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エイミー、ユウヅキの奴どうかしたのか?
[横たわっているのがユウヅキであると知り、近くにいたエイミーに問いかける。
店主であるライザも居らず、高価そうな武器が店頭に並んだままであることに訝しげな表情をした**]
─ライザの店─
[人の気配に顔をあげればハロルドと、ノエルが近づいてくる。
共に歩く姿は親しげで、目を瞬いた。
眠る男はユウヅキというらしい。
どこかで聞いた事がある気がしつつ、答える。]
そこで倒れてたの。
[先ほど彼が倒れていた場所を指した。
ちら、とノエルの顔を見て会釈する。]
知り合い?
[尋ねながら、無意識に服の裾をつかんでいた。]**
[ハロルドがどう返そうと、あいまいにうなずく。]
ライザが介抱するからって水を頼まれてて。
戻ってきたらこの人だけ残ってたの。
[娘のすぐそばに置かれた革袋はハロルドも見慣れたものだ。
彼の視線が武器に向けられたのには気づきつつ、娘からは触れない。
おそらく、戻ってくるであろう娘のために、ライザが残してくれたのだろうけれど。]**
犯人の気配か。
先程も言ったが、空間に揺らぎを与えるほどのエネルギーを持った能力者が……と言っていた。
ユウヅキはその揺らぎが、犯人か犯人に関連するのではないかと思い、探しに歩いていた筈だ。
俺もユウヅキが感じたものは犯人の物ではないかと思った。
[心底信じた訳では無い。
だが、丁度その前にユウヅキが語っていた複合化能力の話からも、その時は犯人の可能性が一番に思い浮かんでいた]
もう食べるか?
[缶詰一個分程度のトークンでも、袋一杯分の食料は購入出来る。
ライザは机から離れ、部屋の手頃な場所に移動する*]
―6年前―
「メロスか」
「これが証だ。
【東洋会】の電子証。
…………この方がいいか?」
[ドームで使っている【東洋会】の電子認証を提示したが、少しして、元の男から持っていけと言われた、今回の代わりを告げる書き付けを差し出した]
俺は物体収納能力持ちだ。
俺の方が、何時もの男よりも運びのコストが良い。
今回は試しみたいなものだから、次は元の男かもな。
[並んでいる物は、仕入れの関係で差はあるが、何時もと同じように見えるだろう]
「並んでいる物は同じだ。
何時もの金額で取引が出来れば、仮に俺が【東洋会】で無くても問題無いのではないのか?」
[ライザの喋り方は、昔から殆ど変わっておらず、声を張り上げる様子を見ていた*]
ー村の中、店ー
…っ…ん…ぐ…
[寝ていた時間は大体十分程度だろうか?肩を叩く感覚から>>102次第に意識が現実へ戻ってくる。 隣に誰かが座る気配と、誰かが近づいてくる気配に>>120 ゆっくり目を開いた]
………ハロルド…と…エイミー…と…
…だれだ……
[近くにいたノエルの顔を見て、何だか微妙な顔になる。>>110
先程まで探し回っていた能力者は既に帰ってしまっていて>>103、今度は知ってる2人と知らないひとりに囲まれていたのだ。何がなにやら分からない]
…ライザはどこへ行った…?
[身体をゆっくり起こすと、ライザの残していった武器が目に入る。そういえば『留守を任せた』と言われたような>>96]
…まさかボクに商売をやれと言ってるのかあいつ…
[だが目の前に残っているのは確かにライザの残した商品である。1食の恩があるため放置する訳にはいかない]
─ ライザの店 ─
倒れてた? 何でまた…
[エイミーの言葉>>122を受けて疑問を口にするが、この様子だとエイミーも詳細は知らないのだろう。
示された場所を見て、ユウヅキへと視線を移して、軽く首を傾ぐ。
潜められた問いかけと共に服の裾を掴まれれば、声を聞くために少し身を傾けた]
ん、ああ。
ドームに居た時のな。
[返す声も潜めて、且つ、簡潔なものにする。
続いた言葉>>123には得心するように頷いた]
水……そうか、救護テントまで行ってたんだな。
ライザの奴、誰かに呼ばれたかな。
[無用心だと思えど、商品を置きっぱなしにしても問題がない算段が彼にはあるのだろう]
どこから、と言うか、倒れていたことしか聞いていないからな。
何かあったのか?
[何かしらの脅威が現れたのだとしたら、対処に動かねばならない*]
ーライザの店ー
ノエル…?ノエル…ノエル……
[ユウヅキはハロルドからその名前を聞き>>130少し考えて、あっと声を上げた]
もしかして『不幸の配達屋』か?
ベリティが…あの子が何度か話題に出していた。
ついて回れば何かと面白い事があるからむしろ『幸運の配達屋』だと言っていた。
何かと何かに巻き込まれ、無茶ばかりするから心配になるともな。
[以前にもドンパチに巻き込まれたとか暴動鎮圧に力を貸したとか>>0:76、それらがほとんど通りすがりで巻き込まれたのだと言うから驚きである。
どんなトラブルもポジティブに捉える『少女』からすればついて回ればそれらすらポジティブに楽しんでいたことだろう]
―ライザの店―
[なぜユウヅキが倒れていたかにはわからない、と首を傾げる。
ノエルがドーム時代の知り合いと知ると、人がいない方へ目をそらした。
ハロルドの裾をつかんでしまった手に触れ、困惑の表情を浮かべる。
共に暮らした4年間、彼にそういった触れ方をしたことはなかったからだ。]
そう、井戸が使えなかったから。
ライザ、どこ行ったのかしら。
[話している内にユウヅキが目覚めたようだ。
彼もライザの行先は知らないらしい。
というか、酷く混乱しているようだ。]
とりあえず、飲んだら?
ここから飲むの。
[飲み口の覆いをとり、革袋を差し出した。]
ああ…そうだ…!
ハロルド、この辺りに青い髪の青年は住んでいないか?
素朴そうで、よく分からん生き物を連れていた奴だ…!
[何かあったのかと聞かれ>>131、眠る直前の事を思い出す。慌てて事情を説明しようとする。エイミーを監視していたのは隠して。]
……ボクは、その、色々あってなライザの世話になっていた。
それで村の情報が聞きたくて村長とやらの所に行こうとしたんだ。
……その時突然…空間が揺らぐほどのエネルギーを感じた。
あれは間違いなく異能者の…能力のエネルギーだ。
[その様子を思い出し、また顔が青くなる>>65 >>66]
僕は能力の副作用で…そのエネルギーに当てられてダウンしてた、というわけだ。
…あの、青い髪の男は、能力者なのか?
…いや、そもそも…この村の、村人なのか?
………皮袋?
[皮袋を受け取りキョトン、とする。…少し揺らすと水の音がした。]
………いただくことにする。
[…何はともあれライザには休めと言われてしまった。直前までは疑っていたエイミーだったが、それ以上に怪しいものが現れた以上彼女までまた疑う気力は起きなかった]
…井戸が、使えない?…水は戻したぞ、ボクは…
……ああ、あの男まだ井戸から出られていないのか。
ざまあみろ……
[井戸の話が出て例の男を思い出した*]
なんだ、その犯人ってのは相当な能力者なのか。
だとしたらなんでここまで大人しく……、いや、そうでもないのか。
[怪我を負わされた村人のことを思い出して顔を顰める。
相手が潜伏することに重きを置いているなら、そして他者に気付かれにくい形で被害者を出しているとしたら。
派手に暴れられるよりも厄介なことになるかもしれない]
それにしても、随分近くまで犯人が来てたんだな。
これで二度目か。
[何も手出し出来ないまま取り逃がしてしまったことに歯噛みする。
無能力者に何が出来るわけでもないが]
ああ、悪いな。もらうよ。
[あれだけの対価で袋一杯分の食糧ということは、質より量で見繕ってくれたということか。
食糧に乏しい村の住人としては有難いことで、早速加熱のいらない固形食を探す。
その途中、バチッと音がして顔を顰めた]
いたた……静電気かな。
[今の季節に起こるものだろうかと小さく首を傾げたが、結局は深く考えることなく食事を開始した]
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