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分からない……。そんなんじゃないって…。
信じたい、でもどんな理由だって…。間違ってる。
[今度は紡いだ言葉、頬に当てられる手が怖い。
翠がガラス玉を捉える、離せない、逃げれない。
──その刹那
明美が神無を引っ叩く。翠が丸くなる。
神無の手が離れ、傍に明美を感じる。]
駄目!!
[叫んだ]
明美さん…駄目、駄目だよ……。
分かる…でも駄目、何も、解決し、ないから…。
[翠から雫が溢れた]
[リンに頬を打たれ、その勢いで咥えていたタバコを落とす。
笑いながらタバコを拾い口に戻すと、再び恵を見つめながら続ける]
・・・奪われたから、奪い返したまでさ。
[そう呟くと、しばらく恵を見つめた後、ソファに腰掛ける]
奪われた……?
奪い返す……?
[巡る疑問符。それは命。奪い返すなんて出来ない。
雫を浮かべる翠は、座る神無を見つめる。
疑問は解決しない──。]
それでも……。それでも……。
[雫を拭う。新たな雫が浮かぶ]
分からないよ……私には。
[また、ふらふらと立ち上がろうとして途中でへたり込む。
体が動かない、頭が動かない。意味が分からない──。]
咽喉が命の歌手の前でタバコなんて、どんな神経してるのかしらね。
[制止の声に、恵を見る。薄く目を細めて、もう一度神無を捉える]
神無さん……いえ、宗一さん。
あなたと再会出来て嬉しかったの。
でも、こんなことになってしまって残念だわ。
あなた、名前は?
[恵に視線を落として、問う]
篠原、篠原恵って言います……。
[自己紹介が未だだった、と、妙に落ち着いて思い出す。
同時に、ただ誰かが呼んでいただけで知った名前で呼びかけたことを恥じる。]
あの、その、ごめんなさい……。
[何故、謝るのか、自分でも良く分からない。
翠を伏せ、新たな雫を堪える。]
そう、恵ちゃんっていうのね。
立てるかしら?部屋の鍵、持ってる?
[恵の傍へ寄ってハンカチで涙の筋を拭う]
余計なことは考えず、少し休んだ方がいいわ。
ほら、せっかくあなた可愛いんだから、
泣いてるのなんか勿体ないわよ?
[小さく笑みを見せながら、立ち上がるように促した]
[…は、ラウンジへとやって来た]
あらっ、何かしら。なにやら騒がしいようだけど…
緋沙子は、事の次第を聞き、そして顔を青ざめさせる。
そ、そんな…、まさか 神無さんが 女将さんを!?
あ、はい……。持ってます。
[答えた矢先にハンカチで涙を拭われる。
思わず顔を上げ、明美を見遣る。小さな笑み。]
……有り難う……ございます。
でも、そんな可愛いなんて……。
[思わず、顔を赤らめる。色白の肌に朱は目立つ。
それを誤摩化すように立ち上がる。足下が覚束ない。
が、今度はへたり込むことも無く、最後まで立ち上がる。]
お言葉に甘えて休ませてもらいます……ね。
[ソファーに座り込む神無を一瞥する。言葉は紡がない。
覚束ない足取りではあるが、ゆっくりと部屋へ向かった。]
[部屋に戻ろうとする恵に皮肉な笑みを笑みを浮かべる]
おやすみ、恵ちゃん。
[小声で笑いながら手を振る。]
[タバコを吸い終え、立ち上がる]
では、俺もそろそろ眠るとしよう。
今夜はぐーっすり眠れそうだ。
・・・安心しろよ、俺は倉庫ででも寝るさ。
俺が入ったらさっさと施錠するんだな。
【神無さんの両黒判定確認しました】
[...は浴衣姿でラウンジにやってきた。探偵2人の宣言を聞いて、がくり…と膝をつく]
どうして、神無さん……いえ、宗一さん。
あんなに私のことを「愛してる。結婚しよう。もう聡子しか見えないんだ。聡子のこの体を知ったら他の女なんて付き合う気にもなれないよ。ああ……もっと壊してあげるよ。俺だけの聡子……もっと、鳴いて? 聡子の声を聞きたいんだ。可愛いよ、聡子。この震えている胸の先のとg(以下、20行割愛)」って何度も囁いて、私の心も体も貪るように愛してくれたのに。なのにその貴方が犯人だなんて……。
罪を、償ってください。私はずっと貴方のことを待ち続けていますから……。
差し入れは何が良いですか? 貴方の好きな袋とじピンナップグラビア雑誌が良い? 貴方のためなら恥ずかしいけれど、えっちな本だって本屋さんで買ってくるわ!!
[ドアの前に立つと、振り返り周りを見渡す]
ではでは皆様、おやすみなさい。
良い夢を。
[大袈裟に頭を下げそう言うと、笑いながらロビーを去った**]
ぐーっすり眠れそうだ、だなんて……宗一さんのえっち!
むしろ眠らせてくれなかったのは宗一さんのほうなのに、ひどい人……でも好き。(ぽっ)
[去り際に聡子に気づくと、彼女を傍に呼ぶ]
・・・・・・・・・あとでマルボロ持ってきてくれ。
3カートンほど、な。
こんな俺でもまだいいのなら、いつでもこっちに来いよ。
[そう言うと倉庫の鍵を聡子に渡し、立ち去る**]
と、愛と痴情のもつれはさておいて、真面目な話をしましょうか。
とりあえず今日は▼宗一さんを希望しますわ。飼い犯人をする趣味はありませんし、ハムや求婚もいないのに犯人を拘留しない理由がありません。さくっと拘留してしまいましょう。潜伏能力者保護にもなりますしね。
と言うわけで、【鑑識なら探偵のどちらかに。そうでないなら▼宗一さんにセット】したと、申しておきます。
では、昨日部屋に戻ってからの調書を読み返してきますね。
…………
[聡子に冷ややかな目を向けつつ、神無の声に耳を傾け額を押さえる]
もし仲間がいるのなら神無さんを逃がそうと企てるかも知れないわ。
いい、寝ずの番をつけるのよ。
[近くにいた従業員を呼びつけて、告げる。去り際に聡子へ鍵を渡したのを目敏く見つけると眉を寄せて溜息を一つ]
聡子さん、っていうのかしら。
鍵は宿の従業員に返して欲しいものね。
[そう声を掛けると、自分の部屋へと戻った**]
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