情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[道を迂回していては間に合うだろうか。
危機を報せる棘が、一つ、また一つと多くなる。
マスターの焦りも代弁しているのだろうか。
それとも、――――自分が焦っているのか。
決定した選択は、病院の敷地を横断して東ブロックへ――。]
すまない。ツカサ。
マスターがまずいようだ。
[ツカサに背を向け、敷地を横断する為、駆け出す。]
[腕――先端に刃を備える鎌のような長い腕が瞬時に生えた。一本、二本、三本……計、五本。
数は一つ少ないが、それが制御をより安定させているのか……以前よりも禍々しく、研ぎ澄まされた刃。
異様な姿を見て、少女が身を強張らせる。それで、さらに哄笑が生まれた。心底からの、喜び。
やることは一つだった。
少女の元へとキラーは一足にて間合いを詰め、五本の腕を振り下ろす]
[ 薄く笑う仮面の下に、どのような表情があるのだろうか。ただ黙って聞いていたが、肝心な処がツカサの耳に届かなかった。]
――え、なに?
[ 聞き返そうとした刹那、仮面の男に緊張が走る。]
あ、おい、あんた?
[ 駆け出した英霊を、思わずツカサは追いかけていた。]
[その顔は、先ほどまでのキラーとは違っていた。
ただの、殺人者の顔。
逃げようと踵を返す。
動かないのは、足ではなく。
動かずにいる、足。
逃げようとしているのが、理性かもしれないと、どこかで思った。
令呪で呼べば、詠唱をやめなければ、最初に気づいていれば。逃げることに、枷を付けたのは――]
まだだ。
[詰められた間合い。振り下ろされる五本の腕。
地面に手をついて、アスファルトを陥没させ、その衝撃と共に、地面を蹴る。]
[肩を、一本の腕が抉った。痛みが、熱さが、身体に走る。
もう一本は足を裂いた。鮮血が、服を、地面を濡らして行く。]
バー……サーカー!
[呼びながら、駆けようと、裂かれた足を地に付けた。同時に、声も上げていられないほどの、熱。]
[病院の敷地を横断する。
今ほど風まで邪魔に思うことはない。
このまま横断して塀を越え、更に道を駆けて――。
考えれば考えるほどに到達時間が遠く思える。
くだらないことを考えている間にも、棘は多くなる。
だが、もっと不可解なのは、]
まだ何か用があるのか! ツカサ!
[背後に、きっちり同じ気配がついてきていることだった。]
[まだ。まだ死ぬわけには行かない。
そう思うのは、何故なのか。浮かぶ疑問。
痛みに耐えて、どこへ行くというのか。
疑問は、本音だったのかもしれない。]
キラー……。私を、殺せばいい。
その五本の腕で。もっとあるのかもしれないな。
殺したいのだろう?
本能のままに、切り裂けばいい。
私はそれを望んでいるのだから。
[静かだった。認めてしまえば、それはあまりに空虚で。]
[目の前で振り下ろされるいつぞやの五本の腕。
その腕が少女を捉えようとした瞬間だった。
一瞬少女の姿が消え、命中するはずだった腕のいくつかは空を切る]
完全にはかわしきれないか……。
[自分ならどうだろうか?
シュミレーションの結論は回避可能だった]
しかし、瀬良悠乎。
なぜサーヴァントを呼ばない?
[マスターではサーヴァントに対抗する術が啼いを理解していないとは思えない。
少女とサーヴァントの事情を知らない身からすると不思議で仕方がなかった]
[爆発的な、とでも形容すればいいだろうか。華奢なその身体からは考えられない動きで、少女は振り下ろされたキラーの腕をかいくぐった。
サーヴァントで無くても、魔術師。キラーはさらに笑んだ。あの少年が放ったような、あの槍騎士が内包していたような、自分を消滅させかねない力は感じない]
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ―――――!
[笑った。イキのイイ獲物。少女の行動は、嗜虐心を高めるだけの効果しか得られなかった。
五本の腕が鞭のように、蛇のようにしなり蠢く。それぞれが別の生き物のように、少女めがけて殺到する]
[ マスターがまずいと、彼は言った。即ち、ハルカの命が危ないという事だ。
ツカサたちを撒くためにとバーサーカーと別行動をとったハルカの、命が。
そんな事実など、実際は知った事ではないはずだった。ほうっておけば、この聖杯戦争でのライバルが一組減るかも知れない状況である。だが、何故かツカサは走っている。]
ああ、なんだろうね。なんの用だろうね。
[ あの状況下でほうっておくなど、寝覚めが悪くてできるものか。自身とは咄嗟の感情で動いてしまうものだ。理由とか、用とか、そういうもんじゃない。
追いかけるので精一杯だ。喋る余裕なんてほとんどない。もしもの時の為にと仕込んであった、全身に描きこんだ絵の具に魔力を通す。幾許かの身体能力の強化。だがそれでも、バーサーカーに置いていかれまいとするので精一杯だ。
すぐ横には、呆れた顔をしながらもついてくる左之助。まあ、しょうがねえよな。そんな一言で、少しだけ余裕ができたような気がした。]
なにかあったら、助勢させてもらう。勝手なおせっかいだよ!
[ ひとまず、前を行く男に叫んでおいた。]
[振り返った身体に振る刃。それは、幼い身体を、刻むように。
それでも、令呪を使うつもりはなかった。
自分が死んでしまえば、バーサーカーは消滅するのだろう。
最後まで、分かり合うことが出来なかった、とそれだけを悔やむ。
力の入らない両足が、崩れる。地面に倒れ堕ちる頃、その気配を感じた。]
着たのか。もう、遅い。
[もうすぐ、全てが終わるのだろう。視界は、赤く染まっていた。手も、足も、動かすための筋が切れている。]
[目の前でにキラーの腕に蹂躙され血まみれになった少女が倒れていた。
体は助けろと言っていう、心は見捨てろと言っている。
どちらも正しい意見である。
前者は人間として、後者は聖杯戦争のマスターとして]
くそ、やるしかないか。
Desarrollo de gravedad
[結局の所、自分は魔術師ではないのだろう。
完全な切捨てができないのだから。
体の言葉に従い魔力の展開を始める]
Un principio de condensación
[その身はキラーを倒す為ではなく悠乎を助ける為に魔力を纏い始めた。
それが手遅れだと分かっていても]
――東ブロック――
[赤い光景。
辿り着いたのは、三人。
仮面と、妻を失った男と、槍と。
赤くなった体をマスターとする仮面は、黒い形を見据える。
赤くなった体に目を向けず、見据える。]
[蛇の腕が一本、少女の身体を捕らえた。引っかけるように突き刺し、動きを止める。
後は、簡単だった。白い腕を、美しい足を、柔らかな頬を、細い胴を。突き刺し、切り刻み、中身を晒していく]
……………………。
[哄笑は、不気味なにやつきに変わっていた。長く楽しむためだろう。殺してしまわないよう、場所だけは違わないように気をつけながら、飢えた肉食獣の群れが獲物を貪るように、何度も何度も傷をつけていく]
[――女だった。
最後の決戦に於いて、スパルタクスは見た。
ローマの兵士に刻まれ、赤く染まる女奴隷の姿を。
まだ生きている。
生きていると思ったから、助けに入った。
助けに入って、
自分が戦っていた相手を放置したからまずかったのだろう。
庇おうとするちっぽけな誇りの前に、兵士は殺到し、
背後から槍を刺し、前から剣で貫かれ、首を矢で射られ、
護ろうとした名も知らない女は、足元で息絶えた。
それでも剣を振った。振るい続けた。
血飛沫が飛んだ。肉が裂かれた。骨が割れる音もした。
死体となった女奴隷は、蹴られて砂を血に塗られていた。
それでも、意識が暗くなるまで剣を振るい続けた。]
[駆ける。
少女の体を蹂躙する形無き者へと駆ける。
後の事も先の事も何も考えていない。
ただいつものように笑った仮面が、
その背中とも取れない背中へ、拳を叩き付けた。]
[ダビデから帰ってきた返事はNOだった。
サーヴァントの気配を感じた故の言葉との事]
しょうがない、ならば僕が打つ!!
Abriendo, un agujero negro
[圧縮された重力は強烈な重力場を作りそれが臨界点に達した時、ブラックホールとなり、キラーへと向かった]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新