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俺の物じゃないよ……俺はあんな、非攻撃的なpersonalityのPGMなんか要るもんか。愛玩物に興味は無い、たださ……
君、Humanだろう?
PGMと「約束」するなんて可笑しいじゃないか……可笑しいな、アレは俺たちの”道具”じゃないか。それを、約束?
[そこまで言って、Melvineを指差して笑う。
それを合図にしたか、猟犬は一匹のみMelvineへ向かって跳躍→不可視化→Attack]
[首を蹴られて、太刀を馬が口から離す。
馬が後方へ仰け反る衝撃をNeilも受ける。
SANNAが飛び越えたのを確認した後、両方の馬を並べ、一瞬だけ戦車の形態を取らせる。]
[重量を増す事でスピードに繋げる。]
[ドリフト急旋回。]
AIらしい回答だ──。
[加速し、距離を置いた相手との間合いを詰めながら、
大槌を握りなおした自分の片腕を軽く振る。]
おれがUnderへ潜った事が、眼球の1つに。
ゲームの存在をほのめかしだけで探し当てた事で、心臓。
チケットを手に入れた事で、両脚…──。
おれがもし、ゲーム中に……
[そこで言葉を止める。誰の身体パーツの事を指して居るのか等、これ以上は口にする気は無いらしい。
Chariot(戦闘馬車)を蹴飛ばし、跳ぶ。馬車は背面からNeilの内側に収納される。
ストーレートに正面から押すつもりだ。]
Ran.
ラ、ラ、ラ。
[幽霊の右腕があるかのように、右肩をあげ]
「"堕ちた"── ……誰?」
[Fairy Tailが囁く声が、甘酸っぱい果実のようだ]
[モーガンが顔を顰める横で──PGM稼動]
[本質であるPGMではない── Ignisを起動──Program cOdeを分解、必要な場所へ必要なものが、「予め決められていたように」、組み込まれていく。]
[AI人格とは別に、グリフィスのcode中に分散し、幾つかの箇所が崩壊しようとも、複数の最後尾の構文から再生を為すように──組まれたもの][”遊戯”以前の、先の激突で破壊された後、組み込まれた新しい自己修復/再生PGM][──分割された魂のcodeの再生が、Ignisのcodeで補われた]
[Sandyの反応には思い切り詰まらないと言わんばかりの顔をする。]
なんだ。詰まらない反応だな。
[結局、声になって出た。
が、Sandyの途中の言葉が気に掛かる。
表情がすっと抜けて]
…愛玩物。
それに…道具か。
その言葉は気に入らないな。
[と、今までと違った動きを見せた一匹の黒犬に向け構える。
が、隠れて右手にVIXIを握り、服で死角を作り其処からSandyに向け、発砲。]
[…。
今、何故そう言ったのか?自分で分からなくなった。
PGMは道具、己が欲望を適える為の道具に過ぎない。所詮は作り出された物。…物。
だが、やはり不快感は残った。]
―Ground Zero―
[衣服の類は元に戻り、何事もなかったように現れる。
心なしか、「体」が薄い気もするが。
2人からはやや離れた位置に立っている。
無言で、MelvinとSandyを。いやSandyを眺めている。
手出しをする気はないらしい。ただただSandyに視線。]
[VIXI-invisibleで、死角を作った服に穴を空けた。
その先はSandyの中央。dadadaと連射。
向かってくる黒犬には1000。
もし側まで来たのであれば、その脳天に、素早く返したVIXIを押し当てぶっ放すだろう。
先程の謎が解けず少しイライラとしている。]
[Vivienneの声は届かなかったものの、4つのサーバーダウンの衝撃が、流れる電光情報の様に横を通り過ぎて行く。
今、手持ちの透明球を覗き込んだならば、堕ちた領域達が影の様に希薄になって居るのが分かったかもしれない。]
[旋回する戦車から視線を逃さず]
──Body Bank?
[重戦車が距離を詰め]
[更に距離を──間に合わない]
[刃を前に][腕を支えに]
[迫る大槌][回避は可能?]
[ナノセコンドのthinkin' time]
I never new my heart could sing
I never missed a warm embrace
[April In Paris]
[歌声は高く高く]
[身体を大きく後ろへ反らし]
[ふわりじゃらりと針が鳴る]
[──回避]
[分割した魂を核とし、AIと共鳴させる]
[人格の一部としか言えないような魂は、以後どう変容を為すのか][全てにおいて、己が欲求のまま、探索を][好奇心は全てに勝り][邪悪の使者は聖人と同意となる][──愚鈍なる大衆を欺き高みを目指す──][セフィロトの樹を模したフラスコの中で、魂を複写し分割]
[──Data(魂)を隠すなら、Data(AI)の中]
[マスクが左手の中で割られ、]
[斜めから見下ろしたハニカム構造の視界が、グリフィスの視界に現れた]
[歌、
のような声。
Griffithの右肩が上がった。
Vivienneは
丸く瞳孔が開いたようなままの眼で、
情報を
集める、
分析する、
開く。]
[ざわざわと、構成されていく、復元されていく
奔る黒い男のPGM―――]
[別に、Magdaleneを狙おうと思った訳ではない]
[たまたま、「目についたから」だ]
[子供が、戯れに目についた蝶に手を伸ばすように]
[巨視的視野が混入]
[NielとSusannaに注視しているMagdaleneが居る場所が、呆気なく「陥没した」]
[「陥没した」穴へ向け、グリフィスもまた、飛び込む]
WHY?
何か思い入れでも?
それともアレらに人格を認めるクチか?
疑似感情しか持たないアレらに?
[Melvineの反応が面白く、更に喋る。]
[NeilとSusanneが戦っているのを凝視しているMagdaleneの足元が、ズドンと大きな音を立てて陥没を始めた。]
……………ッ!?
[他人のBattleに気を取られていたせいか、穴に吸収されていく。]
何……?奇襲、攻撃……ッ!?
[目の前には、―――仮面の男]
──…いや、現実世界で、今まさに現在進行形で死に掛かっている人間のボディパーツだ。
[Sledge Hammerは、SANNAの衣類のPGMや髪を掠った程度で、横の地面へと振り下ろされたのみ。
反対に今度は至近距離で針がNeilへと向かって来る。
大槌を軸に宙返りをして背後に回ろうとするが、間に合わない。PGMとの接続がある部位、目や首筋を庇う為、右腕を盾にする。腕に容赦無く針が突き刺さる。]
──…ッ!
しゃべりすぎだな。
[SANNAの後方へ着地。]
約束…をして、何が悪い。
意見が合致したから、そういう形になっただけだ。
[前後の文が繋がっていないが、
笑われている事もそいつにとっては気に食わない事だった。
兎に角反論してみせる。]
…。
…それを作り出す為に、精魂使い果たす人間だっている…
[苛立ちが混じった、だが何処か自分の事ではないような口調。]
……クククッ。
[両手を挙げる。自分は中立だというサインであるかのよう。
Sandyの一挙一動を余さず眺めている。
Melvineのことは眼中にないようだ。]
[穴が―――空いた。
薔薇と女王蜂が飲み込まれて
さらにそれを追うのは、]
Griffith!
[手を伸ばす。
白は黒に届かない。
修復中のDataが零れる?
Dr,が、さらに眉間の皺を深くしたようだった。]
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