーっとすることにした]
(ふぅ…うちのクラスはあらゆる意味で規格外だな高校)
[ドアを出て行くリーンの姿は別世界の人間にみえた。そしてやはり勇気を絞れなかった自分を思いながら]
(高校デビューとかバカらしく思えてきたな…)
―もろもろ飛ばして学校―
[誰もいないと教室を思い描きながらドアを開けるとディーンがいた]
(…なんだ?こんなに早く学校に来る奴だったか?なんか気まずいな)
[そう思いつつ無言で自分の席に座った]
そして、4月中旬というと、約2週間後。
2週間後というと、あの人が帰ってきます。
『ふふふふふ、みてろよ…
リチャード先生、よろしくお願いしますよ…』
『もちろんですよ。』
―今朝―
[寝坊してしまい大急ぎで学校へ]
……なんとか間に合いそうだな。
朝飯食ってねぇし、サクラマートで何か買っていくか。
[アンパンとコーラを持ってレジに行くと、アキヒトの姿が]
[アキヒトが入ってくるのを確認]
(……来た。
待て。話しかけるならまず状況を整理しろ、言葉は理論立てろ。
1:昨日の屋上の件
2:今朝の原付の件
3:早朝シフトの件
うん、話すべきは3点だ。
いや、今の状況下でいきなり本題に入るのは正しい選択か?
相手は人間だ、私は文系科学の探求者だ。
理系科学の連中のように無機質と向き合っているわけじゃない、まず会話に乗せるためのアプローチを怠ってはいけない。
今の気まずさを解決する方が先だ、いや、解決していないから気まずいのだから本末転倒だ、いやいや、ここは……)
[ぶつぶつと思考しながら、考えがまとまらない頭を抱えている]
おはようハリード
[…が本格的に早朝シフトに入るのは今日が初めてだった。ここで着替えて学校にいくのである。おそらくハリードよりも早く教室に着く]
珍しい面でもないだろ…
[アンパンとコーラをレジに通し袋に入れ渡す]
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