306 大きな桜の木の村
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絵描きの卵 ミンティス
ん？
[何かの気配を感じて、足を止めてきょろきょろ]
何だか狙われてるような気がするんだが…気のせいかな。
まさか本当に桜の精が私をさらおうとしてるんだったりして。
蛇使い ガーズィー
ぱりらりぱりらりぱりらりら〜
[激しい曲調に変わった。
桜のてっぺんから桃井の脇を通ってピンクの大蛇が落ちてくる]
………ぴやぴー
[大蛇は身をくねらせると、増えてきた人影にきろりと目をやり
くぱあ、と大きく口開けて皆に挨拶]
『いただきます』
[笛の音にあわせて、くねくね大蛇が体で文字つづる]
6人目、撫桐 伯楽。
撫桐 伯楽
よ、ッと！
[どっかりと背負っていた荷物を降ろし]
ブルーシートにガスコンロ、後はありったけの食材に調理器具。
こんだけありゃー困る事ァあるまいよ。
・・・あァ！？酒が無ぇ！なんてこった！
絵描きの卵 ミンティス
[日が落ちて、ライトに照らされ夜闇に浮かび上がるような桜を眺めながら]
これはこれで風情があるよな。でもこの、透けるような花の透明感はまだまだ私じゃ描き表せないか。
また明日、日が昇ってから続きをすることにしよう。
[大きく伸びをすると、ピンク色の蛇>>27に気がついた]
やあ、こんばんは。
お前さんも夜桜見物かい？
絵描きの卵 ミンティス
[決めポーズを取ってくれた蛇に笑って、デッサンを終える]
…っと、こんなものかな。
生き生きとしたしなやかさを表現するのは難しいものだね。まだまだ修行が必要そうだ。
協力してくれてありがとう。私のことは気にせず食事をしておくれ。
7人目、売れない脚本作家 ギレス。
売れない脚本作家 ギレス
「塁は埋まった」、売れそうな出来に仕上がったと思ったのに、あの女……
内容がありきたりでチープ？ 俺は食うために必死だってのにいいたい放題言いやがって……くそう。
……今日はもうこの桜の下で寝るか。
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