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ちと顔出しだ。おぉ、今日はクリスの調査結果かwww
いいなぁ…結果が見れて…(涙を流す)
見れるものなら、俺の結果も見たかったなぁ…(遠い目)
事件が解決したら聞いてみるか、答えてもらえるかは不明だが。
俺の人事拒否権ネタでも独り言で出しておくかなw
[ナタリアに一日署の事を任せると頼みおき、...は本庁へ向っていた。急に事件を外された上司の事、また、同じく姿を見せないレオナルドに関してあまりよろしくない話を耳にした。その件について話があると呼び出されたが、むしろこちらから事情の詳しい説明を求めたかったところ。忙しそうにしている署の面々を見て気は引けていたが…今後また人が減るようでは捜査にならない]
(溜息)現場も見ずに汚職の発覚やら何やらで機械的にこちらの手を奪っていくのはいい加減止めて頂きたいものです。
この手の事件に対処できる者はそう多くはないというのに…。
…なるべく手短に、終わらせましょう。
ナタリアさんにばかり仕事を押し付けるわけにはいきませんからね。
[ここ数日の怒涛のような日々に疲れてはいるが、まだまだこれからだとゆるく首をふり、遠くに見えてきた本庁の建物へ向けて...は歩を*早めた*]
[最後にパソコンを閉じようとした瞬間、新しくメールが飛び込んできた。浮かしかけた腰を下ろし、封を開いてみる。再び知り合いの本庁の捜査官からだった]
『なぜか内密に、ナタリア指揮補佐官の身元の聞き込みがあった。何かあれば結果は報告書にまとめて上に上げるのではなく、個人的に伝えるようにとのこと。ちょっと突っ込んでどういうことか聞いてみたら、ナタリア指揮補佐官自らの指示らしい。いったいそっちはどうなっているんだ?』
[メールの内容をじっと見詰め、その意味するところを考える。状況を纏めるに、要はこれはナタリアが公の警察機関を私的に利用しているということに他ならない。権限を持つことで、大きな力を自分のものとし、それで何かを企んでいるのか?
クリストファーの調査結果も合わせると、危機的状況にしか思えない。自分はどう動くべきなのか…]
[急に思い立ち、無線を手にとって発令した]
私のメモを参照し、各自報告書を提出してください。
それを元に事件のまとめを行います。
即時対応が不可の方がいることは承知していますので、その方は対応可能時期を宣言してください。
[プツリと無線を切り、資料と格闘中。消化率は*53%*]
[本庁の捜査官が背後に現れ、1通の封筒を手渡した。先ほど依頼した調査結果だろう]
…え、他にも同様の調査を行っている人間がいるらしい?
…本庁の某…ネットワークを調べたら、その情報は所轄に流れている?…それ以上は特定出来ない…。
分かりました、いえ、それ以上は調査不要です。
[職権乱用覚悟で依頼した自分の調査。これからのために、もう知らないままではいられないと依頼したのだが、思わぬおまけが付いてきて、苦笑い。そして、封筒の中身を取り出す]
…えっ、そんな…。
[そこに書かれていたのは、自分の知らない自分。リッターだけが知っていた自分。ただ、幼少の頃の情報は何一つ書かれておらず、切り抜かれたような白い空間がより一層事態の深刻さを*物語っていた*]
[何度考えても同じ結論しか出なかった。
クリストファーは完全に私怨で動いている。ナタリアも、なぜかは分からないが私事で警察組織を利用している。カーラやモーリスのことは、捜査資料の横流しというされらしい理由めいたものが説明にあったが、本当のところは定かでない。
何よりも、それらの面々を擁護している人間が上層部にいる]
限界だ…。
[もはや内部監査でどうこうできる問題ではなかった。自浄能力が失われている。自分の居る世界の足元が崩れてきている。これ以上ここに留まることはできない。
いったん会議室から外に出てぼんやりと空を見上げる。痛いほどの青空に目を眇め…再び戻ると便箋に一身上の都合でと認め、封書の表書きに辞表と書いて警察手帳を重ねると、資料の山に没頭するナタリアの机にそっと置いて瓜科署を後にした]
[その足で、瓜科署管内にある施設に向かう。訪ねると、そこの管理者は変わらず温かく迎え入れてくれた。しかし白髪や皮膚に刻まれた皺は、経てきた歳月を感じさせる。できれば世話になったこの相手に心配かけることはしたくなかったのだが…仕方が無い。簡潔に、辞表を出したことを伝えた。
僅かにこちらを案じる表情になるが、「ご苦労様でした」とだけ一言かけてくれた。いつも自分の言動を認め尊重してくれる。これ以上期待を裏切ることはすまい…]
[もっとゆっくりとと言って引き止める相手にやんわりと断りを入れて辞すると、いつもの所に向かった。何かあるたびに赴き、自分を見詰めなおす場所…しかしもはや老朽化と区画整理を兼ねた改築のために撤去され、それ自体は残っていない]
[瓜科中央駅構内東口コンコース。その一画にかつて設置されていたコインロッカーの8番。それが揺り籠。生まれた直後臍の緒も切られないままの自分に真っ先に与えられた絶望の場所。
今やただの壁になり子供向けの可愛い動物の絵が描かれてある一点を、しばし見詰め佇む。一種異様な雰囲気かもしれないが、足早に急ぐ人々は気にも留めずに通り過ぎていく]
人は泣きながら生まれてくる。
赤ん坊の産声は、この世に否応なしに引き出される、恐ろしく不安でならない孤独な人間の叫び声なのだ。
[ぽつりと呟く。
あの時に上げた絶望の泣き声が、見回りの鉄道警察隊の耳に届いたおかげで、今の自分がある。やがて警官を目指し、成績が良かったこともあり奨学金を利用し東大を出てキャリアコースに乗った。
しかしそこで見えた正義の世界の、なんと薄汚れていたことか…]
泣きながら生まれるのであれば、死ぬときくらいは笑うことができるのか…?
[亡羊として、誰にともなく問いかける。道を失い…しかし新たなる道を*模索しながら*]
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