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私は確かに反英霊としての契約を望んだ。
――今にしてみればこそ、馬鹿馬鹿しい願いだと思える。
故に私は間違っていたのだろう。
過去は決定した。
彼らも私も故郷へは帰れず、土にも還れなかった。
それが結末であり、変え難い過去だ。
もう私達の時代は終わっていた。
これからは君達の時代だったんだ。
それを、恨む道理も羨む道理も、あるはずがない。
私は今回の聖杯戦争に於いて敗北した。
故に、英霊として召喚される契約を切れないことは残念だ。
またいつか呼び出されるかもしれない。
きっと次の私がそれに気付き、契約を破棄するまで。
私は繰り返すのかもしれない。
[――それでもきっと。
悉くが打ち破られるに違いない。
生前の未練を怨恨と羨望に変えてやってきた亡霊如きが、人々の貴き理想である英霊と、それを繰るこの時代の魔術師(ねがい)に、勝てる筈もない。
きっと――悉くを、越えて進んでくれるに違いない。]
―午後・蒲生邸―
[
――主の傷は、思っていたよりも深かった。
脇腹の傷はそれほどでも――幸いにして、臓器は外れていたので――なかったが、
深く肉を抉られた肩口の傷は骨にまで達していて、腕を動かすことも辛いはずだった。
よくあんな状態で、刀を構えられたものだ――半ば呆れを覚えながら、必要な薬品を調合していった。
]
バーサーカー、消えるのはまだ早いぞ。
少なくとも今日いっぱいは今のままでいいだろう。
まあ私もろくに顔がだせるわけではないが。
――……痛みますか。
[
自らの手で外科的な治療を終えていた主は、脂汗を浮かべて応じた。曰く――当たり前だ、愚か者。と。
サーヴァントと正面切って斬り合って、痛みを感じる命が残っているだけ僥倖だ。
そう思ったが、口には出さなかった。
魔術による身体能力の向上と、結界を発動した瞬間に生じた僅かな隙。
幾多の小細工と偶然に後押しされてではあったが、あの一瞬、確かに主の刃はサーヴァントへと届いていた。
――だから、咎めることは出来なかった。
極小とはいえ、可能性は示されてしまったから。
細い細い、絹糸よりも尚細い糸であったとて――それを手繰った先に、至るべき場所が確かにあると知ってしまったなら。
――それが、魔術師というものの救い難い性なのだ。きっと。
]
[溜息を吐いて、調合した二つの薬を主にと差し出す。]
――……こちらの無色透明無味無臭なものは塗り薬です。感染症を抑え、傷口周辺の組織の癒着を助けます。
それと……こちらは飲み薬です。造血と体力回復、痛み止めの効果があります。
[
フラスコのなかでは泥炭色が泡立って、凄まじい刺激臭と共にコバルトブルーの煙を噴き上げている。
これを飲めと言われれば、自分ならば断固として拒否する代物だ。ちなみに味も、とっても苦くしておいた。
珍しいことに――ほんの僅かに、主の表情が引き攣ったようにも見えた。
]
……きちんと飲み干してくださいね、マスター。
[
極上の笑顔を浮かべてやって、退室する。
何も言えないにせよ――……まあ、このくらいは。
]
[――助けたかったのは。
他人の死をただ傍観している、自分の心だったのですか――
少女とは名乗り合いをしただけの関係、どうしても助けたいと思うほどの仲ではない。
なのに、手遅れになった姿をみて体が勝手に動いた。
ダビデの言葉通り心が耐え切れなかったとしか言いようがない]
僕の心は弱いのは当然だ。
なんていったって、どんな願いでも叶う奇跡の聖杯に願うのが魔術の存在しない平行世界への移動だからね。
[魔術教会の人間が聞いたら激怒するような願い。
だけど、自分に取ってはどうしても叶えたい願いである。
魔術のある世界に存在する限り、自分はきっと、魔術使いを止める事ができない。
だったら、魔術ない世界に行けばいい、それだけの話だった。
それは子供のように単純な発想で、魔法に頼りながら魔法と魔術のない世界を目指す矛盾した願いだった]
[シャワールームから出るとダビデの残したルーズリーフがそこにあった。
内容を読むとおおむね自身が考えていた事と同じ内容ではあった]
ダビデは頭を冷やしにいってるんだっけ……。
余計な気を使わせてしまったな。
[ベッドに倒れこみながら信長のクラスについて考えているうちにいつの間にか睡魔に+捕らわれていた+]
[眼を覚ました、いつの間にか寝ていた事に気づいた。
魔力の消耗の影響が体にも現れていた]
でも、お陰で魔力は戻っているな。
[再度ダビデが残していったルーズリーフを手に取る。
残っているのはセイバーかライダー、どちらにしても強敵にはちがいない。
どちらか正しいのか判断に迷っていた時、その答えを持つものが戻ってきた]
[ドアが開く、入ってくる可能性がある人物は一人しかいない。
先程気を使わせてしまったことが後ろめたかったのか、体が勝手に動いた。
鞄から意味もなく手持ちの魔術礼装を取り出していた]
おかえり……。
[自然に言葉を発する事が出来たか、自信がなかった。
このまま不自然な状態で会話を続けるのかと思ったが、そんな事にはならなかった。
ダビデが持ち帰った情報の存在がそれを解消してくれた]
結界、キャスターか。
解呪できないか確認するべきだな。
そこで対峙するかは別として、不利なポイントは出来るだけ少なくしたい。
[手元の無意味な作業を終えてダビデの方を向く]
信長がセイバーか、ってことはライダーが召喚されていないって事になるのかな。
とにかく、戦闘を避けられて何よりだ。
[その後は、信長とそのマスターの情報について詳しく聞いた]
それじゃ、僕は少し物資の補給をしながら結界の様子を見てくる。
悪いんだけど、遠くからまた見張っていてくれるかな、サーヴァントが襲ってくる可能性がないとは言えない。
[ダビデが静かにうなづくのを少し安心したように見つめた。
隣ではなく遠くでといったのはやっぱり心のどこかで後ろめたさが残っていたからに違いない]
―中央通り―
[ふぅ、と大きく息を吐いて、商店街の中を歩く。
先程まで、散々信長と、買い物に同行するしないの話で揉めていたのだ。
絶対に単独行動をさせない、と言い張る信長に、アーチャーと対峙した時の羞恥もあったため、近所に買い物に行くくらいの事でついてこなくていい!と突っぱね、頭に血が昇ったあげくに令呪の行使も辞さないという姿勢を見せたため、相手が折れた形になった。]
…まったく、どこまで過保護なのよ…。
こんな昼まっさかりに、人通りの多い所で何かあるわけないわ。
[ぶつぶつ呟きながら、道を歩く。]
[歩きながら、ふと、アーチャーと名乗る少年の言った事を思い出す。
『勝者への恩寵がどうなるかも不確かだとしたら』]
……。
[あの時、何故自分は彼に返答できなかったのだろう。
以前の自分なら、即座に答えたはずだ。
「聖杯が本物かどうかなんて、どうでもいい。手に入れる事だけが私の目的だから。」
そもそも、自分には叶えたい願いなんてものは無かった。けれど今は―
そこで、歩みがぴたりと止まる。]
(― 失いたく…無い)
[それを思うだけで、胸が痛くなる。]
(もう、二度と――)
[差し伸べられた手、掴めないままに、永遠に失ってしまった。
あの時から、大事な物は持たないと心に決めていた。
なのに、繰り返す自分は愚かだと、人は笑うだろうか――]
……っ!?
[その時、左手の令呪がピリッと痛む。はっとして辺りを見回した。]
……近くに、にマスターがいる。
[それも、感じる魔力からして、今までに接触した輩では無い、新たなマスターの気配。
思わず、唇を噛んだ。]
―中央通り―
[貸倉庫にはいり荷物を取り出した。
一般的には所持しているだけで犯罪となる銃や爆弾など。
それと取って置きの魔術礼装である。
ダビデはいった「しかし、私にとっては脅威ではありません」と]
確かに脅威にはならないだろうなぁ、僕じゃ。
でもさ、また昨晩のような場面に出くわしたら僕はきっと同じことをするよ。
[どれだけ取り繕っても心の弱さは簡単には克服できない。
ならば、サーヴァントを撃退できるように自らの守りを固めるしかない]
[荷物を取り出していると令呪に痛みが走った。
そしてその気配は近づいてくるようだった]
ついてないね、この場所で敵か。
[倉庫からの出口は一つしかない。
待ち伏せが決まってる中、出て行くしかないのだ]
[令呪の反応の強くなる方に、歩みを進めると、貸倉庫の並んでいる場所に着いた。
慎重に場所を探ると、その中の一つから、マスターのものと思われる魔力を感じる。]
……。
[倉庫の出口は一つのようだ。そこから、充分な距離を保った墓所に立ち、息を一つ吐いてまだ見ぬ相手に告げる。]
…お互い、存在には気付いてるでしょう。
出てきてくれないかしら。
[懐にそっと手を入れて、短剣を握った。]
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