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オットー:脱パン屋、ヅラとか言うからめんどい
フリーデル:緑保護の人だけど、緑保護してないからめんどい
エルナ:エロいからめんどい
ゲルト:血人だから乗っ取れない、めんどい
クララ:ジムゾンとの絡みでめんどい
リーザ:ひらがなで話すのがめんどい
ディーター:髭キャラでめんどい
シモン:寡黙だから発言数抑えないとダメでめんどい
カタリナ:独特の発言がめんどい
パメラ:発言数が多くてめんどい
ヤコブ:20分裂とかめんどい
アルビン:あざらしやるのめんどい
働きたくないでござる。
>>276 オットー
いや、ヅラネタをはじめから知ってれば、あんなテキトーなキャラじゃなくて良かったのにと。
あと人にヅラキャラ押し付けてて、パン屋止めたオットー許すマジなだけらしいよ。
>>282 オットー
ごめんね……ところでジムゾンだって気がついてない人いたのかな。
明日は誰になってるか秘密だけど正直乗っ取るの疲れるね。
ヨヒアムの1日1SSコーナー(村内の時間での1日。リアル1日だったらさすがに死ぬ)だよ! ってな訳で今回は闇茶の影響で、厨設定大爆発なへたれSFラブロマンスだよ! 僕の自己満足に過ぎないので、感想とかは無理に言うことないからね! あんまり読みたくないかも、って方は飛ばしてくれると嬉しいよ! では!
『海王星戦士クララ〜輪廻の果てに〜』
第一章『出逢い』
戦士クララは、水晶宮((クリスタル・パレス))のバルコニーから、遥か目下に広がる海王星の聖王都シュウ・ア・ラ・クレイムの景色を眺めて居た。水晶宮は永遠機関の働きによって宙に浮かぶ、空中城である。聖王都の様子が、此の場所からは一望の下に見渡せるのだ。
クララは今年で18歳と??????????ヶ月になる。肩の所で切り揃えた赤い髪は焔の様に鮮やかに、日の光を反射して輝いて居た。黒金剛石にも例えられる大きく黒い瞳、長い睫、通った鼻筋、形の良い桜色の唇、そして大理石のように白く滑らかな肌。古の美姫、紅のアルゼリータもこれ程には美しくはなかっただろうと言われる、眉目秀麗な少女であった。
今日も王都は争いも揉め事も起こらず、平穏無事だった。にも関わらず、クララは言い様の無い不安に駆られ、その美しい眉を寄せたまま、愛剣エクスカリパーの柄から手を離す事が出来ないで居た。
エクスカリパーは王家に伝わる宝剣で、その刀身は4ファルサング(1ファルサング=34.7センチメートル)・重さに至っては70ベルタス(1ベルタス=0.32キログラム)もあり、並みの男では振り回す事さえ容易では無いだろう。しかしクララは、羽根ペンの様に軽々と此の剣を操る。これは剣が自らクララを正当な持ち主と認め、魔法の力を発動させているからである。
クララの感じている不安は、昨夜見た夢に原因が有った。戦士でありながら占い師としての力も持つクララは、度々予知夢を見る。王が暗殺されそうになった時には、事前に察知していたクララが手を尽くしたお陰で、間一髪の所で王の殺害を防ぎ、犯人である大臣一派を一網打尽にする事が出来た。王妃の馬車が崖崩れに遭う事を予知し、進路を変える様に進言して命を救った事も有る。しかし、今度の夢はその様な一個人の危機ではなく、もっと大規模な物で有ったのだ。
王宮が炎上し、地上に落下する夢。肌を燻る炎の熱さと、噎せ返る様な煙の匂いさえ感じた。そしてその中でクララは、誰かと対峙して居るのだった。その誰か、が一体誰であるのかは、顔が陰になっていて良く見えないので分からない。
クララは胸を掻き毟られる様な悲しみと共に、その相手に叫んで居るのだ。何故貴方が──と。
「クララ様」
物思いに沈んで居た所を後ろから呼ばれて、ハッとして振り向く。そこにはこの海王星の姫巫女であるララクが、柔らかな笑みを浮かべて立って居た。クララとは同い年で、王の一人娘である。彼女はクララの驚いた様を見て、屈託の無い声でころころと笑った。
「まあクララ様、そんなに驚かれて」
「いえ……失礼致しました、姫」
向き合った二人は、良く似た顔立ちをしていた。実はクララはララクの双子の姉で、双子は王家の分裂を象徴している、と忌み嫌われ、その出生も抹消されて川に打ち捨てられたのである。まだ赤子のクララがその様な目に遭うのを哀れと思った侍女が、密かに拾い上げ、育てたのだった。そんな出生の秘密等互いに知らなかったが、ララクはクララを慕い頼り、クララはララクの騎士として仕え尽くしてきた。血が引き寄せるのか、二人の仲は大変良好な物であったのである。
「ねえクララ様、わたくし、今日は貴女に紹介したい人が居るの」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、ララクが言った。
「紹介したい人……ですか?」
「ええ。きっと貴女も気に入って下さると思うわ」
ララクが振り返って手を上げると、一人の青年がバルコニーへと入ってきた。そしてその人物を目にした瞬間、クララは己の心臓が音高く鳴り出すのを感じたのである。
青年は非常に整った顔立ちをしていた。夜の闇の様な漆黒の髪、切れ長の瞳は星を宿したように輝き、魅惑的な笑みを浮かべている。きりりと濃い眉が凛とした雰囲気を引き立てていた。女性ならば誰でも、彼を一目見れば心を奪われる事だろう。
けれどクララの心を射抜いたのは、勿論その様な表層的な要素では無かった。見目が麗しいだけの男ならば王宮にも幾らでも居たが、クララはそういった輩からの誘いは須く断っていた。人間の価値は内面の美しさにこそ有る物だと、知っていたからである。
目の前の青年は、優しく心身共に強い男だと、クララは直感した。だからこそ、クララは一瞬にして惹きつけられたのである。
「あの……貴方のお名前は……?」
人に名前を尋ねる時にはまず自分から名乗るべし、という礼儀も失念して、クララはどこか夢見心地で訊いた。
「私はアルビンと申します。西方との交易を生業としております。貴女がクララ様ですね、初めまして」
アルビンはそう言って、少し顔を赤くしてクララから目を逸らした。
「……? どうされました?」
「ああ、いえ、その……貴女が噂以上にお美しいので、緊張してしまって……」
そんな純粋さも好ましく、クララの心はますますアルビンに惹きつけられる。
「あの、もしお時間が有るのなら、少し庭園の散歩でもしながらお話をしませんか?」
女から誘う等はしたない事だが、クララは思い切って言ってみる。アルビンは笑顔で頷いた。
「はい、喜んで」
二人はバルコニーから庭園に移動した。
「アルビン様は西方との交易をされている、と仰っていましたけど、その旅の話を聞かせて欲しいです」
「様付けなんてしないで下さい。私はそんな大層な身分ではありません」
「ならば私のことも、クララと呼んで下さらないと」
「ええと……ク、クララ?」
「はい、何でしょうアルビン(はぁと)」
そんなこんなで二人は急速に接近していった。だが此の事がやがては海王星崩壊に繋がろうとは、誰一人として予想していた者は居なかったので有る。
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