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[ふり返りもせず去っていくクインの背中を見ていたが、ふと寝ているルーサーに目を留めて]
あなたも、わたくしと同じなのかもしれない
あの事故以来、同情なのか侮蔑なのか解らない瞳の中に生きてきた…
子供で居る事は…記憶が無いと言う事は、本当に楽でしたわ…
あなたの見たものは何?
少なくとも、あなたはわたくし達よりもひとつ多い情報を得た
それは、人が生き残るために重要な情報なの?
それとも…
目が覚めたら…あなたの知った事を、わたくし達にお話して
辛い事かもしれないけど…
[掃除をしながら]
ふーむ。
そら、ナサニエルのほうが良い話だしな。って、そういう意味ではないか。
占い師で見て、今のところナサニエルのほうが信用できる、って所かねえ。いきなり狼と言い出すのは、狂人か、とも、一瞬おもったが…
信用できるというか、クインジーがあんま喋って無いというか。
伝道師先生は、反応も見てえ所だったが、早々に寝ちまうとはなあ。まあ、しょうがねえが。俺もいい加減ねみいし。
正直頭回ってねえし、明日次第だなあ。
[全身に擦り傷をつくり、疲弊しきった表情で、広間に入ってきた。右足を痛めているのか……一歩踏むごとに顔を歪めている]
みんな! 帰れるわ! やっぱりあの崖の下は……
……ちょっと、どうしたのよ。
一体……なにが起こったの?
[慌てて、周囲の人々から、昨夜の出来事を聞きだそうとしている。歩みを進めるたびに、赤い尾を残してゆく右足は……曲がってはならない方向に捻れていた]
ゾフィさん!
どうしたんだい、その足は。
どれほど無茶をやったのか知らないけれど、とにかく座って。
大丈夫かい? どのくらい傷む?
[声をかけながら手当てを進めていく]
あ……ごめんなさい。
[ハーヴェイに促されるまま椅子に腰掛けると、じっと彼の手当てを受けている。時折しきりに周囲を見渡し、不穏な空気を感じ取りながら……]
しくじったのよ……岩の割れ目に足首を挟まれたまま、重心を崩してしまって……
一晩中、なんとか上がろうとしていたんだけど……。
でも、でも、よ! 私、行けたの! 霧が薄まっている地点まで……
ロープが足りなくて、それ以上は下りれなかったんだけど……
あの下は、絶対に外に通じている。きっとここから外に出られるんだと思う!
この足じゃ……無理だけど……
それより、この状況……
[手当てを受けながら、ハーヴェイに昨夜の出来事を聞き……]
モーガンさんが霊能者? ルーサーさんが占われたのね……[割れた判定を聞き表情を歪めながら]そう……
…………え!? アーヴァインさんが!?
[手当をしているハーヴェイの影から、そっと紅茶とブランデーをテーブルに置き]
少し、多めに入れると痛み止めには成ると思うわ。
こんな時、ニーナが居てくれたら…
[添え木で右足を固定しながら]
どちらにせよ、この足では無理だろうと思うよ。
それに……ここからそう素直に出られるとは思えないんだ。
空に鳥が飛んでいたかい? ここだけが切り取られているような、そんな気配はしないかい?
だから、まずはこの事態を片付ける事からだろうね。
もしナサニエルさんが偽者だとしたら、さ。
それで伝道師様が本当に狼だったら。そのリスクをどのくらいに見積もるだろうね。
僕は、その見積もりを低くはみないと思うんだ。
投稿記者 ゾフィーは、富豪の娘 シャーロットに向かって「ニーナ? あぁ……あなたの先生が、いつか言っていたわね……記憶、戻ったんだ。やっぱり」
えぇ、夢の中で見た血が引き金になったみたい…
辛い記憶は全部戻ってきましたわ
[苦笑いともなんともつかない笑顔を見せる]
でも、なんだか、あの一本道とは違う感じだった……と思う。
[軽くうつむき]確かに、私には、もう無理ね。でも、誰か他の人が行ければ!
……分かっている。アーヴァインさんの件が本当なら、……何をするべきなのか、は、分かっているわ。
[ルーサーとナサニエルの話題に入ると]
ナサニエルが偽者だった場合、ルーサーさんが人狼でない、と確信するのは、確かに難しいわ。もしナサニエルさんが人狼なら自信を持てるだろうけど、その場合、霊は狂人の可能性が高いだろうし、仮にルーサーさんを穴に突き落とせる状況になったとしても、狂人霊がその時こそ人狼側にとって間違った判定を下してしまったら……という不安もあると思う。
ただ……まだぼんやりと、なんだけど、その話を聞く限り、私はルーサーさんは人間っぽく感じていたりして、色々確認したいの。
少し、まとめる時間をちょうだい。
ルーサーさんに対して、私が人間っぽいな、感じた場所は、『能力者を含む聖痕者への言及を伏せた』点にあるの。
私は、昨日言った通り、状況をはっきりさせたくて、あの円を書いた訳だけど、ルーサーさんの言う『占えるもの、霊能を感知するもの、双方のいずれかにスティグマを持つものがいると思わせたかった』と言う発想は、なるほどって思った。
ユージーンもそうだったけど、「知りたい」の思いだけで動く私とは違って、人狼に「騙しあい」を挑む戦い方もあるんだな、ってちょっと感心したところよ。
その考えなら、占い師が二人、霊能者が二人、その状況下で自分が何者なのかをあやふやにした理由も納得できる。
……で、逆に考えると、人狼だったら、「どうしてあんなあやふやな行動を取ったんだろう?」って、ちょっと疑問に思う。
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