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・・・あぁ、メイおはよう。
朝食を作ってくれたのか。
ははは、明日は雪が降るかもしれないね。
どうしたんだ? そんな酷い顔をし・・・て・・・
[夢現、今日までのことを忘れていたのを思い出して]
そうか。そうだったね。
私が、この城へ行くと話したばかりに、メイを巻き込んでしまった。
あやつは死んでも私を許してはくれまい。
[心配して止めようとするメイに微笑みながら、起き上がり]
広間に・・・戻らなくては。
その前にひとつ。
私達が何者であろうと、君が生きてこの城を出て行くことを私は本当に望んでいるよ。
[しばし目をつむり、考え込んでいたようだが、そっと口を開いた]
さっき、ナサニエルに襲撃が通っていたら、ルーサーさんは『まず人狼が確定する』って言ったけど……そんなもんじゃないみたいね。
霊能者を名乗る狂人の判定が、先でも後でも関係ない。
先出しなら、残された占い師が確定しないよう、人狼判定。
後出しなら、残された占い師と繋がって、下手に残る霊能者、本当の霊能者を信頼されることがないよう。人狼判定。
イレギュラーな事態は起こるかもしれないけど……少なくとも『狙って』やっているとしか思えない。
ハーヴェイが占われているのに、護衛の可能性が高い占い師を襲撃して、狩人に止められて、下手したらそのまま占い師が確定していたかもしれない。
それだけのリスクに見合うものって、本当に、占い師を消すこと、だけだったのかしら?
ところで・・・クインジー・・・どんどん胡散臭くなっているのは気のせいでしょうか。気のせいだと言ってくださいね・・・。えぇ、あまりにも魔女様に噛み付きすぎていたところあたりがですが。
一応『信用してますよ』
(・・・まぁ、あいつなら・・・。俺のこんな言葉はうすっぺれぇって分かってるだろうがね)
ゾフィー、ナサニエルが襲われたことは、ルーサー師が狼だったと狼が認めるようなものだ。
しかし、狼が霊媒を襲ってなんになる?
霊能判定を隠したい、と言うのはむしろルーサー狼を思わせないか。
それに、どちらが本物かは狼にはわかっていなかった。自ら手駒を食ってしまうかもしれない。
なにより、占い師が生き残ってしまう。
すでに一匹をうしなった狼にとって、霊能者を襲うのが良い手だとは到底思えないな。
ニ匹生き残っているなら、つまりクインジー本物の場合だが、コーネリアスを襲って、どの占い師と霊能者が本物か分からない状況を作るのはありえると思うが。
狼は賭けに出て、負けた。そう言うことではないかと思う。
投稿記者 ゾフィーは、皮肉屋 セシリアに、「その賭けに出るのは、今日でよかったんじゃない? うまくいけばハーヴェイを穴に落とせたかも……」
どうも、考え方に深い断絶がありそうだ。
昨日の時点で、占い師の真贋は狼には知れていた。
そこでナサニエルあるいはクインジーが殺されれば、霊能者の判定と無関係に、どっちが本物の占い師か、ルーサーが狼か否かはわかるだろう?
狼に余裕があれば、占い師を襲わない選択もありうるかもしれない。その場合でも、霊能者を襲うことはない。
狼がすでに一匹死んでいるなら、霊能者を襲っている余裕なぞない。
逆に聞いてみようか、占い師を殺さずに、狼が生き残る方法があったと?
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