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『ちょっと君、どこに行くんだい?!』
……ーーー…!
[思考を巡らせている中、声をかけられた。それは彼を診断した治癒師だった。]
『全身打撲に、全身凍傷がある。ついでに足も怪我してるのにどこへ行く気なんだい?まさか防衛線に参加なんて…』
[そっちがついでなのか、と変な呆れが出る。貫かれていた筈なのだが。それとも処置の速さからそこまで大事にならなかったのか]
……行く、病院は、嫌い。
『はぁ?!』
[セーガの返事は淡々としていて、無表情。痛みがなさそうというか無いせいで自分の肉体状況を把握しきれていない。それなのに彼は間髪入れずに答えた。]
『…あのね、運ばれた時は奇跡的に瓦礫だけだったから君は生きてたんだよ。これがあのバグシングの攻撃が直接当たってたら君の場合木っ端微塵どころか粉々のダスト状態になっちゃう。 君は足を怪我してて素早く動けない。』
『死にに行く気かい?足でまといになるくらいなら防衛線に参加しない方がいいと思うんだけど?』
[それに対して治癒師も言うべきことを言う。 逃げ回れる足があるならこの程度の怪我なら見逃したかもしれないが、セーガは足を怪我している。最悪逃げきれないことを考えての…治癒師なりの善意だった]
行く。
[それに対する答えはたった二文字だった。それは氷結した氷河の如き意志。 氷山の一角しか見えぬ者には分からぬ、彼の絶対の意志だった。]
『…まさか、死ぬ気なのかい?』
死なない。
[たんたんと、無表情に、しかし確かに答えた。]
『何故、そこまで確信を持って死なないと言えるんだ君は…』
……ーーー……
[淡々と漏れる言葉は、崩れぬ氷河の意志を纏っていた。]
だから死なない。
[『死なない』という目的のために、理由も過程も必要ない。ただ、死ななければ良いのだ]
[そして彼は、『死なない』という目的を果たすためにタリアの排除を絶対とした。だからここを出なければならない。]
行く。
[…そして氷の目はそのまま治癒師の横を通り過ぎていったろう]
『……はぁぁあ…何あれ…アホなの…?阿呆なのか?!僕の担当するやつは馬鹿とか阿呆しかいないのか?!』
[取り残された治癒師は引き止めることも出来ずにそう言った。彼が直前に診ていた患者はそんな奴らばかり。 ドームを守ろうとする者、家族を守ろうとする者、とにかく、ドンパチするなら踊らにゃ損と脇目も振らず飛び出していくもの。]
[『暴徒を抑えておかねばまともにバグシングと戦えるわけない』と窓から飛び出していった頭のネジが外れきった大馬鹿者までいる始末。今頃暴徒狩りに精を出していることだろう]
『……ああーーー!!!そうだよっ!!!この街は馬鹿ばっかりさ!!!僕も含めてなっ!!!次の患者!!!次はなんだい!!!いつ出れるようになるか教えてやるからどんどんこい!!!』
[治癒師の忙しい悲鳴が轟いた**]
[陽気に響く、場違いな明るい声。
と、ヴェスが何かを飲まされ、咳き込み、膝をつく。]
な……
[瓦礫に降り立った小柄な姿は、情報屋。]
なんのことだよ。
けど、頭悪いのは認めますよ。
[首に手を触れ、顔を逸らせば、視線をヴェスに動かし、
振り向けば、走りヴェスのもとへ。]
[勇気、というのが先程の一幕であることには思い至らない。そもそもあの時は周りを見回す頭がなかった。]
……
[正気にまず戻しなさいよ。
正論だ。だから、返す言葉もなく。
そうして、放り投げられたのは水のボトル。]
……っ!
[持っていた棒を離し、それを慌てて受け取る。]
……5……っ
……わかったよ。
[抗議の声は聞く耳はないだろう。]
[この世に自分たちしか、そう言われれば、]
んなの、分かってるっつーの。
つーか、なんで…行かせようとしてんだ俺は…
[俺も変じゃねぇか、と。そう零し。
ヴェスの傍に膝をつく。
水を飲ませようとしたところで、爆風が起こる。]
……!!??
[ぎょっとして、その方向を見る。離れてはいるが、届いた風に髪が揺れる。
落した、"武器"を見下ろして、
はぁ、ため息をつく。]
何やってんだ俺は。
[これは"武器"じゃない。
人ならともかく、これで太刀打ちできるわけがない。]
[ヴェスは自責の念に苛まれ。
スティーブはそれを支えようとし。
セーガは転移により医療機関へと運ばれた]
[ナトゥーリア目掛けロケットランチャーが数発立て続けに放たれる。
とある中層バーにたむろする異能者達で攻勢された即席の異能者集団だ。
武器の選択を気にしていないのは、市井の能力者達の強みと言ったところ]
流石に遠慮が無い。
[再び広場の中央へと現れ、異能者達に対して対立の姿勢を見せる。
杖を真っ直ぐに異能者達へと向けると、彼らの背後、それぞれの影から鎌のような形状、鋭さを宿した影が伸び上がった]
安心したまえ、殺しはしない。
暗殺業は休業中でね。
[本気か冗談か、判断をつけさせないような笑いが伴う。
事実、今の一撃で戦闘不能に陥る者はいなかっただろう。
それぞれの実力が相まっての結果だ]
[スティーブからリルへの信号は発されない。
セーガは治癒師の制止を振り切って医療機関を飛び出した]
[それぞれの思惑がドームの中に渦巻く*]
…こいつは玩具じゃねぇよ。
[ヴェスに"玩具"と言った言葉に、
男はどこか、むっとし、そう言う。
"お前は玩具だ"と世話になったじーさんに男も言われたことがあった。
三ヶ月前の事件の話だ。それでも今も、そいつを恨みきれていないのが、
腹ただしい。
だからかもしれない、『死神』を嫌うのは。
『遊戯』。そんな言葉を使うやつが。]
ー 中層 ナトゥーリア出現位置より離れた場所 ー
[カツカツとブーツの踵を鳴らし、歩く。
避難するものは異能や避難経路を使い次々逃げ出し、防衛線や機械生命体討伐隊へ参加する者達は広場へと集まっていた。]
………ーーー………ー。
『やっちまえてめえらぁ!』
『ひゃははは!どうせぶっ潰れんならてつだってやるよぉ!!!』
[パニックに乗じて無茶苦茶を働く者]
『この辺りは私が先に目をつけてたんだけど!!!私以外にドロボウなんてさせない!!!』
『な、なんだこのガキっ?!ぎゃぁぁあぁあ!!!!』
『クソガキ!俺達が先に目ぇつけてたんだぞゴルァ!おいてめえらガキに遅れをとるなよ!!!』
[それに対してよく分からない価値観から妨害し、結果的に暴徒を鎮圧する者]
………ーーー……ーーー。
[この街は、ひとつになろうとしている。各々が、己の欲望を叶えるために、己の最も必要とするものを護るために。]
……ーーー…ーーー。
[ひとつ息を吐く。 この状況なら、青年には逃げることだって選択肢にあった。死なないためなら、逃げ続けるというのも手であった。自分がやらずとも誰かがなんとかする。実際、そう感じさせるほどの活力がこの街にはある。]
……ーーー……ーーー。
[今までのように息を潜めていれば良いのではないか]
[そうして、今度は水ではない。
『マスター特製のハバネロohハバネロ。』
水のボトルはヴェスへと渡していただろう。
立ち上がり、今度はそれを受け取り。]
……
[小瓶を見て、ヴェスを見下ろす。
見上げるその目が合う。]
……
[情報屋の言葉が響き、
彼女の姿はその場から去る。]
[しばし、沈黙。
やがて、にぃっと笑う。]
そういや、今日、
お前に、飯食わせてねぇよなぁ。
[小瓶を開けて、
再び膝をつき、肩を掴めば、]
今、食えよ。
[その中身の一つを、強制的に口に突っ込もうとするか*]
………ーーーー……。
[その発想が出た時、一瞬だけ足を止める。このまま逃げてしまえば。]
……ーーー……ーーー。
[… …… ………]
ドームが無くなる、…ーーーに、会えなくなる。
[しかしまた、青年は1歩を踏み出す。]
……スティーブや、リルに、あのあったかさの理由、聞けなくなる
それは、困る。
[困る理由がまたひとつ。ならば原因は解消されねばならない。]
[青年は、先程倒された位置まで歩いて進む。怪我で動きが愚鈍でも、出来ることを探して*]
─ 中層区域・防衛線 ─
(スティの奴、どうしたかな……あれから連絡ないけど)
[ヴェスを止めに別れて、あれからどうなったのか。
念話を繋げば何か分かるのかもしれなかったが、今はそちらに能力を割いてる余裕は無かった]
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