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[気に入ると馬鹿笑いすると聞いて、ほっとしたけれど。
抱き締める腕が強くて。
深いキスなんて初めてだったから。
「ふわっ」なんて驚いた声を挙げたけど。
そんな声も、全部、口付けに絡めとられて行った。
胸がドキドキして。
桃君の服の胸元、ぎゅって握り締めて。
唇が離れた時、まだぽやんてした顔のまま、桃君の事見詰めてた。*]
ー自宅ー
どうだ!せちろースペシャル!
[チョコチップクッキーー不揃いーを食卓にごとん。『美味しそ〜!『形きたねーぞ』』と、姉妹からのコメント]
うるせーなー、かたぬき?がなかったんだよ。
金貰うからさ、ちゃんと美味しいの出したいじゃん。
[ごろっと大きなチョコチップと、ぼたっと落ちた様な形のクッキー]
まあちょっとでかいかな。 あ、でもうめーじゃん。
そりゃそうか、レシピ通りだし。
料理も楽しいけど、菓子作りオレ好きかもな。
[今度、リサに何か作ってやろう。フィナントカとか、ケーキとか]
ごめん、愛里がかわいすぎて、ね?
[柔らかくもう一度抱きしめて、その顔を見つめて、もう一度。
ゆっくり深くキスを落として。]
あーだめだ危ないなあ僕。
愛里ちゃんが好きすぎて押し倒しそうになる。
[くすくすと、耳元に爆弾を落とすのです*]
[「ふあっ?!」今度こそ爆弾発言が飛び出して。
思わず抱き締められた腕の中。
身体を固くしてしまうのだけれど。
ぽふって力のない手で胸元を叩いた。]
もう。
[それだけ言って、ぽすって肩口に顔を預けて。
首筋に頬を埋めてしまうけど。]
桃君が、私の名前呼び捨てにするの、好き。
[そう呟くと。背中に手を回して、ぎゅーって抱きしめた。**]
― 8/26 自宅 ―
[ とりあえず片付けはちゃんとしたらしい部屋。
これといった特色は無いというか語るべくも無い感じの、ごくごく普通のカーペット部屋で――強いて変化があるとすればゲーム機近くに、カバー付きのカラオケマイクが1本転がっているぐらい。 ]
え、マジ!?
うわすげぇ! こんなビッグな誕j……これで違うのか!?
[ カップケーキの箱でお得なぬか喜びをした彼は、飲み物や食器を取りにキッチンに。
ただいつものように自分が牛乳飲むのとは使う食器が必要なため、探し集めるのに少しばかり多めに時間を要したであろうか。 ]
悪い、遅くなった
えっ!?
[ 部屋に戻ってきてみれば、ベッドに通知表が転がっていて驚いた。
彼の母親は発見しても何もしないタイプのようで、それに気付かなかった彼は巧妙な隠し場所を用意する必要がなかったのが災いしたらしい。
――ただ見つかったのがこれなのは僥倖というかナイス囮、と言うべきかもしれない。 ]
あ、見てもいいよ
夏樹のおかげだし
[ 期末試験の高得点のおかげで、通知表の成績だって両親大喜びだった、むしろ自慢の品だ。
もちろんこれでも夏樹には及ばないにしても、自分の中では見られて恥ずかしいものではない――美術2のところはともかく。*]
[ぽすりと首元に埋まってしまった顔と、囁かれた声と、背中に回された手と。
あー、もうだめ。かわいすぎる恋人に、未来の奥さんにかんっぜんにころされたんだけど。どーしよう。]
じゃあ今度から呼び捨てようかなあ。
ねー愛里。 大好き。
[抱きしめたままベッドにころんって転がって。
耳元に一杯囁いて、いっぱい耳元に口づけたんだ*]
ー 8月26日 君の家 ー
[年頃の男性の部屋というものには
お邪魔した事がない故に(従兄は既に下宿中)
整えられたその部屋に足踏み入れるは何だか新鮮だ
カップケーキの箱に喜びつつ
これいがいにも、と驚く様は何だか微笑ましかった。
そんな彼が食器を用意する間に、ぐるりと視線一周
男子学生特有のあれ、は深く家捜ししなかったため見つからなかったが
代わりに見つけたは彼の通知表。中身は見ていない]
― 文化祭準備 ―
[ 厚生委員の助力、委員長の片割れの功績があって、出し物はすんなりと決まった。
間延びしなかったのは嬉しい話だが――ともかく、女装しなきゃいけないらしい。 ]
うへぇ、ゴスロリとかかよ……
[ 席に戻ってからそんなこととかつぶやいて、後ろを見てみたら、沈黙。>>35
不満があったら黙っていない彼女であろうから、何も言わなくてもあれはアリと思われているんだろうなと読み取ったとか。 ]
――賛成?
[ とだけいちおう聞いてみたが。* ]
[やって来た君が見た光景、それは
ベッドの上に君の通知表がちゃんと乗る光景
まさかの拾い物に、ちょっと驚いたので
ちらと君を伺い見ていたが。
まさかこれ以上の隠しものがあるとは知りません
だって女の子ですから]
いいの?見ても。
……わ、凄いね。
[期末、頑張ったものねと呟きなぞるは
通知表の成績、そして刻まれた君の名前
美術に関してはしかたないさ
自分もペーパーはよくても実技あれだしと
君に笑みかける15の夏の、終わりだ*]
[二人で一緒にごろんってベッドに転がって。
桃君がいっぱい大好きって言ってくれる。
耳元にたくさん口付けが落ちて来るから。
私は赤い顔して抵抗するの。]
可愛らしく、愛里ちゃんって呼ぶのも好き。
困ったように、愛里さんって呼ぶのも好き。
愛里って呼び捨てにされると、ドキドキする。
[桃君の肩口に顔を埋めたまま。
耳元で囁くの。]
[あーもう。あーもう。かわいすぎて理性保ってるの辛い。
高校出るまでは我慢しなさい僕。はい首輪がるるるるる。
いっぱいいっぱい抱きしめながら、耳元でささやくんだ。]
愛里ちゃんが笑ってくれるのが大好きで、
愛里さんが喜んでるのが大好きで、
愛里がそばにいてくれるのが大好きだもん。
[ぜんぶだいすきだよ、って。*]
― 8/26自室 ―
[ 通知表の内容を讃える声に喜んで、もういちど礼を述べて。
とりあえず飲み物を入れて、隣に座って。
皿は一応並べたがカップケーキとかは任せるとして。 ]
えっと、本日は俺のために集まってくれてありがとう
……なんか違げーな
[ わざわざ立ち上がってまで大間違い。* ]
─ 余談:特訓のきっかけ ─
[昴のうちに行くようになって、昴のおかあさんお手製の洋服などがかかっていて、それを褒めたのがきっかけ]
「ユリ子は縫い物得意?」
あの、実は苦手でして・・・
「どれくらい苦手なのかやってみて」
[手渡されたのはボタンと布と針と糸
ふぉーちゅんで振ったお裁縫能力7の実力をみた昴のおかあさんのおまいがーの声が響き渡り、特訓決定とあいなりましたとさ。]
林間学校の時もお世話になったみたい…だものね。里見くんのお家。
そして、女装よく知ってるね…?
[女の子からの完成は貰える気がするー、って。それについては否定しないんだ。]
─ 文化祭まとめ(案)※独断で割り振ったものも有り ─
「女装、男装喫茶」
・衣装
男子:ゴスロリ、チャイナドレス、
メイド服など
女子:執事服 、探偵の助手風、など
衣装調達:昴(&母)、ユリ子、
・メイク担当:リサ、愛里、助手は女子全員
・料理担当:悠、風音、誠一郎、他
・接客主任:愛里、桃 (接客は全員)
・レジ、会計主任:一鷹、夏樹
◎時間が余った人は接客の格好で看板持って宣伝に回る。
── 文化祭 ──
[文化祭は、どうやら悠も料理を手伝ってくれるようです。
せちろーも料理に乗り気だったし。
それに男子は色々衣裳が決まっていくみたい。
私はどうしようかなぁ?
ボタンのあるブラウスは、やっぱり少し不安。]
ユリ子ちゃん、最近お裁縫頑張ってるの?
すごいねぇ。
昴君のお母さんが、お裁縫得意なんだっけ?
林間学校でも、ワンピース沢山持ってきてくれてたよね。
[私は、赤いスカーフを一枚、依頼しようかな。
首に巻いても良いし……
桃君と二人で出店を回る時は、ポニーテールにして髪に巻こうと思ってた。
桃君のチャイナドレスと同じ、赤い色をね。*]
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