人狼物語(瓜科国)


361 聖杯戦争村 Fate/desire  


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キラー

[気づいたのは、あちらが先。しかしそれとほぼ同時に、キラーもその存在に気づいた。サーヴァントほどではない、だが明確に魔力を持つ者。まだ十代半ば程度の少女に見えたが……]

マスター……か?

[呟き、そして……。
 キラーの姿が、壊れかけた古いテレビの画面のように、ぶれた]

( 298 ) 2009/08/22(土) 01:52:54

名塚 聖

[ダビデは多少不安げでそして不満げな表情で作戦を了承した。
恐らく、マスターが囮という行為が納得いかなかったのだろう。
しばらく歩いて東ブロックに入った時、自身が放った弾丸の反応がある事を報告してきた。
方角をダビデから聞き、その方向へと歩き出した]

それじゃ、頼むよ?

[真剣な顔でダビデは頷きその姿を闇へと隠した]

( 299 ) 2009/08/22(土) 01:53:49

アーチャー

―夕刻 中央ブロック―
[聖の提案した作戦を検討し、了承する。自信ありげな彼の表情は、何か必殺の宝具に対しても秘策があるのだろうと思わせた]

……分かりました。ヒジリが前に出て、私はその後方。
周囲の環境次第では上方や横手になるかもしれませんが、凡そ、そうですね。50m程度になると思います。

[実体弾として射撃するだけなら、50が500であろうと命中弾を放つ事は可能だ。だが、宝具として有効な威力を留めるにはその距離が限界。弾体に付与された祝福が発生し、消失するまでの時間が、すなわち彼の宝具の有効射程であった]

( 300 ) 2009/08/22(土) 01:54:32

蒲生 延

[ビル群に張られた結界は、満足の行く出来だった。周囲の明るさを見て考える。]

ご苦労だったな。今日は引き上げる。

[傾きかけた日差しに立ち向かうように、中空を見て指示を*伝える*]

( 301 ) 2009/08/22(土) 01:55:09

アーチャー、名塚 聖から適切な距離を保ちつつ、暮れていく街を索敵して*進んだ。*

( A59 ) 2009/08/22(土) 01:55:48

梧桐 曹

 いや、後をつけるなどという行動を取ったのは此方だ。すまない。

…なあ、あんた。あんたは何を以てこの戦いに現れたんだ?
 いや、何を願ってこの戦争に臨んだのか、と聞くべきかな。

[ 少し、距離を空けた位置にて立ち止まる。]

 なんかさ、今朝のあんた。薄く脆い氷の橋を望んで渡ろうとしているような、そんな雰囲気に見えたんだ。

[ 英霊同士が相対したというのに、会話をしただけで去っていく。その姿に違和感があった。
 うまく言葉にできないままに、ツカサは自身の感じた疑問を仮面の男へと問うた。]

( 302 ) 2009/08/22(土) 01:55:58

瀬良 悠乎

[耳に入った男の声。確かに、聞こえた。]

 サーヴァント……?
 !?

[気配はない。サーヴァントの気配は、魔力だけでは追えず。サーヴァントであるなら、マスターもどこかにいるはずだったが、その気配は感じなかった。

 ぶれる姿。それは、廃工場で見たノイズと同じようにみえた。]

 そういうおまえは……なんだ?

[英霊ならば、それに見合った格がある。けれども、目の前の男はそう見えなかった。
一歩、足を引く。]

( 303 ) 2009/08/22(土) 01:57:18

キャスター

[
この夜は、どうやら帰還するらしい。
幾らか回復したとはいえ、やはり、昨日のダメージは抜けきってはいないのだろうか。

安堵と僅かな不安を綯い交ぜにして、屋敷へと帰還するために、空飛ぶ絨毯を展開する。
]

……では、飛びます。
落ちないように注意して下さいね――……。

[主を乗せた絨毯を駆って、薄暗い夕暮れのなかを、*屋敷へと向かった*]

( 304 ) 2009/08/22(土) 02:01:47

キラー

……うまくは、いかんな。

[鋼片を持つ左手を眺める。頭が湧き出していく。身体の自由がきかなくなるのも、そう時間はかからなかった]

傷つき、疲弊した我が魂。敵方はサーヴァントではなくマスター。そして女の姿。
まったく……腰抜け共め。相手が格下だと、そうまで強気になるか。

[崩れていく感覚。堕ちていく感覚。それを感じながら、相手の問いに答える]

我が名はジャック・ザ・リッパー。キラーのクラスを名乗る者。

( 305 ) 2009/08/22(土) 02:02:01

バーサーカー

[歩みを止めるツカサの言葉を聴き終え、天を仰ぐ。
 砂塵に染まって汚されてなどいない、綺麗な空だ。
 ―――綺麗な、空だと、思う。]

 …………。

[顔を戻す。
 見るのはツカサではなく、従えたサーヴァント。
 ――彼は生前に納得がいかない、と言った。
 少しの間だけ、過去を想起し、]

 薄く脆い氷の橋。
 その喩えが何を表すか私には分かりかねる。

[ツカサへと視線を戻し、槍をマントの中へとしまった。
 代わりに取り出したのは、折れた剣。
 奴隷として振るい続けたその剣を、未だ持ち歩いている。
 そして、川から脱出する際に救ったのも、この剣だった。]

( 306 ) 2009/08/22(土) 02:06:13

バーサーカー

――3日目・川――

[そこに流れ着いたのは奇跡に等しかった。
 徹底的に刻まれた体、水の流れにすらもがれてしまいそうな右腕、留まることの無い血。自己修復の手段など持ち得ない彼にとって、自力で岸へたどり着くことは不可能だった。
 契機は片手に握り続けた剣。
 織田との戦闘で砕かれた奴隷の象徴。
 僅かでも抵抗を試みる腕が振り回され、折れた切っ先は川底の土へと突き刺さる。瞬間、感覚も定かではない右腕が、残る生を振り絞って近くの岩を掴んだ。

 力を篭めれば余計に溢れ出る血。
 もう骨も見えている。

 織田の最後の一撃も、もがれかけた右腕も致命傷と呼ぶに相応しい。戦闘続行のスキルを有していても、バーサーカーの場合は生還能力などでは決して無いのだ。
 構う暇など無いし、裂けて千切れて当然だ。
 腕ごとで半ば抱き抱える形で岩へと体を寄せる。

 比較的正常な左手は剣で地を刺す。
 ぼろぼろの右腕が生命線を――岩を抱えている。
 どうにかして互いの役割を逆にしなければ助からない。

 結論は一つだった。]

( 307 ) 2009/08/22(土) 02:06:57

バーサーカー

[右腕を岩から離す。
 同時、地を噛んでいた役立たずの剣を抜く。

 流される――前に、右腕へと剣を振り下ろした。
 右腕を、川底へと縫い付けるために。

 新たな血があふれ出す。
 ――もう今更だ。
 切断されかけた右半身のものなのか、それとも渾身を食らった袈裟への斬撃跡のものなのか、たった今貫通した腕のものなのか、混ざりに混ざってさっぱり分からない。

 いずれにしても身は固定された。
 自由になった左手で、マントの中を探る。

 取り出したのは、三叉の長槍。
 元々は漁師が扱う為に考案された、しかし剣闘士に於いてはRetiariiが殺し合いに――魚獲りに見立てた「人間狩りの見世物」に使用した、武具。

 仮面は探す。岸の姿を。
 手を伸ばすには少し遠い。だが、漁師用の槍ならば届く。]

( 308 ) 2009/08/22(土) 02:07:05

バーサーカー

[岸へとトライデントを投げつける。
 柄には縄が結ばれている。
 それもまた、Laquerii(縄闘士)と呼ばれる剣闘士が殺し合いに、相手の動きを封じる為使用した武具。

 幾千もの友を殺した。殺し合った。
 故郷へ帰りたいと嘆いた者達がいた。

 バーサーカーの命を救ったのは皮肉にも、剣闘士して培った戦闘技術、如何に友を殺すかという忌まわしい術であった。]

( 309 ) 2009/08/22(土) 02:07:19

名塚 聖

[ダビデが示した方向の先にいたのは対峙する二人の人間の姿。
切り裂きジャックと瀬良悠乎の姿がそこにあった]

これはチャンスだ。
だけど、見極めが重要となるな。

[念話を使ってダビデにも自身の意図を伝える]

( 310 ) 2009/08/22(土) 02:08:14

瀬良 悠乎

 ジャック・ザ・リッパー……切り裂きジャックだと?
 しかもキラーなどというクラスはない。

 英霊など程遠い。
 
 呼び出したのは、どこの魔術師だ……?

[それでも、サーヴァントであることに変わりはない。一介の魔術師に、勝利することは出来ない。何より、攻撃する手立てを持たないのだから。]

 くっ……。

[バーサーカーがどこにいるのかを考える。反対の方向へ向かったはずだった。令呪で呼ぶか、それとも。

――逃げられるはずだ、と囁いたのは、自分ではない何か。自分でもある何か。
 魔術を、そう思って紡ぐ詠唱。]

( 311 ) 2009/08/22(土) 02:08:49

キラー

…………げら…………。
   …………げら…………。
      …………げら、げら…………。

[キラーの全身に醜く歪む顔が湧き出す。下卑た笑い声がした。少しずつ大きくなっていく。無数の視線が目の前の華奢な少女を捉える]

もう少しだったのだがな……。

[名残惜しげに鋼片を眺め、しかしふっと笑った。それもまた、楽しいとでも言うように]

……さよならだ、みなみ。

[小さく呟き、その男は意識を手放した]

( 312 ) 2009/08/22(土) 02:09:03

キラー

[その姿は影のように揺らぎ、そして醜悪でおぞましい。
 全身の顔が、その口を限界まで裂けさせニィィと笑む。
 そこに先ほどまでの男性のキラーはおらず、
 ただ、化け物があった。

 久しぶりの獲物を、敵ですらない獲物を前に、それは哄笑する]

( 313 ) 2009/08/22(土) 02:14:22

バーサーカー

――現在・中央ブロック・病院前――

[折れた剣。濁った輝き。
 友の屍に耐えかねた剣は、こうして今も手の中にある。
 時を越えてここに、その役割を終えたのだ。]


 私の願いは。
 …………。いや、私達の願いは。

[いつかビルの上から見た町の眠りを思い出す。
 とても静かで、平和で、やはり空は綺麗だった。

 いつか見た、マスターの安らかな寝顔を思い出す。
 とても静かで、凡庸で、風はとても心地良かった。

 浮かび続けた感情は常に一つ。]

( 314 ) 2009/08/22(土) 02:14:29

バーサーカー


 …………。

[けれど、それ以上を口にすることは、無い。
 代わりに。]

 そうだな。
 私の願いは、友に私を、

[聖杯に託すものではない答を口にしようとして、]

 殺し、て――――。

[流れ込んでくる魔力が、ちくりと棘に変わった。
 仮面を上げる。
 見つめる先は、長い建物が乱立する東ブロック。]

( 315 ) 2009/08/22(土) 02:16:40

瀬良 悠乎

[目の前のサーヴァントの顔が、姿が、様子が変わっていく。響く笑い声に、ぞっとした。]

 な……?

[その異様な様子に、詠唱を止めた。
絡みつくような視線が、動こうとする意志を妨げた。

笑う顔。

だめだと、何かが言った。

小さく呟かれた声は、耳に入らない。咄嗟に、身を庇うように動いた。]

( 316 ) 2009/08/22(土) 02:17:15


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