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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が4名、人狼が2名、占い師が1名、霊能者が1名、狂人が1名、狩人が1名、聖痕者が1名いるようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入りできたのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
アーヴァインは、入って来るなりそう告げた。
その腕に持った鏡が、窓から差し込んだ稲光を受けて、一瞬輝いたように見えた。その次の瞬間、そこから光は完全に失われていた。
「ところで、全員揃っているのか」
アーヴァインは集会場の中を見回す。
「光が示したのはもっといたはずだが……。おかしいな」
言って外へ出ようと扉を開けた。扉の外、敷地はあった。門へ続く道。その先にあるのは、闇。
「どういうことだ? まさか……。お前たちはここにいろ」
そう言って駆け出す。が、すぐその姿は又集会場へと戻ってきた。
「門から外が見えない。おまけに、扉も開かない。どうやら、この鏡と共にあった伝説は本当だったようだな」
手に持った鏡を皆に見せた。そして、話し出したのは人狼の存在と、それに対抗できる力の持ち主の存在のことだった。
…あん?
[ようやくお出ましかい、と声をかけ、顔をしかめた。]
なに言ってんの、お前。
この中にそんな化け物が居るってのか?
頭冷やせよ。
[酔ってんじゃないだろうな、と、自分の事を棚にあげて問う。差し出された鏡を、不審な目で見た。]
[ヘンリエッタは稲光に怯え、集会場へと下りてきた。
そこに現れた自警団の男]
何がおこってるの?
おにいちゃん…
[無意識に、ラッセルの服のすそをぎゅっと握りしめた]
寝言は寝て言え。そんだけなら帰るぞ。
[来て早々の一言。鏡に映る稲光に目を細めつつ、食事を終えたため、席を立ち外へと行こうかとして、駆け出して再度戻ってきたアーヴァインの言葉を聞く]
…ふぅむ…人狼…かぁ…
一通り話した後、一旦口を閉ざす。その先を言うのは戸惑われたのか、一度だけそこに集う人の顔を見回した。
「この中に人狼がいるのは間違いない。それを探さなくてはならない。そうしなければ、この村は終わってしまう。
もし、ここにいる誰かが殺されたときは、投票を行い一人ずつその命を絶っていったほうがいいだろう。……以前も、そのようにして難を逃れたらしい。それから、この鏡は何があっても傷つけないように」
重苦しく口を開く。皆から向けられる言葉に、少しだけ眉を顰めたが、
「それがただの噂であればどんなに良かったか」
アーヴァインは以降沈黙する。腕に持った鏡を大事そうに抱え、窓際に立つと外を*眺めた*
[自衛団を睨みつけたまま、暫し無言で耳を傾ける。
文句は話を聞いてからにしよう、そう思っていたのだが]
百歩、いや一万歩譲って、人狼が居ると仮定しよう。
何故、俺らが…俺が容疑者扱いなんだ。
それに、あんなチビを疑うなんて…頭可笑しいんじゃねぇの?
[集められた者、あまり知らない者の方が多いが、見る限り人狼には見えない。]
…ぁー…冗談きついぜ。ったく…む?
[人狼と、それに連なる説明に気をとられていたため、裾を握る手に気づくのに半瞬遅れる]
上手く説明できない。
ただあのおっちゃんがいうには、人狼っていう御伽噺のような存在がが実在するため犯人を捜す…というのに巻き込まれたらしい
[真剣な表情のアーヴァインに、ふぅ、と溜息をつく]
まったく…酔いが覚めちまったぜ。
命を絶つとか、何の冗談だっつーの。
あー、はいはい。誰かが殺さるなんてことがあれば、ちったぁその戯言を信じてやってもいいぜ?
[肩をすくめながら、窓際のアーヴァインに吐き捨てた。]
[食事を取っていた手を止める。入って来たアーヴァインから発された言葉に、表情まで固まらせた]
どういうことだ? その鏡ってそんなに偉いのか?
大体命を断つって……。
[言葉を切ると、部屋に戻ってきたヘンリエッタが目に入った]
[自衛団が抱えている鏡をきっと睨みつけて]
そもそも、その鏡…胡散臭いな。
どう見ても、普通の鏡じゃねぇか。
真の目的は何よ。
俺らに、殺し合いしろとでも言いたいわけ?
[溢れる怒りは、次第に呆れへと変わる。]
命を た つ ?
[たくさんの覚悟をしてここに来た。だけど、それは考えてもいなかった言葉。本気の話。現実の世界。それを悟らせる、自警団員の顔]
……お家に帰れば、よかったかな…
[ぺたりと座り込んだ]
……まあ、ケネスさんの言うとおり、ここで何か起きた時は信じてみようか。何日かいて、何もなければそれでいいわけだからな。
[ショックを隠せないまま、食事を再開する。立ち尽くすネリーやギルバートの様子が目に入るたび、その手を止め、食べ終わる頃にはすっかり冷えてしまっていた]
[恐怖からか、立ち尽くしているネリーに気がつけば、傍へ歩み寄って肩に手を置いた。]
……心配するな。ただの戯言だ。
だってよ、ここに居る奴等はお前がよく知ってる奴等だろ?
そんな奴等が、人を襲う化け物なわけないだろ。
[ネリーを安心させるように、静かに言葉を掛けた。]
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