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**の歌姫 レディ に 1人が投票した。
フード姿の人物 に 6人が投票した。
フード姿の人物 は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
暗雲が去り、まぶしい光が降り注ぐ。――全ての人狼を退治したのだ!
全ての遺言状が公開されました。
みんな、みんな集まってる。あんたは行かなかったんだね。
[別に訝しむ訳じゃない。そう自然に聞くのだった。
でなきゃ、自分もここには来てはいない。]
あの猫への恩返しなんだってさ。
[そして一拍置けば。]
分かんねぇな。
[目の前の人物がぺるを知らないのかと思ったのか。
ああ、そうかと勝手に納得する。]
なぁに。
この墓地にいた猫。1年前に居なくなっちまった猫に世話になった人が、そいつの墓の周りに沢山集まっていた。
ただ、それだけだい。
孝行したき時にぺるはなし、ですか。
[嘲笑するかのようにそう言うのだった。
目の前の人物は知らないだろうけれども、先程までと態度が全く違いますね。
]
猫が、猫の墓なんて建てるかい?
きっとそんなの望んでここにいた訳じゃないさ、あいつさ。
墓参りは生きている奴しかできないんだから、生きている奴が折り合い付けるためにやってんのさ。
[確かに最初は話しかけていたはずなのだけれど、途中からは半ば独り言。
だってそうだろう?]
いつかは、墓に入ってるそいつの事も。忘れなきゃいけないんだって。
だから、あそこでみんなとは集まっていられない気がして。猫への恩返しだなんて、盛り上がっているふりができなくて、こっちへ来たのさ。
つまんない事言って悪いね。気にしないでくれよ。
[そう言えば、ぼんやりと遠くを眺めた。
昔から分からなかったんだ。罰当たりとも言われて。
彼岸花を折った時にはあんな事が起こった。
軽口を叩いていれば、もう一度何かを起こせる気がして。]
世話になった猫への恩返しだなんて、柄じゃない。
心にもないあたしが一緒に盛り上がっちゃ、いけない。
[その場でそっと手を組む。
祈りじゃありませんよ?*]
[どうしたらいいんだろうか、ぺるに恩返ししようにもここにはいないぺるにどうしようもできない]
ねえ…私たちがぺるの代わりになれないかなあ…。
[逆転の発想、どうやってもぺるに恩返しができないのなら、
ぺるが我々に永遠の別れからくる悲しみを癒してくれたように、今度は我々がここへ来る人たちを癒すことができないかと]
………………。
[微かにフードの下で眉が動く。
何が触発されたのか、恐らくは「忘れなきゃならない」という言葉だろうか。
フードから見えている口には、笑みを浮かべたまま、]
だからこそでは?
忘れたく無いからこそ、建てたのでしょう。
遺族に猫が寄り添う、などと。
その本人、いえ、その本猫がどういう考えであれ、あまり無い出来事、それに意味を見い出したのでしょう。
'僕'は、その猫ではないので分かりませんけど、案外と騒がしいのも、その猫は嫌っていないのかもしれませんし。
[ぺるの墓参りへ、ぺるがどう感じるかなど、本猫でなければそれも分からぬ話だ。だから、勝手にさせておけばいい、決めるのはぺるでしょう、とばかりにか。]
……貴女、もしかして素直じゃないタイプですか?
[ひょいと投げかける言葉のボール。]
ま、貴女も好きにすればいいんじゃないですか。
'僕'も、騒がしいのを避けてこちらへ来た訳ですし。
横で何か喋ってるとでも思いますよ。
[気にしないでくれ、に対してかそう付け加え、背と頭を後ろに凭れ掛けさせ、また上を見ようとしたか*]
[ぺるが定期的に駅の改札口に現れたのも偶々だったのだろうか、小高い丘の上で息を引き取ったこともただの偶然だったのか、すでにぺるがこの世にいないこともあるけれど、確かめる手段などない。
だが、ぺるの存在によって、別離によって生み出される悲しみを癒された人間を知っている、自分の知らないところで救われた人間がいたのだろう。これは紛れまない事実なのだろう]
[そっとフードの人物の言葉に耳を傾ければ、はたりと動きが止まる。]
素直じゃなかった・・・・・・のかも知れないな。
[その一言だけ。]
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