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【秘密基地・朝】
[がっつりと眠って目が覚める。いつもの癖でちゃんとラジオ体操前に目が覚めたのだけど、前日の筋肉痛と寝慣れない場所での睡眠で、身体中がバリバリと悲鳴を上げていた]
…う、うまく動けないよ…。
[何だか*04シベリア虎*みたいな動作で何とか起き上がる]
[身体が重いのか、立ち上がれずにのっそりと這って着替えラジオ体操カードを首にかけると、はしごで降りるのは諦めて滑り台で地上へと。スカートがめくれないように気をつけて、するっと]
…う、わぁ!
[一瞬で地上だった。滑り台の縁を手すり代わりにして身体を支えて立ち上がると、ちょうど現れた校長と合流してラジオ体操を始める。
なかなかまともに身体が動かせなかったけど、体操をしていたらだんだん身体が温まり、終わるころにはそれなりに普通に歩けるようになっていたのは一安心だった]
今日も、泳ぎの練習…は、難しいかな?
[有松にもやりたいことがあるだろう。洞窟とか言っていたし。
それに昨日がスパルタだっただけに、今日は体力がもちそうに無い。型の練習だけにして、実際には泳がないで体力回復に努めたほうがいい気がした]
−回想−
【秘密基地】
あ!!
片付けくらいはあたしたちがやるけぇ、好きなことしておいで!
藤本くん、無人島に来て1日目の夜やけぇ…やりたいことあるやろ?
…やっぱり!!ゆっくりと楽しんでなぁ♪
[船着場で、"無人島にまで大きな望遠鏡ケースを持ってきた"藤本を見ていた梨子は、「天文博士の邪魔せんよーに!」と気を遣い、そう伝えた。]
[校長にハンコをもらうと、カードをチェック。ちゃんと全部埋まっている]
…もう夏休みも終わりかけだね。
[残り少なくなった空欄のマスの数を数えて、この夏の出来事を反芻して。
「それではちょっと行ってくるよ」と海へ向かう校長を、手を振って送り出す]
今日は誰が来るのかなぁ?
もうあちらにも、そんなに人が残ってないよね…。
【大広間】
いただきます。
[卵とご飯とソースがうまく一掬いにのるように、慎重にスプーンを黄色い山に差し込んだ。
甘くてふわりととろける、絶妙な焼き加減の薄焼きの卵。普通のカレーではなく、多くの野菜を煮込んだのか、甘めで洋風のカレーソースの風味。
決して濃すぎない味付けのご飯。
それらが口の中に広がり、互いに主張しすぎず高めあう。
カレーオムライスを堪能していると、斜め前に小百合が座った。]
おはよう、小百合ちゃん。
……どうかした?
[なにか様子が変、そう感じ思わず問いかける。]
[北斗君に聞かれて、微かに肩を震わせます。]
ん…何でもない…よ?
[黙々とサンドイッチを頬張っていきます。いつもの「おいしい!」が今日は出てきません。]
…他のみんなは、まだ起きてこない、のかな…
何でもない?
何でもないように見えないけど……何か悩み事?
[優しく尋ねる。]
健二君は……まだ寝てるかもね。
他の男子は、もうすぐ来るんじゃないかな?
【朝・公民館】
はよ。
[北斗と実と一緒にラジオ体操へ。
宏樹の額には何か黒ずんだ汚れが残っているようだが、本人は気付いていないようだ。
いつも通りにラジオ体操をこなすとハンコをもらって公民館へ。宏樹のカードは抜けがなく全て埋められている。]
ん…何でもないったら何でもないよ。本当に!
[ぎこちなく笑顔を作って見せました。]
健二君、まだ寝てるんだ。
…さっき、桃子先輩、寝言で、「ケンジく〜ん…むー」とか言ってたけど…何だったんだろう?
[小首を傾げています。]
それならいいけど……
桃子ちゃん?健二君と仲良かったっけ。
[小百合と同じように小首をかしげた。]
ごちそうさまでした。
[朝からでもぺろりとオムカレー(大盛り)を完食すると、席を立つ。]
ねえ、小百合ちゃん、ちょっと待ってて。
見せたいものがあるんだ。
取ってくる!
[そう言って、部屋に駆け足で戻る。]
【→男子部屋】
−回想−
【夜・秘密基地】
[しばらくし、風呂に入ろうとゴエモン風呂に向った梨子。
そこには、同じく今から風呂に入ろうとする久美の姿があった。
"2人で入ろう"と久美に提案されたが、「いいこと思いついた!あとでまた来るー♪」と微笑み、来た道を引き返す梨子。]
えへへ♪
[手にはタライ。ゴエモン風呂のお湯をタライに分けてもらい、そこに浸かる梨子。
風呂に浸かりながら、久美との会話を楽しむと、一足先に秘密基地に帰った。]
[雛に泳げるようになったことを聞かされると、「すっげぇ!あたし…泳げんに…追い越された!よかったな!おめでとう!」と祝った。
と同時に、翔平のことを見直した。]
[ハンモックで昼寝をできなかった代わりに、夜はハンモックで休むことにした。
昼の蚊の出来事を皆に伝え、校長先生にお願いし、外の蚊取り線香を増やしてもらって寝た。]**
【大広間】
え?オムライス?
[朝食はオムライスらしい。朝から珍しい…と思っていると、北斗とみよ子のやりとりを見てリクエストがあったのかと納得。
サンドイッチとどっちにすると聞かれると、迷わずオムライスを選んだ。]
……すげ。
[オムライスというものも給食や外食時しか食べたことがなかったため、カレーオムライスは初めて目にしたようだ。
凝ってんなぁ、と目を輝かせてスプーンを差し込んで一口。
カレーの刺激が食欲を呼び起こす。
最初はさすがに多いかと思っていたが、次第にエンジンがかかってきたようで、結局元気良く完食した。]
んま。ごちそうさま。
[食器を片付けると、男子部屋へ戻った。]
[元気よく走って大広間を出て行った北斗君を、複雑な表情で見送りました。]
北斗君…ここに来る前は、大人しい子なのかなと思ってたけど…他の子と変わらないね。
[微笑ましく思う反面、他の子と一緒に外で遊べないことは、とってもつらいことなんだろうなあと…]
それにしても…すごい…
[ご飯一粒残ってないオムカレー(大盛り)のお皿を見て、言葉を失います。大食漢だったのも、意外…]
【朝】
[自分を起こす誰かの大きな声に目を覚ました。
ラジオ体操に間に合わなかった。
大広間に下りて、いた人におはようの挨拶。残っていた自分の分のオムカレーを食べる。
みよ子には、自分は最後に無人島に行くつもりだと告げた。
昼までの僅かな時間。
自転車を借りて神社までお参りに行った。お賽銭には五円玉を一枚。
名前の書かれた貝殻は、回収されずに残っていたか。
記念に写真だけ撮って、そのままにしておいた。
お昼前には公民館へ戻った*]
【大広間】
[駆け足で戻ってきて、途中みよ子に怒られた。ごめんなさいと謝って大広間へ入る。]
コレ。
これも、約束だったよね。
[笑顔で北斗が差し出したのは、ノートサイズのスケッチブックだった。]
[1ページ目は、出発前日に描いたクロ。
2、3ページ目は、色鉛筆の海の絵だ。]
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