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[何かに押されるようにして父親の死体の横に立つ
震える手を伸ばすと、死体は扉に飲まれ――何事も無かったかのように静かに閉まった
呆然としたまま、ウェンの隣にぺたんと座り込む]
[二つに分かれた占いの結果を暗い顔で聞いていると突然走り出すリック、後を追う占い師二人を見送って]
追えば…足手まといかもしれないわね…
不吉な予感がする…
[不安げな女性達の顔を作った笑顔で見ながら]
ゾフィさんも…凍えて帰ってくるでしょう
そう…お茶、お茶の用意でも
[一人で耐えきれない恐怖を隠し、震える足取りでキッチンへ]
クイン…もう、側には居てはくれないのね…
髪取ったり血を採ったり、伝道師先生寝てるっつーのにおめえら、散々だな。
まあしょうがねえけどよ。
にしても…いきなり言ってることが違うとはな。
どっちかが、嘘ついてるってわけだ。
ナサニエルのほうが本当なら、
狼が見つかったってえのはいい話だが。
…リック?
[ナサニエルとクインジー、メイが出て行ったのを認めて
、一瞬残ったほうがいいかと躊躇するが、
気ばかりあせるのに辛抱かねて、少し遅れて主塔2階へ]
[息を弾ませて主塔二階に飛び込む。そこに感じた気配に顔をしかめる]
ナサニエルさん?
リックとウェンが居るの?
ここから早く連れ出そう。
今ここものすごく酷い瘴気が篭ってる。
[気絶しているウェンをそっと抱き上げ扉を一瞥すると広間へと戻る]
可愛そうに。アーヴァインさん‥‥。
[側にいるクインジーに]
旦那、リックを頼むわ。俺はウェンを運ぶ。
[倒れたウェンを抱え上げると、床の血の海に気付いた。]
これは……。
さみいな…。明かり持ってきたからつけるぜ。
[ウェンディとリック、そして血を認識し]
…おい、こりゃ、ただ事じゃねえ…。
どうしたってんだ?
ウェンディがやられた、ってのか…?
[すぐに違うとわかり安堵するが]
あんまここにゃ、いたくねえな…
[先に来た者が双子を背負っていくのに]
あんま役にたてんかったようだな。
しかしこりゃ…なんだ。
さっき来たときはこんなもん、無かったはずだが…
こいつらのじゃないとすると……
[頭を振って]
ここはだめだ。戻らんと。
[広間へと戻る]
[手にしたお盆には、紅茶・ブランデー・ミルクと砂糖、13人分のティカップ]
珈琲は…
[と、一抱えも有りそうな薬缶を困った顔で見つめる]
[ナサニエルにリックを頼まれるが…呆然とした様子で]
リック・・・今 お前なにをした?
今 アーヴィングを?
その扉の穴に
落としたのか
[夢で見ていたことだったがやはりショックは隠せずに]
これが…
[抱き上げたウェンを広間の暖炉の前のソファーにそっと寝かす
鼻にポケットから取り出した嗅ぎ塩をあて、ウェンが意識を取り戻したのを確認する]
もう大丈夫だからね。
[横に座り込んでそっと髪をなでている]
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