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[気づいたのは、あちらが先。しかしそれとほぼ同時に、キラーもその存在に気づいた。サーヴァントほどではない、だが明確に魔力を持つ者。まだ十代半ば程度の少女に見えたが……]
マスター……か?
[呟き、そして……。
キラーの姿が、壊れかけた古いテレビの画面のように、ぶれた]
[ダビデは多少不安げでそして不満げな表情で作戦を了承した。
恐らく、マスターが囮という行為が納得いかなかったのだろう。
しばらく歩いて東ブロックに入った時、自身が放った弾丸の反応がある事を報告してきた。
方角をダビデから聞き、その方向へと歩き出した]
それじゃ、頼むよ?
[真剣な顔でダビデは頷きその姿を闇へと隠した]
―夕刻 中央ブロック―
[聖の提案した作戦を検討し、了承する。自信ありげな彼の表情は、何か必殺の宝具に対しても秘策があるのだろうと思わせた]
……分かりました。ヒジリが前に出て、私はその後方。
周囲の環境次第では上方や横手になるかもしれませんが、凡そ、そうですね。50m程度になると思います。
[実体弾として射撃するだけなら、50が500であろうと命中弾を放つ事は可能だ。だが、宝具として有効な威力を留めるにはその距離が限界。弾体に付与された祝福が発生し、消失するまでの時間が、すなわち彼の宝具の有効射程であった]
[ビル群に張られた結界は、満足の行く出来だった。周囲の明るさを見て考える。]
ご苦労だったな。今日は引き上げる。
[傾きかけた日差しに立ち向かうように、中空を見て指示を*伝える*]
いや、後をつけるなどという行動を取ったのは此方だ。すまない。
…なあ、あんた。あんたは何を以てこの戦いに現れたんだ?
いや、何を願ってこの戦争に臨んだのか、と聞くべきかな。
[ 少し、距離を空けた位置にて立ち止まる。]
なんかさ、今朝のあんた。薄く脆い氷の橋を望んで渡ろうとしているような、そんな雰囲気に見えたんだ。
[ 英霊同士が相対したというのに、会話をしただけで去っていく。その姿に違和感があった。
うまく言葉にできないままに、ツカサは自身の感じた疑問を仮面の男へと問うた。]
[耳に入った男の声。確かに、聞こえた。]
サーヴァント……?
!?
[気配はない。サーヴァントの気配は、魔力だけでは追えず。サーヴァントであるなら、マスターもどこかにいるはずだったが、その気配は感じなかった。
ぶれる姿。それは、廃工場で見たノイズと同じようにみえた。]
そういうおまえは……なんだ?
[英霊ならば、それに見合った格がある。けれども、目の前の男はそう見えなかった。
一歩、足を引く。]
[
この夜は、どうやら帰還するらしい。
幾らか回復したとはいえ、やはり、昨日のダメージは抜けきってはいないのだろうか。
安堵と僅かな不安を綯い交ぜにして、屋敷へと帰還するために、空飛ぶ絨毯を展開する。
]
……では、飛びます。
落ちないように注意して下さいね――……。
[主を乗せた絨毯を駆って、薄暗い夕暮れのなかを、*屋敷へと向かった*]
……うまくは、いかんな。
[鋼片を持つ左手を眺める。頭が湧き出していく。身体の自由がきかなくなるのも、そう時間はかからなかった]
傷つき、疲弊した我が魂。敵方はサーヴァントではなくマスター。そして女の姿。
まったく……腰抜け共め。相手が格下だと、そうまで強気になるか。
[崩れていく感覚。堕ちていく感覚。それを感じながら、相手の問いに答える]
我が名はジャック・ザ・リッパー。キラーのクラスを名乗る者。
[歩みを止めるツカサの言葉を聴き終え、天を仰ぐ。
砂塵に染まって汚されてなどいない、綺麗な空だ。
―――綺麗な、空だと、思う。]
…………。
[顔を戻す。
見るのはツカサではなく、従えたサーヴァント。
――彼は生前に納得がいかない、と言った。
少しの間だけ、過去を想起し、]
薄く脆い氷の橋。
その喩えが何を表すか私には分かりかねる。
[ツカサへと視線を戻し、槍をマントの中へとしまった。
代わりに取り出したのは、折れた剣。
奴隷として振るい続けたその剣を、未だ持ち歩いている。
そして、川から脱出する際に救ったのも、この剣だった。]
――3日目・川――
[そこに流れ着いたのは奇跡に等しかった。
徹底的に刻まれた体、水の流れにすらもがれてしまいそうな右腕、留まることの無い血。自己修復の手段など持ち得ない彼にとって、自力で岸へたどり着くことは不可能だった。
契機は片手に握り続けた剣。
織田との戦闘で砕かれた奴隷の象徴。
僅かでも抵抗を試みる腕が振り回され、折れた切っ先は川底の土へと突き刺さる。瞬間、感覚も定かではない右腕が、残る生を振り絞って近くの岩を掴んだ。
力を篭めれば余計に溢れ出る血。
もう骨も見えている。
織田の最後の一撃も、もがれかけた右腕も致命傷と呼ぶに相応しい。戦闘続行のスキルを有していても、バーサーカーの場合は生還能力などでは決して無いのだ。
構う暇など無いし、裂けて千切れて当然だ。
腕ごとで半ば抱き抱える形で岩へと体を寄せる。
比較的正常な左手は剣で地を刺す。
ぼろぼろの右腕が生命線を――岩を抱えている。
どうにかして互いの役割を逆にしなければ助からない。
結論は一つだった。]
[右腕を岩から離す。
同時、地を噛んでいた役立たずの剣を抜く。
流される――前に、右腕へと剣を振り下ろした。
右腕を、川底へと縫い付けるために。
新たな血があふれ出す。
――もう今更だ。
切断されかけた右半身のものなのか、それとも渾身を食らった袈裟への斬撃跡のものなのか、たった今貫通した腕のものなのか、混ざりに混ざってさっぱり分からない。
いずれにしても身は固定された。
自由になった左手で、マントの中を探る。
取り出したのは、三叉の長槍。
元々は漁師が扱う為に考案された、しかし剣闘士に於いてはRetiariiが殺し合いに――魚獲りに見立てた「人間狩りの見世物」に使用した、武具。
仮面は探す。岸の姿を。
手を伸ばすには少し遠い。だが、漁師用の槍ならば届く。]
[岸へとトライデントを投げつける。
柄には縄が結ばれている。
それもまた、Laquerii(縄闘士)と呼ばれる剣闘士が殺し合いに、相手の動きを封じる為使用した武具。
幾千もの友を殺した。殺し合った。
故郷へ帰りたいと嘆いた者達がいた。
バーサーカーの命を救ったのは皮肉にも、剣闘士して培った戦闘技術、如何に友を殺すかという忌まわしい術であった。]
[ダビデが示した方向の先にいたのは対峙する二人の人間の姿。
切り裂きジャックと瀬良悠乎の姿がそこにあった]
これはチャンスだ。
だけど、見極めが重要となるな。
[念話を使ってダビデにも自身の意図を伝える]
ジャック・ザ・リッパー……切り裂きジャックだと?
しかもキラーなどというクラスはない。
英霊など程遠い。
呼び出したのは、どこの魔術師だ……?
[それでも、サーヴァントであることに変わりはない。一介の魔術師に、勝利することは出来ない。何より、攻撃する手立てを持たないのだから。]
くっ……。
[バーサーカーがどこにいるのかを考える。反対の方向へ向かったはずだった。令呪で呼ぶか、それとも。
――逃げられるはずだ、と囁いたのは、自分ではない何か。自分でもある何か。
魔術を、そう思って紡ぐ詠唱。]
…………げら…………。
…………げら…………。
…………げら、げら…………。
[キラーの全身に醜く歪む顔が湧き出す。下卑た笑い声がした。少しずつ大きくなっていく。無数の視線が目の前の華奢な少女を捉える]
もう少しだったのだがな……。
[名残惜しげに鋼片を眺め、しかしふっと笑った。それもまた、楽しいとでも言うように]
……さよならだ、みなみ。
[小さく呟き、その男は意識を手放した]
[その姿は影のように揺らぎ、そして醜悪でおぞましい。
全身の顔が、その口を限界まで裂けさせニィィと笑む。
そこに先ほどまでの男性のキラーはおらず、
ただ、化け物があった。
久しぶりの獲物を、敵ですらない獲物を前に、それは哄笑する]
――現在・中央ブロック・病院前――
[折れた剣。濁った輝き。
友の屍に耐えかねた剣は、こうして今も手の中にある。
時を越えてここに、その役割を終えたのだ。]
私の願いは。
…………。いや、私達の願いは。
[いつかビルの上から見た町の眠りを思い出す。
とても静かで、平和で、やはり空は綺麗だった。
いつか見た、マスターの安らかな寝顔を思い出す。
とても静かで、凡庸で、風はとても心地良かった。
浮かび続けた感情は常に一つ。]
…………。
[けれど、それ以上を口にすることは、無い。
代わりに。]
そうだな。
私の願いは、友に私を、
[聖杯に託すものではない答を口にしようとして、]
殺し、て――――。
[流れ込んでくる魔力が、ちくりと棘に変わった。
仮面を上げる。
見つめる先は、長い建物が乱立する東ブロック。]
[目の前のサーヴァントの顔が、姿が、様子が変わっていく。響く笑い声に、ぞっとした。]
な……?
[その異様な様子に、詠唱を止めた。
絡みつくような視線が、動こうとする意志を妨げた。
笑う顔。
だめだと、何かが言った。
小さく呟かれた声は、耳に入らない。咄嗟に、身を庇うように動いた。]
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