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な、なんだよーっ!
お化けなんていないんだからっ!
いないって言ったらいないんだからっ!!
[勇気を奮い立たせて、恐る恐る茂みの方を見つめます。
茂みを震わせたモノの正体とは……*09西表山猫*の子供でした。]
ね、ねこちゃん……?
もうびっくりさせないでよー!
ほんとにどきどきしたんだからねー!!
[茂みの中から現れた子猫の姿に、桃子は大きく息を吐きました。]
こっちおいでー。チチチチチ。
[子猫を誘うように、舌を鳴らし、おいでおいでと手招きします。+裏+]
*表が出れば近寄ってくる。裏が出れば逃げる。
[ニャア…。
子猫は小さな声で一鳴きすると、桃子を一瞥して踵を翻し山の中へと消えていきました。]
あ、ねこちゃん…。
む、逃げられた。残念なり。
[桃子はそれを見て、しょんぼりと肩を落とします。]
あーあ。今日はもうかえろっかな。
ねこちゃん、にげちゃったし。
[小声でそう呟くと、桃子は元来た道を戻り始めました。
今夜の桃子の探検はコレで終わりのようです。]
【大広間→女子部屋】
…ごちそうさまでした。
[朝ご飯を食べて、お膳を厨房へ。お皿を洗って、棚にしまいます。]
これでよし、と…
…そう言えば、お昼ころに、迎えのお船が来るんだっけ…
最初に、誰が行くことになるんだろう…
[小首を傾げつつ、階段を上がって女子部屋へ戻ります。お知らせがあるまで、部屋にいた方が良いかも。]
【回想中・深夜。公民館】
ふあ……ねむねむ。
手と顔を洗ってねよっと……。
[公民館の前まで来るとさすがに眠気が桃子を襲いました。時計をみると、針は2(4)を指しています。
二階で寝ているみんなを起こさないように、静かに手と顔を洗うと、女子部屋に戻りました。
そして何食わぬ顔をして、またお布団の中に潜り込むのでした。]
【女子部屋→厨房】
お皿…お皿…
[さっき、お片づけをした戸棚から、大きめのお皿を出します。]
[みよ子さんはいないみたい…駄菓子屋さんの方かな?]
えっと…「お皿を1枚、お借りします。小百合」と。
…これを置いておけば、大丈夫、かな。
[メモを1枚残して、そーっとお皿を抱きかかえました。]
お、重い…
えっと…あと、コップと…お水と…氷…
[コップは人数分。お水を入れていけば早い!と思いましたが、これはなかなかバランスがいるかも。]
お皿の上に…重ねて置いて…んっ!
[ちょっとギリギリですね。]
…もう少し小さめのお皿にしよう…
[お皿のサイズを変えて、コップと一緒にお盆の上へ。氷は冷凍庫の中から取り出し、大きめのコップに入れました。部屋で氷を取り分けるのに…適当なものが無かったので、代用のスプーンも持ちます。]
メモに追加。えーと、コップ6つ…お盆…氷…お借りします。
[氷は溶けちゃうから、どうやって返そう?と首をひねりつつ、お盆を持ち上げます。今度は大丈夫そう。]
【厨房→女子部屋】
【男子部屋→公民館】
[今日はいつもよりむっつりした顔でラジオ体操に参加。どうやらまだ眠気が追い出せていないらしい。]
……はよ。
[合流した女子に会っても、眉を詰めて低めの声で挨拶する調子。
黙々とラジオ体操を済ませると、カードにハンコをもらって朝食へ。
ごはんに味のり、卵焼きにきんぴらごぼう、ソーセージ、あぶらげと小松菜の味噌汁といった、今日も栄養満点の食事を腹に入れると、少しは元気を取り戻したようだ。]
あ。
[そういえば臨海学校に来てから絵日記などを放ったらかしだった。
溜めるのはまずいと思い、勉強道具を取りに行くことに。]
終わったー。
[今日の分のドリル完了。
昨日で少し慣れたせいか、集中力も速度も向上していた。
窓の外を見ると、ちょうど昼前くらいか]
今日の昼飯、何だろなー。
[如月はまだ部屋にいるだろうか。
成果を見せに、男子部屋へと*向かった*]
【再び男子部屋→大広間】
[勉強道具とお菓子を持って、大広間の片隅へ。]
ん。
[先客の健二に挨拶して、少し離れた場所を借りて自分も勉強に取り掛かる。
普段はそんなに時間はかからないのだが、溜め込んだ分もあるので少しじっくりやるようだ。]
……。
[絵日記にはクロの散歩で皆と会ったこと、肝試しのこと、海のことなどが綴られていく。下手ではないが、(なくしたクーピーが多いため)色数の少ない絵日記だ。
合間合間にお菓子にも手をつけ、グリ子のおまけの小さなトラックの模型をテーブルの上で転がしたりしている。
隣でがんばっている健二にも半分分けたりしているかも知れない。]
[ドリルも3日分を済ませると、また眠気が襲ってくる。]
……ん……。
[ノートを閉じると、本能のままに窓際で座布団を枕にして眠ってしまった。
島行きやお昼ごはんの呼び声で、また目を覚ますことだろう。]
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