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[対峙する二人の雰囲気を確認する。
その和やかな雰囲気に眞奈みなみをダビデが始末する事は無理だと悟る。
対マスターの為にボールを買い込むようなダビデだ、それも当然だろう。
元々期待してたのは相手側からの仕掛けに対する反撃だったのだから]
本当楽には行かないな……。
そろそろ、本格的に動かないと駄目だね。
[これまでの自分の行動を振り返る。
情報収集に偵察と足場を固める行為ばかりだった。
自身の存在も周りに知れてきている現状だ。
いい加減、前に出るタイミングなのかもしれない]
[少しつつ二人に近づいていった。
会話が聞こえる辺りまで近づくと壁に寄りかかり待ち合わせの振りをした。
聞こえてくる二人の会話で自らの望みを思い出す]
そういえば、ダビデの望みは聞いてなかったな。
ま、僕の望みが叶うのなら関係のない話になるんだけどね……。
[望みについては頭の中から消し去るとそのまま二人の観察を続けた]
――四日目午前/駅前――
さっきも言った通り、わたしはダビデのことを、今この場で敵だって認識してるわけじゃないから。
だから、ダビデがそういうスタンスで嬉しいけど。
……でも、例えわたしが、キラーのマスターでも?
[ダビデと初めて会った時の事を思えば、ダビデがマスターを積極的に狙おうとする類のサーヴァントでない事は想像がついた。だがそれはあくまで、英霊とそのマスターに対してのことだろう。少なくともみなみの、そしてダビデの認識において、ジャック・ザ・リッパーは他のサーヴァントとは違う]
――わからないの。
[ダビデの問いが、以前と同じように胸に刺さった。嘘をつこうと、誤魔化そうと頭を働かせてみても、動かない。何よりも、みなみ自身がそれを望まなかった]
聖杯を手に入れたら、願いなさいと命じられることを願うつもりだった。
今まではずっと、命じられたことが、わたしの意志そのものだと思ってたの。
……だけど、今はわからない。このまま、聖杯を求めて行動する事が良い事なのか。
聖杯を手に入れると言う事は、わたしの願いだけでなく、キラーの願いも叶うっていうことだけど、キラーの願いを、わたしは知らないから。
[聖杯戦争に招かれた英霊にとっての前提条件。7つの呼び名。
そのいずれでもない名称が、みなみの唇から零れた]
……キラー?
[殺人者。
シリアル・キラー。
ナチュラル・ボーン・キラー。
“切り裂きジャック”の悪名高さと、彼自身に相対した経験で知る]
……それが、彼の者の役割(クラス)か。
[続く言葉。
わからない、と、偽らざるみなみの声。魔力の気配は感じる。敵対的でも友好的でもなく、ただ単に“そこにある”だけのものとして。ゆえに純粋な真実味を帯びるのだろう、とも]
みなみ自身の願いではないのか? お前くらいの年頃の娘なら、願うは一つや二つで収まるものでは無い筈だろうに。
望みを叶えるために人は生きている。
叶えたい未来が無いのなら、それは生きていないのと同じだ。
……既に、なのか、未だ、なのかは私には判らないが。
[ダビデに問い返されて、みなみは彼が自らをキラーだと名乗った時の事を思い返した。あの時、キラーは禍々しいと言う言葉が良く似合う笑みを浮かべていた]
……そう。
わたしにも詳しい事はわからないけど、ジャックは、英霊ではないから。
……わたし自身の願いだと、そう思ってたんだけどね。
ダビデには、無いの?
自分の願いを見失うこと。
本当にそれが自分の願いなのかって疑問に思うこと。
[ダビデの紡ぐどの言葉も痛かった。目を伏せる。けれど同時に、自分はその痛みを求めて、ここまで来たのかもしれないとみなみは思った]
……わたし、もう行くね。
またね。……、キラーの居ないときに。
[最後の言葉は、ダビデに届いたかどうか。聖杯を求める気持ちは変わらない。"今の"キラーの事を心配する気持ちも嘘ではない。だがそれと同時に、ダビデに死んで欲しくないと言う気持ちもあった。少なくとも、今は]
私にもあったよ。歩むべき道に迷った事は。
だからこそ、主に従った。それが迷いから逃れる術だと信じて。
[答えても、みなみの表情には憂いの色が濃い。かぼそく寂しげに揺れる葦を思わせた]
……だが、君は自らそうすることを『選んで』いない。キラーを喚び出してしまった原因も、同じではないのかな。
いずれ必ず、分かれ道は来る。その時、君が迷わないように私は祈っておこう。
[みなみの後ろ姿を見送りつつ、少年は自嘲した。甘過ぎる。あれは明らかに対立者ではないか。
他の全員をマスターの座から追わずには、聖杯戦争に勝利する事など出来ないというのに。
――それでも、彼女への害意は湧いてはこなかった]
……迷える子羊、か。
[少年のもっとも初めの経歴。羊飼いの末の子。群れからはぐれた仔がいれば、どこまでも探し歩いた。一匹たりとも欠けさせないように]
[戦の中で部下が、敵が、死んで行くのを当然だと思うようになったのはいつ頃からだったろう。王として冠を頂いた時か。その以前からか。
少年には思い出す事が出来ず、自らの立ち尽くす姿をマスターがどのような思いで眺めているか、気づく事も*出来なかった*]
―北ブロック ワンルームマンション―
[ふと、目を覚ます。
いくらか眠ってしまっていた。
カーテンから漏れている日差しの強さからすると、それほど時間はたっていないようだ。ゆっくりと、体を起こす。]
……。
[自分の内に意識を集中し、探る。
残っていた魔力は、万全とは言えなかった。長く、深い息を吐く。]
(…三度、敵と戦った。いずれも、勝ててはいない…)
[ギリ…、と爪を噛む。
自分に充分な魔力があり、信長に供給出来ていれば、勝てていたのではないか― どうしてもそう思ってしまう。]
[山を抑えられ、代わりの霊場も見つけられない。
――いや。]
(……霊場は、ある。)
[心あたりはあった。しかし、そこは考えたくない場所でもあった。]
……っ。
[思わずシーツをぎゅっと掴む。その手はわずかに震えていた。]
(ためらっている…場合じゃない)
[何かを決心したように、勢いをつけて立ち上がる。
ふと、頭に巻かれた包帯に触れた。]
……。
[お世辞にも、綺麗に巻かれたとは言えない包帯。
それに、ふ、と笑うと、ゆっくりと外し、丁寧に折り畳んだ。
それをハンカチで包み、そっと懐にしまう。
まるで、大切な宝物のように――]
――自宅マンション(東ブロック)――
[考えないでおこうと決めた事が再び湧き上がり、みなみの頭を混沌の色に染め上げる。ダビデに背を向けて歩き出した時、何度振り返ろうと思ったことか。出来る事ならば全ての事情を説明し、歩むべき道を示して欲しかった。けれどもしもそれをすれば、自分はまた『選ぶ』事なく『流される』だろう]
そんな事言ったって、どうしたらいいかなんて、わかんないけど……。
でも今は、そんな事言ってる場合じゃないよね。
[みなみは雑念を振り切るように、勢い良く自宅の扉を*開けた*]
――中央ブロック――
[梧桐の横を歩きながら、左之助は朝出会った仮面のサーヴァントを思い起こす。]
敵相手に過去をまくし立てるとは、俺も焼きが回ったかね。
[仮面の男の立ち振る舞いからは、戦士の匂いを感じた。
そして生前に納得のいかない類だとも言っていた。
共感してつい口が軽くなったのかもしれないと、左之助はそう思う。
同時に自分には悔恨があることも強く意識した。
家族の事とは別にある思い、それはまだ、ひどく漠然としていて形には*ならなかった。*]
―西ブロック外れ 竹林―
[昼なお暗い鬱蒼とした竹林に、足を踏み入れる。
細長い、竹の枯葉を踏みしめながら、整備されているのかされていないのか、よくわからない獣道のような道を進んで行く。]
……。
[一歩進むごとに、足取りが重くなる。
ここは、余計な記憶を思い出させて、それがまた、自分の神経を苛立たせた。
どのくらい進んだろうか。
ピリッとした電流のようなものを感じると、竹林の奥に、ようやく建物らしきものが見えた。]
…相変わらず、結界だけはちゃんとしているのね。
[自分がここに来ている事も、すでに感づかれているだろう。]
[目指す先は、建物の奥―
その建物に掲げられた表札の名は『桐生』]
……。
[幼い頃、自分と同じ顔をした少女と、かくれんぼをした庭。
そんな記憶を、頭を振り払って無理矢理消した。]
「戻ったのか」
突然、背後から声をかけられ、びくりと振り向いた。
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