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ミッキーさん、大丈夫ですか…?食べてらっしゃいますか…?
[さっきから混乱してばかりの自分がこんなことを言うのはおかしなものだなと思いながら、ミッキーに声をかけた。
こう見えてミッキーも神経が細いタイプらしい。とにかく落ち着いて…それからはその時になって考えるしかない。]
ミッキーさんは、何か好物はありますか?他の方も、何か食べたいもののリクエストがあれば、お作りします。
……ギルバートって、意外と面倒見がよいよな。
[ギルバートとヘンリエッタの様子を見ていて一言漏らす]
デボラ婆についてもだしさ。
エッタも、子どもじゃないとかチビじゃないとかいったって、実際一番小さいんだし、たまには子どもである特権を活かしたっていいと思うんだ。
子どもなんだから多めに見ろってな。
[ははは、と笑って二人を眺めた]
[ソファーで休むケネスを見て、自分もそろそろ休もうかと思う。
居間に居る面々は、不安げだったり、困惑していたり様々で。]
……ネリー?
[歩み寄り、耳元で囁くのは]
一人が不安なら、俺の部屋に来ればいい。
心配するな、女の弱みにつけこむようなことはしねぇよ。
それは、生き残ったやつの家系に……
[ アーヴァインに目を向ける。]
鏡と一緒に、今も伝えられてるんだってさ。
[ アーヴァインはちらりとこちらを眺めただけで、何も語らず窓の外へと目を向ける。]
[男が気遣うのは、やはり女。
ローズマリーはあの様子だと大丈夫だと思い、先刻涙を流していたネリーを誘うことにしたのだが。
誘いにのるかどうかは、ネリー次第。]
ふふっ、褒めても何もないぜ?
[グレンにへらと笑い、一足先に部屋へと戻った。*]
ありがとうございます…。
[ローズマリーに微笑み、ギルバートとエッタのやり取りに小さく噴き出す。]
あら…素敵なにんじんコンビね。
明日はにんじんのケーキを焼こうかしら…。
[やっと、そんな言葉も出てくるようになったらしい。]
元になった話、ね。……それは初耳だな。もっと詳しくって御伽噺をねだったこともあったが、うちの親はそれ以上は話してくれなかったからな。
[ローズマリーの視線の先、窓の外を見るアーヴァインの姿に、ふうん、と内心で頷く]
生き残ったってことは、その時は退治できたって事かな。
ああ、お休みギルバート。
[部屋へ戻るらしいギルバートの背を見送る]
[ギルバートが寄って来て、耳元に何事か囁いた。その内容は…さすがにその意図することくらい、ネリーには分かる。弱みにつけ込むようなことはしないと言っているが、それは信じても良いのか、ネリーには分からなかった。]
…そ、その、ギルバートさん…。
[考えている間に、さっさとギルバートは部屋へと戻ってしまった。確かに心細いのだが、だからといって嫁入り前の娘。]
おばあちゃんにも、叱られちゃいますし…
ああ、気を使ってくれてありがとうネリー。
ばたばたしてたのでちょっと疲れたというのは正直な所だが、体だけは頑丈だから大丈夫だ。
ただ、こんなことになるなんて考えても無かったからな。出るときにダニエルさんに家の事をお願いすると声をかけたんだが、もう母さんはほとんど目が見えないからなあ。明日には帰れるといいんだけどな。
[ほてりを収めようと、両手で頬を包むように覆う。ふぅと大きく深呼吸をして。]
…エッタさんだってお一人ですもの。私が弱音を吐けませんわ…。
[ああ言うからには、きっと本当にただ、安心させようとしただけなのだろう。ネリーはそう考える。エッタくらいの年齢ならば甘えられただろうが、もはや無理だ。]
ギルバートさんったら…誰にでも優しいのは、罪作りですよ…。
ミッキー、ミッキーのとこは大変だろうな……。うちも大変だけど、別に両親とも動けないってわけでもないし。
畑の世話は頼んできたけど、でもずっとは無理だろうな。
[ミッキーの言葉に、どうしようかと考え込む]
帰れるといいが、何もなくても明日すぐに帰れるとは思えない。人狼が二人いるなら、その二人が進んで出て来ない限りさ。悲観的になるつもりはないけど、楽観視も出来ないからなぁ……。
あたしの母さんはさ…アーヴァインのとこの家の出なんだよ。だからだろうね、詳しかったのは。
[ グレンは話に理解を示したが、ギルバートはさして信用したふうでも無く部屋に戻って行く。もっとも、他所から来たとあっては無理からにことではあるのだろう。]
ネリー。怖かったらあたしのとこにおいで。
あんな女たらしの言うこと信用したら、馬鹿を見るよ?
ええと、空いてる部屋は、と。
それは良かったわミッキーさん。今回のことで疲れているのは誰も同じことでしょうけれど、少しでも居心地よくここで過ごせたなら、幸いだわ。
お母様のことは心配ですね…。
[ネリーも、自分の両親のことを思い出す。まだそれほどの年齢でもなく、健康ではあるのだが、自分たちの愛娘がこんなことになっていると知ったら悲しむに違いない。]
ええ、きっと明日には…。おかしな結界らしきものも、消えてなくなりますわ。
めでたしめでたし…って、この先の未来がそういう言葉で締めくくられる感じはしないなぁ
…これ以上考えても仕方ないか
[ここでされる御伽噺は十年前にやってきた...には馴染みなく。
ギルが何かいってか赤くなっているネリーはそっとしておいて]
ま、こんな機会だし…ね
[いって持ってきた手荷物から、研石などとりだしと短刀や鉄の串のようなものなどを取り出して磨いていく]
[ローズマリーに誘われて悩む。まだほんの少し、寝て起きたら全ては夢だった…そんな希望が心の隅にこびりついて離れない。
ローズマリーの厚意に甘えることは全てを認めることになりそうで、漠然とした不安を感じる。]
いいえ、それではダメなの。ちゃんと現実を見なければ…。
[頭では分かるが心が反発をする。今までこんな事態に巻き込まれたことが無かったというのは言い訳で、ネリーは自分の弱さに歯噛みをした。]
[ぐるぐると考えすぎて、頭痛しそうになってきた。ラッセルとグレンのやり取りなども目に入らない。身体だけは無意識に動いて一通り食卓の片づけを済ませると、ふらふらと二階へと上がって、奥の自分の部屋へと入っていった。]
[しかし、しばらくすると。
夜着に着替え枕を抱きしめたネリーが、ローズマリーの部屋をノックする姿が*見られたかもしれない*。]
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