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は、はい!
[モーガンの声に目を開け弾かれたようにその場から立ち上がる。物陰に避難する前に見たホールは硝煙で曇っていてはっきりとはしなかったが、金髪の女性が床に倒れ、そこにモーガンが駆け寄っていくのは見えた。]
[キャロルは3ヵ所から血を流していた。意識はないが…死んでいるわけではないようだ。]
虫けらの癖に…か。ただのボケ老人と思われては困るのだがな。
[立て続けに炸裂する爆音。破砕音。
悲鳴。呻き声。]
……ハ。
[男は嗤った。嘲笑った。
眼下に蠢く、『文明化された人間』――全員を。]
[カジノの入り口で様子をうかがっているが、動かない]
ドンパチやってるところに飛び込んで、流れ弾でお陀仏はごめんだ。
……しかし誰が、誰とやり合ってるんだ……?
[キャロルは、うっすらと目を開けた。
拘束されているということに気づき、ギロリと周囲を睨む。]
警備員がどう殺された、ですって……?
知るか、くそジジイ。
[身体をロープで拘束された女は、老人の顔めがけて唾を吐いた。]
お前らが私を殺すだって?ふざけるのも大概にしなさいよ。
[喉の奥を鳴らして嗤った。]
警備員は喉を掻き切られて殺されたそうだな。知らないはずはないだろう。お主がモニターで流していたのだから。
…暴君はいずれ倒される。そういうものだ。
「お主の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!」
少し古臭く言うと今の儂はこんな気持ちだな。
[老人は、ホールの隅へ行き戻ってきた。その老人の手には、何と日本刀が握られていた。]
武器庫で見つけて、面白い形だったので考えてみたが…これは何かを斬るのに向いているようだ。
さて……。と。
[老人は日本刀を振り上げた]
[ベンジャミンは銃を構えたまま、モーガンの様子を見つめている。]
[時折、ケネスの様子を見る。
閃光弾のせいで視界は遮られているが、おそらく同じ状態だろうと、彼は推測していた。]
「首を柱に吊す」ですって?
フン、この番組を作ったのは誰だと思っているの?
……私が死んだら、全てがオシャカよ。
賞金も何も、全てパア。
あんた達の命だって、保証されないわよ……?
[クスクスと嗤っている。]
「お主の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!!」
[日本刀をキャロルの首目がけて一気に振った。
扱いに慣れていないため首の骨を斬ることは出来なかったが、鮮血が飛び散った。]
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